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【発明の名称】 タッチ信号プローブ
【発明者】 【氏名】西沖 暢久

【要約】 【課題】スタイラスを同一平面でラジアル方向に加振して高精度の測定を行えるとともに小型化できるタッチ信号センサを提供すること。

【解決手段】スタイラス支持体10は、その中心が複数の軸の原点に一致するものであり、その側面にスタイラス13を配置し、一の軸に垂直な面の外側部に加振・検出素子12を固定する。スタイラス支持体10にプローブ本体15を嵌合するための被嵌合部14を形成し、この被嵌合部14の周囲に空隙17を前記一の軸方向に沿って貫通形成し、スタイラス支持体10の振動をプローブ本体15の嵌合位置周縁部から絶縁する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】プローブ本体と、このプローブ本体の先端部に備えられたスタイラス支持体と、このスタイラス支持体から突出支持されるとともに先端に被測定物と接触する接触部を有するスタイラスと、このスタイラスの固有振動数と略一致した振動数で前記スタイラスを加振するとともに前記接触部が被測定物に接触する際の接触に伴う振動状態の変化を検出する加振・検出素子と、を備えたタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体に前記プローブ本体を嵌合するための被嵌合部を形成し、この被嵌合部の周囲に空隙を設けることにより、前記スタイラス支持体の振動を前記プローブ本体の嵌合位置周縁部から絶縁することを特徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項2】請求項1記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体は、前記空隙を挟んで互いに対向配置された前記嵌合位置周縁部とスタイラス支持部とが弾性ヒンジで連結され、この弾性ヒンジは前記スタイラス支持体の振動の節となる位置に配置したことを待徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項3】請求項1又は2記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体を振動させた際の振動の腹となる位置に前記スタイラスを突出支持したことを特徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項4】請求項1又は2記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体を振動させた際の振動の節となる位置に前記スタイラスを突出支持したことを特徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体は前記プローブ本体を通る中心軸と直交する面が正方形である略直方体に形成されていることを特徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項6】請求項1から4のいずれかに記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体は前記プローブ本体を通る中心軸と直交する面が円形である略円柱状体に形成されていることを特徴とするタッチ信号プローブ。
【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載のタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラスは、前記スタイラス支持体の中心を通る第1の軸線上で且つ対称に配置された一対の第1のスタイラスと、前記スタイラス支持体の中心を通るとともに前記第1の軸線に直交する第2の軸線上で且つ対称に配置された一対の第2のスタイラスとを備えたことを特徴とするタッチ信号プローブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元測定機あるいは工作機械等の形状測定に好適なタッチ信号プローブに関するもので、より詳しくは、低測定力、高感度の加振式タッチ信号プローブに関するものである。
【0002】
