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【発明の名称】 防護チョッキ
【発明者】 【氏名】後藤 恒男

【要約】 【課題】大変着やすい構造で、しかも、必要に応じて小さく折り畳め、携帯や運搬にも便利なように工夫した防護チョッキを提供することを目的とする。

【解決手段】着用者の上半身の少なくとも首から下の前側を覆う形態のチョッキ本体10を備え、そのチョッキ本体10の前部は左右に開閉可能な左前部11及び右前部12を有し、それら左前部及び右前部の裏面側に、防刃用あるいは防弾用の防護プレート21をそれぞれ着脱可能に配置したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着用者の上半身の少なくとも首から下の前側を覆う形態のチョッキ本体を備え、そのチョッキ本体の前部は左右に開閉可能な左前部及び右前部を有し、それら左前部及び右前部の裏面側に、防刃用あるいは防弾用の防護プレートをそれぞれ着脱可能に配置したことを特徴とする、防護チョッキ。
【請求項2】 前記チョッキ本体の前部を閉じた状態で、前記左前部の防護プレートと右前部の防護プレートとが互いに重なる部分を有することを特徴とする、請求項1記載の防護チョッキ。
【請求項3】 前記左前部及び右前部の裏面側に、前記防護プレートを収納するための上部開口式のポケットをそれぞれ設けたことを特徴とする、請求項1又は2記載の防護チョッキ。
【請求項4】 前記左前部と右前部はファスナーによって開閉可能に構成されていることを特徴とする、請求項1〜3に記載の防護チョッキ。
【請求項5】 前記防護プレートは、プレート本体と、そのプレート本体を覆うカバーとを備え、そのカバーと前記左前部又は右前部の裏面との間に、防護プレートを着脱可能に取り付けるためのマジックテープを設けていることを特徴とする、請求項1〜4記載の防護チョッキ。
【請求項6】 前記プレート本体は、互いに連結された複数の単位プレートからなり、単位プレート相互の連結部分で折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする、請求項5記載の防護チョッキ。
【請求項7】 前記チョッキ本体の表面側に、反射シートを設けたことを特徴とする、請求項1〜6に記載の防護チョッキ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防刃や防弾などのために着用する防護チョッキの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】警察官や機動隊の警備その他の危険な任務に従事する場合、防弾チョッキや防刃チョッキなどのいわゆる防護チョッキを着用することが多々ある。
【0003】この種の防護チョッキは、シャツや上着の上から、あるいは上着の下に着用され、着用者の上半身のうち、首から下の前部を防護する機能を有する。
【0004】図5に従来の防護チョッキを示す。この防護チョッキは、強度のある化学繊維製の布などを用いて縫製したチョッキ本体100と、そのチョッキ本体100の前部、即ち、着用者の上半身部分のうち、首から下の前部に相当する裏面部分に、防護プレート101を装着した構成としている。
【0005】この防護プレート101は、通常、チョッキ本体100に対して固定的に取り付けてあり、着脱不可能である。102は首を通す開口部分、103は、104は腕を通す開口部分を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした従来の防チョッキは、確かに丈夫にできている反面、以下のような不具合もあった。
【0007】第1に、大変着にくいという不便な点があることである。その理由は、防護プレートを前部に装備している関係で、首や腕を通して着る形態のチョッキとなっているからである。そのため、特別な場合を除き着用したがらない傾向にある。
【0008】第2に、着用しないときに小さく折り畳めないことである。その理由は、防護プレート101が全体として一枚構造となっているからである。防刃プレートのように多少折れ曲がる構造であっても、全体としては一枚ものであるため、あまり小さくはならない。そのため、携帯には不便であった。
【0009】よって、本発明では、大変着やすい構造で、しかも、必要に応じて小さく折り畳め、携帯や運搬にも便利なように工夫した防護チョッキを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明では、着用者の上半身の少なくとも首から下の前側を覆う形態のチョッキ本体を備え、そのチョッキ本体の前部は左右に開閉可能な左前部及び右前部を有し、それら左前部及び右前部の裏面側に、防刃用あるいは防弾用の防護プレートをそれぞれ着脱可能に配置したことを特徴とする。その場合、チョッキ本体の前部を閉じた状態で、左前部の防護プレートと右前部の防護プレートとが互いに重なる部分を有する構成とするのが好適である。また、チョッキ本体の左前部及び右前部の裏面側に、防護プレートを収納するための上部開口式のポケットをそれぞれ設けた構成とすることもできる。また、チョッキ本体の左前部と右前部はファスナーによって開閉可能に構成されている構成とすることもできる。一方、防護プレートは、プレート本体と、そのプレート本体を覆うカバーとを備え、そのカバーとチョッキ本体の左前部又は右前部の裏面との間に、防護プレートを着脱可能に取り付けるためのマジックテープを設けた構成とすることもできる。また、プレート本体は、互いに連結された複数の単位プレートからなり、単位プレート相互の連結部分で折り曲げ可能に構成することもできる。さらに、チョッキ本体の表面側に、反射シートを設けた構成とすることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る防護チョッキの正面図、図2はその部分分解斜視図、図3は防護プレートとポケット及びマジックテープの関係を示す部分斜視図、図4は防護プレートの構造を示す斜視図である。
