| 【発明の名称】 |
蓄気吹き矢 |
| 【発明者】 |
【氏名】小平 照雄
|
| 【要約】 |
【課題】男女、老若、強弱その他の心身条件等に関係なく、何人も、早く、正鵠をえながら、安易に、楽しく、安全にプレーすることができるような吹き矢を提供すること。
【解決手段】ヘッド10及びテールカップ7共比較的柔軟な球体で作った飛び道具の矢Bと吹く息を一時蓄気増圧する呼気コンプレッサーAとを気密ドッキングして吹くようにすることと、飛び道具の矢Bを発射スタンバイする自動給矢器Cを搭載すること、及び、脚61を立てることにより、手を使わず口だけでも操作できるようにすることである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マウスピース(2)よりの入気口を逆止弁(4)で逆流制止してある呼気コンプレッサー(A)のノズル(5)を、飛び道具の矢(B)のテールカップ(7)に挿入して気密ドッキングする。そして、マウスピース(2)より吹き込む気息で呼気コンプレッサー(A)内圧がスナップ凹部(6)とスナップ凸部(8)との圧着力を上まわると、ノズル(5)とテールカップ(7)とが自然離脱し、飛び道具の矢(B)が射筒(12)より飛び出して飛翔するようにした蓄気吹き矢。 【請求項2】 筒床(11)の上に射筒(12)を固定し、該射筒(12)の装填口(13)に向かって飛び道具の矢(B)を発射スタンバイする射庫(15)を筒床(11)の上に設置する。そして、呼気コンプレッサー(A)を支持する筒体受座(56)を射庫(15)の入り口に直面させて筒床(11)上に設置した請求項1の蓄気吹き矢。 【請求項3】 請求項2の射庫(15)の水平断面に外接する面積のソケット(58)を、請求項2の射庫(15)を設置したのと同位置の筒床(11)に縦貫する。一方、同じく請求項2の射庫(15)と同形同大の数個の射庫(25、35、45、55、・・・)を上下に積層して作ったエレベーター(57)が該ソケット(58)の中を自重降下しながら、各射庫(15、25、35、45、55、・・・)の中に格納してある飛び道具の矢(B1、B2、B3、B4、B5、・・・)を逐次にプラットフォーム(60)上に発射スタンバイする自動給矢器(C)を搭載した請求項1の蓄気吹き矢。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、呼気の風圧により飛び道具の矢を発射する吹き矢装置において、一定量の呼気を一時保留して増圧する呼気コンプレッサーと、該呼気コンプレッサーと気密にドッキングする飛び道具の矢、及びそのドッキングを補助する射庫又は自動給矢器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の吹き矢装置においては、筒身の矢弾装填口と吹き口とを離して設けたもの、また、給矢装置については弾倉部材を突出設置したもの等があった。(例えば、実公昭62−45597号公報及び実公昭56−23898号公報等参照) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の吹き矢はいずれもプレーヤーの呼気をストレートに矢羽に吹き当てるようになっていたため、息を吹き出す力が必ずしも十分ではない高齢者、身体障害者或は幼少年者等がプレーする場合、一般人に比較して飛び道具の矢の飛距離をのばしにくいという問題点があった。 【0004】旧来の吹き矢が戦闘用であり、又は狩猟用であり、下って射的ゲーム用であったという歴史的由来に起因して、矢じりが鋭利であり、硬質であったこと等を原因とする傷害・物損等が発生するおそれがあるという問題点があった。 【0005】火薬銃やエアガンのような爆発音を発しないというメリットとは裏腹に、例えば視力障害者等がプレーする場合は、飛び道具の矢の発射を感知しにくいというデメリットの問題点もあった。 【0006】飛び道具の矢を1矢吹き出した後、続けて吹こうとする場合は、次の飛び道具の矢を1矢づつ手で込めなければならないという煩雑さの問題点があった。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明における吹き矢は、飛び道具の矢を吹く呼気が一定の気圧に達するまで何度でも息を吹き溜めることができる呼気コンプレッサーと飛び道具の矢とを気密にドッキングすることとしている。そして、このような呼気の備蓄増圧により何人も飛び道具の矢をある一定の距離まで比較的容易に飛ばすことができる。 【0008】前項の0007に記載した呼気コンプレッサーとドッキングする飛び道具の矢のドッキング部材は半球体のテールカップとし、そしてヘッドも相似の球体を形づくることとしている。それ故、仮に人体その他の器物と衝突してもそれらに損傷を与える恐れがなくなる。 【0009】呼気コンプレッサーとテールカップとを気密にドッキングし、外気圧より稍高い圧力によって発射することとしている。