| 【発明の名称】 |
射撃訓練装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平松 徹之
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 標的と、該標的を支持搭載し射撃手に対し近付いたり遠ざかったりする標的支持部を有する射撃訓練装置において、前記標的支持部に、前記標的を撮影するTVカメラを設け、このTVカメラに基づく標的画像を表示するテレビモニタを、前記射撃手の近傍、観覧席および射撃管制室のうち、少なくとも1箇所に設置したことを特徴とする射撃訓練装置。 【請求項2】 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記テレビモニタには前記標的に着弾した弾丸の位置の計測結果をイメージ表示するようにしたことを特徴とする射撃訓練装置。 【請求項3】 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記標的支持部には、標的面をライトアップするライトが取り付けられていることを特徴とする射撃訓練装置。 【請求項4】 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記標的が射撃手に対し直線的に移動する手段、または三次元的にジグザグ状または蛇行状に移動する手段を設けたことを特徴とする射撃訓練装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば警察官または自衛官の実弾射撃訓練のために使用される射撃訓練装置に関する。 【0002】 【従来の技術】射撃訓練は、図11に示す如く射撃手1が標的2に向かって拳銃(または小銃)3を用いて実弾4を発砲し、実弾4を標的4の目標点(照準点)5へ正確に当てるように訓練するものである。射撃は、図12の射撃位置Aから行い、射撃手1の位置から標的2までの距離はピストルの場合、通常5mから50mの範囲で行われる。このため、射撃手1は射撃位置Aからは弾丸4が標的2のどこに当たったのかは直接肉眼で確認することはできない。 【0003】そこで、標的2として弾丸の通過により痕跡(弾痕)が残る紙または板等の素材を使用し、弾丸4が当たった位置(弾着位置)を確認する場合には、射撃手2は弾痕が明瞭に見える位置Bまで標的2に近づいて目視で判定を行っている。また、射撃手2は、次の射撃で着弾位置が識別できるよう、判定後弾痕の補修作業(治痕作業)も行っている。 【0004】ところで、射撃訓練では、瞬時の射撃判断能力を向上させる目的で、標的2に隠顕動作を行わせることがある。この隠顕動作とは、図12に示すように状態aと状態bを繰り返す動作で、これによって射撃手に標的面を見せたり隠したりすることができる。この隠顕動作を行わせるため、図11の射撃訓練装置では標的2の下方に隠顕駆動装置6が設置されている。そして、隠顕駆動装置6に弾丸4が直接当たるのを防ぐために、隠顕駆動装置6の前方には停弾提7が設けられている。 【0005】また図12の射撃訓練装置は、射撃方向と直角な方向に設けられた軌道8上を標的2が左右に移動できるように構成されたものであるが、この射撃訓練装置の場合も標的2の下方には隠顕駆動装置6が設置されている。この射撃訓練装置では標的2が左右に移動しながら隠顕動作するので、射撃手1が標的2の動作に機敏に反応できるよう訓練するのに適している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の技術では、隠顕動作する標的は定位置のままか又は左右方向にのみしか移動しないので、十分な射撃訓練ができない。すなわち、近年の凶悪犯罪の増加により、警官に対する凶器を持った犯人の襲撃とか敵の襲来・撃退を想定した実際の発砲状況に近い射撃訓練の必要性が高まってきているが、従来の射撃訓練装置では標的の動きが単純であるため、実際の発砲状況を想定した射撃訓練が実施できないという欠点がある。 【0007】さらに、標的への着弾状況は標的の近傍まで近づいて目視により確認しているため、複数人数で同時に射撃訓練を実施する場合、安全のため、他の射撃手の射撃が終了するまで待たなければならず、射撃訓練を効率的に実施できないという欠点もある。また、待つ時間が多くなれば標的の治痕作業にも取り掛かれないという問題もある。 【0008】また、音響センサを用いて弾丸の衝撃波の検出時間差から命中位置を求める検出方法もあるが、センサ部を保護するため金属で覆うと弾丸が跳ねて射撃手を傷つける恐れがある。このため、標的を射撃手側へ移動させたり方向を変えたりする隠顕動作は非常に危険である。 【0009】本発明の目的は、実際の発砲状況に近い射撃訓練を効率良く安全に行うことのできる射撃訓練装置を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、標的と、該標的を支持搭載し射撃手に対し近付いたり遠ざかったりする標的支持部を有する射撃訓練装置において、前記標的支持部に、前記標的を撮影するTVカメラを設け、このTVカメラに基づく標的画像を表示するテレビモニタを、前記射撃手の近傍、観覧席および射撃管制室のうち、少なくとも1箇所に設置したことを特徴としている。 【0011】上記構成によれば、標的は射撃手に対し近付いたり遠ざかったりするので、実際の発砲状況に近い射撃訓練を行うことができる。そして、標的はTVカメラで撮影されており、その標的画像がテレビモニタに表示されるので、射撃手は射撃一発毎に着弾位置を目視にて確認することができる。