| 【発明の名称】 |
穀物乾燥機における運転制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】永井 隆
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| 【要約】 |
【課題】多機能スイッチの機能内容を画面で案内して運転操作を行うとき、画面表示に異常が発生した場合でも、操作機能を限定して運転を続行できるようにする。
【解決手段】LCD画面32の下方に多機能スイッチ33a、33b、33c、33dを配列し、最下行に画面によって切換わる多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの機能内容を識別するガイダンス36a、36b、36c、36dを表示する。多機能スイッチ33a、33b、33c、33dは、目的のスイッチをオンすることにより、ガイダンス36a、36b、36c、36dが指示する機能を選択する。そして、LCD画面32の異常を検出したときは多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの機能を固定して操作を続行する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画面近くに複数の多機能スイッチを配列し、各多機能スイッチの機能を前記画面に案内して運転操作を行う穀物乾燥機において、前記画面の表示不能を検出する画面表示不能検出手段と、前記多機能スイッチの機能を固定する多機能スイッチ機能固定手段と、を備え、前記画面の表示不能を検出したときは前記操作スイッチの機能を初期値の機能に戻して運転を続行することを特徴とする運転制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、LCD(液晶ディスプレイ)などの画面を入力媒体として運転操作を行う穀物乾燥機の運転制御装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】図1に、穀物乾燥機の乾燥条件を設定する運転操作画面の例を示す。運転操作画面Dは、画面左側に乾燥条件を設定する項目Aを表示し、右側にそれぞれの項目の設定内容Bを表示する。運転操作画面Dの最下行には機能ガイダンスC1、C2、C3、C4を表示し、各機能ガイダンスC1、C2、C3、C4に対応する多機能スイッチD1、D2、D3、D4を画面下方に配列する。 【0003】乾燥条件の設定は、項目Aの中から設定すべき項目を選択し、各項目の入力画面を呼び出して行う。すなわち、画面下方の項目変更スイッチD1を押すと項目Aのカーソルが順番に移動し、目的の項目Aにカーソルがきたときに設定変更スイッチD2を押すとその項目の入力画面に移行する。多機能スイッチD1、D2、D3、D4の機能は各入力画面で異なり、これに応じて各機能ガイダンスC1、C2、C3、C4の表示内容も切換わる。 【0004】穀物乾燥機の運転操作画面は、このように各入力画面で機能ガイダンスC1、C2、C3、C4の表示内容を切換えることにより、1つ1つの多機能スイッチD1、D2、D3、D4をいく通りにも使えるようにしている。 【0005】ところが、このように多機能スイッチD1、D2、D3、D4の機能内容を画面で案内して運転操作を行うときに画面表示に異常が発生した場合、運転不能となるおそれがある。 【0006】そこで本発明は、多機能スイッチの機能内容を画面で案内して運転操作を行うとき、画面表示に異常が発生した場合でも、操作機能を限定して運転を続行できるようにすることを目的になされたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。 【0008】すなわち、画面近くに複数の多機能スイッチを配列し、各多機能スイッチの機能を前記画面に案内して運転操作を行う穀物乾燥機において、前記画面の表示不能を検出する画面表示不能検出手段と、前記多機能スイッチの機能を固定する多機能スイッチ機能固定手段と、を備え、前記画面の表示不能を検出したときは前記操作スイッチの機能を初期値の機能に戻して運転を続行することを特徴とする運転制御装置である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 【0010】図2に、本発明を実施した穀物乾燥機の構成図を示す。1は貯留ビンで、複数基設置する。各貯留ビン1の底部には多孔の通気性床板2を張り、各ビンの床下を連通して共通の給気室3を形成する。各ビン1の上面は共通天井で覆い排気室4を形成する。排気室4は排気ダクト6により排気ファン7を経て排気口8に連結する。排気ダクト6には湿気集塵装置17を連結し、排気中の塵埃をシャワーにより除去し、排気口8から機外に排出する。Pはシャワー用のポンプである。貯留ビン1の天井には、図示しない給穀コンベアが配設され、これにより荷受けした穀物Rを貯留ビン1内に投入する。 【0011】5は湿度調整室で、給気ダクト9と送風機10を通して給気室3に連結する。湿度調整室5には、外気取入れ口11と乾燥空気供給口12を設ける。外気取入れ口11には風量調整ダンパ13aを設け、モータ駆動によりその開閉角度を変え、湿度調整室5に取入れる外気の風量を調整する。乾燥空気供給口12には空気取入れ口14と除湿機15を設ける。15aは除湿機15のコンデンサで、15bはレギュレータである。除湿機15はフルパワー運転(100%)、ハーフパワー運転(50%)、セーブパワー運転(20%)の3段階で運転制御する。