| 【発明の名称】 |
防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】大桐 春一
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| 【要約】 |
【課題】防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構に於いて、金属管が破損した場合でも、金属管内の通路を介しての火炎逸走が生じないようにする。
【解決手段】冷凍・冷蔵庫1と、圧縮機7と凝縮器8と電気火花やアークを発生する各種機器類を収容した耐圧防爆構造の容器3等とを備えた冷凍機ユニット2とから成り、各種機器類の一部を形成する温度や圧力検出用の金属管13b,14b,15e,10aを容器3内へ引き込むようにした防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器3内への金属管13b,14b,15e,10aの引込み機構であって、当該引込み機構は、容器3壁面の貫通孔3c内へ気密状に挿着され、両端側壁に金属管13b,14b,15e,10aが内部空間と連通状に連結された中空状のさや管27と、さや管27内へ挿着され、さや管27との間に隙間Goを形成する円柱体28とから成り、前記隙間Goの大きさは、火炎逸走を防止すると共に、各種機器類の作動可能面積以上の断面積を有する寸法とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 箱状の冷凍・冷蔵庫(1)と、圧縮機(7)と凝縮器(8)と電気火花やアークを発生する各種機器類を収容した耐圧防爆構造の容器(3)等とを備え、前記冷凍・冷蔵庫(1)の近傍に設置した冷凍機ユニット(2)とから成り、各種機器類の一部を形成する温度検出用の金属管(13b),(14b),(15e)や圧力検出用の金属管(10a)を外部から容器(3)内へ引き込むようにした防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器(3)内への金属管(13b),(14b),(15e),(10a)の引込み機構であって、当該引込み機構は、容器(3)の壁面に形成した貫通孔(3c)内へ気密状に挿着され、両端側壁に金属管(13b),(14b),(15e),(10a)が内部空間と連通状に連結された所定の長さ(L)を有する中空状のさや管(27)と、さや管(27)の内部空間へ挿着され、さや管(27)の内壁面との間に隙間(Go)を形成する円柱体(28)とから成り、前記隙間(Go)の大きさは、火炎逸走を防止すると共に、各種機器類の作動が可能な感温液や感圧液の流路断面積を有する寸法としたことを特徴とする防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構。 【請求項2】 さや管(27)の内壁面と円柱体(28)との間に形成される隙間(Go)の大きさを0.2mm以下に、又、隙間(Go)の長さ(L)を25mm以上とするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、所謂1種場所又は2種場所に該当する爆発性ガス雰囲気内や可燃性ガス雰囲気内に於いて使用されたり、或いは爆発性ガスや可燃性ガスを発生する虞れのある揮発性有機溶剤等を保管するのに使用され、発火原因となる電気火花やアークを発生する各種スイッチ、端子、リレー及びモータ等の各種機器類を一まとめにして収容した耐圧防爆構造の容器と、圧縮機と、凝縮器等とから成る冷凍機ユニットを、冷凍・冷蔵庫の近傍に設置するようにした所謂防爆冷凍・冷蔵装置に用いられるものであり、スイッチ等の各種機器類の一部を形成する感温液用の金属管や感圧液(冷媒液)用の金属管の耐圧防爆構造容器内への引込み部に設けられ、万一金属管が破損した場合でも、金属管内の通路を介して容器内の火炎が容器外へ逸走しないようにした、防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、冷凍・冷蔵装置を完全な耐圧防爆構造とするためには、圧縮機、制御盤、凝縮器用送風機、冷却器用送風機、温度検出器、圧力検出器(ガス漏洩検出器)等の各種機器類やこれらを接続する電線路等を全て耐圧防爆構造にする必要があり、通常は耐圧防爆構造の圧縮機や送風機、制御盤等の各種機器類を冷凍・冷蔵庫の下部又は上部に設置し、これらを防爆型電線路等で接続することによって組み立てられている。 