| 【発明の名称】 |
非接触検出器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小笠原 宏 臣
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| 【要約】 |
【課題】静電非接触方式で被測定物の表面を検出する装置を提供すること。
【解決手段】被測定物Hとこの被測定物の表面に対向して配された検出針Pとを少なくとも一方向に相対的に移動可能に支持する可動機構と、前記検出針に接続された第1の水晶発振子X1を持った可変水晶発振器OSC1、および前記第1の水晶発振子と近い発振周波数を持つ第2の水晶発振子X2を持った固定水晶発振器を有する発振装置と、前記可変水晶発振器および前記固定水晶発振器の各出力を得て両者の差に応じた出力を形成し、前記サーボ装置に与える差信号形成装置MIX,AMP,F/Vと、この差信号形成装置の出力が所定値を保つように前記可動機構を作動させるサーボ装置DXと、このサーボ装置による前記可動機構の作動量を検出する装置SX,SYとをそなえた非接触検出装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】被測定物とこの被測定物の表面に対向して配された検出針とを少なくとも一方向に相対的に移動可能に支持する可動機構と、前記検出針に接続された第1の水晶発振子を持った可変水晶発振器、および前記第1の水晶発振子と近い発振周波数を持つ第2の水晶発振子を持った固定水晶発振器を有する発振装置と、前記可変水晶発振器および前記固定水晶発振器の各出力を得て両者の差に応じた出力を形成し、前記サーボ装置に与える差信号形成装置と、この差信号形成装置の出力が所定値を保つように前記可動機構を作動させるサーボ装置と、このサーボ装置による前記可動機構の作動量を検出する装置とをそなえた非接触検出装置。 【請求項2】請求項1記載の非接触検出装置において、前記サーボ装置は、前記被測定物を前記検出針に対して移動させるようにした非接触検出装置。 【請求項3】請求項1記載の非接触検出装置において、前記サーボ装置は、前記検出針を前記被測定物に対して移動させるようにした非接触検出装置。 【請求項4】請求項2または3記載の非接触検出装置において、前記サーボ装置は、前記被測定物または前記検出針を互いに直交する2方向の双方に移動させるようにした非接触装置。 【請求項5】請求項1記載の非接触検出器において、前記検出針は、球状先端を有する非接触検出器。 【請求項6】請求項1記載の非接触検出器において、前記検出針は、棒状先端を有する非接触検出器。 【請求項7】請求項1記載の非接触検出器において、前記第1の水晶発振子には、並列に固定容量コンデンサが接続された非接触検出器。 【請求項8】請求項1記載の非接触検出器において、前記水晶発振子には、抵抗またはインダクタンスを付加してなる非接触検出器。 【請求項9】請求項1記載の非接触検出器において、前記第1の水晶発振子と前記第2の水晶発振子とは、制御系に必要とされる信号を形成するための発振周波数を有する非接触検出器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、非接触で被測定物の表面形状を検出する装置に係り、とくに被測定物の表面を静電非接触方式によりなぞってその形状に応じた信号を形成する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】物体の表面形状を検出するには、接触子を用いて検出しようとする物体の表面をなぞり、接触子の動きを電気信号に変換することが最も基本的な手法である。ただし、たとえば切削工具などの切刃部とか柔らかい加工物は、切刃部や測定子を傷つける虞があり、またメタルコートされたダイアモンド砥石のような被測定物は接触子が極めて早く磨耗するため接触式は不適当である。そこで、工具顕微鏡、投影機、CCDカメラなどにより非接触方式で検査するのが一般的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この場合、工具顕微鏡や投影機では形状を目視測定することになり、自動測定できない。 【0004】また、CCDカメラでは、分解能と視野の関係である程度以上の高分解能の測定ができない。 