| 【発明の名称】 |
誘導装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤坂 明
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| 【要約】 |
【課題】従来の誘導装置は、移動目標が測定手段の覆域内に入り、誘導飛しょう体と共に測定手段で捕捉できて初めて、誘導閉ループが成立する。誘導飛しょう体の飛しょう可能距離が覆域より長い場合でも撃墜地点を覆域外にはできなかった。この発明の課題は、個別の機器自身の性能を向上させずに、誘導飛しょう体の性能を最大限に引出し、撃墜地点を測定手段の覆域の外へも広げる機器構成方法を提供することにある。
【解決手段】信号形式変換手段、通信遅延差補償手段、座標変換手段、位置計算手段を付加した管制手段に、隣接する複数かつ異なる種類の測定手段のデータを供給し、誘導飛しょう体の位置測定を行う測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置の高精度な測定と撃墜用の誘導飛しょう体の発射とを可能とし、撃墜地点が覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 誘導飛しょう体を移動目標へ誘導する誘導装置において、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備したことを特徴とする誘導装置。 【請求項2】 誘導飛しょう体を移動目標へ誘導する誘導装置において、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように異なる位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データと異なる位置に設置された第1の測定手段のデータの座標とを合わせるための座標変換手段、上記座標変換された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備したことを特徴とする誘導装置。 【請求項3】 誘導飛しょう体を移動目標へ誘導する誘導装置において、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように離れた位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを離れた位置に設置された第1の測定手段のデータと時刻同期を取るための通信遅延差補償手段、上記通信遅延差補償された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備したことを特徴とする誘導装置。 【請求項4】 誘導飛しょう体を移動目標へ誘導する誘導装置において、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを異なる方法で得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを異なる方法で測定された第1の測定手段のデータと同一の装置で処理を可能とするための信号形式変換手段、上記信号形式変換された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備したことを特徴とする誘導装置。 【請求項5】 誘導飛しょう体を移動目標へ誘導する誘導装置において、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置された複数の第2の測定手段と、上記複数の第2の測定手段により測定された移動目標の測定データから統一されたデータを導くための位置計算手段、位置計算された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備したことを特徴とする誘導装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば航空機やミサイル等の移動目標へ誘導飛しょう体を誘導する誘導装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の誘導装置の一例の概念を図7に示す。図7において、1は火器管制装置、2は火器管制レーダ、7は撃墜用の誘導飛しょう体、8は遠方より飛来し侵入して来る航空機やミサイル等の目標機、9は目標機と誘導飛しょう体との会合点、31は誘導飛しょう体の飛行経路、32は誘導飛しょう体の横方向加速度、33は誘導飛しょう体から目標機に至る目視線、34は見越し角で目視線33と誘導飛しょう体の飛行経路31とのなす角度、35は誘導飛しょう体7を誘導するための指令信号、36は誘導飛しょう体7の測位のための火器管制レーダ2からの送受信波、37は目標機8の測位のための火器管制レーダ2からの送受信波、38は目標機の飛行経路である。 