| 【発明の名称】 |
冷却ケース |
| 【発明者】 |
【氏名】永田 晃司
【氏名】稲谷 正敏
【氏名】花田 雅久
【氏名】山中 直樹
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| 【要約】 |
【課題】サラダバー等に利用される平型冷凍冷蔵ショーケースにおいては、販売食品の取り出し性と衛生性の維持及び鮮度維持の両立が要求されている。そこで、開閉自在の透明扉の開閉角度を取り出し性を損なわないように調整し、且つ加湿殺菌と温度調整にて食品の衛生性と鮮度維持機能を向上させて、安心して生鮮食品等を販売できる冷却販売ケースを提供することを目的とする。
【解決手段】二つの温度設定ゾーンの冷却室29a,29bの上部空間に保冷容器33を手前に前傾して設け、保冷容器33の天面開口部を開閉自在に閉塞する跳ね上げ式透明扉34を、開放時に前記保冷容器33の前縁垂直上より奥側にならないように開閉角度を調整して配置し、且つ前記透明扉34に光触媒皮膜61を焼き付け塗布し、殺菌加湿装置38にて高湿度にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天面が開口した断熱箱体によって形成された冷却室を断熱パネルにて中央にて二分割し、前記冷却室の下部空間に冷却器を配置し、前記分割された左右上部空間に複数個の食材を保冷する上面が開口した保冷容器を手前に前傾させて設け、該保冷容器すべての上方開口部を開閉自在に閉塞する跳ね上げ式透明扉を前記断熱箱体の左右両側の天面開口部に屋根型に設置し、前記断熱箱体の中央上部に電照パネルを配置した冷却ケース。 【請求項2】 断熱パネルにて二分割された左右の冷却室は中央上部に形成された空間にて連結されていると共に、前記空間に保冷容器に収納された食材を照明するための食材用照明灯を設け、該食材用照明灯の近傍で透明扉の上方に透湿膜を備えた請求項1記載の冷却ケース。 【請求項3】 開放時の透明扉の前縁端の位置が保冷容器の前縁垂直上より奥側にならないように開閉角度を調整した請求項1及び請求項2記載の冷却ケース。 【請求項4】 冷却室下部空間に超音波加湿器と電解オゾン水製造器を設置した請求項1及び請求項2記載の冷却ケース。 【請求項5】 透明扉の表面に酸化チタンを主成分とする光触媒被膜を形成した請求項1及び請求項2記載の冷却ケース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケットの選択式サラダの販売やレストラン,ホテルのサラダバーとして利用できる天面に開閉式の透明扉を有する冷蔵ケースに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、顧客による食材の取り出し操作を比較的損なわずに、冷気の漏れを抑制できる衛生的な冷蔵ケースとして、特開平9−89451号公報に開示されているように、食材を入れる保冷容器の上面を覆うように透明扉を設けたものが提案されている。 【0003】この従来の冷蔵ケースを図7,図8により説明する。図7は縦断面図、図8は平面図である。一般にサラダバーと呼ばれている冷蔵ケース1は、前面と天面が開口した横長の断熱箱体2によって本体が構成され、この断熱箱体2の前面開口は観音開き式の断熱扉3によって貯蔵室4を閉塞している。前記断熱箱体2の向かって左側には機械室5が構成され、この機械室5の下部に圧縮機6や凝縮器7が配設され、上部には図示していない冷却器や送風機が配設されている。また、前記貯蔵室4の左側壁に冷気の吸込口8や吐出口9が設けられている。 【0004】一方、断熱箱体2の天壁10には横長矩形状の天部開口11が形成されており、この天部開口11の下方で前記貯蔵室4の上部には循環ダクト部材12が取り付けられダクト13が形成され、ダクトの左端は前記吐出口9に連通しており、右端は貯蔵室4内に開放している。前記貯蔵室4内には庫内灯14も取り付けられている。 【0005】また、前記断熱箱体2の前側天壁10にはステンレス製の作業台15が形成され、天部開口11のダクト13部空間に複数の上面開口の円筒型ステンレス製保冷容器16が円形透孔を有するステンレス板17の上方から着脱自在に挿入されている。そして、前記保冷容器16を覆うように二枚の透明扉板18,19が設置されている。この透明扉板18,19は左右方向に摺動自在でかつ着脱自在とされている。 