【0005】本発明は上述の点を考慮してなされたもので、静電非接触方式で被測定物の形状を検出する装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題解決のための手段】この目的達成のため、本発明では、被測定物とこの被測定物の表面に対向して配された検出針とを少なくとも一方向に相対的に移動可能に支持する可動機構と、前記検出針に接続された第1の水晶発振子を持った可変水晶発振器、および前記第1の水晶発振子と近い発振周波数を持つ第2の水晶発振子を持った固定水晶発振器を揺する発振装置と、前記可変水晶発振器および前記固定水晶発振器の各出力を得て両者の差に応じた出力を形成し、前記サーボ装置に与える差信号形成装置と、この差信号形成装置の出力が所定値を保つように前記可動機構を作動させるサーボ装置と、このサーボ装置による前記可動機構の作動量を検出する装置とをそなえた非接触検出装置、を提供するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】図1(a)および(b)は、本発明により検出を行う被測定物の一例たる切削工具としてのフォームドカッタ、フォームドバイト、ホブカッタの内で、ホブカッタの、正面形状および側面形状を示したものである。このホブカッタは、切刃面11aと逃げ面11bとを有するホブ11がハブ12に取り付けられてなる。そして、このホブカッタは、加工を行う上で最も重要な切刃面がどのように形成されているかが重要である。そこで、切刃面とくにその輪郭の仕上がり状態を正確に測定する必要がある。 【0008】図2は、本発明に係る非接触検出装置を用いてホブカッタHの切刃面の輪郭を検出する状態を切刃面を斜め方向から見たものとして示している。検出には、先端が球状の検出針Pを用いた場合と、先端がL字状に折れ曲がった形状の検出針Pを用いた場合とを破断部を挟んで区別して示している。すなわち、図における破断部よりも左側には、先端形状が球形の検出針によって球状部分が輪郭線上をなぞることにより検出を行う様子が示され、また図における破断部よりも右側には、先端形状がL字状の検出針の腹により輪郭線上をなぞることにより検出を行う様子が示されている。これら両検出針Pの形状は、ともに被測定物の切刃エッジ部角度が一定であれば適したものであるが、点状の微小面積を有するものにも適用できる。 【0009】検出針Pは、被測定物の形状を検出するために、被測定物の検出部分の輪郭線を正確に信号化するために静電容量の変化に対応する形状であることが必要である。そのため、検出針Pの太さ、先端形状などを決定する必要がある。 【0010】図3は、図2における本発明に係る非接触検出装置を用いてホブカッタHの切刃面の輪郭を検出する状態を切刃面を正面から見たものとして示している。即ち、ホブカッタHの切刃面を正面から見ると、図示のようにほぼ台形の突出部(図では下方に向けて突出)と凹部とが交互に配された形状となる。そして、図示の輪郭線を検出針Pによって非接触でなぞり、その軌跡を辿ることにより切刃面の形状を静電容量の変化いかんとして検出することができる。検出針Pは、先端形状が球状のもののみを示しているが、L字状に折れ曲がったものも図示するとほぼ同様であるので図示を省略している。 【0011】図4(a)および(b)は、ホブカッタHと検出針Pとの位置関係を、図3とは直角方向から見た状態を示している。この場合、切刃面は図示左側にあり、その輪郭は図において検出針Pが対向している稜線部分である。そして、図4(a)は先端形状が球状の検出針Pを用いた例であり、図4(b)は先端形状がL字型に折れ曲がった検出針Pを用いた例である。 【0012】図5ないし図7は、図2ないし図4によって説明した検出針Pを用いてホブカッタHの切刃面の輪郭線をなぞる動きを電気信号として検出するための構成を示したものである。 【0013】まず図5は、本発明の第1の実施例を示したものである。この第1の実施例では、ホブカッタHをX−Y方向の一方向に定速送りし、検出針PをホブカッタHの切刃面に沿って追従送りする構成をとっている。 【0014】そのために、図5に示すように、ホブカッタHを図における下方向(以下Y方向とする)に送る機構を持った送り装置DYをそなえ、ホブカッタHをたとえば定速送りする。 【0015】他方、ホブカッタHの切刃面には検出針Pが近接配置されており、ホブカッタHと検出針Pとの間の静電容量が検出される。検出針Pは、水晶発振子X1を介して第1の発振器OSC1に直列接続されており、検出針により検出された静電容量に応じた発振器OSC1の発振出力は混合器MIXに与えられる。混合器MIXでは、水晶発振子X2を持った第2の発振器OSC2の発振出力と混合され、両者の差周波数出力が取り出される。この差周波数出力は、増幅器AMPを介して周波数−電圧変換器F/Vに与えられて電圧信号に変換され、X送りサーボ装置DXに与えられる。