【0003】しかし、耐圧防爆構造とした各種機器類は、その殆どが非量産品であるため、製造コストが極めて高価である。その結果、これらを用いた冷凍・冷蔵装置は製造コストが著しく高騰すると云う問題があった。 【0004】そこで、従前からこの種の分野に於いては、防爆対策を講じていない市販の機器類(圧縮機や各種検出器等)を用いて防爆性能を高めるようにした防爆冷凍・冷蔵装置の開発が進められている。この防爆冷凍・冷蔵装置としては、例えば箱状の冷凍・冷蔵庫の天井部に、冷凍・冷蔵庫とは独立のユニット構造をなす防爆対策を講じた冷凍機ユニットを設置した構造のものが知られている(特開平10−170134号公報等)。 【0005】即ち、前記防爆冷凍・冷蔵装置は、箱状の冷凍・冷蔵庫と、冷凍・冷蔵庫の天井部に設置した冷凍機ユニットとから成り、発火原因となる電気火花やアークを発生する各種スイッチ、端子、リレー等の各種機器類を一つの耐圧防爆構造の容器内へ収容し、容器内への電線路又は制御用の機器類の一部を形成する感温液や感圧液用の金属管の引込み部を全て樹脂材充填又はロー付けにより密閉し、火炎逸走を招来するような隙間を完全に排除するようにしたものである。 【0006】この防爆冷凍・冷蔵装置は、電気火花やアークを生じる虞れのある各種機器類を内蔵する容器を樹脂の充填又はロー付けにより密閉された耐圧防爆構造物に構成しているため、爆発性ガス雰囲気内で冷凍・冷蔵装置を使用しても、電気火花やアークによる引火爆発を防止することができるようになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、この防爆冷凍・冷蔵装置に於いても、未だ解決すべき問題が残されて居り、中でも耐圧防爆構造の容器内への金属管の引込み部に大きな問題がある。即ち、何らかの原因(例えば冷凍・冷蔵庫の保管室内若しくは容器内での爆発等)により金属管が破損した場合には、金属管内の通路が火炎逸走の隙間となることがあり、引火爆発を完全に防止することは不可能であった。 【0008】ところで、前記火炎逸走は、一般に0.2mm以下の隙間であれば生じないことが実験的に確認されて居り、従って、金属管の内径を0.2mm以下とすれば、当該金属管内を通しての火炎逸走は回避することができる。しかし、金属管の内径を0.2mm以下とした場合には、反対に各種機器類(液体膨張式の温度スイッチや温度スイッチ、液圧作動式の圧力スイッチ等)の動作が不安定になると云う問題があった。 【0009】本発明は、従前の防爆冷凍・冷蔵装置に於ける上記のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は金属管が破損した場合でも、金属管内の通路を介しての火炎逸走が生じないようにした、防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、箱状の冷凍・冷蔵庫と、圧縮機と凝縮器と電気火花やアークを発生する各種機器類を収容した耐圧防爆構造の容器等とを備え、前記冷凍・冷蔵庫の近傍に設置した冷凍機ユニットとから成り、各種機器類の一部を形成する温度検出用の金属管や圧力検出用の金属管を外部から容器内へ引き込むようにした防爆冷凍・冷蔵装置に於ける耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構であって、当該引込み機構は、容器の壁面に形成した貫通孔内へ気密状に挿着され、両端側壁に金属管が内部空間と連通状に連結された所定の長さを有する中空状のさや管と、さや管の内部空間へ挿着され、さや管の内壁面との間に隙間を形成する円柱体とから成り、前記隙間の大きさは、火炎逸走を防止すると共に、各種機器類の作動が可能な感温液や感圧液の流路断面積を有する寸法としたことに特徴がある。 【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、さや管の内壁面と円柱体との間に形成される隙間の大きさを0.2mm以下に、又、隙間の長さを25mm以上とするようにしたことに特徴がある。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の実施の形態に係る耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構を用いた防爆冷凍・冷蔵装置の要部を示すものであり、当該防爆冷凍・冷蔵装置は、箱状の冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに、冷凍・冷蔵庫1とは独立して、基盤17上に組み付けしたユニット構造をなす冷凍機ユニット2を固定設置することにより形成されている。 