| 【発明の名称】 |
検査用プローブ |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 隆一
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| 【要約】 |
【課題】基板実装用コネクタが正確に搭載されているかどうかを検査する検査装置等に採用することができ、誤検知を起こすことなく、検査精度を向上させることができる検査用プローブを提供すること。
【解決手段】被検査体に対して所定距離まで接近可能に形成された支持体と、伸縮自在に形成された軸体を有する伸縮部材と、その被検査体に向かう先端部が互いに離反するように分岐する分岐部を有する接触子と、前記軸体の移動距離を検知する検知手段とを備えることを特徴とする検査用プローブ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】(A)被検査体に対して所定距離まで接近可能に形成された支持体と、(B)前記支持体に固定されたスリーブと、前記スリーブ内にその一端が装入されて伸縮自在に形成された軸体とを有する伸縮部材と、(C)前記軸体の他端に設けられ、その被検査体に向かう先端部が互いに離反するように分岐する分岐部を有し、前記分岐部における分岐部同士の間隔が分岐点から分岐末端に向かって漸次大きくなるように、かつ前記分岐部同士の間隙において前記分岐部と被検査体とが接触するように形成された接触子と、(D)前記接触子と前記被検査体とが接触した後に、前記支持体が被検査体に対して所定距離まで接近することにより移動する前記軸体の移動距離を検知する検知手段とを備えることを特徴とする検査用プローブ。 【請求項2】 前記伸縮部材が、前記軸体を前記支持体から離反するように付勢する付勢手段を有してなり、前記検知手段が、前記支持体における前記軸体に向かう面と、前記軸体における前記支持体に向かう面とに設けられた電気的接点である前記請求項1に記載の検査用プローブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、検査用プローブに関し、更に詳しくは、被検査体における所定の外形寸法を正確に検知することができ、例えば、基板実装用コネクタが正確な配置関係をもって搭載されているかどうかを検査する検査装置等に採用することができ、検査精度を向上させることができる検査用プローブに関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来から、検査用プローブにより被検査体を検査する検査装置として、例えば、被検査体が基板実装用コネクタである場合に、この基板実装用コネクタが導電層を有する基板における所定の位置に所定の搭載方向で搭載されているかどうかをチェックピンにより検査する基板検査装置等がある。 【0003】前記基板検査装置は、例えば、前記基板実装用コネクタが左右対称の形状を有していない場合に、前記チェックピンと前記基板実装用コネクタとが所定の位置において接触状態又は非接触状態になることにより、前記チェックピンに関連付けられた電気的接点がON又はOFFとなって、前記基板実装用コネクタの搭載状態が正しいこと又は間違っていることを検知することができる。 【0004】具体的には、前記基板検査装置は、例えば、基板実装用コネクタのハウジングが横長の形状を有している場合に、(イ)そのハウジングの長手方向に直交し、かつ相対向する壁体における厚みの相違、(ロ)そのハウジングの長手方向に直交し、かつ相対向する壁体の高低差、(ハ)そのハウジングの長手方向に沿うところの相対向する一対の壁体における切り溝の有無等を、前記チェックピンと前記基板実装用コネクタにおける壁体とが所定の位置において接触状態又は非接触状態になることによって検知し、前記基板実装用コネクタが所定の搭載方向に正確に搭載されているかどうかを識別することができる。 【0005】しかしながら、検査用プローブと被検査体とが所定の位置において接触状態又は非接触状態になることによって、被検査体を検査することができる検査装置においては、例えば、被検査体である基板実装用コネクタの搭載状態が間違った状態であるにもかかわらず、誤って前記基板実装用コネクタの搭載状態が正しいと検知する誤検知を起こすという問題、被検査体である基板実装用コネクタの搭載状態が正しい状態であるにもかかわらず、誤って前記基板実装用コネクタの搭載状態が間違っていると検知する誤検知を起こすという問題等があった。 【0006】例えば、前記基板検査装置の設置場所が道路、線路等に隣接し、前記チェックピンが車両の通過等による振動等の外的影響を受けた場合に、このチェックピンと被検査体とが、所定の位置において接触状態となるはずが、非接触状態となってしまったり、所定の位置において非接触状態となるはずが、接触状態となってしまうという不都合を生じ、誤検知を起こすという問題があった。 