| 【発明の名称】 |
目標追尾装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】米澤 徹
|
| 【要約】 |
【課題】この発明は、組付け作業の簡略化と共に、搭載性の向上を図り得るようにすることにある。
【解決手段】伸縮自在な第1及び第2の伸縮部材11,12を目標検出器10の直交する軸上に立設し、第1の伸縮部材11の解放端に対して第2の伸縮部材12と略平行な方向に移動自在に直線移動部材13を係合して、この直線移動部材13に対して、その直線移動方向と直交する方向で、第1の伸縮部材11と直交する方向に第1の駆動部材14を係合し、第1の駆動部材14を移動制御することで、目標検出器10の一方の軸回りを回転制御し、かつ、第2の伸縮部材12の解放端に対して、前記第1の駆動部材14の移動方向と略平行な方向に第2の駆動部材17を係合し、この第2の駆動部材17を移動制御することで、目標検出器10の他方の軸回りを回転制御するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目標情報を取得する目標検出部と、この目標検出部の直交する第1及び第2の軸に対応して立設される伸縮自在な第1及び第2の伸縮部材と、前記第1の伸縮部材の解放端に前記第2の伸縮部材と略平行な方向に移動自在に係合される直線移動部材と、この直線移動部材に支持され、該直線移動部材を直線移動方向と直交する方向で、かつ、前記第1の伸縮部材と直交する方向に移動制御して、前記目標検出部の第2の軸回りを回転制御する第1の駆動手段と、前記第2の伸縮部材の解放端に自在状に結合され、該第2の伸縮部材の解放端を、前記第1の駆動手段の駆動方向と略平行な方向に移動制御して、前記目標検出部の第1の軸回りを回転制御する第2の駆動手段とを具備した目標追尾装置。 【請求項2】 前記第1の伸縮部材と直線移動部材と第1の駆動手段とを目標検出部に対して着脱自在に組付け配置し、前記第2の伸縮部材と第2の駆動手段とを目標検出部に対して着脱自在に組付け配置したことを特徴とする請求項1記載の目標追尾装置。 【請求項3】 前記直線移動部材は、第1の伸縮部材の解放端に直線移動自在に係合されるレール構造に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の目標追尾装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば誘導ミサイル等の飛翔体に搭載されて目標情報を取得する目標検出器を目標方向に追尾させる目標追尾装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、目標追尾装置は、図5に示すように撮像カメラ、レーダ等の目標検出器1に対してインナー部とアウター部で構成される二軸ジンバル機構2を組付けられてユニット化され、図示しない誘導ミサイル等の誘導飛翔体に搭載される。この二軸ジンバル機構2は、インナー部及びアウター部で形成され、これらインナー部及びアウター部には、駆動モータ3,3がそれぞれ組付けられる。 【0003】上記構成において、目標検出器1は、駆動モータ3,3が図示しない制御部を介して回転駆動されると、二軸ジンバル機構2を介して二軸回りに回転制御されて、その指向方向が目標方向に指向され、目標情報を取得する。この目標情報は、例えば図示しない誘導制御部に入力されて、誘導飛翔体のホーミング誘導に供される。 【0004】ところが、上記目標追尾装置では、目標検出器1を二軸シンバル機構2を用いてユニット化している構成上、搭載スペースに制約があるために、その誘導飛翔体の設計を含む製作が非常に面倒であるという問題を有する。係る問題は、近年、誘導飛翔体の小形化の促進が要求されていることで、今後の重大な課題となっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従来の目標追尾装置では、目標検出器に二軸ジンバル機構が一体的に組付けられるユニット構造を採っているために、広い搭載スペースが必要となるという問題を有する。 【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、分離搭載を実現し得るようにして、組付け作業の簡略化と共に、搭載性の向上を図った目標追尾装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明は、目標情報を取得する目標検出部と、この目標検出部の直交する第1及び第2の軸に対応して立設される伸縮自在な第1及び第2の伸縮部材と、前記第1の伸縮部材の解放端に対して前記第2の伸縮部材と略平行な方向に移動自在に係合される直線移動部材と、この直線移動部材に支持され、該直線移動部材を直線移動方向と直交する方向で、かつ、前記第1の伸縮部材と直交する方向に移動制御して、前記目標検出部の第2の軸回りを回転制御する第1の駆動手段と、前記第2の伸縮部材の解放端に自在状に結合され、該第2の伸縮部材の解放端を、前記第1の駆動手段の駆動方向と略平行な方向に移動制御して、前記目標検出部の第1の軸回りを回転制御する第2の駆動手段とを備えて目標追尾装置を構成した。 【0008】上記構成によれば、目標検出部は、第1及び第2の駆動手段と第1及び第2の伸縮部材、直線移動部材を介して離間させて組付け配置することが可能となることにより、搭載スペースの分離化が図れる。