| 【発明の名称】 |
熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 洋二
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| 【要約】 |
【課題】加工コストの低減を招来し且つ熱源及びドレンの洩れを確実に防止し得る熱交換器を提供する。
【解決手段】内管3と該内管3の外周を被覆する外管7とからなる二重管構造の伝熱管部2を貯液槽30の溶液31内に入れる構造の熱交換器1において、外管7が並列状態で複数接続される熱源主管13と、内管3が並列状態で複数接続されるドレン主管11と、からなるヘッド管部10に伝熱管部2を接続すると共に、ドレン主管11を熱源主管13の内部に配したので、内管3と外管7との二重管構造の伝熱管部2を複数並設することができるので、熱源及びドレンの洩れを確実に防止することができる。また、この構成では、高精度の機械加工が不要になるため、加工コストの低減が招来できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内管と該内管の外周を被覆する外管とからなる二重管構造の伝熱管部を貯液槽の溶液内に入れる構造の熱交換器において、前記外管が並列状態で複数接続される熱源主管と、前記内管が並列状態で複数接続されるドレン主管と、からなるヘッド管部に前記伝熱管部を接続すると共に、前記ドレン主管を前記熱源主管の内部に配したことを特徴とする熱交換器。 【請求項2】 前記内管を前記ドレン主管に接続した状態で、前記内管の上端がドレン主管の内部に突出した状態であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。 【請求項3】 前記熱源主管及び前記ドレン主管の左右両端部には、それぞれ接続用の螺着部を設け、熱源主管同士の接続とドレン主管同士の接続を可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内管と該内管の外周を被覆する外管とからなる二重管構造の伝熱管部を貯液槽の溶液内に入れる構造の熱交換器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一般に、金属表面処理技術や食品加工技術においては、貯液槽に溜められた各種の溶液や水等を所望の温度に昇温保持するために蒸気等の熱源が通る内管及び外管からなる二重管構造の伝熱管を直接槽内に投入する投込式の熱交換器が使用されていた。また、このような投込式の熱交換器としては、本出願に係る発明者と同一の発明者によって提案された特開平8−14789号公報に開示されているように、複数の熱交換器用継手を左右両端部の接続フランジ片で接続することで伝熱管を任意の数に並設し得るもの(以下、これを先行技術という)が提案されており、貯液槽の大きさに容易に対応することができると共に大量生産を可能にしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先行技術では、継手同士を接続するための接続フランジ片の平行度及び平滑度を高める必要があったため、高精度の機械加工が必要となり、加工コストが上がるという問題を有していた。また、先行技術では、複数の継手を接続フランジ片同士のボルト締めによって接続していたため、必然的にシール面が多くなり、高圧の熱源あるいはドレンが外部に洩れる危険性を有していた。本発明は、上記した欠点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、二重管構造の伝熱管を備えた熱交換器において、加工コストの低減を招来し且つ熱源及びドレンの洩れを確実に防止し得る熱交換器を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために本発明の請求項1が採用した解決手段を図面を参照して説明すると、図1に示すように、内管3と該内管3の外周を被覆する外管7とからなる二重管構造の伝熱管部2を貯液槽30の溶液31内に入れる構造の熱交換器1において、前記外管7が並列状態で複数接続される熱源主管13と、前記内管3が並列状態で複数接続されるドレン主管11と、からなるヘッド管部10に前記伝熱管部2を接続すると共に、前記ドレン主管11を前記熱源主管13の内部に配したことを特徴とする。このように構成することにより、先行技術のような接続フランジ片同士の接続及びその接続面のシールを行うことなく、内管3と外管7との二重管構造の伝熱管部2を複数並設することができるので、熱源及びドレンの洩れを確実に防止することができる。また、この構成では、高精度の機械加工が不要になるため、加工コストの低減が招来できる。 