【0007】本発明は、従来からの諸問題を解決することを目的とする。 【0008】本発明の目的は、例えば、基板実装用コネクタが正確に搭載されているかどうかを検査する検査装置等に採用することができ、誤検知を起こすことなく、検査精度を向上させることができる検査用プローブを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための第1の手段は、(A)被検査体に対して所定距離まで接近可能に形成された支持体と、(B)前記支持体に固定されたスリーブと、前記スリーブ内にその一端が装入されて伸縮自在に形成された軸体とを有する伸縮部材と、(C)前記軸体の他端に設けられ、その被検査体に向かう先端部が互いに離反するように分岐する分岐部を有し、前記分岐部における分岐部同士の間隔が分岐点から分岐末端に向かって漸次大きくなるように、かつ前記分岐部同士の間隙において前記分岐部と被検査体とが接触するように形成された接触子と、(D)前記接触子と前記被検査体とが接触した後に、前記支持体が被検査体に対して所定距離まで接近することにより移動する前記軸体の移動距離を検知する検知手段とを備えることを特徴とする検査用プローブであり、前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段における伸縮部材が、前記軸体を前記支持体から離反するように付勢する付勢手段を有してなり、前記検知手段が、前記支持体における前記軸体に向かう面と、前記軸体における前記支持体に向かう面とに設けられた電気的接点である前記第1の手段の検査用プローブである。 【0010】 【発明の実施の形態】(一般的説明)本発明の検査用プローブは、(A)支持体と、(B)伸縮部材と、(C)接触子と、(D)検知手段とを備えてなる。 【0011】−(A)支持体−前記支持体は、被検査体に対して所定距離まで接近可能に形成されてなる。 【0012】前記支持体を、被検査体に対して接近移動、あるいは後退移動させる方法としては、例えば、適宜の駆動手段によって前記支持体を駆動させる方法、適宜の駆動手段によって駆動する駆動部材に前記支持体を固定して、支持体を移動させる方法等がある。 【0013】前記支持体としては、例えば、被検査体が基板実装用コネクタである場合に、この基板実装用コネクタが導電層を有する基板における所定の場所に正しい配置関係をもって搭載されているかどうかを検査する基板検査装置において、適宜の駆動手段によって、前記基板と前記基板実装用コネクタとを備えてなる基板アッセンブリに対して所定距離まで近接移動することができるベースに、その一端が固定され、後述する伸縮部材におけるスリーブに、その他端が固定され、前記ベースと前記スリーブとを結合する結合部材等を挙げることができる。 【0014】前記基板としては、例えば、アルミナ基板、ガラス基板、セラミック多層基板、絶縁金属基板、プラスチック基板、フレキシブルフィルム基板等を挙げることができ、前記基板における導電層は、例えば、印刷、塗布等の手段によって形成することができる。。 【0015】前記基板実装用コネクタとしては、例えば、ハウジングと、接続端子例えばピン等とを有するコネクタ等を挙げることができる。 【0016】前記ハウジングは、通常、その平面形状が長方形あるいは正方形であり、相対向する一対の壁体を二組有してなる。この相対向する一対の壁体の内、一方の壁体と他方の壁体とは、例えば、その厚み、内側形状、外側形状、切り欠き部の有無、溝部の有無等において、互いに同一とはなっていない。このようなハウジングを有する基板実装用コネクタは、方向性を有しているということができる。ここで、この方向性とは、前記基板に対して前記基板実装用コネクタを、所定の方向、あるいは所定の向きをもって搭載する基板実装用コネクタの属性を言う。 【0017】前記基板アッセンブリは、前記基板に搭載する基板実装用コネクタに結合される部品等により達成される機能等に応じて、種々の装置、例えば、コピー機、コンピュータ、パソコン、ワープロ、ファクシミリ、テレビ、ビデオ、ステレオ、ラジオ、冷蔵庫等の各種電気製品に適用することができる。 【0018】前記基板アッセンブリは、通常、基台に着脱自在に固定することができ、前記基台を、その前記基板アッセンブリを搭載固定する載置面が水平になるように配置することができる。もっとも、設計上の理由あるいはその他の理由により、前記載置面が、垂直面あるいは斜向面になるように前記基台を配置することもできる。 【0019】前記ベースは、前記支持体、例えば、前記結合部材を介して、後述する伸縮部材におけるスリーブと結合されることができる。このベースは、検査用プローブを装着した状態で、前記基板アッセンブリに対して所定距離まで近接移動、あるいは後退移動することができる。 