| 【発明の名称】 |
透明薄板測定用干渉計 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠山 精二
【氏名】植木 伸明
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源から射出される光の可干渉距離を、透明薄板よりなる被検体の厚みの2倍に相当する距離よりも小さく設定し、該被検体に向かう前記光のうちの一部を第1の光分離手段により分離して、該一部の光を、その余の光よりも基準面と被検面との距離の2倍に相当する距離だけ大きい光路長を有するように迂回させた後、光合成手段により該その余の光と合成させるパスマッチ光学系を備え、この合成された光の、該基準面からの反射光である第1の反射光と、この基準面を透過した該合成された光の、前記被検面からの反射光である第2の反射光との光干渉により生じる干渉縞に基づき、該被検面の表面形状を測定する透明薄板測定用干渉計において、前記光源から前記第1の光分離手段に到る光路内に、前記光源からの光のうち所定の振動面を有する偏光成分のみを透過する第1の偏光手段を配置し、前記第1の光分離手段から前記光合成手段に到る、前記一部の光と前記その余の光のうちのいずれか一方の光路内にλ/2光学位相板を配置し、前記基準面が形成された基準板と前記被検体の間にλ/4光学位相板を配置し、前記光源と該基準板の間に前記第1および前記第2の反射光を観察系に導くための第2の光分離手段を配置し、この第2の光分離手段と該観察系との間に、前記一部の光による前記第1の反射光および前記その余の光による前記第2の反射光を構成する、所定の振動面を有する偏光成分のみを透過させる第2の偏光手段を配置してなることを特徴とする透明薄板測定用干渉計。 【請求項2】 前記基準板の前記被検体側の面に前記λ/4光学位相板が密着形成されてなることを特徴とする請求項1記載の透明薄板測定用干渉計。 【請求項3】 前記パスマッチ光学系が、前記光源からの光の一部を反射し、その余の光を透過せしめる前記光分離手段と、該光分離手段からの反射光もしくは透過光を少なくとも1回反射せしめる光反射部材と、前記光分離手段からの透過光もしくは反射光と該光反射部材からの反射光を合成せしめる前記光合成手段とからなることを特徴とする請求項1もしくは2記載の透明薄板測定用干渉計。 【請求項4】 前記光源と前記パスマッチ光学系との間に所定の波長の光を選択透過する波長選択フィルタを配設してなることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の透明薄板測定用干渉計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用ガラス、各種光学フィルタおよびウインドウ等の透明薄板の表面形状を干渉計測する干渉計に関し、特に測定光の一部を迂回させるパスマッチ光学系を設けた透明薄板測定用干渉計に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、フィゾー型干渉計では、被検体のセッティングを行うために基準面と被検面の間隔をある程度まで大きくする必要があることから、光源からの光は少なくともこの間隔の2倍程度の可干渉距離を有することが必要である。しかしそのために、被検面からの反射光との光路差が被検体の厚みの2倍とされた被検体裏面からの反射光により生じる干渉縞が、本来の干渉縞上にノイズの干渉縞として重畳するという問題がある。 【0003】本願出願人は、この問題を解決する方策として、被検体裏面からの反射光による干渉縞の発生を阻止し得るパスマッチ光学系を備えた透明薄板測定用干渉計を既に開示している。すなわち、この干渉計は、光源からの出力光の可干渉距離Lcを透明薄板の厚み方向の光学距離ntの2倍よりも小さく設定し、透明薄板に向かう光のうちの一部を分離して、その余の光よりも基準面と被検面との距離L(ただし、L>>nt)の2倍に相当する距離だけ大きい光路長を有するように迂回させた後、分離したその余の光と合成させるパスマッチ光学系を備えている。 【0004】このような構成とすることにより、迂回しないで直進した測定光の被検面からの反射光と、迂回した測定光の基準面からの反射光との相互干渉による場合以外は干渉縞が生じないようにしており、この結果、被検体裏面からの反射光により生じるノイズとなる干渉縞の発生を阻止することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この干渉計を用いて透明薄板の観察測定を行うに際し、撮像面上に形成される干渉縞画像のコントラストをより高くして、干渉縞の観察測定の精度を良好なものとしたいという要望がある。