【0013】前記冷凍・冷蔵庫1は、図1に示す如く、保管室1bを開閉扉1cにより開閉自在としたものであり、保管室1bの周壁及び開閉扉1cは、通常の鋼板及び断熱材等により形成されている。後述する如く、電気関係の火花等を発する虞れのある機器類は全て耐圧容器内に収容されて居り、且つ万一耐圧容器内で発火や爆発が生じたとしても、火炎等が外部へ漏出して外部雰囲気に悪影響を与えることが全くないため、冷凍・冷蔵庫1は通常の構造部材から成る断熱構造体に形成されている。 【0014】一方、冷凍機ユニット2は、図1及び図2に示す如く、耐圧防爆構造の容器3、凝縮器用送風機4、冷却機用送風機5、制御機構6、圧縮機7、凝縮器8、冷却器9(蒸発器)、温度スイッチ13,14及び温度センサー13a,14a、温度調節器15及び温度センサー15a等から構成されて居り、これらは全て冷凍・冷蔵庫1の天井部1aを形成する基盤17上に組み込まれている。即ち、別途に冷凍機ユニット2を組み付けた基盤17を冷凍・冷蔵庫1の天井部1aへ挿着固定することにより、冷凍・冷蔵庫1の組立・形成が完了することになる。 【0015】図3及び図4は冷凍・冷蔵庫1の冷凍機ユニット2廻りの機器配置と冷媒の循環系統図を示すものであり、図3は冷蔵庫として使用する場合を、又、図4は冷凍庫として使用する場合を示すものである。図3及び図4に於いて、7は圧縮機、8は凝縮器、9は冷却器(蒸発器)、18は冷凍・冷蔵庫1の開閉扉1c廻りの凍結を防止するための適宜の長さを有する冷媒流動管、19はドライヤ、20はキャピラリーチューブ、13a,14aは冷媒液の温度を検出する温度センサー、15aは庫内(保管室1b内)用の温度センサー、4cは凝縮器用ファン、5cは冷却器用ファンである。又、図4の21は膨張弁、22は防爆型の電磁弁であり、冷凍庫として使用する場合には、図2の点線で示す如く、防爆型電磁弁22を単体として容器3の側部に設置する。 【0016】即ち、冷媒循環路は、図1乃至図4に示す如く、冷凍・冷蔵庫1の天井部1aへ固定する基盤17の上面に設けた圧縮機7及び凝縮器8と、冷媒流動管18と、ドライヤ19と、冷凍・冷蔵庫1の保管室1b内に配置した冷却器9(蒸発器)と、これら相互間を接続する冷媒管10等とから成り、圧縮機7内の冷媒(例えばフロンガス)を凝縮器8、ドライヤ19、キャピラリーチューブ20(又は膨張弁21)、冷却器9(蒸発器)を順次経て圧縮機7へと循環させ、冷却器9に於いて冷媒の低温蒸発により発生した冷気を保管室1b内で循環させることによって、保管室1b内を保管物を冷凍、冷却し得る冷気相雰囲気に保持する。 【0017】又、前記圧縮機7は、モータ(図示省略)を内蔵した全密閉形のものであり、後述する制御機構6により発停制御される。かかる全密閉形の圧縮機7を含む冷媒の循環路は、冷媒管10を含めて密閉容器であり、内圧防爆構造をなしている。更に、前記冷媒流動管18は、凝縮器8の中間部から引き出した冷媒管10を保管室1bの開口周縁部に埋設し、凝縮器8から引き出した高温の冷媒(通常30℃程度)により保管室1bの開口周縁部を加温させ、もって開閉扉1cを含む冷凍・冷蔵庫1の開閉部に於ける結露等を可及的に防止するようにしている。 【0018】前記基盤17上に設置する容器3は、高強度部材で構成された耐圧防爆構造の密閉容器3であり、発火原因となる電気火花やアークを発生する各種機器類、例えば凝縮器用送風機4及び冷却器用送風機5の各モータ4a,5a、制御機構6、各温度スイッチ13,14、温度調節器15等を収容するものである。この例では、容器3は、上方が開放された箱状の本体3aと、本体3aの上方開口を密閉する蓋体3bとから成り、アルミニウム合金製の鋳物により形成されている。又、容器3の側壁及び底壁には、各送風機4,5のモータ4a,5aの回転軸4b,5bや電線11(ケーブル)、各温度スイッチ13,14の金属管13b,14b等が挿通される複数の貫通孔3cが形成されている。 【0019】前記凝縮器用送風機4は、凝縮器8に冷却用空気を送り込んで高温の冷媒を冷却するものであり、図1に示す如く、容器3内に収容固定されて回転軸4bが貫通孔3cから突出するモータ4aと、モータ4aの回転軸4bに取り付けられて凝縮器8に対向するファン4cとから成る。