【0003】従来の誘導装置は上記の如く構成され、その動作は次の通りである。捜索中の火器管制レーダ2が遠方より飛来する目標機8を探知すると、火器管制レーダ2からの例えば目標の位置、探知時刻等の探知データに基づき火器管制装置1は目標機の飛行経路38を予測し、適切なタイミングで誘導飛しょう体7を発射させる。火器管制装置1は、目標機8と誘導飛しょう体7との位置を共に火器管制レーダ2を用いて測定し続ける。この測定結果に基づき、火器管制装置1は誘導飛しょう体の飛行経路31と誘導飛しょう体から目標機に向う目視線33とのなす角(見越し角34)を常に一定に保つ等の誘導則に従い、誘導飛しょう体7に横方向加速度32を指示する指令信号35を与えて誘導飛しょう体の飛行経路31を制御し、誘導飛しょう体7が目標機8と会合するように誘導する。 【0004】上記の動作を閉ループ制御系としてブロック図で示したのが図8である。図において、1は火器管制装置、2は火器管制レーダ、7は誘導飛しょう体、15は相対位置(目視線)ベクトル計算手段、16は見越し角変化率計算手段、17は航法定数、18は横方向速度指令値、70は加速度比較部、71はオートパイロット、72は操舵装置、73は積分要素、74は横方向加速度実現値、75は誘導飛しょう体の位置、81は目標機の位置である。 【0005】従来の誘導装置は上記の如くモデル化され、その動作は次の通りである。目標機の位置81と誘導飛しょう体の位置75とは火器管制レーダ2により測定され火器管制装置1に送られる。火器管制装置1では、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15により相対位置ベクトルが計算され、続いて見越し角変化率計算手段16により見越し角変化率が計算される。誘導則として広く用いられている比例航法では、この見越し角変化率に航法定数17を乗じた物が、誘導飛しょう体の横方向加速度の指令値18となる。誘導飛しょう体7では、火器管制装置1から送信されてくる横方向加速度指令値18と、搭載慣性航法装置等により測定される横方向加速度実現値74との差が加速度比較部70で算出され、オートパイロット71の入力となり、操舵装置72への操舵信号が計算される。操舵装置72により、誘導飛しょう体7には横方向加速度が発生し、時間領域で2階積分をすれば、誘導飛しょう体の位置75となる。これらの動作が閉ループとして連続して繰返され、目標機に会合するように、誘導飛しょう体1が誘導される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の誘導装置では、上記の様に、航空機やミサイル等の移動目標の位置と誘導飛しょう体の位置との双方を火器管制レーダで測定できて初めて、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループが成立する。また、誘導飛しょう体の発射時から目標機との会合時まで常に火器管制装置が誘導を続ける必要がある。したがって、誘導飛しょう体の発射は、目標機が火器管制レーダの覆域(探知距離)内に侵入し、閉ループが成立した後となる。したがって、たとえ誘導飛しょう体の飛しょう可能距離が火器管制レーダの覆域以上に長い場合でも、目標機の撃墜地点が火器管制レーダの覆域の外になることはあり得ず、事実上は覆域のかなり内側となり、被害が自陣に及び可能性が高い。 【0007】かかる点に鑑み、この発明の目的は、誘導飛しょう体・火器管制レーダ・隣接する形式の異なるレーダ等の個別の機器自身の性能を向上させる必要無しに、誘導飛しょう体の性能を最大限に引出し、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点を、火器管制レーダの覆域の外へも広げられ、自陣に及ぶ被害を減らすことが可能な誘導装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】第1の発明による誘導装置は、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0009】第2の発明による誘導装置は、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように異なる位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを異なる位置に設置された第1の測定手段のデータの座標と合わせるための座標変換手段、座標変換された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0010】第3の発明による誘導装置は、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように離れた位