この要望を満足するためには上述した干渉計について、光干渉を生じる反射光に、光干渉を生じない反射光がバックグラウンド光として重畳されることを防止することが課題となる。 【0006】すなわち、上記干渉計では、前述のとおり、迂回しないで直進した測定光の被検面からの反射光と、迂回した測定光の基準面からの反射光とが相互干渉して生じた干渉縞を観察測定して被検面評価を行う。しかし観察系にはそれ以外にも、迂回しないで直進した測定光の基準面や被検体裏面各々からの反射光、さらには迂回した測定光の被検面や被検体裏面各々からの反射光が入射し、バックグラウンド光とされるため、画像全体が明るくなってしまい、干渉縞のコントラストが低下する。干渉縞のコントラストが低下すると観察測定の精度を低下させることになり、特に、干渉縞から被検面の形状を自動的に解析する解析装置の使用が困難なものとなる。 【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被検面についての干渉縞画像の測定を行うために必要となる反射光だけを観察系に入射させるとともに、それ以外の反射光がその測定用反射光のバックグラウンド光として観察系に入射することを阻止し、コントラストの良好な干渉縞画像を簡易な構成で得ることのできる透明薄板測定用干渉計を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の透明薄板測定用干渉計は、光源から射出される光の可干渉距離を、透明薄板よりなる被検体の厚みの2倍に相当する距離よりも小さく設定し、該被検体に向かう前記光のうちの一部を第1の光分離手段により分離して、該一部の光を、その余の光よりも基準面と被検面との距離の2倍に相当する距離だけ大きい光路長を有するように迂回させた後、光合成手段により該その余の光と合成させるパスマッチ光学系を備え、この合成された光の、該基準面からの反射光である第1の反射光と、この基準面を透過した該合成された光の、前記被検面からの反射光である第2の反射光との光干渉により生じる干渉縞に基づき、該被検面の表面形状を測定する透明薄板測定用干渉計であって、前記光源から前記第1の光分離手段に到る光路内に、前記光源からの光のうち所定の振動面を有する偏光成分のみを透過する第1の偏光手段を配置し、前記第1の光分離手段から前記光合成手段に到る、前記一部の光と前記その余の光のうちのいずれか一方の光路内にλ/2光学位相板を配置し、前記基準面が形成された基準板と前記被検体の間にλ/4光学位相板を配置し、前記光源と該基準板の間に前記第1および前記第2の反射光を観察系に導くための第2の光分離手段を配置し、この第2の光分離手段と該観察系との間に、前記一部の光による前記第1の反射光および前記その余の光による前記第2の反射光を構成する、所定の振動面を有する偏光成分のみを透過させる第2の偏光手段を配置してなることを特徴とするものである。 【0009】また、前記基準板の前記被検体側の面に前記λ/4光学位相板を密着形成することも可能である。また、前記パスマッチ光学系が、前記光源からの光の一部を反射し、その余の光を透過せしめる光分離手段と、該光分離手段からの反射光もしくは透過光を少なくとも1回反射せしめる光反射部材と、前記光分離手段からの透過光もしくは反射光と該光反射部材からの反射光を合成せしめる光合成手段とから構成されるのが望ましい。 【0010】さらに、前記光源と前記パスマッチ光学系との間に所定の波長の光を選択透過する波長選択フィルタを配設するのがより望ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の透明薄板測定用干渉計に係る実施形態を示す概略図である。この干渉計において、白色光等の広域帯な波長成分を有する光を出力する光源1から出力された測定光はコリメータレンズ2により平行光とされ、コンデンサレンズ8およびコリメータレンズ10によってビーム径を拡大され、透明な基準板11および薄板ガラスの被検体12に照射される。 【0012】基準板11の基準面11aおよび被検体12の被検面12aからの、上記測定光の反射光は互いに干渉し合い、ハーフプリズム9のハーフミラー面9aで直角反射され、イメージングレンズ13を介して、撮像カメラ14内のCCD素子上に干渉縞画像を形成する。