【0005】また、請求項2の発明が採用した解決手段は、図2に示すように、前記内管3を前記ドレン主管11に接続した状態で、前記内管3の上端がドレン主管11の内部に突出した状態としたので、ドレンがドレン主管11から内管3に逆流することがない。 【0006】更に、請求項3の発明が採用した解決手段は、図2に示すように、前記熱源主管13及び前記ドレン主管11の左右両端部には、それぞれ接続用の螺着部としてのメネジ部13a・11a及びメネジ部を有する継手管20を設け、熱源主管13同士の接続とドレン主管11同士の接続を可能にした場合には、貯液槽30の大きさに対応させて伝熱管部2の並設数を増やすことができる。また、この構成では、螺着によって伝熱管部2を増設するので、先行技術のような接続フランジ片のボルト締めによる増設方法に比べて増設作業が容易になり、然もシール面が少ないため熱源及びドレンの洩れが確実に防止できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1において、本実施形態の熱交換器1は、貯液槽30に溜められた溶液31内に投入されて溶液31を所望の温度に昇温保持する伝熱管部2と、該伝熱管部2に熱源となる水蒸気を送り込む一方で伝熱管部2内に溜ったドレンを排出するヘッド管部10、から構成されている。伝熱管部2は、上下が解放した内管3と該内管3の外周を被覆しその下端が閉塞された外管7の二重管構造となっており、内管3と外管7の下端部分では、所定の間隔(例えば、5〜10mm)が開けられ、その間隔がドレン溜り9となっている。また、内管3及び外管7の上端外周面には、図2に示すように、それぞれ接続用のオネジ部4,8が形成されている。 【0008】なお、本実施形態における内管3及び外管7は、ステンレス管によって形成され、その実施品の規格寸法は、内管3が肉厚2.0mmで直径8mmのステンレス管であり、外管7が肉厚2mmで直径48.6mmのステンレス管である。内管3は直径が3〜30mmの範囲内のもの、外管7は直径が30〜80mmの範囲内のものを使用するのが望ましい。もちろん、これらの寸法に限られるものではない。また、少なくとも外管7の材質は、溶液の種類によってステンレス以外のもの、例えば、普通鋼、銅、アルミニュウム、チタン、ジルコニウム又はこれらの合金、あるいはこれらの材料の表面に樹脂皮膜を被覆したもの等で形成してもよい。また、内管3と外管7の長さ寸法は、貯液槽30の深さにもよるが、一般的に700〜2000mmのものが多く、例えば、上記範囲で100mm毎相違する内管3、外管7を用意しておき、必要な長さの内管3及び外管7を次に説明するヘッド管部10に接続すればよい。 【0009】ヘッド管部10は、外管7が並列状態で複数(実施形態中では、6本)接続される熱源主管13と、該熱源主管13内に配されると共に熱源主管13に並設された複数の外管7と個々に対応する複数の内管3が接続されるドレン主管11と、熱源主管13の一端部を閉塞する熱源主管閉塞部材19と、ドレン主管11の一端部を閉塞するドレン主管閉塞部材17と、熱源主管13及びドレン主管11の各他端部に接続される接続管部21、から構成されている。 【0010】熱源主管13には、その軸心方向に向かう複数(6つ)の外管接続管部14が所定間隔を置いて並設されている。外管接続管部14の先端開口には、外管接続管部14を外嵌めした状態で継手管15が溶接されており、該継手管15の下部内周面には、メネジ部16が形成されている。そして、その継手管15のメネジ部16に外管7のオネジ部8を螺着することにより、外管7を熱源主管13と連通するように接続する。また、熱源主管13の一端側の開口には、熱源主管閉塞部材19を接続するためのメネジ部を備えた継手管20が溶接されている。一方、熱源主管13の他端側の外周面には、接続管部21の蒸気供給管25を接続するためのオネジ部13aが形成されている。 【0011】ドレン主管11には、その軸心方向に向かって並列する6つのメネジ穴12が形成されている。これら6つのメネジ穴12は、ドレン主管11をヘッド管部10として組み付けた状態で、熱源主管13に並設された各外管接続管部14と個々に対応する位置に形成されており、そのメネジ穴12に内管3のオネジ部4を螺着することにより、内管3をドレン主管11と連通するように接続する。なお、内管3をメネジ穴12に螺着したとき、内管3の上端は、ドレン主管11の内部空間内に高さt1だけ突出して配される。これは、内管3からドレン主管11に排出されたドレンを逆流させないためである。また、ドレン主管11の一端側の開口には、ドレン主管閉塞部材17を接続するためのメネジ部を備えた継手管18が溶接されている一方、他端側の外周面には、接続管部21のドレン排出管22を接続するためのオネジ部11aが形成されている。 