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを離れた位置に設置された第1の測定手段のデータと時刻同期を取るための通信遅延差補償手段、前記通信遅延差補償された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0011】第4の発明による誘導装置は、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを異なる方法で得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを異なる方法で測定された第1の測定手段のデータと同一の装置で処理を可能とするための信号形式変換手段、前記信号形式変換された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0012】第5の発明による誘導装置は、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置された複数の第2の測定手段と、上記複数の第2の測定手段により測定された移動目標の測定データから統一されたデータを導くための位置計算手段、位置計算された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置の高精度な測定を第2の測定手段群により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0013】 【発明の実施の形態】 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す概念図、図2はこの発明の実施の形態1を示すブロック図である。図1において、1aは火器管制装置、2は従来どおり誘導飛しょう体の発射点近くに設置された第1の火器管制レーダ、3は誘導飛しょう体の発射点から離れた位置に設置され火器管制レーダと覆域を接する様に配置された同一型の第2の火器管制レーダ、7は誘導飛しょう体、8は目標機、9aは目標機と誘導飛しょう体との会合点、31aは誘導飛しょう体の飛行経路、32aは誘導飛しょう体の横方向加速度、33aは誘導飛しょう体7から目標機8に至る目視線、34aは見越し角で目視線33aと誘導飛しょう体の飛行経路31aとのなす角を指し、35aは誘導飛しょう体を誘導するための指令信号、36aは誘導飛しょう体7の測位のための第1の火器管制レーダ2からの送受信波、37aは目標機8の測位のための第2の火器管制レーダ3からの送受信波、38は目標機の飛行経路、52は火器管制レーダの覆域、53は第2の火器管制レーダの覆域である。 【0014】図2において、1aは火器管制装置、2は第1の火器管制レーダ、3は第2の火器管制レーダ、11は座標変換手段、12は通信遅延差補償手段、15aは相対位置(目視線)ベクトル計算手段、16は見越し角変化率計算手段、17aは航法定数、18aは横方向加速度指令値、7は誘導飛しょう体、70は加速度比較部、71はオートパイロット、72は操舵装置、73は積分要素、74aは横方向加速度実現値、75aは誘導飛しょう体の位置、81aは目標機の位置である。 【0015】次に図1を用いて動作の概念を説明する。目標機8が接近し、先ず遠方に設置された第2の火器管制レーダ3の覆域53に達して探知される。第2の火器管制レーダ3からの例えば目標の位置、探知時刻等の探知データに基づき火器管制装置1aは目標機8の飛行経路38を予測し、火器管制レーダ2の覆域52に目標機8が達する前に誘導飛しょう体7を発射させる。火器管制装置1aは、目標機8の位置を第2の火器管制レーダ3を用いて測定し、誘導飛しょう体7の位置を火器管制レーダ2を用いて測定し続ける。この測定結果に基づき、火器管制装置1aは誘導飛しょう体の飛行経路31aと誘導飛しょう体7から目標機8に向う目視線33aとのなす角(見越し角34a)を常に一定に保つ等の誘導則に従い、誘導飛しょう体7に横方向加速度32aを指示する指令信号35aを与えて誘導飛しょう体7の飛行経路31aを制御し、誘導飛しょう体7が目標機8と会合するように誘導する。 【0016】次に図2を用いて誘導の手順を説明する。誘導飛しょう体の位置75aは従来どおり火器管制レーダ2により測定され、その測定データは火器管制装置1aに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの片方の入力データとして使われる。一方、目標機の位置81aは第2の火器管制レーダ3で測定され、その測定データは同様に火器管制装置1aに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの他方の入力データとして使われる。但し、第2の火器管制レーダ3と第1の火器管制レーダ2の位置は遠く離れており、設置方向も異なるため、測定データに補正が必要である。