又、回転軸4bと貫通孔3cとの間には、この間を火炎が逸走しないようにシール型ベアリング12が介設されている。このシール型ベアリング12は、内輪と外輪との間を金属製の環状のシール板で密閉したものである。即ち、回転軸4bと貫通孔3cとの間隙は、0.2mm以下(望ましくは0.1mm)に調整されて居り、これによって万一容器3の内・外に火炎が発生しても、火炎が間隙Gを通って逸走しないようになっている。 【0020】前記冷却器用送風機5は、冷却器9に風を送って冷却器9で発生した低温の冷気を保管室1b内で循環させるものであり、図1に示す如く、容器3内に収容固定されて回転軸5bが容器3の貫通孔3cから冷凍・冷蔵庫1の天井部1aを貫通して保管室1b内へ突出するモータ5aと、モータ5aの回転軸に取り付けられて冷却器9へ風を送るファン5cとから成る。又、回転軸5bと貫通孔3cとの間には、この間を火炎が逸走しないようにシール型ベアリング12が介設されている。このシール型ベアリング12は、内輪と外輪との間を金属製の環状のシール板で密閉したものである。即ち、回転軸4bと貫通孔3cとの間隙は、前述と同様に0.2mm以下(望ましくは0.1mm)に保持されて居り、間隙Gを通して火炎が逸走しないようになっている。 【0021】前記制御機構6は、圧縮機7や凝縮器8、冷却器9等含む冷媒循環路、凝縮器用送風機4及び冷却器用送風機5を夫々制御するものであり、圧縮機7のモータを始動するための始動リレー回路(図示省略)と、圧縮機7のモータのオーバヒートを防止する過負荷リレー回路(図示省略)と、凝縮器用送風機4の制御回路(図示省略)と、冷却器用送風機5の制御回路(図示省略)と、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ13と、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ14と、保管室1b内の温度に応じて圧縮機7のモータを発停させる温度調節器15等を具備する。又、制御機構6は、耐圧防爆構造の容器3内に収容されて居り、圧縮機7のモータ、凝縮器用送風機4のモータ4a及び冷却器用送風機5のモータ5aに夫々電線11を介して接続されている。 【0022】尚、制御機構6に含まれる温度調節器15には温度設定用の押しボタンやダイヤル15b等が設けられて居り、当該押しボタン15b等は、図2に示すように容器3の前側壁より外部へ顕出されて居り、人が自由に冷凍・冷蔵庫1の外部より押しボタン15b等を操作して温度設定等が行えるように構成されている。又、容器3の外部へ設けられている押しボタン15b等は、所謂耐圧防爆構造に形成されて居り、これによって容器3の密閉性や耐圧防爆性が悪化することのないことは勿論である。 【0023】圧縮機7の冷媒吐出口側の温度に応じて圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ13は、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上(室温+70℃)になったときに圧縮機7のモータを停止させるものであり、この温度スイッチ13には液体膨張式のものが使用されている。即ち、温度スイッチ13は、圧縮機7の冷媒吐出口側に接触状態で設けられ、冷媒の温度に反応する温度センサー13aと、温度センサー13aに接続され、容器3内へ引き込まれる可撓性金属管13b(キャピラリーチューブ)と、温度センサー13a及び金属管13bに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。而して、この温度スイッチ13によれば、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度を温度センサー13aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が室温+70℃以上になったときに作動部のスイッチがオフ動作されて圧縮機7の運転を停止するようになっている。 【0024】凝縮器8の冷媒吐出口側の温度に応じて圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ14は、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上(40℃〜50℃)になったときに圧縮機7のモータを停止させるものであり、この温度スイッチ14には液体膨張式のものが使用されている。