湿度調整室5に給気ダクト9を連結し、給気ダクト9内に整流機16、送風機10を設け、湿度調整室5で湿度調整した空気を給気室3に送り出す。さらに、排気ダクト6の途中から分岐して戻しダクト18を設け、戻しダクト18の終端を湿度調整室5に連結する。戻しダクト18の終端には風量調整ダンパ13bを設ける。外気取入れ口11に温度センサ19aと湿度センサ20aを設け、また乾燥空気供給口12に温度センサ19bと湿度センサ20bを設ける。さらに、送風機10の吐出側に温度センサ19cと湿度センサ20cを設け、戻しダクト18の終端には温度センサ19dと湿度センサ20dを配置する。22は制御操作盤で、これにより除湿機15、送風機10、排気ファン7、風量調整ダンパ13aおよび13bを運転制御する。 【0012】制御操作盤には、あらかじめ荷受け時に水分計により測定した穀物の水分量が直接または手入力により入力され、これを内蔵するメモリに記憶する。荷受け穀物を指定の貯留ビン1に投入し、乾燥空気供給口12から除湿機15を駆動して、空気取入れ口14から取入れた外気を除湿して低湿度の乾燥空気に変え、これを湿度調整室5に送る。ついで、外気取入れ口11の風量調整ダンパ13aを開き、流入する外気の風量を調整して湿度調整室5に送る。湿度調整室5内では、外気取入れ口11から流入する外気と、乾燥空気供給口12から流入する乾燥空気とを混合し、送風機10により湿度調整室5内の混合空気を整流機16を通して吸い込み、給気ダクト9を通して貯留ビン1の給気室3に送出する。給気室3に送られた混合空気は、各貯留ビンの床板2より穀物Rを通過し、その水分を吸収して湿度の高い排気として貯留ビン1上部の排気室4より排気ダクト6を通り排気ファン7により排出口8から機外に放出する。この排気の一部は、排気ダクト6から分岐した戻しダクト18に入り、風量調整ダンパ13bを通して湿度調整室5に戻り、この湿度の高い戻り排気と、外気取入れ口11から流入する外気と乾燥空気供給口12から流入する乾燥空気とを混合して、貯留ビン1の給気室3に送出する。 【0013】図3に、穀物乾燥機のコントローラの構成図を示す。コントローラの制御操作盤22は、入力処理回路23、比較演算回路24、メモリ28、出力回路26、動力回路27および荷受け情報入力回路29から構成する。入力処理回路23は、所定位置に配置された温度センサ19a、19b、19c、19dおよび湿度センサ20a、20b、20c、20dからの信号を入力処理し、そのデータを比較演算回路24に取り込む。メモリ28には荷受情報入力回路29から荷受時の穀物の水分率等の情報を記憶するとともに、水分率に応じた制御条件を記憶する。比較演算回路24は、メモリ28に記憶された目標水分率や制御条件等から、貯留ビン1の給気室3に送る乾燥空気の温度・湿度を算出し、入力処理回路23の温度・湿度データと比較し、制御信号を出力回路26に出力する。出力回路26は、その信号に従い、風量調整ダンパ13a、13b、13cおよび13dを駆動するとともに、動力回路27を駆動し、動力回路27により送風機10、除湿機15、排気ファン7を運転制御する。 【0014】図4に、コントローラの運転操作画面の概略図を示す。運転操作盤31は、LCD画面32の下方に多機能スイッチ33a、33b、33c、33dを配列し、その右横に非常停止スイッチ34とマニュアル入力設定スイッチ35を配置する。 【0015】LCD画面32は、穀物乾燥機の運転状況、乾燥条件、異常警報などを表示し、最下行に画面によって切換わる多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの機能内容を識別するガイダンス36a、36b、36c、36dを表示する。 【0016】多機能スイッチ33a、33b、33c、33dは、目的のスイッチをオンすることにより、ガイダンス36a、36b、36c、36dが指示する機能を選択する。 【0017】非常停止スイッチ34は、多機能スイッチ33a、33b、33c、33dとは独立に緊急停止のみを行う単機能スイッチである。 【0018】マニュアル入力設定スイッチ35は、LCD画面32の障害時に多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの機能を単機能に固定して操作を続行するかどうかを設定するスイッチである。 【0019】運転操作盤31は以上のような構成で、運転制御装置は、LCD画面32の異常を検出したときは多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの機能を工場出荷時の初期値または作業者が設定済みの初期値に固定して操作を続行する。図5のフローチャートを参照して運転制御装置の処理について説明する。運転制御装置は、LCD画面32に表示データを送出し(ステップ101)、送出結果が正常かどうかを判定し(ステップ102)、正常であればステップ108に移り、正常でなければ電源確認モニタを点滅して異常を報知し(ステップ103)、次に、マニュアル入力設定スイッチ35を読み込み(ステップ104)、マニュアル入力設定スイッチ35がオンかどうかを判定する(ステップ105)。マニュアル入力設定スイッチ35がオンでなければステップ108に移り、オンであれば多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの各機能を張込、乾燥、排出、停止の4機能に固定し(ステップ106)、乾燥条件を工場出荷時の初期値または作業者が設定済みの初期値に戻して(ステップ107)、次の処理に移る(ステップ108)。 