先ず、レーダから火器管制装置まで測定データを通信するのに必要な時間が異なるため、通信遅延差補償手段12を介する。次に、第2の火器管制レーダ3からのデータと火器管制レーダ2からのデータとは、異なる座標系に基づいたデータとなるため、座標変換手段11も介する必要がある。この様にして火器管制レーダ2から誘導飛しょう体の測定位置75aと、第2の火器管制レーダ3から目標機の測定位置81aとが相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aに入力された後は、次の様に従来と同じ手順で誘導がなされる。相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aにより相対位置ベクトルが計算され、続いて見越し角変化率計算手段16により見越し角変化率が計算される。誘導則として広く用いられている比例航法では、この見越し角変化率に航法定数17aを乗じ、誘導飛しょう体の横方向加速度の指令値18aを算出する。誘導飛しょう体7では、火器管制装置1aから送信されてくる横方向加速度指令値18aと、搭載慣性航法装置等により測定される横方向加速度実現値74aとの差が加速度比較部70で算出され、オートパイロット71の入力となり、操舵装置72への操舵信号が計算される。操舵装置72により、誘導飛しょう体7には横方向加速度が発生し、時間領域で2階積分をすれば、誘導飛しょう体の位置75aとなる。これらの動作が閉ループとして連続して繰返され、目標機に会合するように、誘導飛しょう体が誘導される。 【0017】通信遅延差補償手段12は例えば次の様な方法で実現する。第2の火器管制レーダ3の時刻t1における目標機8の測定位置ベクトルがx1で、同じく時刻t2における測定位置ベクトルがx2であり、これらを、火器管制レーダ2による誘導飛しょう体7の観測時刻t3におけるのと同一時刻の測定位置x3とするためには、例えば式(1)を用いる。この式(1)は例えばマイクロコンピュータを用いれば容易に実現できる。 【0018】 【数1】
【0019】座標変換手段11は例えば次の方法で実現する。目標機8の位置を直交座標系で表した時に、火器管制レーダ2からは、(x2,y2,z2)の座標に観測され、第2の火器管制レーダ3からは、(x3,y3,z3)の座標に観測されたとする。また、第2の火器管制レーダ3での座標を、X軸方向にx0、Y軸方向にy0、Z軸方向にz0とそれぞれ平行移動し、更にX軸回りに角度φ、Y軸回りに角度θ、Z軸回りに角度ψとぞれぞれ回転すれば、火器管制レーダ2の座標に換算できる場合には、座標(x2,y2,z2)と座標(x3,y3,z3)との間には式(2)の関係が成立つことが一般に知られている。この式(2)に基づいた目標機8の測定位置の変換は例えばマイクロコンピュータを用いれば容易に実現できる。 【0020】 【数2】
【0021】本実施の形態1では、指令信号35aが火器管制装置1aから直接に誘導飛しょう体7へ送信される例を示したが、火器管制レーダ2を介して誘導飛しょう体7へ送信することも勿論可能である。本実施の形態1では、火器管制レーダが2台の場合を説明したが、3台以上の場合でも、火器管制装置1aの入力インタフェース数を増やして、順次切替えれば同様の機能をより広い範囲で達成できることは明かである。また、誘導飛しょう体の位置測定の際には、誘導飛しょう体7にトランスポンダ等を装備すれば火器管制レーダ2の通常の覆域52の外でも測位可能であるため、本実施の形態1では、誘導飛しょう体7の位置測定は常に一番内側の火器管制レーダ2が受持つ場合を説明したが、誘導飛しょう体が内側の火器管制レーダ2の覆域52から出て、外側の第2の火器管制レーダ3の覆域53へ入る時点で、目標機の位置測定を行う外側の火器管制レーダ3に切替えることも可能である。本実施の形態1では、目標機7の位置測定は常に一番外側の第2の火器管制レーダ3が受持つ場合を説明したが、目標機が外側の第2の火器管制レーダ3の覆域53から出て、誘導飛しょう体7の位置測定を行う内側の火器管制レーダ2の覆域52に入る場合は、測位を受持つレーダを途中で切替えればよい。 【0022】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形態2を示す概念図、図4はこの発明の実施の形態2を示すブロック図である。図3において、1bは火器管制装置、2は従来どおり誘導飛しょう体の発射点近くに設置された火器管制レーダ、4は誘導飛しょう体の発射点から離れた位置に設置され火器管制レーダとは形式の異なるレーダで例えば警戒レーダ、7は誘導飛しょう体、8は目標機、9bは目標機と誘導飛しょう体との会合点、31bは誘導飛しょう体の飛行経路、32bは誘導飛しょう体の横方向加速度、33bは誘導飛しょう体7から目標機8に至る目視線、34bは見越し角で目視線33bと誘導飛しょう体の飛行経路31bとのなす角を指し、35bは誘導飛しょう体を誘導するための指令信号、36bは誘導飛しょう体7の測位のための火器管制レーダ2からの送受信波、37bは目標機8の測位のための警戒レーダ4からの送受信波、38は目標機の飛行経路、52は火器管制レーダの覆域、53は警戒レーダの覆域である。 