その結果、従来のように、他の射撃手の射撃が終わってから、安全を確保して標的の近くまで移動して着弾位置を目視で確認するといった作業が不要となる。その上、複数人数で同時に射撃訓練を実施する場合に、他の射撃手が射撃中であっても、テレビモニタ上で着弾位置を安全に確認ができ、他の射撃手の射撃が終了するのを待つ時間が省け、効率的な射撃訓練を実施できる。さらに、テレビモニタを観覧席や射撃管制室に設置しておけば、観客や射撃指導官も同時に射撃結果をテレビモニタ上で目視にて確認することができる。 【0012】前記テレビモニタには、請求項2のように、標的に着弾した弾丸の位置の計測結果をイメージ表示することができる。 【0013】また、前記標的支持部には、標的面をライトアップするライトを取り付けることもできる。 【0014】また、本発明の射撃訓練装置には、請求項4のように、標的が射撃手に対し直線的に移動する手段、または三次元的にジグザグ状または蛇行状に移動する手段を設けることができる。 【0015】このような手段を設けておけば、射撃手が発射する弾丸の進行方向にほぼ平行に、もしくは射撃手が反射する弾丸の進行方向に沿って三次元的にジグザグ状または蛇行状に標的を移動させることができ、警官に対して凶器を持った犯人の襲撃とか敵の襲来・撃退を想定した、より実際の発砲状態に近い射撃訓練を実施することが可能となる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。なお、従来の技術と同一の部分については同一の符号を記すこととする。 【0017】(第1の実施の形態)図1は本発明に係わる射撃訓練装置を設置した射場の鳥瞰図である。図面上の○印で示した射撃手の射撃位置1の前方(射撃方向)に移動用軌道10が設置され、標的2を支持する標的支持部11は標的2と共に移動用軌道10上を往復移動する。標的支持部11の移動速度は途中の停止も含め、任意の速度に変えられるようになっている。標的支持部11は走行中に任意のタイミングで標的2を隠顕動作させることができ、射撃位置1の射撃手は、隠顕動作しながら移動用軌道10を往復移動する標的2に対して射撃を行うことになる。そして、標的2上の弾着位置はテレビカメラで撮影され、テレビモニタ12上に表示される。なお、13は射撃管制室を示している。 【0018】図1では移動用軌道10が直線状であるが、弾丸の進行方向を中心軸としてジグザグ状または蛇行状に構成しても良い。移動用軌道10をジグザグ状または蛇行状に構成すると、標的2の動きが周期的となる欠点がある。そこで、図2に示すように移動用軌道10を自由曲線で構成しても良い。この場合、移動用軌道10は垂直面内で上下方向に曲線をなすもの、水平面内で左右方向に曲線をなすもの、垂直面内や水平面内にかかわりなく三次元的な曲線をなすもの、のうちいずれでも良い。実際の発砲状況に近い射撃訓練を行うには、三次元的な曲線をなす移動用軌道10が望ましい。 【0019】本実施の形態によれば、標的2の動きを複雑化できるので、実際の発砲状況に近い射撃訓練が可能となる。また、射撃後すぐに着弾位置をテレビモニタ12上で確認することができるため、効率的に射撃訓練を実施することができる。 【0020】(第2の実施の形態)図1および図2では移動用軌道が射場床面の上に直接設置されていたが、移動用軌道を射場床面の下側に設置することもできる。この場合の例を図3および図4に示す。図3は射場を上方から見た図、図4は側面から見た図である。図4に示すように、床面18の下には移動用軌道10に沿って標的支持部11を移動させるために、移動用軌道10の両端部には走行駆動機構50を有する走行駆動装置14とテンション装置15が設けられている。これら走行駆動装置14及びテンション装置15内には、図5に示すようにプーリ14A,15Aが設けられ、これらのプーリ14A,15A間にワイヤロープ16が掛け回しされている。そして、ワイヤロープ16を把持するように又はその両端に標的支持部11が連結され、走行駆動装置14に設けられた駆動源によって駆動し、テンション装置15でワイヤロープ16にテンションを加えることにより、標的支持部11を矢印a方向に往復移動させることができる。これら走行駆動装置14の起動・停止及び速度の制御、並びに隠顕動作の制御は射撃管制室内の標的コントローラ51によって行われる。 【0021】また、図3および図4において、12A,12B,12CはそれぞれITV(Industrial Television)カメラであり、ITVカメラ12Aは射撃手1の後方に、ITVカメラ12Bは射撃手1と移動する標的2との間に、ITVカメラ12Cは標的支持部11上にそれぞれ設置されている。ここでは、標的2が図の位置CにあるときはITVカメラ12Aで、位置DにあるときはITVカメラ12Bで撮影することを、またITVカメラ12Cは標的2が位置C,D,Fのいずれの位置にあるときでも撮影できることを示している。なお、ITVカメラ12A,12B,12Cは全て設ける必要はなく、このうちの少なくとも1以上が設置されていれば良い。またITVカメラ12Cは標的支持部11の移動に伴って移動する。両図では、1つの移動用軌道10上に3つの標的1が示されているが、1つの移動用軌道10上に1つの標的1を設けても良い。 【0022】ITVカメラ12A,12B,12Cのいずれかで撮影した標的2の画像は、射撃手1近傍のテレビモニタ12、射撃管制室13内の設けられたテレビモニタ17、または観覧席に設けられたテレビモニタ(図示せず)にそれぞれ表示される。