【0006】更に、前記断熱箱体2の上面背部に透明ガラス20がはめ込まれた支柱21が左右に立設されており、左右の支柱21間の背面に鏡22がはめ込まれている。また、左右の支柱21の上端にはガラス23がはめ込まれた天部化粧具24が取り付けられ、この天部化粧具24の先端には枠25が取り付けられており、この枠25には透明ガラスからなる透明板26がはめ込まれている。 【0007】この枠25及び透明板26は、作業台15の手前側上方に位置しており、奥側が高くなるように傾斜して取り付けられ、この透明板26の高さは大体顧客の首或いは顔の位置とされている。 【0008】前記貯蔵室4内には野菜やフルーツ,スープなどの食材が収納され、各保冷容器16内には提供する分の各食材がそれぞれ別々に収納される。そして、前記圧縮機6の運転によって貯蔵室4内が冷却されると保冷容器16内の各食材は所定温度に保持される構成である。 【0009】上記構成により、保冷容器16上方の開口部を開閉自在に閉塞することができるので、顧客による保冷容器16内部の食材などの選択・取り出し操作性を損なうことなく、保冷容器16への塵埃などの侵入を防止若しくは最小限に抑制することができると共に、天部開口11からの冷気漏洩を低減することができる。 【0010】また、奥側が高く傾斜した透明板26を大体顧客の首或いは顔の位置とすることにより、視認性を損なうことなく顧客の唾がその下方の保冷容器16内に侵入することを遮断することができる。 【0011】従って、一層衛生的な冷蔵ケース1とすることができるというものであった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来提案されているサラダバーなどに利用される冷蔵ケースは、保冷容器の天面を覆う開閉自在の透明扉が左右に摺動自在とされている為、片側の扉が開放している時はもう一方が閉塞された状態となり、全ての保冷容器が開放した状態とするためには、完全に扉を取り外してしまわなければならないという課題があった。 【0013】また、空中落下菌や顧客の唾が保冷容器内に侵入するのを抑制する為に、透明扉と別に固定式の奥側が高く傾斜した透明板を顧客の顔の位置くらいの手前に架設しているので、わずらわしいと共に部品点数が多くなるという問題があった。 【0014】また、加湿していないのでサラダ用のカット野菜などを収納したときに乾燥しやすい。 【0015】また、保冷容器にカット野菜を収納したときには、野菜の呼吸作用によって排出される水分によって透明扉板に水滴が付着して、開閉動作によってこの水滴が食材の上に落下するため衛生上の課題等があった。 【0016】本発明はサラダバーと呼称されるこのような冷蔵ケースにおいて、商品の取り出し操作性をできるだけ損なわずに空中落下菌や透明扉に付着した水滴が保冷容器内の食材上に落下して衛生性を損なうことなく、また野菜などの食材の乾燥抑制と殺菌により鮮度を維持して新鮮な食材販売ができ、更に同時に異なる食材を食材に適した温度に維持して販売しうる冷却ケースを提供することを目的とする。 【0017】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の冷却ケースは、天面が開口した断熱箱体によって形成された冷却室を断熱パネルにて中央で二分割し、食材を収納する複数個の保冷容器を手前に前傾して設け、これら保冷容器の上面を覆うように開閉自在に跳ね上げ式の透明扉を断熱箱体の左右両側の天面開口部に屋根型に設置し、断熱箱体の中央上部に電照パネルを設けたものである。 【0018】これにより、取り出し性をあまり損なわずに衛生性を保ちながら食材の取り出しがしやすく、種類の異なる食材をそれぞれの適温に保冷することができる。また、電照パネルにより販売商品の広告ができる。 【0019】また、二分割された冷却室の中央空間に保冷容器に収納された食材を照明するための食材用照明灯を設け、該食材用照明灯の近傍で透明扉の上方に透湿膜を備え、更に冷却室に超音波加湿器と電解オゾン水製造器を設けたものである。 【0020】これにより、食材の乾燥抑制と殺菌により鮮度を維持することができる。また、衛生性を維持した状態で食材用照明灯の熱を冷却室外へ適度に逃がすことができる。