【0023】また、図4においては、1bは火器管制装置、2は火器管制レーダ、4は警戒レーダ、11は座標変換手段、12は通信遅延差補償手段、13は信号形式変換手段、15aは相対位置(目視線)ベクトル計算手段、16は見越し角変化率計算手段、17bは航法定数、18bは横方向加速度指令値、7は誘導飛しょう体、70は加速度比較部、71はオートパイロット、72は操舵装置、73は積分要素、74bは横方向加速度実現値、75bは誘導飛しょう体の位置、81bは目標機の位置である。 【0024】次に図3を用いて動作の概念を説明する。目標機8が接近し、先ず遠方に設置された警戒レーダ4の覆域54に達して探知される。警戒レーダ4からの例えば目標の位置、探知時刻等の探知データに基づき火器管制装置1bは目標機8の飛行経路38を予測し、火器管制レーダ2の覆域52に目標機8が達する前に誘導飛しょう体7を発射させる。火器管制装置1bは、目標機7の位置を警戒レーダ4を用いて測定し、誘導飛しょう体7の位置2火器管制レーダ2を用いて測定し続ける。この測定結果に基づき、火器管制装置1bは誘導飛しょう体7の飛行経路31bと誘導飛しょう体7から目標機8に向う目視線33bとのなす角(見越し角34b)を常に一定に保つ等の誘導則に従い、誘導飛しょう体7に横方向加速度32bを指示する指令信号35bを与えて誘導飛しょう体7の飛行経路31bを制御し、誘導飛しょう体7が目標機8と会合するように誘導する。 【0025】次に図4を用いて誘導の手順を説明する。誘導飛しょう体の位置75bは従来どおり火器管制レーダ2により測定され、その測定データは火器管制装置1bに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの片方の入力データとして使われる。一方、目標機の位置81bは警戒レーダ4で測定され、その測定データは同様に火器管制装置1bに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの他方の入力データとして使われる。但し、警戒レーダ4と火器管制レーダ2は形式の異なるレーダであるため、出力信号フォーマットも異なり、信号形式の変換が必要になる。また、これらレーダの位置は遠く離れており、設置方向も異なるため、測定データに補正が必要である。そこで先ず、警戒レーダ4からの異なる信号フォーマットの目標機位置81bのデータは、信号形式変換手段13に入力される。次に、レーダから火器管制装置まで測定データを通信するのに必要な時間が異なるため、式(1)に基づく処理を行うマイクロコンピュータ等から成る通信遅延差補償手段12を介する。最後に、警戒レーダ4からのデータと火器管制レーダ2からのデータとは、異なる座標系に基づいたデータとなっているため、式(2)に基づく処理を行うマイクロコンピュータ等から成る座標変換手段11も介する必要がある。この様にして火器管制レーダ2から誘導飛しょう体の測定位置と、警戒レーダ4から目標機の測定位置とが、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aに入力された後は、次の様に従来と同じ手順で誘導がなされる。相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aにより相対位置ベクトルが計算され、続いて見越し角変化率計算手段16により見越し角変化率が計算される。誘導則として広く用いられている比例航法では、この見越し角変化率に航法定数17bを乗じたものが、誘導飛しょう体の横方向加速度の指令値18bとなる。誘導飛しょう体7では、火器管制装置1bから送信されてくる横方向加速度指令値18bと、搭載慣性航法装置等により測定される横方向加速度実現値74bとの差が加速度比較部70で算出され、オートパイロット71の入力となり、操舵装置72への操舵信号が計算される。操舵装置72により、誘導飛しょう体7には横方向加速度が発生し、時間領域で2階積分をすれば、誘導飛しょう体の位置75bとなる。これらの動作が閉ループとして連続して繰返され、目標機に会合するように、誘導飛しょう体が誘導される。 【0026】信号形式変換手段13は例えば次の方法で実現する。一般にレーダの出力信号フォーマットには統一規格が無いため、例えば、火器管制レーダ2では出力信号はデータが時刻→X座標→Y座標→Z座標→距離→方位→仰角の繰返しになっており、警戒レーダ4ではデータが仰角→方位→距離→Z座標→Y座標→X座標→時刻の繰返しになっている場合などが考えられる。