| 【発明の名称】 |
巻 尺 |
| 【発明者】 |
【氏名】日置 脩三
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| 【要約】 |
【課題】端末にフック部材を装着した巻尺テープにおいて、強靭で耐久性のある装着構造を提供する。
【解決手段】巻尺テープの中心より振り分けて2列のリベットを配し、さらに1列に2点のリベット合計4点のリベットでフック部材1の装着部1aを係止する。装着部1aの形状は巻尺テープ1とほば同様の湾曲形状とし、テープ上面のほぼ全面を覆いテープの補強を行ない、巻尺テープの巻取りの際に生ずる強い衝撃にも十分耐えうるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装着部と該装着部に対して直角に曲げられたフック部とを有するフック部材が、巻尺テープの目盛方向に前記フック部の厚みに等しいストロークで移動可能にリベットで前記巻尺テープの端末に装着された巻尺において、前記装着部を前記巻尺テープにリベットで装着するためのリベット穴は、前記巻尺テープの中心線より振り分けた2列で、かつ、それぞれの列に2つ設けられ、全てのリベット穴に配されたリベットにより、前記装着部が前記巻尺テープに装着されていることを特徴とする巻尺。 【請求項2】 前記装着部は、前記巻尺テープの形状にほぼ同一に湾曲し、前記巻尺テープの幅のほぼ60〜80%を覆う幅であることを特徴とする請求項1に記載の巻尺。 【請求項3】 前記装着部は、その中心部に長円穴が設けられ、前記巻尺テープの数字が前記長円穴を通して読み取りが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の巻尺。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、巻尺テープの端末に、フック部材を装着した巻尺テープに関するものである。 【0002】 【従来の技術】巻尺テープの端末に、巻尺テープの目盛方向にフック部の厚みに等しいストロークで移動可能にリベットでフック部材を装着した巻尺が用いられており、外法を測定する場合に、フック部材が引き出される方向に移動して、フック部の内側が巻尺テープの0点に一致する。また、内法を測定する場合には、フック部材が押し込まれる方向に移動して、フック部の外側が巻尺テープの0点に一致する。 【0003】このようにして、フック部材がフック部の厚みに等しいストロークで移動可能であることによって、外法を測定する場合でも、内法を測定する場合でも、フック部材が移動することによって、巻尺テープの0点の位置が測定の起点となり、フック部材のフック部の厚みが測定誤差とならないという利点がある。 【0004】図4は、従来のフック部材の一例の斜視図である。図中、1は巻尺テープ、6はフック部材、6aは装着部、6bはフック部、7はリベットである。装着部6aは、比較的先細の形状であり、リベット穴が2つ設けられ、2つのリベット7により巻尺テープが装着されている。 【0005】この巻尺テープ1は、ゼンマイバネにより付勢されたドラムに巻き取られており、ケースから巻尺テープ1を引き出すと、ゼンマイバネが蓄勢され、巻き取るときには、ゼンマイバネの蓄勢力によって、自動的に巻き取られるようにして用いられるのが普通である。巻き取りの際には、フック部6bが、ケースの引き出し口に衝突する。この衝突によって、装着部6aのリベット穴に係合しているリベット7に打撃力が加わり、リベット7の基部において巻尺テープが損傷を受けるという問題がある。 【0006】特に、巻尺テープ1は最近、幅広でしかも長尺化の傾向が著しく、そのために、巻き取りに使用するゼンマイバネには強い巻取り力が要求されている。強いゼンマイバネで長尺に引き出された巻尺テープを巻き取ると、加速度がつく上に、テープ重量が増加しているため、フック部材6がケースの引き出し口に衝突する打撃力が大きく、従来のフック部材6では、巻尺テープ1が引き裂かれてしまうことが増加した。 【0007】また、従来のフック部材6の装着部6aによって、数字が隠されてしまいという問題もある。装着部6aに数字を読むための穴を開けることも考えたとしても、装着部6aが細いために、穴を開けることはできず、穴を開けるという考えは及ばない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、巻尺テープの端末に装着されるフック部材において、これを巻尺テープに強固に装着することができるフック部材ならびに装着のための構造を提供することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、装着部と該装着部に対して直角に曲げられたフック部とを有するフック部材が、巻尺テープの目盛方向に前記フック部の厚みに等しいストロークで移動可能にリベットで前記巻尺テープの端末に装着された巻尺において、前記装着部を前記巻尺テープにリベットで装着するためのリベット穴は、前記巻尺テープの中心線より振り分けた2列で、かつ、それぞれの列に2つ設けられ、全てのリベット穴に配されたリベットにより、前記装着部が前記巻尺テープに装着されていることを特徴とするものである。 【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の巻尺において、前記装着部は、前記巻尺テープの形状にほぼ同一に湾曲し、前記巻尺テープの幅のほぼ60〜80%を覆う幅であることを特徴とするものである。 【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の巻尺において、前記装着部は、その中心部に長円穴が設けられ、前記巻尺テープの数字が前記長円穴を通して読み取りが可能であることを特徴とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の巻尺テープの実施の形態に用いられるフック部材の一実施例を説明するためのもので、図1(A)は正面図、図1(B)は左側面図、図1(C)は右側面図、図1(D)は下側面図である。