| 【発明の名称】 |
画線率測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上杉 謙二
【氏名】山本 猛
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| 【要約】 |
【課題】移動機構がなく短時間で測定可能な画線率測定装置を提供する。
【解決手段】撮像対象物2を設置する測定台1と、この測定台上の撮像対象物2を照明する照明装置3と、測定台上の撮像対象物2の2次元画像を撮像する撮像装置5と、この撮像装置5の撮像したフイルムの画線率を演算する画像処理装置7と、を備え、画像処理装置7は、濃度0%フイルム2b、濃度100%フイルム2c、測定対象フイルム2aの画像の同一位置の画素について、濃度100%フイルム2cの画素濃度と濃度0%フイルム2bの画素濃度を基準にして、測定対象フイルム2aの画素濃度を修正した修正濃度値を求め、測定対象フイルム2aを複数エリアに分割し、各エリア毎に各画素の修正濃度値の積算値Σを求め、そのエリアの画素数Nで除した値P(=Σ/N)をそのエリアの画線率として演算する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像対象物を設置する測定台と、この測定台上の撮像対象物を照明する照明装置と、前記測定台上の撮像対象物の2次元画像を撮像する撮像装置と、この撮像装置の撮像したフイルムの画線率を演算する画像処理装置と、を備え、前記画像処理装置は、濃度0%フイルム、濃度100%フイルム、測定対象フイルムの画像の同一位置の画素について、濃度100%フイルムの画素濃度と濃度0%フイルムの画素濃度を基準にして、測定対象フイルムの画素濃度を修正した修正濃度値を求め、測定対象フイルムを複数エリアに分割し、各エリア毎に各画素の修正濃度値の積算値Σを求め、そのエリアの画素数Nで除した値P(=Σ/N)をそのエリアの画線率として演算することを特徴とする画線率測定装置。 【請求項2】 前記画像処理装置は、濃度0%フイルム、濃度100%フイルム、測定対象フイルムの画像の同一位置の画素について、濃度100%フイルムの画素濃度から濃度0%フイルムの画素濃度を引いた値をD0とし、測定対象フイルムの画素濃度から濃度0%フイルムの画素濃度を引いた値をD1とし、1画素の濃度比率dをd=D1/D0として求め、この濃度比率dを前記修正濃度値とすることを特徴とする請求項1記載の画線率測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、製版用のフイルムの画線率を測定する画線率測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】通常印刷物は紙面上の位置によって画線率、つまり文字や絵柄の地に対して占める面積率が異なっており、紙面全体に均一な印刷濃度を得るためには、製版用のフイルムを複数エリアに分割し、各エリア毎に画線率を測定し、この画線率に応じたインキ量を各エリア毎に設けられたインキ供給弁に供給する方式が用いられている。 【0003】実公昭64−7309にはこのような画線率測定装置が開示されており、図4は画線率測定装置の構成を示すブロック図である。透明ガラス製の架台109の上面には較正用フイルム108と測定用フイルム104が設置され、この架台109を挟んで光源箱106と検出器箱107が設けられ、対向する面にはそれぞれスリット106A,107Aが設けられている。光源箱106には蛍光灯などの光源101が設けられ、検出器箱107には光電素子102が設けられている。光源箱106と検出器箱107は一体に構成され、同期モータ116により架台109に沿って移動する。測定用フイルム104は矢印で示す移動方向に直交する線により例えば6個の同一形状のコラムに別れており、110はこの各コラムを光源箱106と検出器箱107が通過するのを検出する区画領域通過検出器である。 【0004】スリット106A,測定対象フイルム104または較正用フイルム108,スリット107Aを通過した透過光は光電素子102により検出されて、電気信号に変換され増幅器111により増幅されて積分器112に入力され、区画領域検出器110からの信号によって各コラム毎に積分されて記憶回路114に記憶される。較正用フイルム108の場合測定用コラムと同一形状のエリアの積分値が記憶される。制御演算回路113は各コラムの積分値を較正用フイルム108のコラムの積分値で修正して各コラムごとの画線率を算出して測定結果出力装置115に出力する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来装置の光電素子102は1次元に光電素子102を配列したものが用いられており、光源箱106と検出器箱107とを移動して各エリアの透過光量の積分値を得るようになっている。このため移動機構が必要になり装置が大型化し、かつ複雑になる。また移動機構の移動速度により測定時間が決まるため、測定時間が長くなっている。さらに移動機構があるため保守作業が必要になる。 【0006】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、移動機構がなく短時間で測定可能な画線率測定装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明では、撮像対象物を設置する測定台と、この測定台上の撮像対象物を照明する照明装置と、前記測定台上の撮像対象物の2次元画像を撮像する撮像装置と、この撮像装置の撮像したフイルムの画線率を演算する画像処理装置と、を備え、前記画像処理装置は、濃度0%フイルム、濃度100%フイルム、測定対象フイルムの画像の同一位置の画素について、濃度100%フイルムの画素濃度と濃度0%フイルムの画素濃度を基準にして、測定対象フイルムの画素濃度を修正した修正濃度値を求め、測定対象フイルムを複数エリアに分割し、各エリア毎に各画素の修正濃度値の積算値Σを求め、そのエリアの画素数Nで除した値P(=Σ/N)をそのエリアの画線率として演算する。 【0008】撮像装置で濃度100%フイルム、濃度0%フイルム、測定対象フイルムの測定エリアを撮像する。濃度100%フイルムとは光を当てないで現像した半透明なネガフイルムまたは光を当てて現像したフイルムのポジフイルムであり、濃度0%フイルムとは光を当てて現像した黒いネガフイルムまたは光を当てないで現像したフイルムのポジフイルムである。