即ち、温度スイッチ14は、凝縮器8の冷媒吐出口側に接触状態で設けられ、冷媒の温度に反応する温度センサー14aと、温度センサー14aに接続され、容器3内へ引き込まれる可撓性金属管14b(キャピラリーチューブ)と、温度センサー14a及び金属管14bに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。而して、この温度スイッチ14によれば、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度を温度センサー14aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が40℃〜50℃以上になったときに作動部のスイッチがオフ動作されて圧縮機7の運転を停止するようになっている。 【0025】前記温度調節器15は、冷凍・冷蔵庫1の保管室1b内の温度が予め設定された温度に保たれるように、保管室1b内の温度に応じて圧縮機7のモータを発停させるものであり、液体膨張式の温度センサー15aと、可撓性金属管15cと、デジタル式の温度調節計本体15dと、温度スイッチ15e等から構成されている。即ち、温度スイッチ15eは、保管室1b内へ突出させた温度センサー15aと、温度センサー15aに接続され、冷凍・冷蔵庫1の天井部1aの基盤17を通って容器3内へ引き込まれる可撓性金属管15c(キャピラリーチューブ)と、温度センサー15a及び金属管15cに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。 【0026】又、前記温度調節計本体15dは、金属製ボックス内にMCU(マイクロコントローラユニット)及び警報手段(警報ランプや警報機)等を内蔵したものであり、容器3内に配設されている。ボックスの表面側にはデジタル式の表示部(図示省略)や押しボタン15b等が夫々設けられて居り、これらの表示部や押しボタン15b等は容器3の側壁面を貫通してその外部へ突出されて居り、冷凍・冷蔵庫1の外方より表示部が見えると共に、押しボタン15bの操作により設定温度等を調節できるようになっている。尚、この温度調節計本体15dには、理化工業株式会社製のデジタル温度調節計(NEW ZERO SERIES)が使用されている。 【0027】而して、当該温度調節器15によれば、保管室1b内の温度を温度センサー15aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、これによって作動部のスイッチがオン・オフ動作されて圧縮機7のモータを発停させ、保管室1b内を予め設定された設定温度に保持し得るようになっている。この設定温度は、容器3の外方へ顕出せしめた温度調節計本体15dの押しボタン15b等を人為的に操作することにより任意に調整・変更し得るようになっている。又、冷凍機ユニット2の運転中に於いて、保管室1b内の温度が例えば2時間以上設定温度(例えば10℃)以上になったような場合には、警報手段(警報ランプや警報機)により警報が発せられるようになっている。 【0028】そして、上記した冷凍機ユニット2にあっては、耐圧防爆構造の容器3内への電線11及び制御機構6の一部を形成する金属管13b,14b,15cの引込み部と、圧縮機7のモータと電線11の接続部に、万全の防爆対策を講じている。 【0029】具体的には、耐圧防爆構造容器3内への電線11(圧縮機7のモータと制御機構6とを接続するケーブル)の引込み部に於いては、図5に示す如く、電線11と容器3の貫通孔3cとの隙間Gを火炎逸走を回避できる寸法としている。この火炎逸走は、一般に、0.2mm以下の隙間であれば生じないとされていることから、容器3内への電線11の引込み部に於ける隙間Gの寸法を0.2mm以下とすれば、当該隙間Gに於ける火炎逸走は回避できるものと考えられる。従って、この例では、電線11と容器3の貫通孔3cとの隙間Gは、0.2mm以下にしている。 【0030】又、耐圧防爆構造容器3内への金属管13b,14b,15c(制御機構6の一部を形成するキャピラリーチューブ)の引込み部に於いては、金属管13b,14b,15cが破損した場合でも、金属管13b,14b,15c内の通路を介して火炎逸走が生じないようにしている。 