| 【発明の名称】 |
飛しょう体発射装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】新藤 直樹
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| 【要約】 |
【課題】飛しょう体発射口を覆うカバーを突破させる金属製の先端部を飛しょう体に設けることなく、また、平頭形状の飛しょう体でも頭部を損傷することなく発射可能にした飛しょう体発射装置を提供する。
【解決手段】この飛しょう体発射装置は、内部に飛しょう体3を保持する発射筒(キャニスタ)2と、同発射筒2内を気密保持して飛しょう体発射口を覆うと共に飛しょう体発射時に破砕されるフォワードカバー6とを有している。また、フォワードカバー6に設置され同カバー6を破砕する破砕手段としての線形火工品10と、飛しょう体発射直前に前記火工品10を作動させる制御手段としてのランチシーケンサ8を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に飛しょう体を保持する発射筒と、同発射筒内を気密保持して飛しょう体発射口を覆うと共に飛しょう体発射時に破砕されるカバー部とを有する飛しょう体発射装置において、前記カバー部に設置され同カバー部を破砕する破砕手段と、飛しょう体発射直前に前記破砕手段を作動させる制御手段とを有することを特徴とする飛しょう体発射装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発射口を覆い飛しょう体発射時に破砕されるカバーを有する飛しょう体発射装置に関する。 【0002】 【従来の技術】船舶に搭載される飛しょう体に例をとって従来技術を説明する。図3に示してあるように、船舶のプラットホーム1に搭載される飛しょう体3は飛しょう体のコンテナ兼発射筒であるキャニスタ2に収納され、ランチャ4に垂直に搭載される。ランチャ4の飛しょう体発射口にはハッチ5が設けられており、飛しょう体3を発射するときはハッチ5を開きそのまま垂直に発射するのである。 【0003】キャニスタ2は船舶等で長期間保存されるために主には温度・湿度管理、防塵、耐塩水噴霧のために気密構造である。またクイックレスポンス(速射性能)を要求されるため、キャニスタ2の射出側のフォワードカバー6と呼ばれる蓋は薄いFRPの板をゴムで覆ったもので、発射される飛しょう体3の頭部で突き破られる。 【0004】飛しょう体の中には、平頭形状をしているものや、頭部が構造的に壊れやすいものがある。従来方式ではこの頭部7に図4に示すように金属製の先端部12を付けている。金属製の先端部12はランヤード13によってキャニスタ2に係止されており、ランヤード13がついている間は、頭部7からは離れないような構造になっている。飛しょう体3がキャニスタ2に収納されている間は、ランヤード13の端はキャニスタ2に結び付けられていて飛しょう体3が発射するとランヤード13が抜かれ金属製の先端部12は拘束が解除される。 【0005】この金属製の先端部12によりフォワードカバー6を突き破って開放するのである。金属製の先端部12はキャニスタ2を離脱した後、所定の運動を経て頭部7から外れる。以上が従来方式の飛しょう体頭部を傷つけないキャニスタ2のセルカバー開放方式である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図3、図4に示したような従来の飛しょう体発射装置では、発射筒(キャニスタ)の輸送中や搭載中にランヤードが抜ける可能性があり、ランヤードが抜けると飛しょう中でない飛しょう体頭部には空気抵抗や慣性力が働かず、金属製の先端部12は外れ易い。また、従来の飛しょう体発射装置では発射される飛しょう体によって発射口のカバーを突破させるようになっているが、カバーを突破する飛しょう体が全く無傷というわけではない。 【0007】本発明は、飛しょう体発射口を覆うカバーを突破させる金属製の先端部を飛しょう体に設けることなく、また、平頭形状の飛しょう体でも頭部を損傷することなく発射可能にした飛しょう体発射装置を提供することを課題としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、内部に飛しょう体を保持する発射筒と、同発射筒内を気密保持して飛しょう体発射口を覆うと共に飛しょう体発射時に破砕されるカバー部とを有する飛しょう体発射装置における前記課題を解決するため、前記カバー部に設置され同カバー部を破砕する破砕手段と、飛しょう体発射直前に前記破砕手段を作動させる制御手段とを設けた構成の飛しょう体発射装置を提供する。 【0009】このように本発明では、平頭または壊れ易い飛しょう体の頭部に金属製の先端部を取付けて発射口のカバーを突き破らせるのではなく、飛しょう体の発射とほぼ同時か、その直前にカバーを破砕手段で破壊して発射される飛しょう体には負荷を与えないようにしたものである。 【0010】本発明の飛しょう体発射装置に用いる破砕手段としては線形の火薬等を用いることができる。その火薬等に対する点火信号は、飛しょう体発射管制の信号のシーケンスに組み入れ、例えば飛しょう体を発射筒に拘束している火工品のレストレイニングボルトと同時に発火するタイミングとする。 