【0012】これらの図から理解できるように、本発明に係る防護チョッキは、着用者の上半身の少なくとも首から下の前側を覆う形態のチョッキ本体10を備え、そのチョッキ本体10の前部は左右に開閉可能な左前部11及び右前部12を有し、それら左前部11及び右前部12の裏面側に、防刃用の防護プレート21、21をそれぞれ着脱可能に配置した構成としている。
【0013】次いで、これらの詳細について説明する。チョッキ本体10の左前部11と右前部12はファスナー13によって左右に開閉可能に構成している。これにより、チョッキ本体10は、その前部の縦中心において左右に容易に開閉することができる。
【0014】また、チョッキ本体の左前部11及び右前部12の裏面側に、防護プレート21、21を収納するための上部開口式のポケット14をそれぞれ設けている。このポケット14は、防護プレート21の下辺部分を収納して支える形状としている。
【0015】一方、防護プレート21、は、プレート本体21bと、そのプレート本体21bを覆うカバー21cとを備える。そして、そのカバー21cとチョッキ本体10の左前部11又は右前部12の裏面との間に、防護プレート21を着脱可能に取り付けるためのマジックテープmを複数設けた構成としている。マジックテープmは雄、雌型をそれぞれ三箇所設けて安定にしかも容易に着脱できるように配慮している。
【0016】防護プレート21は、図1に示すように、チョッキ本体10の前部を閉じた状態で、左前部の防護プレート21と右前部の防護プレート21とが体の前部中央部において互いに重なる部分を有する構成としている。即ち、互いに重なるように大きめに形成している。
【0017】これは、防護プレート21をこのように二つに分けたことにより、その境目において隙間ができないようにするためである。こうすることで、二枚に分けたにもかかわらず、防護プレートとしての本来の防護機能を低下させることはない。しかも、左右に分かれるので着やすい効果も得られる。
【0018】また、プレート本体21bは、図4(a)、(b)に示すように、互いに連結された複数の単位プレート21pからなり、単位プレート21p相互の連結部分で折り曲げ可能に構成している。
【0019】この単位プレート21pは軽量でしかも刃物を通さない特殊金属、例えばステンレス製である。勿論、他の素材で形成することもできる。但し、単位プレート21p間に隙間が生じないように部分的に重なる部分を有するように連結し、しかも、折り曲げ可能に連結している。
【0020】これにより、図4(b)に示すように、例えば、着用しないときや、携帯あるは搬送時においては、両方の防護プレート21を取り外して、折り畳むことにより、従来よりも格段に小さくすることができる。
【0021】なお、チョッキ本体10の表面には、夜間などにおいて、光を反射することにより、その着用者の存在を顕著に認識できるようにするための反射シート30を設けている。この反射シート30は縦に延びる帯状部分と横に延びる帯状部分とを有している。
【0022】上記実施の形態では防刃用として説明したが、防護プレートを防弾用としても本発明を同様に適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、着用者の上半身の少なくとも首から下の前側を覆う形態のチョッキ本体を備え、そのチョッキ本体の前部は左右に開閉可能な左前部及び右前部を有し、それら左前部及び右前部の裏面側に、防刃用あるいは防弾用の防護プレートをそれぞれ着脱可能に配置した構成としたことによって、着用者が極めて着やすいようにすることができ、しかも、着用しないときには、小さく折り畳んで携帯や運搬に極めて便利にすることができる。
【0024】また、チョッキ本体の前部を閉じた状態で、左前部の防護プレートと右前部の防護プレートとが互いに重なる部分を有する構成とすることによって、防護プレートとしての本来の機能を低下させることなく、着やすく構成することができる。
【0025】また、チョッキ本体の左前部及び右前部の裏面側に、防護プレートを収納するための上部開口式のポケットをそれぞれ設けた構成とすることによって、防護プレートの着脱性をたかめることができ、しかも、防護プレートを外した状態で着用し、必要に応じて防護プレートを容易に装着するといった使用方法も行うことができる。
【0026】また、チョッキ本体の左前部と右前部をファスナーにより開閉可能に構成することによって、着やすさをさらに追求することができる。
【0027】また、防護プレートは、プレート本体と、そのプレート本体を覆うカバーとを備え、そのカバーとチョッキ本体の左前部又は右前部の裏面との間に、防護プレートを着脱可能に取り付けるためのマジックテープを設けた構成とすることによって、防護プレート装着の安定性及び着脱性をさらに良好にすることができる。
【0028】また、プレート本体は、互いに連結された複数の単位プレートからなり、単位プレート相互の連結部分で折り曲げ可能に構成することによって、防護プレートをより小さく折り畳むことができる。
【0029】さらに、チョッキ本体の表面側に、反射シートを設けた構成とすることによって、着用者の視認性や通行安全性等に寄与することができる。
【出願人】 【識別番号】591124684
【氏名又は名称】株式会社ポータ工業
【出願日】 平成9年(1997)12月17日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−183092
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−364082