飛び道具の矢が呼気コンプレッサーを離脱するとき、軽快な発射音をたてるので黙視だけでなく、聴覚でも飛び道具の矢の飛び出しを感知することができる。 【0010】射庫の中で呼気コンプレッサーのノズルと飛び道具の矢とをドッキングできる自動給矢器を搭載することとしている。自動給矢器のエレベーターを交換するだけで続けて吹き矢をプレーすることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】マウスピースよりの入気口に逆止弁を設け、且つ、先端のノズルを発射しようとする飛び道具の矢のテールカップに挿入して気密ドッキングする。この組み合わせによって、飛び道具の矢を吹こうとする呼気を蓄圧する呼気コンプレッサーを形成するものである。 【0012】飛び道具の矢のテールカップは柔軟な弾性材料を用いてあり、互いに外接・内接し得る相似形をなす乳頭状のノズルとは容易にドッキングすることができる。そして、呼気コンプレッサー内圧がスナップの圧着力をオーバーすれば、ノズルとテールカップとが自然離脱するものである。 【0013】ノズルとドッキングする飛び道具の矢を予めスタンバイする射庫を設ける。射庫は飛び道具の矢のヘッド及びテールカップの最大径に外接する円筒の縦割り約2分の1強の半円筒の内壁の形に作ってあるから、それを横に切断すればC字形に見える。つまり、内面の天地の高さは矢に外接するが、開口はそれより少しく狭隘であるから、この開口側より矢を射庫の中に平行に押し込めることは容易にできるが、自然に脱落することはないのである。このような射庫を、スタンバイさせる飛び道具の矢が射筒の装填口に直面する位置の筒床上に設置する。 【0014】射庫の後方よりテールカップにドッキングするために進入する呼気コンプレッサーの進退運動を支持する筒体受座を筒床上に固定する。該筒体受座を経過してテールカップに後方より接近するノズルのインサートを確保するために射筒の装填口にヘッジを設けて内径を小さくし、ノズルとテールカップとのドッキングが完了するまで飛び道具の矢の逃げを一時制止することとする。 【0015】前々項0013記載の射庫を上下に数個積層したエレベーターを作る。同じく前々項0013で射庫を設置したのと同位置の筒床を縦貫してエレベーターが昇降するためのソケットを切り抜く。矢を格納してないエレベーターの層は該ソケットの中をエレベーターの自重で降下するのである。そして、射庫の容積は円筒の縦割り約2分の1強であるから、その中に格納した飛び道具の矢は縦割り約2分の1弱が射庫の開口外に露出する。従って、その露出部分が筒床の上に設けてあるプラットフォームに抵触してエレベーターの降下を一時停止し、飛び道具の矢が発射スタンバイとなるのである。 【0016】前項0015記載のエレベーターの昇降を安定するため、筒床に垂直な脚を立て、エレベーターが昇降するソケットに接続するガイドレールを敷設する。そのガイドレールの下端はエレベーター降下の終点ストッパーともなるものである。 【0017】 【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、図1及び図2において、呼気コンプレッサーAの筒体1とマウスピース2とを嵌合し、その中間に弁室3を設け、筒体1の中の空気がマウスピース2の方へ漏れることを防止する逆止弁4を該弁室3の中に封入する。筒体1の他の切り口は開いたままとし、その外形を乳頭状に成型してノズル5を作る。ノズル5は飛び道具の矢Bのテールカップ7に内接してドッキングするための部材であるから、その大きさは飛び道具の矢Bの大きさに規定される。そして、ノズル5とテールカップ7とのドッキングを確保するスナップ凹部6をノズル5の外周に設ける。一方、筒体1の長さは飛び道具の矢Bを射筒12の装填口13の中に送致するまでの距離に規定されるが、飛び道具の矢Bは、テールカップ7とヘッド10及びそれらを繋ぐシャフト9の3部分よりなるものである。テールカップ7とヘッド10はいずれも飛翔方向の軸の長さが、直交する軸よりも長い長球体乃至は軸の長短が逆の稍扁平な短球体に成型する。そして、テールカップ7は飛翔軸の約2分の1付近を軸に垂直な平面で切断し、チューリップ形の開口とする。そして、テールカップ7の内面にはスナップ凸部8を設けておき、ドッキングに際してノズル5のスナップ凹部6とかみ合わせる。飛び道具の矢Bはテールカップ7とシャフト9及びヘッド10とをプラスチックスで一体成型して作ることができるが、テールカップ7が中空であるのとは逆にヘッド10の内部を充実させ、重心を飛翔の方向に寄せて製する。飛び道具の矢Bの大きさは、全長約5〜10cmとし、従って、テールカップ7とヘッド10の太さは約1.0〜1.5cmとする。このテールカップ7に呼気コンプレッサーAのノズル5を挿入してドッキングさせるものが本発明の実施例の原形であり、基本的には、呼気コンプレッサーAと飛び道具の矢Bの2部材の組み合わせだけでも吹き飛ばすことができる。 