【0020】前記ベースにおける前記検査用プローブの装着位置は、前記基台上の基板アッセンブリに対して前記ベースを所定距離まで接近させた場合に、後述する接触子が、基板実装用コネクタのハウジングにおける所定位置に接触可能に、決定されている。 【0021】−(B)伸縮部材−前記伸縮部材は、前記支持体に固定されたスリーブと、前記スリーブ内にその一端が装入されて伸縮自在に形成された軸体とを有する。 【0022】前記伸縮部材における伸縮自在機構としては、例えば、パンタグラフ機構、蛇腹機構、ベローズ機構、付勢手段例えばスプリング等を利用した機構等を挙げることができる。 【0023】好ましい伸縮自在機構としては、例えば、前記軸体を前記支持体から離反するように付勢する付勢手段を利用した機構を挙げることができる。 【0024】前記スリーブは、例えば、筒型に形成することができる。 【0025】前記伸縮部材として具体的には、例えば、その一端に前記支持体が結合し、その他端に開口部を有する筒型スリーブと、前記開口部から筒型スリーブ内にその一端が装入されたシャフトと、前記筒型スリーブの内周面に沿う外周面を有するコイルスプリングとを有し、前記コイルスプリングが前記シャフトを前記支持体から離反するように付勢することによって、前記シャフトが伸縮可能に形成された伸縮部材等を挙げることができる。 【0026】−(C)接触子−前記接触子は、前記スリーブ内にその一端が装入されて伸縮自在に形成された前記軸体の他端に設けられ、その被検査体に向かう先端部が互いに離反するように分岐する分岐部を有し、前記分岐部における分岐部同士の間隔が分岐点から分岐末端に向かって漸次大きくなるように、かつ前記分岐部同士の間隙において前記分岐部と被検査体とが接触するように形成されてなる。 【0027】前記接触子は、前記分岐部同士の間隙において前記分岐部と被検査体とが接触するように形成されてなるので、前記接触子と被検査体とが非接触状態になることに起因する検査精度の低下を防止することができる。 【0028】本発明の検査用プローブを前記基板検査装置に採用した場合に、前記接触子は、この接触子における前記分岐部同士の間隙において、例えば、前記分岐部と、被検査体である基板実装用コネクタのハウジングにおける壁体の端部とが接触するように形成することができる。言い換えると、前記接触子は、前記分岐部同士の間隙に前記壁体の端部を挿入することができるように形成することができる。前記接触子においては、被検査体の大きさ、例えば、前記壁体の端部の厚さ等に応じて、前記分岐部同士の分岐末端間距離を調節することができる。 【0029】前記分岐末端間距離を調節する方法としては、例えば、前記分岐部における分岐点から分岐末端までの距離を調節する方法、前記分岐部における分岐点Oと、前記分岐部における一方の分岐末端P及び他方の分岐末端Qとで形成される角POQの角度を調節する方法等を挙げることができる。 【0030】本発明においては、前記分岐部同士の分岐末端間距離を、前記分岐部同士の間隙に前記壁体の端部を容易に挿入することができる充分な距離に調節することによって、例えば、前記基板検査装置の設置場所が道路、線路等に隣接し、検査用プローブが車両の通過等による振動等の外的影響を受けた場合においても、前記分岐部同士の間隙に前記壁体の端部を確実に挿入することができ、後述する検知手段が誤検知を起こすことがない。 【0031】前記接触子は、少なくとも二股に分岐する分岐部を有し、例えば、被検査体の形態に応じて、三股以上に分岐する分岐部を有していても良いし、二股に分岐する分岐部を二対以上有していても良い。 【0032】前記接触子においては、例えば、前記分岐部が二股に分岐する二股分岐部であり、前記二股分岐部における二股分岐点oと、前記二股分岐部における一方の分岐末端p及び他方の分岐末端qとで形成される角poqの角度が、10〜60度の範囲内であるのが好ましく、より好ましくは15〜45度の範囲内である。 【0033】前記角poqの角度が、10〜60度の範囲内であると、例えば、基板実装用コネクタの搭載状態が正しい状態であるか、間違った状態であるかを識別する識別感度をより向上させることができ、前記分岐部同士の間隙に前記壁体の端部をより確実に挿入することができ、確実に誤検知を防止することができ、検査精度をより向上させることができる。 【0034】前記角poqの角度が10度を下回る場合には、前記分岐部同士の間隙において前記分岐部と被検査体とを容易に接触させることができないことがある。 【0035】前記角poqの角度が60度を上回る場合には、識別感度が低下することがある。 【0036】−(D)検知手段−前記検知手段は、前記接触子と前記被検査体とが接触した後に、前記支持体が被検査体に対して所定距離まで接近することにより移動する前記軸体の移動距離を検知することができる。 【0037】前記検知手段は、前記軸体の移動距離が所定閾値に達したことを検知することができる。 