【0012】各閉塞部材19,17は、それぞれお椀形状をなし、各開口側には、オネジ部(図示しない)が形成されている。そして、熱源主管閉塞部材19のオネジ部を熱源主管13の一端部に溶接される前記継手管20のメネジ部(図示しない)に螺着することにより、熱源主管13の一端部を閉塞するように熱源主管閉塞部材19が接続される。また、同様に、ドレン主管閉塞部材17のオネジ部をドレン主管11の一端部に溶接される前記継手管18のメネジ部(図示しない)に螺着することにより、ドレン主管11の一端部を閉塞するようにドレン主管閉塞部材17が接続される。 【0013】接続管部21は、熱源主管13に水蒸気を供給する蒸気供給管25と、ドレン主管11からのドレンを排出するドレン排出管22と、を備えている。蒸気供給管25及びドレン排出管22は、それぞれ熱源主管13及びドレン主管11の径寸法と同一に設定されると共に「く」の字状に折曲形成され、各一端外周面には、メネジ部27,24が形成される継手管26,23が溶接されている。また、継手管26,23が溶接された各管25,22の一端側は、それぞれ軸心を一致させた状態、言い換えればドレン排出管22の外周を蒸気供給管25で被覆した状態で配され、他端側の途中では、ドレン排出管22を蒸気供給管25の壁面から外部に挿通した状態とし、その挿通部分を溶接部28で溶接固定した状態となっている。そして、ドレン排出管22の継手管23のメネジ部24にドレン主管11のオネジ部11aを螺着することにより、ドレン主管11をドレン排出管22と連通するように接続し、蒸気供給管25の継手管26のメネジ部27に熱源主管13のオネジ部13aを螺着することにより、熱源主管13を蒸気供給管25と連通するように接続する。なお、ドレン排出管22と蒸気供給管25との挿通部分は、必ずしも溶接ではなく、蒸気供給管25を貫通して螺着される継手の内側と外側に分割形成されたドレン排出管22を接続する等の構造であってもよい。 【0014】なお、上記した熱交換器1の組み付けにおいて、各種構成部材のオネジ部及びメネジ部を螺着する際には、その螺着部分に十分なシール剤を塗布することが望ましい。これにより、螺着部分を最後まで締め込むことにより十分な気密性を保持することができる。但し、ドレン主管11のメネジ穴12に内管3のオネジ部4を螺着する構成においては、図2、図3に示すように、内管3の上端よりやや下方に当接片5を突設し、該当接片5とメネジ穴12の下面の間にOリング6を介装して締め込むように構成してもよい。この場合、ドレン主管11と内管3の気密性をさらに向上させることができる。 【0015】以上、熱交換器1の各構成について説明してきたが、これを組み立てるには、以下の手順で行う。まず、接続管部21のドレン排出管22の継手管23のメネジ部24にドレン主管11を回転しながらオネジ部11aを螺着し、メネジ穴12が下方に面した位置で固定する。次いで、接続管部21の蒸気供給管25の継手管26のメネジ部27に熱源主管13を回転しながらオネジ部13aを螺着し、外管接続管部14が下方に面した位置で固定する。次いで、ドレン主管11の継手管18にドレン管閉塞部材17を回転しながら螺着し、熱源主管13の継手管20の熱源主管閉塞部材19を回転しながら螺着する。なお、各閉塞部材17,19は、事前に各主管11,13に螺着しておいてもよい。その後、外管接続管部14から内管3を差し込んで回転しながらそのオネジ部4をメネジ穴12に螺着する。すべての内管3を上記のように差し込んで螺着した後には、外管接続管部14の継手管15のメネジ部16に外管7を回転しながらそのオネジ部8を螺着し、これによって熱交換器1の組み立てが終了する。 【0016】しかして、上記のようにして組付け構成される熱交換器1は、蒸気供給管25の他端側開口から供給された水蒸気を熱源主管13を通して各外管7に送り込み、外管7を昇温せしめる。昇温せしめられた外管7の熱は、貯液槽30に貯留された溶液31に伝導され、溶液31を昇温し、あるいは所望の温度に保持する。外管7内では、温度が低下して蒸気の一部が凝縮してドレンとなって滴下し、ドレン溜り9に溜る。ドレン溜り9の液量レベルが上がって、内管3の下端に達したときに、外管7内に侵入する蒸気の圧力によりドレン溜り9に溜ったドレンが内管3内を押し上げられてドレン主管11に排出され、最終的にドレン排出管22の他端側開口から外部に排出される。 