X送りサーボ装置DXでは、周波数−電圧変換器F/Vの出力を基準信号Eと比較し、その差がゼロになるように検出針Pを駆動する。これにより、検出針Pは図における左右方向(以下X方向とする)に移動され、ホブカッタHと検出針Pとの間の静電容量が一定となる。 【0016】ホブカッタHにはY軸スケールSYが設けられていてY方向の送り量が、また検出針PにはX軸スケールSXが設けられていてX方向の送り量がそれぞれ検出され、X−Y出力として図示しない信号処理系に送られて記録される。 【0017】この第1の実施例では、押しボタンスイッチPBの操作によりY送り装置DYおよびX送りサーボ装置DXが動作開始する。まずY送り装置DYは、ホブカッタHをY方向に定速送りする。これにより、ホブカッタHは図における下向きに定速送りされ、その送り量がY軸スケールSYにより出力される。他方、X送りサーボ装置DXは、押しボタンスイッチPBの操作により動作開始し、周波数−電圧変換装置F/Vの出力と基準信号Eとの差に応じて検出針PをX方向に移動させる。移動方向は、差が+,−の何れかに応じて、ホブカッタHに近づく方向(図における左方向)あるいは遠ざかる方向(図における右方向)となる。 【0018】仮に+であると、検出針PがホブカッタHに近付き過ぎているのであるから、ゼロになるように、検出針Pを図示右方向に移動させて適正間隔(検出分解能にもよるが1ないし数μmの定まったギャップ)に戻す。 【0019】このように、ホブカッタXの送りに伴い、ホブカッタXと検出針Pとの間の距離が変化して静電容量が変化すると、検出針Pの繰り出し位置の制御が行われて、常にホブカッタXに対して所定距離を置くようになり、ホブカッタXと検出針Pとの間の静電容量が所定値になる。この動作が、Y送り装置DYによるホブカッタHの送り動作中ずっと継続され、その間のY軸スケールSYおよびX軸スケールSXからX−Y出力が送出される。 【0020】被測定物の形状検出には、分解能が高いことが必要であるが、分解能は第1および第2の各発振器の周波数を数kHz離しておくことにより、0.005μmの高分解能まで得られる。 【0021】図6は、本発明の第2の実施例を示したものである。この第2の実施例では、ホブカッタXは固定支持して検出針PをX方向およびY方向の双方に移動させるように構成している。したがって、図5の第1の実施例に比べて、Y送り装置DYが検出針Pに連結されている点、これに応じてY軸スケールSYも検出針Pに連結されている点が構成的に異なる。この結果、動作はホブカッタHの動作が検出針Pの動作に置き換わっている。 【0022】図7は、本発明の第3の実施例を示したものである。この第3の実施例では、検出針Pは固定支持してホブカッタHをX方向およびY方向の双方に移動させるように構成している。したがって、図5の第1の実施例に比べて、Y送り装置DYが検出針Pに連結されている点、これに応じてX軸スケールSX、Y軸スケールSYがホブカッタXに連結されている点が構成的に異なる。この結果、動作は検出針Pの動作がホブカッタHの動作に置き換わっている点が相違する。そして、動作を図6の第2の実施例に比べれば、検出針PのX軸方向およびY軸方向の両動作がともにホブカッタHの動作に置き換わっている点が相違する。(変形例)上記実施例では、被測定物の検出対象を切削工具の切刃面の輪郭線としたが、ある点の測定を行う測微器および面形状測定器として利用することもできる。 【0023】また、上記実施例では、被測定物および検出針の双方を移動させているが、一方のみを移動させてもよい。 【0024】 【発明の効果】本発明は上述のように、被測定物の検出部分に対向配置された検出針と被測定物との間の静電容量が一定になるように被測定物の検出部分を走査し、走査時の検出針あるいは被測定物の動きをスケールによって検出するようにしたため、被測定物を傷付けることなくしかも正確に測定することができる。すなわち、金型用の銅電極や鏡面加工された光学系に対しても適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594167255 【氏名又は名称】株式会社小笠原プレシジョン・エンジニアリング
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−108603 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−269998 |
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