【0038】本発明の検査用プローブを採用した前記基板検査装置においては、例えば、前記軸体の移動距離が所定閾値に達した場合に、前記基板実装用コネクタが前記基板における所定の位置に搭載されていると判断され、前記軸体の移動距離が所定閾値に達しない場合に、前記基板実装用コネクタが前記基板における所定の位置に搭載されていないと判断されることができる。 【0039】また、例えば、前記軸体の移動距離が所定閾値に達した場合に、前記基板実装用コネクタが前記基板における所定の位置に搭載されていないと判断され、前記軸体の移動距離が所定閾値に達した場合に、前記基板実装用コネクタが前記基板における所定の位置に搭載されていると判断されることができる。 【0040】前記検知手段としては、例えば、前記支持体における前記軸体に向かう面と、前記軸体における前記支持体に向かう面とに設けられた電気的接点等を挙げることができる。 【0041】前記電気的接点は、例えば、前記軸体の移動距離が、前記電気的接点の接点間距離に達した場合に、ON状態になり、前記軸体の移動距離が、前記電気的接点の接点間距離に達しない場合に、OFF状態を保持するように形成することができる。 【0042】また、例えば、前記軸体の移動距離が、前記電気的接点の接点間距離に達した場合に、OFF状態になり、前記軸体の移動距離が、前記電気的接点の接点間距離に達しない場合に、ON状態を保持するように形成することができる。 【0043】(具体的説明) −検査用プローブ−以下、本発明の検査用プローブの一実施例について、詳細に説明する。 【0044】図1に示すように、検査用プローブ1は、支持体2と、前記支持体2に固定された筒型スリーブ3、前記筒型スリーブ3内に装入され、伸縮自在に形成されたシャフト4、及び前記シャフト4を前記支持体2から離反するように付勢するコイルスプリング5を有する伸縮部材6と、接触子7と、電気的接点8とを備えてなる。 【0045】前記支持体2は、その一端(図示せず。)が後述するベースに固定され、その他端2aが前記筒型スリーブ3に固定されることにより、このベースと前記筒型スリーブ3とを結合する。 【0046】前記筒型スリーブ3は、前記支持棒2における前記他端2aを装入することができる支持体装入口3aと、前記シャフト4における一端4aを装入することができるシャフト装入口3bとを有する。 【0047】前記シャフト4は、前記コイルスプリング5により付勢される被付勢面4bと、前記このシャフト4自身が前記コイルスプリング5の付勢力によって前記シャフト装入口3bから脱落することを防止する移動規制面4cとを有する環状突出部4dを有する。 【0048】前記伸縮部材6は、前記支持体装入口3aに前記支持体2の他端2aが結合してなる前記筒型スリーブ3と、前記シャフト装入口3bから筒型スリーブ3内にその一端4aが装入されたシャフト4と、前記筒型スリーブ3の内周面に沿う外周面を有するコイルスプリング5とを有する。 【0049】この伸縮部材6においては、前記コイルスプリング5が前記シャフト4における前記被付勢面4bを付勢することにより、前記シャフト4が前記支持体2から離反するように付勢される。 【0050】前記接触子7は、二股に分岐する一方の分岐部7a及び他方の分岐部7bを有する二股分岐部7Aを備え、前記二股分岐部7Aにおける二股分岐点7oと、前記一方の分岐部7aにおける一方の分岐末端7p、及び、前記他方の分岐部7bにおける他方の分岐末端7qとで形成される角7p7o7qの角度が、30度に形成されてなる。前記一方の分岐末端7pと前記他方の分岐末端7qとの距離は2mmであった。 【0051】前記電気的接点8は、前記支持体2における前記シャフト4に向かう面2bに設けられた支持体側接点8aと、前記シャフト4における前記支持体2に向かう面4eに設けられたシャフト側接点8bとを有する。前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとには、導電線8cが結線され、この導電線8cは外部に引き出され、制御表示部(図示せず。)に接続される。 【0052】−基板検査装置−以下、本発明の検査用プローブを採用した検査装置の一実施例について、詳細に説明する。 【0053】図2に示すように、基板検査装置9は、被検査体である基板実装用コネクタ10が導電層を有する基板11における所定の位置に搭載されているかどうかを検査用プローブ1により検査することができる。 【0054】前記基板検査装置9は、検査用プローブ1と、ベース12と、基台13とを有する。 【0055】前記ベース12は、水平な上面13aを有する基台13に相対向するように配置され、前記基台13の上面13aに平行な下面12aを有する。このベース12の上面12bには、駆動手段(図示せず。)