なお、このCCD素子により光電変換された干渉縞画像情報に基づき、CRT等の画像表示部(図示されていない)上に干渉縞画像が表示される。ところで、本発明の目的はこの干渉縞画像をよりコントラストの良い状態で観察測定することであるが、その前提であるパスマッチ光学系を有する干渉計について、まず説明する。 【0013】一般に、フィゾー型干渉計を用いて薄板ガラスからなる被検体12を測定する場合には、セッティングの都合上基準面11aと被検面12aとの間隔がどうしても開いてしまう。そのため、干渉距離の大きい測定光を用いて干渉縞画像を得ることになるが、被検面12aからの反射光に対し、被検体12の厚み方向の光学距離ntの2倍の光路差しか有さない被検体12の裏面12bからの反射光も、基準面11aからの反射光や該被検面12aからの反射光と互いに干渉し合うこととなる。このような被検体12の裏面12bからの反射光によって生じた干渉縞は、本来の干渉縞と重畳して測定精度を低下させる。 【0014】しかし、パスマッチ光学系を有する干渉計では、この被検体裏面からの反射光による干渉縞を除去し、本来の干渉縞画像のみを得ることができる。一般に、このような干渉計においては、前述のとおり、測定光の干渉距離が大きい場合ノイズの干渉縞を生じてしまう。そこで、被検体裏面からの反射光による干渉縞の発生を防止するために、測定光として、可干渉距離Lcが2ntよりも小となるような光を用い(具体的には光源1として、ハロゲンランプ(可干渉距離が1μm)等が用いられる。)、一方、必要な干渉縞を得るためには、被検面から反射されて観察系に入射する光および基準面から反射光されて観察系に入射する光各々における光源から観察系までの光路長の差を可干渉距離Lc以下にすることが必要となる。 【0015】この2つの反射光の光路長を等しくするために、パスマッチ光学系が配置される。本実施形態におけるパスマッチ光学系は、コリメータレンズ2とコンデンサレンズ8との間の平行光線束領域内に、2つのハーフミラー4,5と2つの全反射ミラー6,7からなる、測定光の一部を迂回させる光路で、測定光の一部は、ハーフミラー4により直角反射されてその余の測定光から分離され、全反射ミラー6により直角反射され、次いで全反射ミラー7により直角反射され、さらにハーフミラー5により直角反射されて、上記その余の測定光と再合成される。このとき、ハーフミラー4を透過する測定光の、ハーフミラー4とハーフミラー5間の光路長L1に対し、迂回した測定光の、ハーフミラー4からハーフミラー5に到るまでの光路長L2(L2=l1+l2+l3)は、2つのハーフミラー4,5間の距離L1と2つの全反射ミラー6,7間の距離が等しいことから、距離l1+l3(l1=l3)だけ長くなる。これらの距離l1+l3は基準板11の基準面11aと、被検体12の被検面12aとの距離Lの2倍に相当するので、2つのハーフミラー4,5間を直進した測定光の被検面12aからの反射光と、2つのハーフミラー4,5間を迂回した測定光の基準面11aからの反射光の光路長が全く等しくなり、この2つの反射光は相互に干渉を生じる。 【0016】ところで、このようなパスマッチ光学系を有する干渉計は、ノイズとなる干渉縞画像を取り除いて観察測定の精度を向上させたものではあるが、撮像面上に形成される干渉縞画像のコントラストをより高くして、干渉縞の観察測定の精度をより良好なものとしたいという要望がある。すなわち、上記干渉計では、前述のとおり、迂回しないで直進した測定光の被検面からの反射光と、迂回した測定光の基準面からの反射光とが相互干渉して生じた干渉縞を観察測定して被検面評価を行うのであるが、観察系にはそれ以外にも、迂回しないで直進した測定光の基準面や被検体裏面各々からの反射光さらには迂回した測定光の被検面や被検体裏面各々からの反射光が入射していることが次なる問題となる。これらの反射光は、上記の相互干渉を生じる反射光に対して、測定光の可干渉距離よりも大きな光路差を有するのでノイズの干渉縞を生じることはないが、干渉縞画像のバックグラウンド光とされるため、画像全体が明るくなってしまい、干渉縞のコントラストが低下する。干渉縞のコントラストは観察測定の精度に影響し、特に、干渉縞から被検面の形状を自動的に解析する解析装置を使用するためには、コントラストの良好な画像を得ることが望ましい。 【0017】そこで本実施形態においては、まず、P偏光を透過する第1の偏光板21を光源1とハーフミラー4の間に配置する。