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、天面が開口した断熱箱体によって形成された冷却室を断熱パネルにて中央にて二分割し、前記冷却室の下部空間に冷却器を配置し、前記分割された左右上部空間に複数個の食材を保冷する上面が開口した保冷容器を手前に前傾させて設け、該保冷容器すべての上方開口部を開閉自在に閉塞する跳ね上げ式透明扉を前記断熱箱体の左右両側の天面開口部に屋根型に設置し、前記断熱箱体の中央上部に電照パネルを配置したものであるから、貯蔵適温の異なる種類の食材を同時に販売することが可能で、衛生性を保ちながら食材の取り出しがしやすく、販売商品の広告ができる。 【0022】請求項2に記載の発明は、断熱パネルにて二分割された左右の冷却室が中央上部に形成された空間にて連結されていると共に、前記空間に保冷容器に収納された食材を照明するための食材用照明灯を設け、該食材用照明灯の近傍で透明扉の上方に透湿膜を備えたものであるから、一本の照明灯で左右両側の食材を照明することができると共に、この照明灯の発熱による熱を衛生性を維持したまま冷却室外へ逃がすことができる。 【0023】また請求項3記載の発明は、開放時の透明扉の前縁端の位置が保冷容器の前縁垂直上より奥側にならないように開閉角度を調整したものであるから、保冷容器内の食材上に空中浮遊菌が落下したり、顧客の唾などが侵入するのを抑制することができる。 【0024】また請求項4に記載の発明は、冷却室下部空間に超音波加湿器と電解オゾン水製造器を設置したものであるから、食品に対して安全で且つ食材の乾燥を抑えつつ殺菌できるので販売食材の鮮度を長時間維持できる。 【0025】また請求項5に記載の発明は、透明扉の表面に酸化チタンを主成分とする光触媒被膜を形成したものであるから、親水性により透明扉の水滴の成長を防止するので、透明扉が曇らず中の商品である食材がよく見えると共に、光触媒反応による活性酸素やヒドロキシルラジカルの発生にて表面殺菌ができるので、アルコール等の薬剤殺菌と異なり半永久的に衛生状態を維持することができる。 【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の冷却ケース27の斜視図を示し、図2は縦断面図を示す。この冷却ケース27は、天面が開口した断熱箱体28によって形成された冷却室29を断熱パネル30にて中央にて二つの冷却室29a,29bに分割し、前記断熱箱体28の下部に形成された空間にそれぞれのコンデンシングユニット30a,30bが設けられている。尚この実施例では、図1において右側の冷却室29aを冷蔵ストックゾーン、左側の冷却室29bをパーシャル貯蔵或いは氷温貯蔵ゾーンとして説明する。 【0027】そして前記二つの冷却室29a,29bの下部空間にそれぞれの適温を得るために適した冷却器31a,31bを配置し、分割された上部空間32a,32bにサラダ用カット野菜や刺身等の食材を収納保冷する上面が開口したステンレス製の保冷容器33を着脱自在に複数個設置されている。 【0028】この保冷容器33は食材の取り出し側手前に前傾させて設け、該保冷容器33すべての上方開口部を開閉自在に閉塞するように、左右各2枚の跳ね上げ式透明扉34を前記断熱箱体28の左右両側の天面開口部に手前に前傾させて略屋根型に設置し、中央上部に電照パネル35が配置されている。この電照パネル35は左右両側に差し替え自在の広告用パネル35aを有し、内部に照明用の蛍光灯35bを有している。 【0029】更に前記断熱パネル30にて二分割された冷却室32a,32bは中央上部に形成された空間32cにて連結されていると共に、該空間32cに前記保冷容器33に収納された食材を照明するための食材用照明灯36が設置されている。 【0030】また、該食材用照明灯36の近傍で前記透明扉34の上方には透湿パネル37が取り付けられている。この透湿パネル37は、多数の長方形の開孔37aを形成したステンレス板にポリウレタン系の形状記憶樹脂等から構成される透湿膜37bを貼り付けたものである。 【0031】また、前記透明扉34は図2中の二点鎖線で示したように、手前上方へ跳ね上げ開放した時の透明扉34aの前縁端が保冷容器の前縁垂直上より奥側にならないように開閉角度を調整している。 【0032】また、前記冷蔵ストックゾーンである冷却室29aの下部空間に殺菌加湿装置38が配設されている。該殺菌加湿装置38は、図3に示したように超音波加湿器39と電解オゾン水製造器40を主要構成部品としている。 【0033】前記超音波加湿器39は振動子41と発振ユニット42と殺菌水を溜める容器43からなり、容器出口に取り付けられたファン44によって導入管45を通して前記冷却室29a上部に設置された保冷容器33に殺菌水の霧滴が加湿されるようになっている。 