【背景技術】被測定物の形状、寸法等の測定を行う測定機としてハィトゲージ(一次元測定機)、三次元測定機、輪郭測定機等が知られている。その場合の座標検出や位置検出を行うために、測定機には、被測定物との接触を検出するタッチ信号プローブが用いられる。このタッチ信号プローブの検出原理としては、先端に被測定物と接触する接触部を有する略円柱状のスタイラスと、このスタイラスを加振するとともに前記接触部が被測定物に接触する際の接触に伴う振動状態の変化を検出する加振・検出素子とを備えた構造がある。
【0003】この加振型タッチ信号プローブの応用範囲を広げるためにスタースタイラス化を図るためには、スタイラスを十字に配置した形態が有効である。図4は従来の加振型タッチ信号プローブにおいてスタイラスを十字型に組み合わせた例を示す。図におけるタッチ信号プローブは、両端にスタイラス2を突出させた一対のスタイラス支持体3をX,Y軸方向に組合わせ、各スタイラス支持体3の上部にそれぞれ加振・検出素子である圧電素子4を配置するとともに、各スタイラス支持体3をプローブ軸となるプローブ本体5の先端に固定した構造であり、各スタイラス2を圧電素子4で振動させつつその先端の接触球2aを被測定物に接触させることで、その振動状態の変化を検出するものである。
【0004】しかしながら、この構造では、スタイラス2を2組重ねて十字型に組み合わせることになるので、各スタイラス2の先端の接触球2aは同一平面上には配置されず、使いにくくなるうえ、小型化しにくい。そのため、スタイラス先端の接触球が同一平面上に配置された形態で加振型タッチセンサを実現する必要があり、タッチ信号プローブのスタイラス支持体を同一平面上でラジアル方向に加振する構造が本出願人によって提案された(特願平8-336986号)。
【0005】図5(a)(b)及び図6(a)は、そのタッチ信号プローブの具体的構造を示す。スタイラス支持体10は、その中心をX,Y,Z軸の原点に一致すべく、X,Y平面の形状が正方形であって、扁平なブロックであり、その上下面の四隅に突設された設置用突起部11にそれぞれ圧電素子により構成された加振・検出素子12を接着配置し、さらに各側面中心位置にそれぞれX軸、Y軸方向に一致する互いに対称な第1,第2のスタイラスの合計4つのスタイラス13を配置している。
【0006】スタイラス支持体10の支持構造としては、スタイラス支持体10の平面中心に貫通した嵌合孔14にZ軸に延びるプローブ本体15の先端15aを嵌合することによって行われる。プローブ本体15に対する加振・検出素子12の干渉を防止するため、各圧電素子12の中心に先端15aの外径より十分大きな内径の挿通孔16を形成する。従って、この構造を実現できれば、各スタイラス13先端の球状の接触部13aが同一平面上に配置された十字型タッチセンサを得ることができ、機構が簡素で小型化にも好適なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平8-336986号で示されるタッチ信号プローブの構造では、加振・検出素子12が振動しているとき、スタイラス支持体10は図6(b)及び(c)に示すようなラジアル方向に拡縮する変形運動を行っている。そのため、スタイラス支持体10をプローブ本体15に取り付けると、この変形運動が阻害されてしまい、タッチ信号プローブが被測定物との接触に対して鋭敏に反応するような振動状態を維持したままスタイラス支持体10を支持することが困難となり、測定精度に影響するという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、スタイラスを同一平面でラジアル方向に加振して高精度の測定を行えるとともに小型化できるタッチ信号プローブを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、スタイラス支持体に形成された被嵌合部の周囲にスタイラス支持体の振動をプローブ本体の嵌合位置周縁から絶縁するための空隙を設けて前記目的を達成しようとするものである。具体的には、本発明のタッチ信号プローブは、プローブ本体と、このプローブ本体の先端部に備えられたスタイラス支持体と、このスタイラス支持体から突出支持されるとともに先端に被測定物と接触する接触部を有するスタイラスと、このスタイラスの固有振動数と略一致した振動数で前記スタイラスを加振するとともに前記接触部が被測定物に接触する際の接触に伴う振動状態の変化を検出する加振・検出素子と、を備えたタッチ信号プローブにおいて、前記スタイラス支持体に前記プローブ本体を嵌合するための被嵌合部を形成し、この被嵌合部の周囲に空隙を設けることにより、前記スタイラス支持体の振動を前記プローブ本体の嵌合位置周縁部から絶縁することを特徴とする。
