| 【発明の名称】 |
湿式吹き付け用ノズル |
| 【発明者】 |
【氏名】飯田 正和
【氏名】吉村 松一
【氏名】岡本 剛
【氏名】田中 征二郎
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| 【要約】 |
【課題】不定形耐火物の湿式吹き付けノズルを、吹き付ける材料の広がりが小さくて緻密な施工体を得られるようにすることにある。
【解決手段】不定形耐火物中の湿式吹き付け施工用のノズル1をベンド管状に所定角度折曲したものとし、上記ベンド管状のノズル1にエアを不定形耐火物の吐出方向に導入するようにエア配管2を接続するとともに、急結剤を上記エアとはノズルの別の位置から導入するように急結剤配管3を接続し、エアと急結剤とを2系統としてノズルに導入している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不定形耐火物の湿式吹き付け施工用の湿式吹き付け用ノズルであって、上記ノズルをベンド管状に所定角度折曲したものとして、上記ベンド管状のノズルにエアを不定形耐火物の吐出方向に導入するようにエア配管を接続するとともに、急結剤を上記エアとはノズルの別の位置から導入するように急結剤配管を接続したことを特徴とする湿式吹き付け用ノズル。 【請求項2】 エアの導入部または急結剤の導入部にミキシングチャンバー部を設けた請求項1に記載の湿式吹き付け用ノズル。 【請求項3】 急結剤の導入方向をエアの導入方向と所定の鋭角で交わるようにノズルに配管接続した請求項1または2に記載の湿式吹き付け用ノズル。 【請求項4】 急結剤の導入部をエアの導入部の上流側に設けた請求項3に記載の湿式吹き付け用ノズル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、不定形耐火物分野における溶融金属容器や加熱炉、焼却炉等の高温雰囲気炉のライニングに用いられる不定形耐火物の湿式吹き付けノズルに関し、特に施工作業を簡便にし、良好な施工体を得る湿式吹き付け用ノズルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、混練した不定形耐火物をコンクリートポンプで圧送し、ノズル先でエアと急結剤を導入して吹き付ける施工技術が発達してきた。 【0003】これまで、不定形耐火物の湿式吹き付け施工に用いられるノズルは、エアと急結剤をウォータリングを用いてノズルに導入するもので、エアと急結剤を予め混合して、ホースで吹き付けノズルに送る方法や、図10のようにエアと急結剤を別々にホースで送り、吹き付けノズルのウォータリング部で混合してノズルに導入する方法で、これらはいずれもノズルの部分ではエアと急結剤をウォータリングを用いた、いわば1系統で導入する方法であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにエアと急結剤をウォータリングを用いて1系統で導入する場合、以下のような問題があった。 【0005】エアと急結剤の導入が1系統であるため、エアと急結剤の圧力バランスが変わると、エアが急結剤側に流れる。また、設備設置スペースを小さくしたり、配管を便利に行うためには工場エアの使用が望ましいが、圧力変動の激しい工場配管エアが使用できなく、エアの圧力変動がないようコンプレッサー等を用いて供給する必要があった。 【0006】また、エアの導入にウォータリングを用いるため、吹き付ける材料が広がり、緻密な施工体が得られなく、さらにウォータリングが詰まりやすく、頻繁にメンテナンスが必要である。そして、施工作業中に詰まった場合、作業を中断してウォータリングを取り替える必要があった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、不定形耐火物の湿式吹き付け施工用の湿式吹き付け用ノズルであって、上記ノズルをベンド管状に所定角度折曲したものとして、上記ベンド管状のノズルにエアを不定形耐火物の吐出方向に導入するようにエア配管を接続するとともに、急結剤を上記エアとはノズルの別の位置から導入するように急結剤配管を接続したことを特徴とする湿式吹き付け用ノズルを提供するにある。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の湿式吹き付け用ノズルは、不定形耐火物の湿式吹き付け施工用の吹き付け用ノズルであって、上記ノズルをベンド管状に所定角度折曲したものとして、上記ベンド管状のノズルにエアを不定形耐火物の吐出方向に導入するようにエア配管を接続するとともに、急結剤を上記エアとはノズルの別の位置から導入するように急結剤配管を接続したことを特徴としている。 【0009】湿式吹き付け用のノズル1は、操作性よく保持できるように図1のようにピストルのように所定角度に折角したベンド管状としていて、その不定形耐火物の吐出方向にエアを導入するようにエア配管2をノズル1の上記吐出方向に向けて接続している。 【0010】そして、上記ノズル1のエア配管2の接続部と別の位置に急結剤を導入する急結剤配管3を接続し、エアと急結剤を別々に、いわゆる2系統としてノズル1に供給して、ノズル1内で不定形耐火物と混合して吐出するようにしている。 