この偏光板21を透過したP偏光の測定光はハーフミラー4により分離され、一部はハーフミラー4により直角反射されてパスマッチ光学系を迂回し、その余の測定光はハーフミラー4からハーフミラー5へ直進する。直進する光はP偏光のままハーフミラー5に至る。これに対し、パスマッチ光学系の光路中にはλ/2光学位相板22が挿入されているので、上記迂回した光はS偏光に変換され、この後ハーフミラー5に至り、このハーフミラー5により直角反射されて、上記その余の測定光と再合成される。 【0018】この、直進したP偏光とパスマッチ光学系を経たS偏光の合成光が、各面11a,12aから反射することにより得られる反射光について考察する。なお、以下、ハーフミラー5から基準板11の基準面11aまでの光路長はL3とし、被検体12の屈折率はn、厚みはtとする。 【0019】ここで、基準面11aからの反射光は、以下の光路長(ただし、ハーフミラー4から各面11a,12aを介して基準面11aに到るまでの光路長;以下同じ)と偏光成分を有する2つの反射光の合成光である。 ハーフミラー4を透過した光の反射光――光路長L1+L3――P偏光 ・・・・(1) ハーフミラー4で反射された光の反射光――光路長L2+L3――S偏光 ・・・・(2) 【0020】次に、被検面12aからの反射光は、基準板11と被検板12の間に挿入されたλ/4光学位相板23によって、P偏光はS偏光に、S偏光はP偏光に各々変換されるため、以下の光路長と偏光成分を有する2つの反射光の合成光となる。 ハーフミラー4を透過した光の反射光――光路長L1+L3+2L――S偏光 ・・・・(3) ハーフミラー4で反射した光の反射光――光路長L2+L3+2L――P偏光 ・・・・(4) 【0021】ここで、パスマッチ光学系の性質から、 L2=L1+2L・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) である。したがって、各反射光の光路長を比較すると、上記反射光(2)と上記反射光(3)の値が全く等しく、すなわち2つのハーフミラー4,5間を迂回した測定光の基準面11aからの反射光と、2つのハーフミラー4,5間を直進した測定光の被検面12aからの反射光の光路長が全く等しくなり、その偏光成分はS偏光成分で一致している。 【0022】一方、P偏光の2つの反射光は上記反射光(1)と上記反射光(4)の光路長から明らかなように、他の反射光との光路差および測定光の可干渉距離両者の関係から、他の反射光との間で干渉縞を生じることはなく単にバックグラウンド光として干渉縞画像のコントラストを低下させることになる。そこで本実施形態の装置においては、撮像カメラ14の前段にS偏光を透過する第2の偏光板24を配置し、バックグラウンド光となるP偏光を遮光するとともに、目的とする干渉縞画像の形成に寄与する上記2つのS偏光のみが撮像カメラ14に入射するようにしている。 【0023】このようにして、コントラストのよい所望の干渉縞を撮像カメラ14内のCCD素子上に形成することができ、高精度で薄板ガラスの表面形状を測定することができる。 【0024】また、上記実施形態においては、λ/2光学位相板22をハーフミラー4,5間のパスマッチ光路内に配置しているが、これに代え、図2に示すようにハーフミラー4を透過した光の経路内にλ/2光学位相板22aを配設することも可能である。このように構成した場合には、必要となる干渉縞画像の情報を担持した反射光(上記反射光(2),(3))はP偏光となり、一方、バックグラウンド光となる反射光(上記反射光(1),(4))はS偏光となるので、バックグラウンド光の撮像カメラへの入射を防止するためには、上記第2の偏光板24を、P偏光を透過する偏光板に代えておく必要がある。 【0025】なお、上記一連の実施形態の説明では、第1の偏光板22としてP偏光を透過する偏光板を用いているが、もちろん、第1の偏光板22としてS偏光を透過する偏光板を用いることが可能であり、このようにした場合には、第2の偏光板24も、それに応じた透過特性を有するよう設定しておく必要がある。 【0026】さらに、図1に示す実施形態においては、基準板11と被検板12との間にλ/4光学位相板23を配置しているが、図3に示すように基準板11の被検体12側に膜状のλ/4光学位相板23aを密着形成して、構成することも可能である。この場合の膜は、例えば蒸着、スパッタリング等の種々の周知の膜形成手法を用いて形成することが可能である。