【0034】ここで、図3と図4を用いて前記殺菌加湿装置38の詳細な構成と加湿動作を以下に説明する。 【0035】前記電解オゾン水製造器40は、図4に示したような構造の電解セル40で、中央に水素イオン伝達作用のあるフッ素樹脂系の固体高分子電解質膜46を有し、中央から陽極47側に向かって順にガス発生電極48、集電体49を積層し、一方中央から陰極50側に向かって順にガス拡散電極51、集電体52を積層し、両電極47,50の最外側にアクリル樹脂等のケーシング55を有し、前記両電極47,50とケーシング55の隙間周囲をゴム等のシール材53で封止した構造となっている。 【0036】また、56は前記電極47,50間へ直流数アンペアを流し水を電気分解するための直流電源、57は前記電解セル40の陽極47側へ純水を供給するための吸水ポンプ、58は陰極50側へ空気を供給するためのエアーポンプである。 【0037】前記殺菌加湿装置38内には給水タンク59を配設され、該給水タンク59は上部タンク59aと下部タンク59bからなり、中間にイオン交換樹脂等からなる純水製造器60を有した構成となっている。 【0038】このため前記上部タンク59aに水道水を入れると純水製造器60により前記下部タンク59bに純水が精製され、この純水が前記吸水ポンプ57により前記電解セル40の陽極47側に送水され、ここで純水が電気分解されることによりオゾン水が得られ、前記上部タンク59aにオゾン水が供給されることになる。 【0039】一方、前記陰極50側へは前記エアーポンプ58により空気が供給され、陰極50側で発生した水素ガスが酸素との反応により水に変換される。図示しないがこの水は前記給水タンク59へ戻される。 【0040】そして、前記上部タンク59aは前記超音波加湿器39と連結されていて、オゾン水が前記振動子41により霧化され、前記ファン44によって前記導入管45を介して前記冷蔵ゾーンの冷却室29a上部に加湿される。 【0041】尚、前記断熱箱体28の上端周囲には、顧客が食材取り出し時の容器等を置くためのカウンター63,64が取り外し自在に設置されていて、長手方向のカウンター64を取り外せば2台以上の冷却ケース27を連結することができるようになっている。 【0042】次に、前記冷却ケース27の透明扉34について説明する。図5はこの透明扉34の表面の要部断面を示している。 【0043】前記4枚の透明扉34は強化ガラスで、両側表面に酸化チタンを主成分とする光触媒被膜61を焼き付け塗布している。詳しくは、図5に示したように酸化チタン粒子61aが酸化スズ61bで強固に結合された状態でガラス面に固着されているので、剥離強度が高い。 【0044】この光触媒は結晶構造がアナターゼ型で、約400ナノメートル以下の紫外光、特に紫外線と可視光線の境目の350ナノメートルが最も理想的と言われている光が照射されると、酸化チタン表面にある酸素や水と反応して活性酸素とヒドロキシルラジカルを発生させる。そのために殺菌作用や表面に付着したわずかの有機物を分解する防汚作用がある。 【0045】更に、最近この酸化チタン光触媒には親水性があることが発見されている。従って、前記透明扉34は前記食材用照明灯36に含まれる350ナノメートル付近の波長の光を受けると、表面の光触媒皮膜61の作用で表面に付着した水滴が成長せず薄い膜62となってぬれ広がるので防曇作用がある。 【0046】また、透明扉34表面に抗菌作用や防汚作用が出現し、衛生性が維持できる。以上のように構成された冷却販売ケース27について、以下にその動作を説明する。 【0047】前記冷却ケース27の電源が入れられると、前記左右の冷却室29a,29bはそれぞれの冷却器31a,32bによって、向かって右側の冷却室29aが冷蔵ストックゾーン、左側の冷却室29bがパーシャル貯蔵或いは氷温貯蔵ゾーンとして適正な温度帯まで冷却される。また、前記電照パネル35と食材用照明灯36も点灯される。 【0048】前記右側の冷却室29aの保冷容器33にはサラダ用のカット野菜等の食材が収納され、前記左側の冷却室29bの保冷容器33にはパーシャル貯蔵あるいは氷温貯蔵するのにふさわしい刺身等の食材が収納される。 【0049】そして、冷蔵ストックゾーンである前記冷却室29aの上部には、前記殺菌加湿装置38の作動によりオゾン水を含んだ殺菌水が噴霧されて衛生的に高湿となり、カット野菜等の食材の乾燥が抑制される。 