【0020】次に、本発明に関連して、LCD画面障害時に多機能スイッチを単機能に固定するとき、運転状況の表示と乾燥条件の設定を通信ユニットを介して行う穀物乾燥機の運転制御装置について説明する。この穀物乾燥機の運転制御装置は、図6に示すように、コントローラ37に通信ユニット38を接続してLCD画面障害時の運転状況の表示と乾燥条件の設定を行う。 【0021】図7のフローチャートを参照してコントローラ37の処理について説明する。コントローラ37は、マニュアル入力設定スイッチ35を読み込み(ステップ201)、マニュアル入力設定スイッチ35がオンかどうかを判定する(ステップ202)。マニュアル入力設定スイッチ35がオンでなければステップ207に移り、オンであれば多機能スイッチ33a、33b、33c、33dの各機能を張込、乾燥、排出、停止の4機能に固定し(ステップ203)、通信ユニット38に運転情報データを送信する(ステップ204)。次に、通信ユニット38の操作部38aで運転の条件を設定し、表示部38bで確認後の乾燥条件データをコントローラ37で受信し(ステップ205)、乾燥条件を通信ユニット38から受信した値に設定し(ステップ206)、次の処理に移る(ステップ207)。 【0022】従来の穀物乾燥機の運転制御装置は、LCD画面に異常があった場合は運転不能となっていたが、この穀物乾燥機の運転制御装置はLCD画面に異常があった場合でも、運転状況の確認や乾燥条件の設定・変更を通信ユニットを介して行うことができる。 【0023】次に、本発明に関連して、穀物乾燥機の不使用時にコントローラの電源を太陽電池に切換える補助電源装置について説明する。図8に、この補助電源装置のブロック図を示す。この補助電源装置は、商用電源39を直流変換した直流電源40と太陽電池41を電源切換装置42を介して接続し、コントローローラ37に電流を供給する。電源切換装置42は、直流電源40の電源断を検出してコントローローラ37の電源を直流電源40から太陽電池41に切換える。 【0024】穀物乾燥機は、年間の使用時間が短く、ほとんどが保管状態となるが、電子部品を多用するコントローローラは長時間放置すると結露などが原因で故障する恐れがある。この補助電源装置は、シーズンオフの保存期間中でも自動的に穀物乾燥機のコントローローラに電流を供給するので、回路部品が発熱して結露を防ぎ、長時間放置による故障を未然に防止できる。 【0025】次に、本発明に関連して、基本的な運転操作を行うメインコントローラと応用的な運転操作を行うサブコントローラに分散した穀物乾燥機のコントローラについて説明する。図9に、この穀物乾燥機のコントローラの構成図を示す。このコントローラは、メインコントローラ43にサブコントローラ44を接続し、メインコントローラ43には、運転モニタ部45と、運転操作部46と、運転条件設定部47を設け、サブコントローラ44には、運転モニタ部と運転条件設定部を兼用するタッチパネル式のLCDで構成する画面操作部48を設ける。 【0026】このサブコントローラ44は、着脱可能に構成すればインタフェースユニットを延長して室内用のモニタとして利用することができる。また、サブコントローラ44にメモリカードを搭載すれば、運転管理用の端末として利用することができる。 【0027】図10のフローチャートを参照して、メインコントローラ43の処理手順について説明する。メインコントローラ43は、サブコントローラ44付信号を読み込んで(ステップ301)、サブコントローラ44付かどうかを判定し(ステップ302)、サブコントローラ44付であればサブコントローラ44にデータ要求信号を送出する(ステップ303)。次に、サブコントローラ44の設定データ信号を読み込み(ステップ304)、サブコントローラ44で設定した運転条件を判定して設定し(ステップ305)、サブコントローラ44に対して運転データ信号を送出し(ステップ306)、次の処理に移る(ステップ307)。 【0028】穀物乾燥機のコントローラは、単純な乾燥運転を行うコントローラと、複雑な乾燥運転を行うコントローラを区別したほうが良く、そうしないと機能追加や変更の際に多くの設計工数や試験工数がかかる。このため、この穀物乾燥機の図10で示すコントローラは穀物乾燥機の運転に最低限必要な張込、乾燥、排出、停止などの操作はメインコントローラ43側で行い、予約運転や手動による温度設定などの特殊な操作はサブコントローラ44からのデータ通信を介して行うようにしている。また、サブコントローラ44が故障しても基本的にはメインコントローラ43だけで運転可能になっている。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の穀物乾燥機の運転制御装置は以上のような構成で、画面の表示不能を検出したときは操作スイッチの機能を初期値の機能に固定して運転を続行する。従って、従来の穀物乾燥機の運転制御装置はモニタ画面に異常があった場合は運転不能となっていたが、本発明によれば、制御用マイコンを含む制御回路が正常であれば、応急措置として基本機能に限定して運転を続行するので、大部分の業務が基本機能の範囲で遂行可能であり、大方の業務運用に支障をきたさないで済む。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−173758 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−361861 |
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