その時は例えば、ファーストイン/ラストアウトのスタックメモリ使って、一旦、警戒レーダ4のデータを仰角→方位→距離→Z座標→Y座標→X座標→時刻の順にスタックメモリに蓄え、逆に時刻→X座標→Y座標→Z座標→距離→方位→仰角の順序で読出して容易にデータの順序を変換できる。 【0027】本実施の形態2では、指令信号35bが火器管制装置1bから直接に誘導飛しょう体7へ送信される例を示したが、火器管制レーダ2を介して誘導飛しょう体7へ送信することも勿論可能である。本実施の形態2では、警戒レーダが1台の場合を説明したが、2台以上の場合でも、火器管制装置1bの入力インタフェース数を増やして、順次切替えれば同様の機能をより広い範囲で達成できることは明かである。また、誘導飛しょう体の位置測定の際には、誘導飛しょう体7にトランスポンダ等を装備すれば火器管制レーダ2の通常の覆域52の外でも測位可能であるため、本実施の形態2では、誘導飛しょう体7の位置測定は常に一番内側の火器管制レーダ2が受持つ場合を説明したが、誘導飛しょう体が内側の火器管制レーダ2の覆域52から出て、外側の警戒レーダ4の覆域54へ入る時点で、目標機の位置測定を行う外側の警戒レーダ4に切替えることも可能である。本実施の形態2では、目標機7の位置測定は常に一番外側の警戒レーダ4が受持つ場合を説明したが、目標機が外側の警戒レーダ4の覆域54から出て、誘導飛しょう体7の位置測定を行う内側の火器管制レーダ2の覆域52に入る場合は、測位を受持つレーダを途中で切替えればよい。 【0028】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形態3を示す概念図、図6はこの発明の実施の形態3を示すブロック図である。図5において、1cは火器管制装置、2は従来どおり誘導飛しょう体の発射点近くに設置された火器管制レーダ、4は誘導飛しょう体の発射点から離れた位置に設置され火器管制レーダとは形式の異なるレーダで例えば警戒レーダ、5は同様な第2の警戒レーダ、6も同様な第3の警戒レーダ、7は誘導飛しょう体、8は目標機、9cは目標機と誘導飛しょう体との会合点、31cは誘導飛しょう体の飛行経路、32cは誘導飛しょう体の横方向加速度、33cは誘導飛しょう体7から目標機8に至る目視線、34cは見越し角で目視線33cと誘導飛しょう体の飛行経路31cとのなす角を指し、35cは誘導飛しょう体を誘導するための指令信号、36cは誘導飛しょう体7の測位のための火器管制レーダ2からの送受信波、37cは目標機8の測位のための警戒レーダからの送受信波、38は目標機の飛行経路、52は火器管制レーダの覆域、56は3台の警戒レーダ4、5、6から成る警戒レーダ群の覆域である。 【0029】また、図6においては、1cは火器管制装置、2は火器管制レーダ、4は警戒レーダ、11は座標変換手段、12は通信遅延差補償手段、13は信号形式変換手段、14は位置計算手段、15aは相対位置(目視線)ベクトル計算手段、16は見越し角変化率計算手段、17cは航法定数、18cは横方向加速度指令値、7は誘導飛しょう体、70は加速度比較部、71はオートパイロット、72は操舵装置、73は積分要素、74cは横方向加速度実現値、75cは誘導飛しょう体の位置、81cは目標機の位置である。 【0030】次に図5を用いて動作の概念を説明する。目標機が接近し、先ず遠方に設置された警戒レーダ4、第2の警戒レーダ5、第3の警戒レーダ6からなる警戒レーダ群の覆域56に達して探知される。警戒レーダ群からの例えば目標の位置、探知時刻等の探知データを組合せて火器管制装置1cは目標機7の飛行経路98を予測し、火器管制レーダ2の覆域52に目標機8が達する前に誘導飛しょう体7を発射させる。火器管制装置1cは、目標機8の位置は警戒レーダ群を用いて測定し、誘導飛しょう体7の位置は火器管制レーダ2を用いて測定し続ける。この測定結果に基づき、火器管制装置1cは誘導飛しょう体7の飛行経路31cと誘導飛しょう体7から目標機8に向う目視線33cとのなす角(見越し角34c)を常に一定に保つ等の誘導則に従い、誘導飛しょう体7に横方向加速度32cを指示する指令信号35cを与えて誘導飛しょう体7の飛行経路31cを制御し、誘導飛しょう体7が目標機8と会合するように誘導する。この時、警戒レーダ群の覆域56とは、3台の警戒レーダ4、5、6のそれぞれの覆域が相互に重複して出来上ったものであり、目標機に関するそれら複数の測定データを組合わせることにより、目標機7の位置測定誤差を小さくして誘導飛しょう体7の誘導精度を向上することができる。 【0031】次に図6を用いて誘導の手順を説明する。誘導飛しょう体の位置75cは従来どおり火器管制レーダ2により測定され、その測定データは火器管制装置1cに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの片方の入力データとして使われる。