【0011】すなわち、飛しょう体が発射直前になると自動的に各シーケンスを進めていくが、ランチャのハッチが開かれ飛しょう体のチェックや調定が終了すると、飛しょう体を発射筒に拘束している火工品であるレストレイニングボルトを切断するのと同時に、カバーの線形火工品も作動(発火)させる。これにより、カバーは細断される。 【0012】特に、火工品を内側に装着することにより、細断されたカバーは発射筒の外側に飛び散らせることができる。その直後に、飛しょう体の推進装置が点火されると、構造の弱い頭部を損傷することなく発射筒を離脱することができる。また、平頭形状の飛しょう体でも頭部を損傷させることなく発射することができる。 【0013】しかも、従来方式では、先端の金属部を輸送中・待機中に拘束するためランヤードがついているが、本発明の発射装置では、レストレイニングボルトの点火ラインの延長で、ケーブルが発射筒内に取り付けられることはあるものの、従来のようなランヤード類が存在しないので、従来のもののようにランヤードが外れるというような問題は生じない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明による飛しょう体発射装置を図1及び図2に示した実施の一形態に基づいて具体的に説明する。図1及び図2に示した実施形態は、本発明による飛しょう体発射装置を船舶のプラットホームに搭載される飛しょう体の発射装置に適用した場合の例である。 【0015】図3に基づいて説明したように、船舶等のプラットホーム1に搭載される飛しょう体3は、コンテナ兼発射筒であるキャニスタ2に収納され、ランチャ4に垂直に搭載される。このキャニスタ2のフォワードカバー6には線形の火薬によって一本の火薬で一筆書きのように線形火工品10が形成されている。 【0016】その薬量は、収納している飛しょう体に爆破による悪影響を与えない量とすることはいうまでもない。線形火工品10は、飛しょう体3をキャニスタ2に拘束している火工品であるレストレイニングボルト9の切断と同時にフォワードカバー6の線形火工品10も作動させるよう作動信号11が与えられるようランチシーケンサ8に連絡されている。 【0017】飛しょう体3を発射するときはランチャ4のハッチ5を開けて発射準備完了となる。飛しょう体3のチェックや調定が終了すると、飛しょう体3をキャニスタ2に拘束している火工品であるレストレイニングボルト9を切断するのと同時に、フォワードカバー6の線形火工品10も作動させる。 【0018】レストレイニングボルト9の切断と同時にフォワードカバー6の線形火工品10を作動させるための作動信号11は、ランチシーケンサ8から送信される。線形火工品10は1本の火薬で一筆書きのように設置してあるので、一つの信号でフォワードカバー6全面を細断することができる。線形火工品10はキャニスタ2の内側に装着されているので、細断されたフォワードカバー6はキャニスタ2の外側に飛び散ることになる。 【0019】壊れ易い構造または平頭形状の頭部7を有する飛翔体3も、前記したようにフォワードカバー6を発射直前に細断することにより、ミサイル頭部に損傷を受けることなくキャニスタ2を離脱する事ができる。図2にランチシーケンサ8、レストレイニングボルト9及び線形火工品10への信号を表すブロック図を示してある。 【0020】ランチシーケンサ8から飛しょう体3のチェックや発射諸元の調定を行った後、ハッチ5を開けるよう指令信号が出る。その後、飛しょう体点火信号とレストレイニングボルト9を切断する信号が発せられるが、このレストレイニングボルト9を点火すると同時にフォワードカバー6の線形火工品10を点火するシステムである。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、内部に飛しょう体を保持する発射筒と、同発射筒内を気密保持して飛しょう体発射口を覆うと共に飛しょう体発射時に破砕されるカバー部とを有する飛しょう体発射装置において、前記カバー部に設置され同カバー部を破砕する破砕手段と、飛しょう体発射直前に前記破砕手段を作動させる制御手段とを設けた飛しょう体発射装置を提供する。 【0022】本発明の発射装置では、発射筒のカバーに設置された破砕手段で飛しょう体が発射される直前にカバーが破砕されるので、頭部が壊れやすい、または傷つくことにより性能が致命的悪影響をあたえるような飛しょう体を、速射性・貯蔵性を損なうことなく発射できる。 【0023】また、飛しょう体の頭部によってカバーを破砕する必要がないので平頭形状の飛しょう体もこの発射筒から発射することができる。更に、飛しょう体にはカバー破砕のための金属製の先端部が必要なく、従ってそれを発射筒につなぎとめるためのランヤードのように外れやすい部品を設ける必要がなく、取り扱い性に優れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−159997 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−328253 |
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