【0031】図6は容器3内への金属管13b,14b,15cの引込み機構を示すものであり、図6に於いて、3は耐圧防爆構造の容器、3cは貫通孔、27はさや管、27aはさや管本体、27bはさや管蓋体、28は円柱体、29は取付ボルト、Goは感温液が流れる通路を形成する隙間、Lは前記の隙間Goの長さ、Mは溶接部である。 【0032】前記引込み機構は、容器3の壁面に形成した貫通孔3c内へ気密状に挿着され、両端側壁に金属管13b,14b,15cが内部空間と連通状に連結された所定の長さを有する中空状のさや管27と、さや管27の内部空間へ挿着され、さや管27の内壁面との間に隙間Goを形成する円柱体28とから成り、前記隙間Goの大きさは火炎逸走を防止すると共に、各種機器類(温度スイッチ13,14,15e)の作動可能面積以上の断面積を有する寸法としている。又、さや管27は、さや管本体27aと、さや管本体27aに溶着されたさや管蓋体27bとから成り、容器3の壁面に形成した貫通孔3c内へ気密状に挿入され、取付ボルト29により容器3側へ固定されている。このさや管27の両端側壁には、金属管13b,14b,15cがさや管27の内部空間と連通状に溶着されている。更に、さや管27の内部空間には、各温度スイッチ13,14,15eの感温液の通路となる隙間Goを形成するための円柱体28が挿着されている。 【0033】尚、前記感温液の通路となる隙間Goの大きさは、火炎逸走を防止すると云う点から0.2mm以下に、また隙間Goの部分の長さLは25mm以上(望ましくは40〜50mm)に夫々選定する必要があり、本実施態様に於いては、隙間Go=0.2mm、長さL=40mmに設定されている。又、円柱体28は前述の如く、各温度スイッチ13,14,15eの作動可能面積より大きな感温液通路用の隙間断面積を確保するために設けられているものであり、本実施態様に於いては、円柱体28の外径が1.25mm、さや管本体27aの内径が1.65mm、隙間Goの部分の通路断面積が0.91mm2 に夫々設定されている。 【0034】前記各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15cとしては、温度スイッチ13,14,15eの作動の安定性を確保するため、温度スイッチ13,14,15eの作動可能面積以上の断面積を有する可撓性金属管が使用されている。ところで、各温度スイッチ13,14,15eが液体膨張式のものであり、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15cが容器3内へ引き込まれているため、保管室1b内若しくは容器3内での爆発により金属管13b,14b,15cが破損した場合にあっては、金属管13b,14b,15c内の通路が火炎逸走隙間となる虞れがある。しかし、さや管27の内壁面と円柱体28との間に形成される隙間Goの大きさを0.2mm以下としているため、仮え金属管13b,14b,15cが破損した場合でも、前記隙間Goによって火炎逸走が防止されることになる。 【0035】これらのことから、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15cの内径は、火炎逸走を回避できる寸法よりも大きくすることができ、温度スイッチ13,14,15eとしての機能を充分に発揮し得る寸法(一般には、0.2mm以上)としておくことができる。この例では、各金属管13b,14b,15cの内径を、0.3mmとしてある。又、各金属管13b,14b,15cの全長は、温度スイッチ13,14,15eとしての機能も考慮して、3m以下としておくことが好ましい。 【0036】一方、圧縮機7のモータと電線11の接続部に於いては、当該接続部を樹脂材23で囲繞密閉している。即ち、圧縮機7のモータと容器3内の制御機構6とは、図7及び図8に示す如く、圧縮機7の外面に露出するハーメチックターミナル7aの各電極7bに電線11(ケーブル)の各電線端部のピンジャック11aを圧着させることによって接続されているが、この接続部は、図7及び図8に示す如く、シリコン樹脂等の適宜の非導電性樹脂材23により囲繞密閉されている。この例では、圧縮機7の容器周壁にロー付けした取付金具24に上記接続部を囲繞する金属箱25を取り付け、金属箱25内にシリコン樹脂23を注入して、当該接続部を含む金属箱25内をシリコン樹脂23で充填させてある。尚、シリコン樹脂23の注入は、金属箱25の一部を取り外すことによって行う。 