一方、目標機の位置81cは、警戒レーダ4、第2の警戒レーダ5、第3の警戒レーダ6からなる警戒レーダ群で測定され、その測定データは同様に火器管制装置1cに送られ、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aの他方の入力データとして使われる。但し、警戒レーダと火器管制レーダは形式の異なるレーダであるため、出力信号フォーマットも異なり、信号形式の変換が必要になる。また、これらレーダの位置は遠く離れており、設置方向も異なるため、測定データに補正が必要である。更に、複数の警戒レーダの測定値の組合せから目標機の位置を割出す処理も必要となる。そこで先ず、警戒レーダからの異なる信号フォーマットの目標機の測定データは、スタックメモリ等から成る信号形式変換手段13に入力される。第2に、レーダから火器管制装置まで測定データを通信するのに必要な時間が異なるため、式(1)に基づく処理を行うマイクロコンピュータ等から成る通信遅延差補償手段12を介する。第3に、警戒レーダからのデータと火器管制レーダからのデータとは、異なる座標系に基づいたデータとなっているため、式(2)に基づく処理を行うマイクロコンピュータ等から成る座標変換手段11も介する。最後は、複数のレーダの測定値から、目標機の位置を少ない誤差で算出する位置計算手段14を通る。この位置計算手段としては、例えば、空間内の1点の位置は3点からの距離だけで決定できるので、測距誤差に比較して大きな誤差を持つ測角データを使わずに、少ない誤差で目標機の位置81cを特定することができる。この様にして火器管制レーダ2から誘導飛しょう体の測定位置と、警戒レーダ群から目標機の測定位置とが、相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aに入力された後は、次の様に従来と同じ手順で誘導がなされる。相対位置(目視線)ベクトル計算手段15aにより相対位置ベクトルが計算され、続いて見越し角変化率計算手段16により見越し角変化率が計算される。誘導則として広く用いられている比例航法では、この見越し角変化率に航法定数17cを乗じたものが、誘導飛しょう体の横方向加速度の指令値18cとなる。誘導飛しょう体7では、火器管制装置1cから送信されてくる横方向加速度指令値18cと、搭載慣性航法装置等により測定される横方向加速度実現値74cとの差が加速度比較部70に入力され、オートパイロット71の入力となり、操舵装置72への操舵信号が計算される。操舵装置72により、誘導飛しょう体7には横方向加速度が発生し、時間領域で2階積分をすれば、誘導飛しょう体の位置75cとなる。これらの動作が閉ループとして連続して繰返され、目標機に会合するように、誘導飛しょう体が誘導される。 【0032】位置計算手段11は例えば次の様に実現する。目標機8の警戒レーダ4からの距離がr4、同じく第2の警戒レーダ5からの距離がr5、同じく第3の警戒レーダ6からの距離がr6であり、警戒レーダ4の設置位置の座標が(x4,y4,z4)、同じく第2の警戒レーダ5の設置位置の座標が(x5,y5,z5)、同じく第3の警戒レーダ6の設置位置の座標が(x6,y6,z6)である時には、目標機8の位置を表す座標(x,y,z)は、式(3)の連立方程式の解として与えられる。この式(3)はマイクロコンピュータを用いて容易に解く事ができる。 【0033】 【数3】
【0034】本実施の形態3では、警戒レーダが3台の場合を説明したが、2台以上の場合に共通に適用できる。本実施の形態3では、指令信号35cが火器管制装置1cから直接に誘導飛しょう体7へ送信される例を示したが、火器管制レーダ2を介して誘導飛しょう体7へ送信することも勿論可能である。また、誘導飛しょう体の位置測定の際には、誘導飛しょう体7にトランスポンダ等を装備すれば火器管制レーダ2の通常の覆域52の外でも測位可能であるため、本実施の形態3では、誘導飛しょう体7の位置測定は常に一番内側の火器管制レーダ2が受持つ場合を説明したが、誘導飛しょう体が内側の火器管制レーダ2の覆域52から出て、外側の警戒レーダ群の覆域56へ入る時点で、目標機の位置測定を行う外側の警戒レーダ群のいずれかの警戒レーダに切替えることも可能である。本実施の形態3では、目標機7の位置測定は常に外側の警戒レーダ群が受持つ場合を説明したが、目標機8が外側の警戒レーダ群の覆域56から出て、誘導飛しょう体7の位置測定を行う内側の火器管制レーダ2の覆域52に入る場合は、測位を受持つレーダを途中で切替えればよい。本実施の形態3では、警戒レーダ群の覆域56がすべて重複している領域内のみを目標機8が飛行する場合を説明したが、一部の警戒レーダの覆域が重複している領域を飛しょうする場合にも勿論適用でき、また、全く重複していない領域に目標機が入った場合には、位置計算手段の伝達関数を1に切替えて用いるようにすれば、実施の形態2と等価になり、このままの装置構成で適用可能である。 