従って、小形化の促進が図れて誘導飛翔体への組付け作業の簡略化が図れると共に、誘導飛翔体の設計上の自由度の向上が図れる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態に係る目標追尾装置を示すもので、目標検出器10には、その指向方向に対して直交するZ軸及びY軸上に第1及び第2の伸縮部材11,12の一端が、例えば着脱自在に立設される。この第1及び第2の伸縮部材11,12は、中間部がZ軸及びY軸方向に伸縮自在に設けられる。 【0010】このうち第1の伸縮部材11には、その他端に、例えばレール構造の直線移動部材13がY軸と略平行な方向に直線移動自在に係合される。この直線移動部材13の中間部には、第1の駆動部材14の一端が該直線移動部材13に対して直交する方向で、かつ、第1の伸縮部材11に対して直交するA軸に移動自在に取付けられ、この第1の駆動部材14の他端は、第1の伸縮駆動部15が取付けられる。第1の伸縮駆動部15は、図示しない支持体に支持支持され、上記第1の駆動部材14を矢印方向に出入り(伸縮)制御する。 【0011】また、第2の伸縮部材12は、その他端に自在継手16の一方の接続端が取付けられ、この自在継手16の他方の接続端には、第2の駆動部材17の一端が上記第1の駆動部材14に対して略平行にB軸方向に移動自在に取付けられる。この第2の駆動部材17の他端は、第2の伸縮駆動部18に取付けられる。第2の伸縮駆動部18は、図示しない支持体に支持支持され、上記第2の駆動部材17を出入り(伸縮)制御する。 【0012】例えば、上記第1及び第2の伸縮部材11,12、直線移動部材13、第1及び第2の駆動部材14,17、第1及び第2の伸縮駆動部15,18は、目標検出器10に対してそれぞれ着脱自在に組合わせ構成され、図示しない誘導飛翔体に組付けられる。 【0013】上記構成において、目標検出器10は、第1及び第2の伸縮部材11,12が図2に示す位置において、その原点(指向中心方向Po )がいわゆる正面方向に位置し、その第1及び第2の伸縮駆動部15,18が図示しない制御部を介して駆動されると、その第1及び第2の駆動部材14,17が出入り制御される。ここで、第1の駆動部材14は、直線移動部材13を直線移動させると共に、第1の伸縮部材11を伸縮駆動して、目標検出器10をY軸回りに回転制御してY軸回りの指向方向を制御する。同時に、第2の駆動部材17は、自在継手16を介して第2の伸縮部材12を伸縮駆動して目標検出器10をZ軸回りに回転制御してZ軸回りの指向方向を制御する。 【0014】例えば、目標検出器10は、図3に示すように第2の伸縮駆動部18が駆動されて第2の駆動部材17が駆動量yだけ移動されると、自在継手16、第2の伸縮部材12を介して目標検出器10をZ軸回りに回転角ψだけ回転制御される。即ち、回転角ψはψ=tan-1(y/Ly ) の式で表わされる。ここで、Ly は、Y軸とZ軸の交点Po と第2の駆動部材17の他端との距離である。 【0015】また、目標検出器10は、図4に示すように第1の伸縮駆動部15が駆動されて第1の駆動部材14が駆動量xだけ移動されると、直線移動部材13の作用により、x1 だけ移動されると共に、第1の伸縮部材11が伸縮制御され、Y軸回りに回転角θだけ回転制御される。 【0016】即ち、回転角θは、θ=tan-1(x/Lz ・cosψ) の式で表わされる。ここで、Lz は、指向中心方向Po と第1の駆動部材14の他端との距離である。 【0017】このように、上記目標追尾装置は、伸縮自在な第1及び第2の伸縮部材11,12を目標検出器10の直交する第1及び第2の軸上に立設し、上記第1の伸縮部材11の解放端に対して前記第2の伸縮部材12と略平行な方向に移動自在に直線移動部材13を係合して、この直線移動部材13に対して、該直線移動部材13の直線移動方向と直交する方向で、第1の伸縮部材11と直交する方向に移動自在な第1の駆動部材14を係合して、第1の駆動部材14を移動制御することにより、目標検出器10の第2の軸回りを直線移動部材13及び第1の伸縮部材12を介して回転制御し、かつ、第2の伸縮部材12の解放端に対して、前記第1の駆動部材14の移動方向と略平行な方向に移動自在な第2の駆動部材17を係合し、この第2の駆動部材17を移動制御することにより、目標検出器10の第1の軸回りを第2の伸縮部材12を介して回転制御するように構成した。 【0018】これによれば、目標検出器10を、第1及び第2の駆動部材14,17と第1及び第2の伸縮部材11,12、直線移動部材13を介して離間させて組付け配置することが可能となることにより、搭載スペースの分離化が図れる。したがって、小形化の促進が図れて誘導飛翔体への組付け作業の簡略化が図れると共に、誘導飛翔体の設計の自由度の向上が図れる。なお、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論である。 【0019】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、簡易な構成で、分離搭載を実現し得るようにして、組付け作業の簡略化と共に、搭載性の向上を図った目標追尾装置を提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−173798 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−339903 |
|