【0010】この構成の本発明では、測定のため、タッチ信号プローブを移動させて被測定物に接触させるが、この際、加振・検出素子でスタイラス支持体を介してスタイラスを振動させる。このスタイラスの接触部が被測定物に接触すると、スタイラスの振動が拘束され、その振動状況が加振・検出素子で検出される。本発明のタッチ信号プローブでは、前記スタイラス支持体を振動させた際の振動の腹となる位置に前記スタイラスを突出支持した構成とすると、前記スタイラス支持体の振動に伴う外側部の拡縮は、前記空隙により吸収され、その振動はプローブ本体に対して絶縁される。そのため、スタイラスを同一平面でラジアル方向(スタイラスの軸方向)に加振できるだけでなく、プローブ本体でスタイラス支持体を固定支持してもスタイラス支持体の変形運動を阻害することがないため、接触感度を劣化させることなく高精度測定に適したタッチ信号プローブを構成できる。しかも、スタイラスを同一平面内に配置できるから、タッチ信号プローブを4方向にスタイラスを支持したにもかかわらず、小型化することができる。
【0011】ここで、本発明では、前記スタイラス支持体は、前記空隙を挟んで互いに対向配置された前記嵌合位置周縁部とスタイラスを突出支持するスタイラス支持部とが弾性ヒンジで連結され、この弾性ヒンジは前記スタイラス支持体の振動の節となる位置に配置した構造としてもよい。この構造では、弾性ヒンジが振動を確実に吸収するように変形し、しかも、この弾性ヒンジが振動の節に位置するから、加振・検出素子で生じる振動がスタイラス支持体のプローブ本体の嵌合位置周縁に伝達されることがない。そのため、嵌合位置周縁部が変形することがないから、プローブ本体に振動が伝達されることがなく、この点からも高精度な測定に適したタッチ信号プローブを構成できる。
【0012】さらに、本発明では、前記スタイラス支持体を振動させた際の振動の節となる位置に前記スタイラスを突出支持した構成としてもよい。この構成では、スタイラス先端の接触部は円弧方向に振動するため、この方向に略一致する方向から被測定物に接触したとき、ラジアル方向(スタイラスの軸方向)にスタイラスを振動させた場合よりも感度よく接触を検知可能である。
【0013】また、本発明では、前記スタイラス支持体は前記プローブ本体を通る中心軸と直交する面が正方形である略直方体に形成されている構成でもよい。この構成では、スタイラス支持体の中心位置を複数の軸の原点に容易に一致させることができるので、タッチ信号プローブの組立作業が容易となる。これに対して、前記スタイラス支持体は前記プローブ本体を通る中心軸と直交する面が円形である略円柱状に形成された構成でもよい。この構成では、スタイラス支持体の最も剛性の高い部分である加振・検出素子の取付位置を避けて弾性ヒンジを配置することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここで、各実施形態中、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略若しくは簡略にする。図1及び図2には本発明の第1実施形態が示されている。なお第1実施形態は基本的に従来の図6に示す構造であるので、その同一部分には同一符号を付し、新たに付加された部分にのみ、異なる符号を用いて説明する。
【0015】図1(a)は第1実施形態にかかるタッチ信号プローブの分解斜視図、図1(b)はタッチ信号プローブの斜視図、図2(a)はタッチ信号プローブの平面図である。これらの図において、スタイラス支持体10は、その中心をX,Y,Z軸の原点に一致すべく、平面形が正方形の扁平な略直方体状のブロックであり、その上下面の四隅に突設された設置用突起部11にそれぞれ平面形が正方形の扁平な加振・検出素子としての圧電素子12を接着配置し、さらに各側面中心位置にそれぞれX軸、Y軸方向に軸心が一致して延び原点に対して対称な一対の第1,第2のスタイラスの合計4つのスタイラス13を配置している。これらのスタイラス13はスタイラス支持体10を振動させた際の振動の腹となる位置に突出支持されている。
【0016】圧電素子12は、その表面電極が少なくとも4分割されており、その裏面は共通電極とされている。圧電素子12の表面電極は、スタイラス13を軸方向(ラジアル方向)に沿って振動させる加振用電極と検出用電極とが正方向と負方向とに分けて構成されている。これらの電極には特開平6-221806号で示される既存の駆動回路及び検出回路が接続されている。なお、第1実施形態では、複数枚(例えば、4枚)の圧電素子を利用し、これらの圧電素子を加振専用又は検出専用として使用するものでもよい。第1実施形態では、スタイラス13がその軸方向に一致した方向から被測定物に接触した場合が最も感度が高い。