【0035】以上説明したように、実施の形態1、2、3では測定手段としては全て電波を利用するレーダを用いて誘導装置を構成する場合を例として説明したが、光波を用いた測定手段によっても、あるいは光波を用いた測定手段と電波を用いた測定手段とを組合わせても同様な誘導装置を構成することも可能である。また、同様に実施の形態1、2、3では空中の移動目標を対象とした誘導装置の構成例を説明したが、水中の移動目標を対象とした測定手段として音波を利用するソナーを用い、誘導飛しょう体の代りに誘導水雷を用いた同様な誘導装置を構成することも可能である。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれば、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させ、その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0037】第2の発明によれば、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように異なる位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを異なる位置に設置された第1の測定手段のデータの座標と合わせるための座標変換手段、座標変換を済ませた第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させる。その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0038】第3の発明によれば、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように離れた位置に配置されて上記移動目標の位置等の測定データを得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを離れた位置に設置された第1の測定手段のデータと時刻同期を取るための通信遅延差補償手段、通信遅延差補償を済ませた第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させる。その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0039】第4の発明によれば、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置されて上記移動目標の位置等の測定データを異なる方法で得る第2の測定手段と、上記第2の測定手段により測定された移動目標の測定データを異なる方法で測定された第1の測定手段のデータと同一の装置で処理を可能とするための信号形式変換手段、信号形式変換を済ませた第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させる。その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及ぶ可能性を下げることを可能とする。 【0040】第5の発明によれば、発射された誘導飛しょう体の位置を測定する第1の測定手段と、測定可能覆域の一部が上記第1の測定手段の測定可能覆域と重複するように配置された複数の第2の測定手段と、上記複数の第2の測定手段により測定された移動目標の測定データから統一されたデータを導くための位置計算手段、位置計算された第2の測定手段による移動目標の測定データに基づき移動目標の移動経路を予測して誘導飛しょう体を発射させる発射手段、上記第1の測定手段により測定された誘導飛しょう体の測定データに基づき上記移動目標に会合するように誘導飛しょう体を誘導制御する制御手段を有する管制手段とを具備することにより、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に移動目標が入る前に、その位置の測定を第2の測定手段により可能とし、誘導飛しょう体の誘導のための閉ループを成立させる。その結果、航空機やミサイル等の移動目標が、誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域に入る前に撃墜用の誘導飛しょう体の発射が可能となり、誘導飛しょう体による移動目標の撃墜地点が誘導飛しょう体の位置測定を行う第1の測定手段の覆域の外側にまで広がり、被害が自陣に及び可能性を下げることを可能とする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−108599 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−274060 |
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