により鉛直方向に駆動する駆動ロッド14が結合されてなり、この駆動手段は、前記ベース12が前記基台13に対して所定距離まで近接移動、あるいは後退移動することができるように、前記駆動ロッドを駆動することができる。 【0056】前記ベース12には、前記駆動手段によりこのベース12が移動する場合に、その下面12aが前記基台13における上面13aに対して常に平行状態を保って移動することができるように、前記ベース12を案内する案内手段として、一対の案内ガイド棒15が結合されてなる。 【0057】前記ベース12の下面12aには、前記検査用プローブ1における支持体2の一端(図示せず。)を取り付けて固定することができる支持体取り付け部(図示せず。)が設けられてなる。 【0058】前記基板実装用コネクタ10は、図3に示すように、ハウジング10Aとピン10Bとを備える。このハウジング10Aは、その平面形状が横長であり、ハウジング10Aの長手方向に平行に立設し、かつ相対向して配置された一対の長手方向壁体10a及び10bと、ハウジング10Aの長手方向に直交する方向、すなわち短手方向に平行に立設し、かつ相対向して配置された一対の短手方向壁体10c及び10dとを有する。 【0059】前記一対の短手方向壁体の内、一方の短手方向壁体10cには、他方の短手方向壁体10dに向かって突出する突出部10eが設けられてなる。 【0060】この一方の短手方向壁体10cに設けられた前記突出部10eにおける短手方向に直交する壁体の厚さ、すなわち前記一方の短手方向壁体10cにおける外壁面10fから突出部10eの先端面10gまでの寸法Xは1.2mmであり、前記他方の短手方向壁体10dにおける短手方向に直交する壁体の厚さ、すなわち前記他方の短手方向壁体10dにおける外壁面10hから内壁面10iまでの寸法Yは0.8mmである。 【0061】前記基板実装用コネクタ10は、前記寸法Xと前記寸法Yとの相違によって、この基板実装用コネクタ10を前記基板11上に搭載した場合に、所定の搭載方向が決定されている。 【0062】次に、前記基板検査装置9の検査動作について説明する。 【0063】図2に示すように、初期状態として、前記基台13から上方に向かって所定の距離だけ離れた位置に前記ベース12が配置され、前記基台13の上面13a上には、前記基板実装用コネクタ10を搭載した基板11が載置固定される。 【0064】−−第1の検査態様−−第1の検査態様においては、前記基板11における前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に正しく搭載されている場合に、前記ベース12に取り付けられた前記検査用プローブ1における前記接触子7が、前記基板実装用コネクタ10のハウジング10Aにおける前記一方の短手方向壁体10cに設けられた突出部10eの鉛直上方に配置され、かつ前記接触子7における前記一方の分岐末端7pと前記他方の分岐末端7qとを結ぶ方向が、前記突出部10eにおける短手方向に直交する方向に対して平行になるように配置される。 【0065】前記駆動手段により前記ベース12が下降すると、前記接触子7の二股分岐部7Aにおける一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙に、前記突出部10eの上端部が挿入される。 【0066】前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙においては、前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの分岐部間距離Z1が、前記突出部10eにおける寸法Xと一致する位置、すなわち前記分岐部間距離Z1が1.2mmである位置で、前記一方の分岐部7a及び他方の分岐部7bがそれぞれ前記突出部10eの上端部と接触する。 【0067】この第1の検査態様では、前記二股分岐部7Aにおける前記分岐部間距離Z1が前記寸法Xと一致する位置を、正常検知位置と称する。 【0068】前記突出部10eの上端部が前記正常検知位置に達した後に、前記ベース12が前記基台13に対して所定距離まで近接移動することによって、前記検査用プローブ1における前記シャフト4が、前記コイルスプリング5の付勢力に抗して前記筒型スリーブ3内で相対的に上昇移動し、前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触する。 【0069】前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触すると、前記導電線8cに電流が流れて、前記電気的接点がON状態であることを、前記制御表示部における、例えば、警報器、警告灯、CRT画面等で検知することができる。 【0070】この第1の検査態様では、前記制御表示部が、前記電気的接点のON状態を検知した場合に、前記基板実装用コネクタ10の搭載方向が正しいと検知することができる。 