この濃度100%フイルムと濃度0%フイルムの濃度とは絶対的な濃度ではなく相対的な濃度である。同じ条件で両濃度のフイルムを作製しても、フイルムメーカーによって濃度に差がでるのが普通である。濃度100%フイルムと濃度0%フイルムとは濃度が大きく離れた2つの濃度のフイルムとしてよい。以降の説明はネガフイルムについて行なう。3つのフイルムの同一位置の画素を取り出し、濃度100%フイルムと濃度0%フイルムの画素の濃度を基準にして測定対象のフイルムの画素の濃度を修正する。これにより照明むらや照明の輝度の経年変化などの変化は濃度100%フイルム、濃度0%フイルムにも測定対象フイルムと同様に現れるので、この両フイルムを用いて修正することによりこれらの影響を除去することができる。この修正した画素の濃度を各エリア毎に積算しそのエリアの画素数で除算することによりそのエリアの平均濃度、つまり画線率が得られる。 【0009】請求項2の発明では、前記画像処理装置は、濃度0%フイルム、濃度100%フイルム、測定対象フイルムの画像の同一位置の画素について、濃度100%フイルムの画素濃度から濃度0%フイルムの画素濃度を引いた値をD0とし、測定対象フイルムの画素濃度から濃度0%フイルムの画素濃度を引いた値をD1とし、1画素の濃度比率dをd=D1/D0として求め、この濃度比率dを前記修正濃度値とする。 【0010】測定対象フイルムの画素の濃度修正方法として、濃度比率d=D1/D0を用いることにより、濃度100%フイルムと濃度0%フイルムの両方を基準にして測定対象フイルムの画素濃度を適正に修正することができる。D1とD0の比をとることにより、3つのフイルムに同一に現れる照明むらや照明の輝度の経年変化などを除去することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態の画線率測定装置の外観図を示し、図2は画線率測定装置の構成を示すブロック図である。測定台1の撮像対象物2を設置する位置は透明のガラス製で、下部に設けられた蛍光灯3の光が撮像対象物2に当たるようになっており、上部には撮像対象物2を透過した光を撮像する2次元CCDカメラ5が設けられている。蛍光灯3は高周波点灯装置4により点灯する。2次元CCDカメラ5で撮像された画像はカメラアダプタ6を経由して画像処理装置7に記憶され演算処理されて画線率が算出され、表示装置8に表示される。 【0012】撮像対象物2としては製版用の測定対象フイルム2a、濃度0%フイルム2b、濃度100%フイルム2cが用いられる。ネガフイルムの場合、濃度0%フイルム2bとは光を当てて現像した全て黒のフイルムであり、濃度100%フイルム2cとは光を当てないで現像した半透明なフイルムである。 【0013】図3は各フイルム2a,2b,2cの測定エリアとカメラ視野を示す。カメラの視野は測定エリアをカバーする大きさとする。測定エリアは製版1個分のフイルムである。各フイルム2a,2b,2cの測定エリアは同一寸法とし、図3に示すように複数のコラム(エリア)に分割される。分割の方向は矢印の方向がこのフイルムで作製した版による印刷方向である。各コラムは通常同一寸法とするが、それぞれ異なっていてもよい。 【0014】以下に画線率測定方法を説明する。先ず基準フイルムとして濃度0%フイルム2bと濃度100%フイルム2cをカメラ視野内に配置して撮像し、各画素の濃度を画像処理装置7のメモリに記憶する。測定エリアの画像の大きさは、本実施形態では512×504画素とし、濃度は8ビットで表される0〜255の範囲とするが、これに限定されない。理想的な状態で撮像すれば、濃度0%フイルム2bの画像は一様に濃度0であり、濃度100%フイルム2cの画像は一様に濃度255である。しかし現実には、照明むら、2次元CCDカメラ5のレンズの歪み、経年変化による輝度の劣化などにより、一様な0濃度または255濃度とはならない。 【0015】次に測定対象フイルム2aを撮像し各画素の濃度を、画像処理装置7のメモリに記憶する。このようにして得られた基準フイルム2b,2cと測定対象フイルム2aのデータから各コラムの範囲の各画素の濃度を取り出し下記の演算により1画素の濃度比率dとコラムの画線率Pを得る。 1画素の濃度比率d=D1/D0…(1) D1,D0は各フイルム2a,2b,2cの同一位置の画素の濃度より得られる値で、D1=(測定対象フイルムの画素濃度−濃度0%フイルムの画素濃度) であり、D0=(濃度100%フイルムの画素濃度−濃度0%フイルムの画素濃度) である。 【0016】次に得られた同一コラム内の1画素の濃度比率dを全て積算しコラム内の全画素数Nで除算することにより、コラムの平均濃度比率、つまりコラムの画線率Pを得ることが出来る。 コラムの画線率P=Σ/N…(2) Σ=(コラム内の1画素の濃度比率dを全て積算した値) N=コラム内の全画素数【0017】1つのコラムは測定対象フイルムから製作される版により印刷をするときのインキ供給弁の1つに対応しており、このコラムの画線率Pに基づいてインキの供給量が決定される。 【0018】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明は、図4に示した従来の画線率測定装置と比べて次のような利点を有する。 ■ 移動機構がないので装置が簡単になり小型化できる。 ■ 可動部がないのでケーブル、機構等の損傷がなくメンテナンスが減少する。 ■ 可動部がないので測定者が測定やメンテナンスする際、挟まれる等の危険を回避できる。 ■ 可動部がないためフイルム1枚当たりの画線率測定時間が従来装置では十数秒要するのに対し1秒程度で測定出来る。 ■ 照明むらや輝度の経年変化に対して2つの基準フイルムにより精度良く修正を行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135254 【氏名又は名称】株式会社ニレコ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−118448 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−282069 |
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