【0011】エアと急結剤の導入を2系統とすることにより、それらの圧力バランスが変わってもエアが急結剤側に流れることがなく、また変動の激しい工場配管エアが使用できて、設備設置スペースを小さくしたり、所要の工場配管を便利に行うことができる。 【0012】そして、エアの導入方向を不定形耐火物の吐出方向としているため、吹き付ける材料の広がりが小さく、緻密な施工体が得られる。 【0013】また、エアと急結剤の導入に予めこれらを混合するウォータリングを使用せずに、内径の大きい導入管から直接導入できるので、材料の詰まりが発生しにくく、メンテナンスが容易であり、上記ウォータリングを使用していないため、作業を中断してウォータリングを取り替える必要がない。 【0014】なお、ノズル1の急結剤やエアの導入部には、必要により図2や図3のように急結剤ミキシングチャンバー4やノズル1にコーナー部のエアミキシングチャンバー5部を設けて、急結剤やエアの混合効率を向上するようにできる。 【0015】また、図4のように急結剤の導入部は1ヶ所に限らず、複数箇所とすることにより急結剤の混合効率を向上するようにできる。そして、複数箇所から急結剤を導入する場合、配管を簡素にするため導入管は1本として、複数の孔やスリットでノズル1内に入れるのが望ましい。 【0016】また、ノズル1の下流の先端部分を図5のように長くしたり、図6のように先端部分に膨出部6を設けて、エアや急結剤のミキシングを強化するようにもできる。 【0017】また、図7のように急結剤の導入方向をエアの導入方向と15〜45度等の鋭角でこれらの中心線が交わるように急結剤配管3をノズル1に配管接続し、ミキシングの強化をはかるようにもできる。 【0018】またさらに、急結時間の長い材料の場合、図8のように急結剤配管3をエア配管2のノズル1の上流側に配管接続して対処することができる。 【0019】ノズルの大きさや形状、材質、ベンドの曲率は、施工状況に合わせて任意に設定できる。例えば、ノズルを機械で保持する場合は3インチの口径やそれ以上にできるし、作業者が保持する場合は2インチの口径以下の軽いものとして、保持しやすくできる。 【0020】 【実施例】図9は、本発明の試験用に実施した使用説明例である。湿式吹き付け用のノズル1には、図8のように10mの2インチ径の材料供給用ホース7に3インチの鉄パイプ8を介して材料供給ポンプ9を接続し、ミキサー10で不定形耐火物と水を混合した材料をノズル1に所定圧力で送給するようにした。 【0021】そして、図9のように上記ノズル1のベンド部に一端側をコンプレッサー11に接続した1インチ径から0.5インチ径に細くしたエアホース管2を接続し、急結剤を供給するケミカルポンプ13の0.5インチ径の急結剤ホース管3をノズル1の側部に接続した。 【0022】不定形耐火物に溶鋼鍋用アルミナ−スピネル質の流し込み材を使用し、溶鋼鍋の周壁に吹き付けた結果、ノズル操作性がよくて作業しやすく、バインダーの混合状態もよくて材料の飛散状態も広がりが小さくてよかった。さらに、施工体の表面状態も均一状で、気孔率も小さく、良好な施工体が得られた。 【0023】 【発明の効果】以上のように本発明にあっては、ベンド管状のノズルにエアを不定形耐火物の吐出方向に導入するようにエア配管を接続するとともに、急結剤を上記エアとはノズルの別の位置から導入するように急結剤配管を接続し、エアと急結剤の導入を2系統とすることにより、それらの圧力バランスが変わってもエアが急結剤側に流れることがなく、また変動の激しい工場配管エアが使用できて、設備設置スペースを小さくしたり、工場配管を便利に行うことができる。 【0024】そして、エアの導入方向をノズルの不定形耐火物の吐出方向としているため、吹き付ける材料の広がりが小さく、緻密な施工体が得られる。 【0025】しかも、エアと急結剤の導入に予めこれらを混合するウォータリングを使用せずに、内径の大きい導入管から直接導入できるので、材料の詰まりが発生しにくく、メンテナンスが容易であり、ウォータリングを使用していないため、作業を中断してウォータリングを取り替える必要がない。 【0026】また、エアの導入部または急結剤の導入部にミキシングチャンバー部を設けることによって、急結剤やエアの混合効率を向上するようにできる。 【0027】また、急結剤の導入方向をエアの導入方向と所定の鋭角で交わるようにノズルに配管接続することによっても、急結剤やエアの混合効率を向上するようにできる。 【0028】さらに、急結剤の導入部をエアの導入部の上流側に設けることによって、急結時間の長い材料にも適宜に対処でき、所要部に吹き付けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000199821 【氏名又は名称】川崎炉材株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 邦章
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| 【公開番号】 |
特開平11−94473 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−273874 |
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