【0071】一方、前記基板11における前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に対して180度回転して搭載されている場合においては、前記駆動手段により前記ベース12が下降すると、前記接触子7の二股分岐部7Aにおける一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙に、前記他方の短手方向壁体10dの上端部が挿入される。 【0072】前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙においては、前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの分岐部間距離Z1が、前記他方の短手方向壁体10dにおける寸法Yと一致する位置、すなわち前記分岐部間距離Z1が0.8mmである位置で、前記一方の分岐部7a及び他方の分岐部7bがそれぞれ前記他方の短手方向壁体10dの上端部と接触する。 【0073】この第1の検査態様では、前記二股分岐部7Aにおける前記分岐部間距離Z1が前記寸法Yと一致する位置を、異常検知位置と称する。 【0074】前記他方の短手方向壁体10dの上端部が前記異常検知位置に達した後に、前記ベース12が前記基台13に対して所定距離まで近接移動し、前記検査用プローブ1における前記シャフト4が、前記コイルスプリング5の付勢力に抗して前記筒型スリーブ3内で相対的に上昇移動する。 【0075】しかしながら、前記シャフト4の上昇移動距離が、前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとを接触させるのに必要な距離に満たないので、前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触せず、前記導電線8cに電流が流れない。 【0076】この第1の検査態様では、前記制御表示部が、前記電気的接点のON状態を検知しない場合に、前記基板実装用コネクタ10の搭載方向が間違っていると検知することができる。 【0077】−−第2の検査態様−−第2の検査態様においては、前記基板11における前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に正しく搭載されている場合に、前記ベース12に取り付けられた前記検査用プローブ1における前記接触子7が、前記基板実装用コネクタ10のハウジング10Aにおける前記他方の短手方向壁体10dの鉛直上方に配置され、かつ前記接触子7における前記一方の分岐末端7pと前記他方の分岐末端7qとを結ぶ方向が、前記他方の短手方向壁体10dにおける短手方向に直交する方向に対して平行になるように配置される。 【0078】前記駆動手段により前記ベース12が下降すると、前記接触子7の二股分岐部7Aにおける一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙に、前記他方の短手方向壁体10dの上端部が挿入される。 【0079】前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙においては、前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの分岐部間距離Z2が、前記他方の短手方向壁体10dにおける寸法Yと一致する位置、すなわち前記分岐部間距離Z2が0.8mmである位置で、前記一方の分岐部7a及び他方の分岐部7bがそれぞれ前記他方の短手方向壁体10dの上端部と接触する。 【0080】この第2の検査態様では、前記二股分岐部7Aにおける前記分岐部間距離Z2が前記寸法Yと一致する位置を、正常検知位置と称する。 【0081】前記他方の短手方向壁体10dの上端部が前記正常検知位置に達した後に、前記ベース12が前記基台13に対して所定距離まで近接移動することによって、前記検査用プローブ1における前記シャフト4が、前記コイルスプリング5の付勢力に抗して前記筒型スリーブ3内で相対的に上昇移動するが、前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとは接触しない。 【0082】前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触しないので、前記導電線8cに電流は流れず、前記電気的接点がOFF状態を保持していることを、前記制御表示部における、例えば、警報器、警告灯、CRT画面等で検知することができる。 【0083】この第2の検査態様では、前記制御表示部が、前記電気的接点のON状態を検知しない場合に、前記基板実装用コネクタ10の搭載方向が正しいと検知することができる。 