【0037】尚、凝縮器8から冷却器9へ至る冷媒管10並びに冷却器9から圧縮機7へ至る冷媒管10は、夫々冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに取り付けた基盤17を貫通しているため、この貫通部分に於ける隙間も火炎逸走を回避できると共に、保管室1b内の冷気が外部へ漏洩しないように排除しておく必要がある。この例では、冷媒管10を基盤17に硬ロー付けすることにより、火炎逸走及び冷気の漏洩を防止している。 【0038】以上のように構成された防爆冷凍・冷蔵装置にあっては、モータを内蔵する全密閉形圧縮機7を含む冷媒循環路が本来的に内圧防爆構造物であること、電気火花やアークを生じる虞れのある各送風機4,5のモータ4a,5aや制御機構6等を耐圧防爆構造の容器3内に収容したこと、容器3内への電線11の引込み部に於ける隙間Gを火炎逸走を回避できる寸法としたこと、容器3内への金属管13b,14b,15cの引込み部に設けた引込み機構によって金属管13b,14b,15cの破損時に於ける火炎逸走を回避できるようにしたこと、容器3を耐圧防爆構造物に構成してあること、外部に露出する電線11の接続部(ハーメチックターミナル7aと電線11との接続部)を樹脂材23により囲繞密閉してあることから、電気火花やアークによる引火爆発を確実に防止することができる。 【0039】又、各温度スイッチ13,14,15eとして液体膨張式のものを使用したことによって、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15c内が容器3への火炎逸走隙間となる虞れがあるが、かかる虞れも、容器3内への金属管13b,14b,15cの引込み部分に火炎逸走を防止する隙間Goを形成して成る引込み機構を設けているため、確実に防止することができる。 【0040】更に、各送風機4,5のモータ4a,5aや制御機構6を一つの耐圧防爆構造の容器3内に収容してユニット化しているため、冷凍機ユニット2自体の小型を図れ、例え冷凍・冷蔵庫1の外径寸法が小さい場合でも、冷凍機ユニット2を冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに設置することができ、小型の天置型の防爆冷凍・冷蔵装置の製作が可能となる。 【0041】そのうえ、各温度スイッチ13,14により圧縮機7の冷媒吐出口側の温度並びに凝縮器8の冷媒吐出口側の温度を検出し、これらの温度が一定温度以上になったときに圧縮機7を停止するようにしているため、圧縮機7の冷媒吐出口側が異常に加熱されて発火源となるのを防止できると共に、凝縮器8に於ける冷媒の冷却不良等を検出できて冷凍機ユニット2の良好な運転を行える。 【0042】このように、上記した防爆冷凍・冷蔵装置は、防爆性に極めて優れたものであり、爆発性(又は可燃性ガス)雰囲気内でも安全に使用することができる。又、爆発性、可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全に冷凍、冷却保管しておくことができ、万一、保管室1b内等に於いて爆発が誘発されたとしても、他の容器や機器への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を最小限に止めることができる。 【0043】前記図1乃至図4に示した防爆冷凍・冷蔵装置に於いては、圧縮機7の冷媒液吐口側及び凝縮器8の冷媒液吐口側に設けた温度センサー13a及び温度センサー14aによって冷媒液の温度を検出し、前者(温度センサー13a)の冷媒の検出温度が室温+70℃以上に、及び後者(温度センサー14a)の冷媒の検出温度が約50℃以上になれば、冷媒系統に異状が生じたものと判断して圧縮機7の運転を停止する構成としているが、両温度検出センサー13a、14aによる圧縮機7の運転制御方式に替えて、冷媒液の圧力の検出値によって圧縮機7の運転制御を行なうようにしてもよい。 【0044】図9は、他の実施形態に係る防爆冷凍・冷蔵装置の冷媒循環経路と圧縮機の運転制御系統の説明図であり、圧縮機7の入口側の冷媒管10から低圧冷媒圧力検出管10aを分岐し、当該低圧冷媒圧力検出管10aを耐圧防爆構造の容器3の貫通孔3cを通して容器3内へ導入し、低圧側の冷媒圧力を容器3内に設けた圧力スイッチ26へ導入するようにしたものである。 