【0018】前項の0017に記載したように本発明は、呼気コンプレッサーAと飛び道具の矢Bとをドッキングするだけでも基本的に吹き矢として機能するものではあるが、従来の吹き矢と同様に射筒から発射する方が吹力の効率がよいことは言うまでもないところある。図3における実施例では、筒床11の上面に射筒12を固着する。射筒12は金属又はプラスチックスの直管で作るが、長さは飛び道具の矢Bの全長の約2〜3倍とする。そして、内径は飛び道具の矢Bが滑らかに通過できる大きさであるが、装填口13の内面に高さ約0.5mm程度のヘッジ14を設けて入口を狭くして飛び道具の矢Bの進入を一時制止し、ノズル5とのドッキングを保障するようにする。この装填口13の手前側の筒床11の上に飛び道具の矢Bを発射スタンバイさせる射庫15を固着する。射庫15の内壁は縦断面がC字形をなす半円筒であり、その内径は射筒の内径に等しい。射筒12はその装填口13より軸方向に矢Bを挿入するのに対し、射庫15は、飛び道具の矢Bを側方の開口より軸に平行に押し込んで格納するのであるから、縦割り2分の1強の大きさの半円筒とし、格納された飛び道具の矢Bが容易に脱落しない構造とする。そして、射庫15の外形が半円筒を囲むコ字形をなすブロックとしてプラスチックス等で成型するが、本実施例のように1本だけの矢を格納するタイプにおいてはU字形に仰向けに設置することもある。この射庫15を挟み射筒12と対称位置の筒床11の上に筒体受座56を固着し、筒体1がスムーズに進退運動できるように筒体受座56に貫通して装着する。この場合、呼気コンプレッサーAの中心軸と射庫15の内壁の中心軸及び射筒12の中心軸とが同一直線上に位置するように筒床11の上に整列させる。 【0019】図4及び図5における実施例では、前項0018記載の実施例において射庫15を固着した位置の筒床11に自動給矢器Cを設置する。自動給矢器Cは前項0018記載の射庫15を上下に約5〜10個積層し、その最下層に該射庫約1個程の大きさのベースメント59を付加した形状にプラスチックス成型して作る。筒床11には自動給矢器Cのエレベーター57が自由に昇降できるソケット58を縦貫し、該ソケット58の上面の縁辺には、射庫15のフロアの厚さに等しい高さのプラットフォーム60を設置し、射庫15と射筒12の高さとを合致させる。一方、該ソケット58の下方の筒床11下面には垂直な脚61を固着し、ソケット58に接続するガイドレール62を敷設する。なお、脚61は吹き矢をプレーする際のグリップともなり、或は、その下端に台座もしくは吸盤を連結してスタンドにもなし得るものとする。本実施例においては自動給矢器Cのエレベーター57を、その各層の射庫15、25、35、45、55に予め1本づつの矢B1、B2、B3、B4、B5を格納して、ソケット58の中に立てると、射庫15の側面に太さ約2分の1露出している飛び道具の矢Bがプラットフォーム60に抵触してエレベーター57の降下を停止する。プレーヤーが呼気コンプレッサーAを押してプラットフォーム60に発射スタンバイされている飛び道具の矢Bをドッキングし、射筒12に装填、マウスピース2を吹いて矢を吹き飛ばした後、該呼気コンプレッサーAを元の位置に後退させれば、空室となった1射庫がソケット58の中に降下し、その上層になお次の射庫があれば降下して格納されている飛び道具の矢Bがプラットフォーム19に発射スタンバイとなるものである。こうして、エレベーター57の最上層の射庫55が発射スタンバイになれば、ベースメント59がストッパー63に到着し、給矢が終るから、続いてプレーする場合はエレベーター57を引き揚げ、予備のエレベーターと交換する。 【0020】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0021】飛び道具の矢と呼気コンプレッサーとを気密ドッキングさせることにより、飛び道具の矢を吹き飛ばす圧力が増し、何人も或る一定の距離まで比較的安楽に飛ばして楽しむことができる。 【0022】飛び道具の矢のヘッドを球体とすることにより、吹き矢を安全なゲームとすることができる。 【0023】飛び道具の矢と呼気コンプレッサーとが離脱する瞬間に軽快な発射音があり、視覚だけでなく聴覚でも感知することができる。 【0024】飛び道具の矢と呼気コンプレッサーとをドッキングする自動給矢器を搭載することにより、1矢発射ごとに手で装填しなければならない煩雑をなくすことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】397021202 【氏名又は名称】小平 照雄
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月7日 |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開平11−201692 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−33485 |
|