【0084】一方、前記基板11における前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に対して180度回転して搭載されている場合においては、前記駆動手段により前記ベース12が下降すると、前記接触子7の二股分岐部7Aにおける一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙に、前記一方の短手方向壁体10cに設けられた突出部10eの上端部が挿入される。 【0085】前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの間隙においては、前記一方の分岐部7aと他方の分岐部7bとの分岐部間距離Z2が、前記突出部10eにおける寸法Xと一致する位置、すなわち前記分岐部間距離Z2が1.2mmである位置で、前記一方の分岐部7a及び他方の分岐部7bがそれぞれ前記突出部10eの上端部と接触する。 【0086】この第2の検査態様では、前記二股分岐部7Aにおける前記分岐部間距離Z2が前記寸法Xと一致する位置を、異常検知位置と称する。 【0087】前記突出部10eの上端部が前記異常検知位置に達した後に、前記ベース12が前記基台13に対して所定距離まで近接移動し、前記検査用プローブ1における前記シャフト4が、前記コイルスプリング5の付勢力に抗して前記筒型スリーブ3内で相対的に上昇移動し、前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触する。 【0088】前記支持体側接点8aと前記シャフト側接点8bとが接触すると、前記導電線8cに電流が流れて、前記電気的接点がON状態であることを、前記制御表示部における、例えば、警報器、警告灯、CRT画面等で検知することができる。 【0089】この第2の検査態様では、前記制御表示部が、前記電気的接点のON状態を検知した場合に、前記基板実装用コネクタ10の搭載方向が間違っていると検知することができる。 【0090】前記検査用プローブ1においては、前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に正しく搭載されている場合における前記シャフト4の移動距離(以下、「正常移動距離」と称することがある。)と、前記基板実装用コネクタ10が所定の搭載方向に対して180度回転して搭載されている場合における前記シャフト4の移動距離(以下、「異常移動距離」と称することがある。)との相違を前記電気的接点で検知することができる。 【0091】前記正常移動距離と前記異常移動距離との移動距離差は、前記正常検知位置と前記異常検知位置との高低差に相当し、この高低差は、前記寸法Xと前記寸法Yとの寸法差により生じている。 【0092】本発明においては、前記接触子における分岐部の形状を適宜に決定することにより、例えば、被検査体における前記寸法差が極微小な値であっても、この極微小な寸法差を、誤検知を生じない充分に大きな値、例えば、前記高低差に変換することができ、被検査体の検査精度をより向上させることができる。 【0093】具体的には、例えば、前記角POQをより小さくすることにより、前記寸法差をより大きな前記高低差に変換することができる。 【0094】(変形例)本発明においては、上述したV字形状の接触子以外に、U字形状の接触子を採用することができ、例えば、図4に示すように、前記接触子として、弧状分岐部16Aを有する接触子16を採用することができる。 【0095】本発明においては、ト字形状の接触子を採用することができ、例えば、図5に示すように、前記接触子として、ト字状分岐部17Aを有する接触子17を採用することができる。 【0096】 【発明の効果】本発明の検査用プローブによれば、検査用プローブの接触子を、その分岐部同士の間隙において、前記分岐部と被検査体とが接触するように形成することにより、前記分岐部と被検査体とが接触した状態で被検査体における所定の外形寸法を正確に検知することができ、例えば、基板実装用コネクタが正確に搭載されているかどうかを検査する検査装置等に好適に採用することができ、誤検知を起こすことなく、検査精度を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031037 【氏名又は名称】日本フエンオール株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】福村 直樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−183103 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−354309 |
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