図中、2はフック部材、2aは装着部、2bはフック部、2cはリベット穴、2dは読取用穴、Lは中心線である。装着部2aは、図示しない巻尺テープの曲面に合わせた曲面状に形成され、リベット穴2cと読取用穴2dが開けられている。リベット穴2cは、中心線Lより振り分けた2列に配置され、それぞれの列に2つずつ設けられている。リベット穴2cの形が長穴であることによって、挿入されるリベットに対して、図1(A)でいえば、装着部2aが左右に移動可能である。移動量は、フック部2bの厚みと同じ値であり、それにより上述したように、外法を測定する場合でも、内法を測定する場合でも、フック部材が移動することによって、巻尺テープの0点の位置が測定の起点となり、フック部材のフック部の厚みが測定誤差とならない。読取用穴2dは、装着部2aを巻尺テープに装着した際に、目盛りの数字を読取用穴2dを通して読み取ることができるようにするために設けたものである。 【0013】図2,図3は、図1で説明したフック部材を巻尺テープの装着した状態を説明するためのもので、図2(A)は正面図、図2(B)は左側面図、図2(C)は下側面図、図3は斜視図である。図中、図1と同様に部分には同じ符号を付して説明を省略する。1は巻尺テープ、1aは目盛り、1bは表示数字、3はリベット、4はテープ補強板、5はケース、5aはテープ引き出し口である。 【0014】リベット3は、巻尺テープ1とその裏面側に設けられたテープ補強板との固定されているが、リベット3の頭と巻尺テープ1の表面との間には、フック部材1の装着部1aが摺動できる隙間が開けられている。この隙間によって、フック部材1の装着部1aが移動できるが、移動量は、上述したように、長穴のリベット穴で制限され、フック部1bの厚さと等しくされている。リベットは、装着部1aのリベット穴の数だけ設けられている。すなわち、巻尺テープ1の中心より振り分けて、2列にリベットを配され、さらに、1列に2点のリベットの合計4点のリベットで装着部1aが巻尺テープ1に装着されていることによって、巻尺テープ1をケース5にバネ力で引き込む際に、フック部材1がケース5の引き出し口5aに衝突した際に、リベットの基部に加えられる衝撃力を分散させることができる。 【0015】装着部1aの幅、すなわち、装着部の中心部における幅(図1(A)のW)は、係止した巻尺テープの幅のほぼ60〜80%、より好ましくは、ほば70%である。装着部1aの中心部に開けられた長円形状の読取用穴2aによって、巻尺テープ1の表示数字1bの読み取りができるが、これは、装着部1aの幅が、従来のフック部材における装着部の幅に比べて充分に大きくできたことによって可能となったものである。装着部1aの形状は、巻尺テープ1の形状とほぼ同―の形状で湾曲している。 【0016】このように、フック部材1が、リベット4個で止められ、従来のように2点で直列にリベットで係止されていた巻尺テープよりも、比較的広い面積で装着部が巻尺テープの目盛表面を覆い、より―層巻尺テープと一体化してテープ自体を補強することにより、強靭で耐久性のある巻尺が得られる。 【0017】さらに、リベットによる係止を2列にすることにより、フック部材の装着部の形状が幅広くなり、したがってその中心部に長円穴を開けることができて、数字を読み取ることも可能となった。 【0018】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、装着部と該装着部に対して直角に曲げられたフック部とを有するフック部材が、巻尺テープの目盛方向に前記フック部の厚みに等しいストロークで移動可能にリベットで前記巻尺テープの端末に装着された巻尺において、前記装着部を前記巻尺テープにリベットで装着するためのリベット穴は、前記巻尺テープの中心線より振り分けた2列で、かつ、それぞれの列に2つ設けられ、全てのリベット穴に配されたリベットにより、前記装着部が前記巻尺テープに装着されたことにより、強靭で耐久性のある巻尺が得られる。ケースに収納してバネの付勢力で巻き取るように構成し、巻き取りの際に、フック部材がケース出入り口部に強く打撃することがあっても、4本のリベットにその衝撃力が分散され、しかもフック形状は、巻尺テープとほば一体化となるような形状と、巻尺テープの表面を覆っているために巻尺テープにダメージを与えることを防止できる。 【0019】請求項2に記載の発明は、前記装着部が、前記巻尺テープの形状にほぼ同一に湾曲し、前記巻尺テープの幅のほぼ60〜80%を覆う幅であることにより、テープ表面部をできるだけ大きい面積で覆い、しかもmテープの形状に一体となって、より強靭なるフック部材を提供することができる。 【0020】請求項3に記載の発明によれば、前記装着部は、その中心部に長円穴が設けられ、前記巻尺テープの数字が前記長円穴を通して読み取りが可能であることにより、見易い巻尺テープを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000161943 【氏名又は名称】株式会社ケイディエス
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石井 康夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−23203 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−176647 |
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