【0017】スタイラス支持体10の支持構造は、スタイラス支持体10の平面中心に貫通した嵌合孔14にZ軸に延びたプローブ本体15の先端15aを嵌合することで行われる。ここで、嵌合孔14は被嵌合部を構成するものであり、この被嵌合部は本実施形態ではスタイラス支持体10に形成された非貫通状態の穴でもよい。プローブ本体15に対する圧電素子12の干渉を防止するため、各圧電素子12の中心に先端15aの外径より十分大きな内径の挿通孔16が形成されている。
【0018】スタイラス支持体10の嵌合孔14の周縁にはスタイラス支持体10の各辺に沿って4つの長穴状の空隙17が上下(Z軸方向)に貫通して形成されている。スタイラス支持体10は、空隙17を挟んで互いに対向配置された嵌合位置周縁部とスタイラス支持部とから構成され、これらは弾性ヒンジ18を介して互いに連結されている。これらの弾性ヒンジ18はスタイラス支持体10が振動する際に、振動の節となる位置に配置されている。
【0019】以上のような構造とすることにより、プローブ本体15に固定してラジアル方向に振動させたとき、スタイラス支持体10は、図2(b)及び(c)に示すようなラジアル方向に拡縮する変形運動を行う。この振動による変形は空隙17が吸収するうえ、振動が最小となる弾性ヒンジ18でつながっており、弾性ヒンジ18が弾性変形して中心軸まわりの回転変形成分を吸収するため、スタイラス支持体10とプローブ本体15の間では振動が絶縁される。
【0020】従って、第1実施形態では、■プローブ本体15と、このプローブ本体15の先端部に備えられたスタイラス支持体10と、このスタイラス支持体10から突出支持されるとともに先端に被測定物と接触する接触部13aを有するスタイラス13と、このスタイラス13の固有振動数と略一致した振動数でスタイラス13を加振するとともに接触部13aが被測定物に接触する際の接触に伴う振動状態の変化を検出する加振・検出素子12とを備え、スタイラス支持体10にプローブ本体15を嵌合するための被嵌合部14を形成し、この被嵌合部14の周囲に空隙17を設けることにより、スタイラス支持体10の振動をプローブ本体15の嵌合位置周縁部から絶縁したから、スタイラス支持体10の振動に伴う外側部の拡縮は、空隙17により吸収され、その振動はプローブ本体15に対して絶縁される。そのため、加振型タッチ信号プローブのラジアル方向の振動が阻害されず、プローブの振動特性に影響を与えることがなく、しかも、プローブ本体15でスタイラス支持体10を固定支持してもスタイラス支持体10の変形運動を阻害することがないため、測定精度を高いものにできる。しかも、スタイラス13を同一平面内に配置できるから、タッチ信号プローブを4方向にスタイラスを支持したにもかかわらず小型化することができる。その上、スタイラス支持体10への加振により変形する部分が加振・検出素子(圧電素子)12を支持するための部分と機能的に独立した構造なので、設計の自由度が高く、振動特性を犠牲にしない形状や寸法を設定できる。
【0021】さらに、第1実施形態では、■空隙17をスタイラス支持体10の嵌合位置である嵌合孔17の周りに4ヶ所配置し、この空隙17を挟んで互いに対向配置されたスタイラス支持体10のを挟んで嵌合位置周縁部とスタイラス支持部とを弾性ヒンジ18で連結し、これらの弾性ヒンジ18をスタイラス支持体10の振動の節となる位置に配置したから、加振・検出素子12によってスタイラス13を振動させた際に、4ヶ所の空隙17が振動を確実に吸収するように変形し、かつ、弾性ヒンジ18が振動の節に位置するから、加振・検出素子12で生じる振動がスタイラス支持体10の嵌合位置周縁に伝達されることがない。よって、嵌合位置周縁が変形することがないから、プローブ本体15に振動が伝達されることがなく、この点からも高精度な測定を行うことができる。
【0022】さらに、■スタイラス支持体10はX,Y平面が正方形とされた直方体に形成されているから、スタイラス支持体10の中心位置をX,Y,Z軸の原点に容易に一致させることができるので、タッチ信号プローブの組立作業を容易に行える。