なお、図4および図5において18は射場床面である。また図3において、位置C,D,Fでは標的2は射撃手1に標的面を見せた状態(図12の状態a)を示し、位置Eでは標的2は射撃手1から標的面を隠した状態(図12の状態b)を示している。 【0023】本実施の形態によれば、標的2上の弾着位置を射撃手近傍のテレビモニタ12の画面上に表示することができるので、射撃手は射撃一発毎に着弾位置を確認できるようになる。また、従来の如く他の射撃手の射撃が終わった後に安全を確保してから射撃手が標的の近くまで移動して弾痕を目視で確認するといった手間が省け、その上複数人数で同時に射撃訓練を実施する場合に他の射撃手が射撃中であっても、自分が射撃した弾丸の弾着位置を安全に確認できる。その結果、射撃手訓練を効率良くを実施することが可能となる。また、本実施の形態の場合も、第1の実施の形態と同様に、移動用軌道10を曲線状に構成することができる。 【0024】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、図6に示すように、標的2の標的面に着弾した弾丸の着弾位置を計測可能なセンサ20を設け、このセンサ20で計測した弾着位置をテレビモニタ上に表示するように構成したものである。また、標的2の下方には標的2を支持する標的支持部11が設けられ、この標的支持部11が移動用軌道10上を往復移動する構成は、第2の実施の形態の場合と同じである。 【0025】さらに、本実施の形態では、従来から使用している標的像を印刷した標的紙21、並びに標的紙21を隠顕動作及び移動時に保持する木枠22を標的2として使用する射撃訓練においても、訓練終了後に標的2を射撃手の近傍まで移動させることにより、他の射撃手が射撃中であっても弾着位置を安全に目視で確認することができる。 【0026】なお、これら標的紙21及び木枠22は、訓練時の弾丸が通過するため弾痕が発生して、しだいに劣化しついには破壊に至るが、この場合、本実施の形態では訓練終了後に標的2を射撃手の近傍まで移動させることができるので、既に開いた弾痕を埋める作業(治痕作業)を安全に実施することができる。 【0027】次に、標的支持部11の詳細構成を図7および図8を用いて説明する。標的支持部11の下部には車輪25,26が設けられ、これらの車輪25,26はH型の移動用軌道10の端部を挟持しながら回転することができる。そして、標的支持部11の側面に取り付けられたワイヤロープ16を引っ張ることにより、標的支持部11は移動用軌道10上を移動するようになっている。標的支持部11内には、サーボモータ27、回転制御装置28および制御部29が設けられており、これらの機器により標的2に隠顕動作をさせることができる。30は制御通信装置および電源である。標識移動部11に給電するためのトロリー線等を移動用軌道10に沿って架設しておけば、前記電源は不要である。また、センサ20は、センサボックス20Aに設けられたセンサ本体20Bで構成されている。図7および図8に示した構成は、第1の実施の形態および第2の実施の形態にも適用できる。 【0028】(第4の実施の形態)図9および図10は本発明の第4の実施の形態を示している。センサ部20には木枠35があり、その外側はセラミックス34およびグラスファイバ33で覆われており、センサ20Bを保護している。このセンサ部20に命中した弾丸はグラスファイバ33を通過し、セラミックス34に当たって跳ねることなく真下に落ちるため、射撃手が跳弾で被害を受けることがない。 【0029】また、標的2は木枠22の両側にゴム膜32が張られており、このゴム膜32に命中して発生した弾丸音は、ゴム膜間の空間を伝播して複数の音響センサ20Bにより検出され、各音響センサ20Bの検出時間差から弾丸の命中位置が算出される。さらに、標的支持部11の一部には、標的への弾丸命中位置を見るITVカメラ12Bと共に標的面をライトアップするライト37が取り付けられている。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の射撃訓練装置によれば、標的上の着弾位置がテレビモニタに表示されるので、複数人数で同時に射撃訓練を行っていても、射撃一発毎に着弾位置をただちに確認できるようになり、他の射撃手の射撃が終了するのを待つ時間が省け、実際の発砲状況に近い射撃訓練を効率的に実施することができる。これにより、射撃手は射撃技術を早期に修得できるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005441 【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
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| 【出願日】 |
平成6年(1994)3月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鵜沼 辰之
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| 【公開番号】 |
特開平11−108597 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−219126 |
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