【0017】以上詳述したところから明らかなように、本実施形態に係る熱交換器1は、内管3と該内管3の外周を被覆する外管7とからなる二重管構造の伝熱管部2を備えると共に、外管7が並列状態で複数接続される熱源主管13と、内管3が並列状態で複数接続されるドレン主管11と、からなるヘッド管部10に伝熱管部2を接続すると共に、ドレン主管11を熱源主管13の内部に配した構造としたので、先行技術のような接続フランジ片同士の接続及びその接続面のシールを行うことなく、二重管構造の伝熱管部2を複数並設することができるので、熱源及びドレンの洩れを確実に防止することができる。また、この構成では、高精度の機械加工が不要になるため、加工コストの低減が招来できる。 【0018】また、本実施形態においては、前記内管3を前記ドレン主管11に接続した状態で、前記内管3の上端がドレン主管11の内部に突出した状態としたので、ドレンがドレン主管11から内管3に逆流することがない。 【0019】更に、本実施形態においては、前記熱源主管13及び前記ドレン主管11の左右両端部には、それぞれ接続用の螺着部としてのメネジ部13a・11a及びメネジ部を有する継手管20を設け、熱源主管13同士の接続とドレン主管11同士の接続を可能にした場合には、貯液槽30の大きさに対応させて伝熱管部2の並設数を増やすことができる。また、この構成では、螺着によって伝熱管部2を増設するので、先行技術のような接続フランジ片のボルト締めによる増設方法に比べて増設作業が容易になり、然もシール面が少ないため熱源及びドレンの洩れが確実に防止できる。 【0020】なお、上記した実施形態では、内管3及び外管7の各主管11,13への接続方法をネジ部による螺着構造であるとして説明したが、例えば、溶接、ロウ付け等、他の方法で接続してもよい。また、伝熱管部2を増設しない場合には、各主管11,13を閉塞する閉塞部材17,19を各主管11,13と一体的に形成したものを使用してもよい。また、本実施形態においては、継手管を一方の部材に溶接固定したものを示したが、必ずしも溶接固定したものでなくてもよく、例えば、継手管によって接続される2つの部材に逆方向のオメジ部を形成しておき、継手管の内部にも逆方向のメネジ部を形成して継手管を回転させることにより、2つの部材を同時に螺着する構造のものでも良い。更に、各主管11,13に接続される内管3及び外管7の数は、実施形態に限定されるものではなく、任意の数であってもよい。 【0021】 【発明の効果】以上、説明したところから明らかなように、本発明の請求項1においては、内管と該内管の外周を被覆する外管とからなる二重管構造の伝熱管部を貯液槽の溶液内に入れる構造の熱交換器において、前記外管が並列状態で複数接続される熱源主管と、前記内管が並列状態で複数接続されるドレン主管と、からなるヘッド管部に前記伝熱管部を接続すると共に、前記ドレン主管を前記熱源主管の内部に配したことを特徴とする。このように構成することにより、先行技術のような接続フランジ片同士の接続及びその接続面のシールを行うことなく、二重管構造の伝熱管を複数並設することができるので、熱源及びドレンの洩れを確実に防止することができる。また、この構成では、高精度の機械加工が不要になるため、加工コストの低減が招来できる。 【0022】また、請求項2の発明においては、前記内管を前記ドレン主管に接続した状態で、前記内管の上端がドレン主管の内部に突出した状態としたので、ドレンがドレン主管から内管に逆流することがない。 【0023】更に、本発明の請求項3においては、前記熱源主管及び前記ドレン主管の左右両端部には、それぞれ接続用の螺着部を設け、熱源主管同士の接続とドレン主管同士の接続を可能にした場合には、貯液槽の大きさに対応させて伝熱管の並設数を増やすことができる。また、この構成では、螺着によって伝熱管を増設するので、先行技術のような接続フランジ片のボルト締めによる増設方法に比べて増設作業が容易になり、然もシール面が少ないため熱源及びドレンの洩れが確実に防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597158643 【氏名又は名称】有限会社日本サーマルテクノロジー
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】今崎 一司
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| 【公開番号】 |
特開平11−132677 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月21日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−309809 |
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