【0023】次に、本発明の第2実施形態を図3に基づいて説明する。第2実施形態は加振・検出素子及びスタイラス支持体の平面形状が第1実施形態と相違するもので、他の構造は第1実施形態と同じである。図3において、スタイラス支持体20は、その中心をX,Y,Z軸の原点に一致すべく、X、Y平面が円盤状の短寸円柱状ブロックであり、その上下の4ヶ所に突設された設置用突起部21にそれぞれ平面形が円盤状の扁平な加振・検出素子としての圧電素子22を接着配置し、さらに側面中心位置にそれぞれX軸、Y軸方向に一致する一対の第1,第2のスタイラスの合計4つのスタイラス23を配置している。これらのスタイラス23は、その先端に被測定物と接触する接触部23aを備えて構成されている。スタイラス23はスタイラス支持体20を振動させた際の振動の節となる位置に取り付けられている。圧電素子22は、径方向に沿って四分割されており、その作動により、スタイラス23先端の接触部23aがZ軸の軸回り方向(矢印P方向)に振動する。第2実施形態では、スタイラス13がその軸方向に対して垂直な方向から被測定物に接触した場合が最も感度が高い。
【0024】スタイラス支持体20の支持構造は、スタイラス支持体20の平面中心に貫通した嵌合孔24にZ軸に延びたプローブ本体25の先端25aを嵌合することで行われる。ここで、嵌合孔24は被嵌合部を構成するものであり、この被嵌合部は本実施形態ではスタイラス支持体20に形成された非貫通状態の穴でもよい。プローブ本体25に対する圧電素子22の干渉を防止するため、各圧電素子22の中心に先端25aの外径より十分大きな内径の挿通孔26が形成される。嵌合孔24の周囲にはこれと同心状の4つの空隙27が上下に貫通形成され、各空隙27の間の弾性ヒンジ28はスタイラス支持体20の周縁部と嵌合孔24の周囲とを4カ所で連結している。この弾性ヒンジ28はスタイラス支持体10が振動する際に、振動の節となる。第1実施形態では、スタイラス支持体10を振動させた際の振動の腹となる位置にスタイラス13を突出支持した構成としたが、第2実施形態では、スタイラス支持体20を振動させた際の振動の節となる位置にスタイラス23を突出支持した構成にする。
【0025】従って、第2実施形態においても■に示す前記第1実施形態と同様な効果が得られる。即ち、第1及び第2のいずれの実施形態においても、スタイラス13,23はスタイラス13,23の固有振動数と略一致した振動数で振動するように構成され、しかも、プローブ本体15,25とは空隙17,27及び弾性ヒンジ18,28により外乱振動の影響を受けにくい構造になっているので、安定した振動検知が可能である。従って、感度の高い高精度測定に適した振動式のタッチ信号プローブを構成可能である。その上、図示のごとく、スタイラス支持体20の最も剛性の高い部分である設置用突起部21の位置をさけて弾性ヒンジ28を配置し、しかも、スタイラス23がスタイラス支持体20を振動させた際の振動の節となる位置に取り付けられたからスタイラス23がさらに振動しやすいものとなる。
【0026】なお、本発明は前述の前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記各実施形態では、加振・検出素子として圧電素子12,22を使用したが、本発明では、これに限らず、他のアクチュエータでもよい。また、特開平6-221806号で開示した超音波共振形タッチセンサを適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、特開昭64-69910号に示される圧電センサを適用するものでもよく、あるいは、特開平6-34311号に示されるセンサに適用してもよい。
【0027】さらに、前記各実施形態では、スタイラス13,23をX軸方向に延びて配置され互いに対称な一対の第1のスタイラスと、Y軸に延びて配置され互いに対称な一対の第2のスタイラスとの4本から構成したが、本発明では、スタイラスはこの構造に限定されるものではない。例えば、スタイラス13,23をX軸に沿って配置された1本又は2本の第1のスタイラス、あるいは、Y軸に沿って配置された1本又は2本の第2のスタイラスから構成してもよい。さらに、Z軸に沿って第3のスタイラスを設けるものでもよい。
【0028】
【発明の効果】従って、本発明ではスタイラスを同一平面でラジアル方向に加振して高精度の測定を行えるとともに小型化できるという効果を奏することができる。
【出願人】 【識別番号】000137694
【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外1名)
【公開番号】 特開平11−183105
【公開日】 平成11年(1999)7月9日
【出願番号】 特願平9−354874