【0045】即ち、前記低圧冷媒圧力検出管10aを通して圧力スイッチ26に加わる冷媒圧力が設定範囲外の圧力値になると、圧力スイッチ26が作動する。これにより、冷媒系統に異常が生じたものと判断され、制御機構6を介して圧縮機7の運転が停止される。 【0046】図10は耐圧防爆構造容器3内への前記低圧冷媒圧力検出管10aの引込み機構を示すものであり、図10に於いて、3は耐圧防爆構造の容器、3cは貫通孔、27はさや管、27aはさや管本体、27bはさや管蓋体、28は円柱体、29は取付ボルト、Goは冷媒通路を形成する隙間、Lは冷媒通路隙間Goの長さ、Mは溶接部である。 【0047】前記引込み機構は、図6に示す引込み機構と同じ構造及び同じ寸法に形成されているため、図6の引込み機構と同じ部材・部位には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。又、低圧冷媒圧力検出管10aとしては圧力スイッチ26の作動の安定性を確保するため、圧力スイッチ26の作動可能面積以上の断面積を有する内径0.8mmφ以上の可撓性金属管が使用されている。 【0048】前記図9及び図10に示した防爆冷凍・冷蔵装置に於いても、図1乃至図4に示した防爆冷凍・冷蔵装置の場合と同様に優れた防爆性が得られることは勿論であり、爆発性(又は可燃性ガス)雰囲気内でも安全に使用することができる。又、爆発性、可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全に冷凍、冷却保管しておくことができ、万一、保管室1b内等に於いて爆発が誘発されたとしても、他の容器3や機器への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を最小限に止めることができる。 【0049】図11は、本発明の他の実施形態に係る耐圧防爆構造容器3内への金属管13b,14b,15c,10aの引込み機構の断面図を示すものである。図11に於いて、3は耐圧防爆構造の容器、3cは貫通孔、27は貫通孔3c内へ気密状に取付けしたさや管、27aはさや管本体、27bはさや管蓋体、28は円柱体、29は取付ボルト、Goは冷媒等の通路を形成する隙間、Lは前記隙間Goの長さ、Mは溶接部である。尚、隙間Goの大きさは、火炎逸走を防止すると云う点から0.2mm以下に、また隙間Goの部分の長さLは25mm以上(望ましくは40〜50mm)に夫々選定する必要があり、本実施態様に於いては、隙間Go=0.15mm、長さL=31mmに設定されている。又、円柱体28の外径は9.7mm、さや管本体27aの内径は10mm、隙間Goの部分の冷媒等の通路断面積は4.64mm2 に夫々設定されている。この引込み機構も、図6に示す引込み機構と同様に金属管13b,14b,15c,10aの破損時に於ける火炎逸走を防止できることは勿論である。 【0050】尚、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において、適宜に改良,変更することができる。 【0051】 【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるように、本発明の耐圧防爆構造容器内への金属管の引込み機構に於いては、容器壁面に形成した貫通孔内へ中空状のさや管を気密状に挿着し、当該さや管の両端側壁に金属管を連通状に連結すると共に、さや管の内部空間へ円柱体を挿着し、さや管と円柱体との間に火炎の逸走を防止する隙間を形成する構成としているため、仮え冷凍・冷蔵庫の保管室内若しくは容器内での爆発により金属管が破損した場合でも、前記隙間により火炎の逸走が確実に防止されることになる。その結果、本発明のシール機構を用いることによって、防爆性に優れた防爆冷凍・冷蔵装置を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594066350 【氏名又は名称】株式会社大同工業所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 丈夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−304348 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−234190 |
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