λ/4光学位相板23aを、基準板11の表面に形成することで、この位相板23aの保持手段を特別に設ける必要がなくなり、また光学系の組立時におけるこの位相板23aのアラインメント調整を不要とすることができる。 【0027】また、通常、被検体12によって厚みが異なることから、上記パスマッチ光学系において、2つの全反射ミラー6,7を一体的にハーフミラー4,5方向に微動させて迂回測定光の光路長を微調整可能とするのが望ましい。 【0028】また、本実施形態においてはコリメータレンズ3とハーフミラー4との間に波長選択フィルタ板3が配されている。波長選択フィルタ板3は図4に示すようにターレット板上に全波長透過部3a、赤色光選択透過部3b、緑色光選択透過部3cおよび青色光選択透過部3dが90゜間隔で形成されていて、ターレット板を所定角度だけ回転させることにより測定光として所望の色光を選択できるようになっている。 【0029】これは、所定の波長の光を反射するダイクロイックミラーが被検体12である場合のように測定光として所定の波長の光を選択することが必要となる場合に有用である。もちろん、このような波長選択フィルタが全く不要となる場合には、このフィルタ板3を図1中矢印A方向に移動せしめて光路外に退避させるようにしてもよい。 【0030】なお、本発明の透明薄板測定用干渉計としては上記実施形態に限られるものではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、上記パスマッチ光学系において、2つの全反射ミラー6,7に代え、ハーフミラー4からの測定光をハーフミラー5方向に戻すことが可能なコーナキューブとすることも可能である。このようなコーナキューブを採用することにより、迂回測定光の光路長を調節する際に、その移動操作が容易となる。また、上記実施形態において、ハ−フミラ−4の透過光を迂回測定光、反射光を直進測定光というように両者を入れ替えることも可能である。 【0031】また、上記被検体12の支持手段は、被検面12a側で支持する場合には固定保持するような構造としておけばよいが、裏面12b側で支持する場合には被検体12の厚みに応じてこの被検体12を光軸方向に移動し得る構造とするのが望ましく、さらに干渉縞を得る際の被検体12の厚み情報に基づいて被検面12aが適正な位置まで移動するように、被検体12の移動操作を自動的に行うようにすることが望ましい。さらに、上記ハーフプリズム9に代えてハーフミラーを用いることも可能であるが、本実施形態の如く、発散光線束中にはハーフプリズム9を用いるようにすることで非点収差を良好とすることができる。 【0032】もちろん、ハーフミラー4,5を、各々ハーフプリズムに代えることも可能である。なお、本発明の干渉計の被検体としては、ガラス薄板のみならずプラスチック板や石英板等の種々の透明薄板への適用が可能である。さらに、上記実施例では観察系として撮像カメラ14を用いているが、これに代えて拡散面を有する光学スクリーンを設け、そのスクリーン上に干渉縞画像を形成しこれを目視により観察することも可能である。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明の透明薄板測定用干渉計によれば、測定光の可干渉距離を所定長未満に設定するとともに測定光の一部を迂回させるパスマッチ光学系を設けた透明薄板測定用干渉計において、2つの偏光板と2つの光学位相板を所定の光路位置に配し、被検面の干渉縞画像を得るために必要な2つの光束をP、Sいずれか一方の第1の直線偏光成分とするとともに、これ以外のバックグラウンド光となる光束をP、Sいずれか他方の第2の直線偏光成分とし、観察系には上記第1の偏光成分のみが入射するようにしているので、コントラストの良好な干渉縞画像を簡易な構成で得ることが可能である。これにより、被検面の表面形状の測定を高精度なものとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】川野 宏
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| 【公開番号】 |
特開平11−23216 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−193219 |
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