【0050】また、前記4枚の透明扉34は前記食材用照明灯36の光を受けて、表面の光触媒皮膜61の光触媒反応により殺菌作用が出現し表面に付着した細菌を殺菌する。更に高湿度となる前記冷却室29a側の2枚の透明扉34は、親水性のために水滴の成長が抑制されて防曇効果が出現する。 【0051】従って、前記冷却ケース27は、以下に述べる効果がある。まず、電照パネル35により顧客の注意を集めることが出来、しかも前記広告用パネル35aが差し替え自在なので販売食材の変更に対応しやすい。 【0052】また、冷却室29が断熱パネル30にて二分割されているので、貯蔵適温の異なる種類の食材を同時に販売することが可能である。 【0053】また、開放時の前記透明扉34aの前縁端の位置が保冷容器33の前縁垂直上より奥側には開放しないので、前記保冷容器33に収納された食材を顧客が取り出すときに透明扉34を開けても出来るだけ空中浮遊細菌や塵埃の侵入と顧客の唾等の侵入を防止して、保冷容器33内の食材の衛生性が維持できる。 【0054】勿論顧客が居ないときは4枚全ての扉34を閉めて衛生性の維持が出来ると共に食材の品温を適温に維持できる。 【0055】また、保冷容器33が手前に前傾して設けられているので中の食材が見やすく取り出し性が良い。 【0056】また、冷却室上部空間32a,32bは中央上部で連結され、この空間32cに前記食材用照明灯36が配置されているので、左右両側の食材を一本の照明灯で照らすことができる。 【0057】更に該食材用照明灯36の近傍で前記透明扉34の上方には透湿パネル37が取り付けられているので、密閉状態であるにもかかわらず前記透湿膜37bのガス透過性により照明灯36から発する熱を外部へ逃がすことが出来る。 【0058】また、右側の冷蔵ストックゾーンである冷却室29aは、超音波加湿器39と電解オゾン水製造器40からなる前記殺菌加湿装置38により衛生的に加湿されるので、サラダ用カット野菜等の食材の乾燥抑制と殺菌が出来るので販売食材の鮮度を長時間維持することが可能となる。 【0059】また、オゾン水の製造手段として水の電解方式を用いているので、空気からオゾンを製造する無声放電方式を使用した場合のように、副産物として硝酸を産出することがないので、食品に対して安全な加湿ができる。 【0060】また、このように加湿運転状態にあっても、前記透湿膜37bの調湿作用により余分な蒸気は室外へ適度に除去されるので、前記冷却室29aは適度な高湿度に保たれる。 【0061】このとき更に、前記透明扉34は光触媒皮膜61の防曇作用により水滴の付着が防止されるので、閉扉時にあっては中の食材がよく見え、開閉動作の際に水滴が食材上に落下して、カット野菜等を水腐れさせたり、その他食材の衛生状態を悪化させるすることがない。 【0062】従って、前記冷却ケース27は、極めて衛生的に食材を販売でき、顧客に対する広告効果に優れている。 【0063】尚、前記食材用照明灯36が設置されている中央上部空間32c左右にガラス等の透明パネルを設置して、左右冷却室29a,29bの温度影響を少なくしても良い。しかしこの際には、前記透湿膜37bによる放熱はできなくなる。 【0064】また、前記断熱パネル30を電照パネル35下端まで延長して前記上部空間32cをなくし、完全に左右冷却室29a,29bの相互の温度影響をなくするようにしてもよい。しかしこの際には、前記食材用照明灯36は別々に設置する必要がある。 【0065】(実施の形態2)次に第2の実施例について、図6を参照しながら説明する。実施の形態1と同じ構成部品については同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。 【0066】図6は第2の実施例における冷却販売ケース65の縦断面を示すもので、第1の実施例と異なる点は、冷却室29が全て同じ温度帯の冷蔵ストックゾーンとなっていて、前記二つの冷却室29a,29bの間には断熱パネルが存在せず、ステンレス板等で囲まれた殺菌加湿装置38を収納したスペース66があるだけである。そして、前記導入管45上部の両側に吐出口67を設けている。 【0067】従って、前記左右の冷却室29a,29bに同時に殺菌水を噴霧できるようになっている。第1の実施例のように2温度帯でないから、貯蔵適温の異なる種類の食材を同時に販売することはできなくなるが、冷蔵高湿度で販売するのに適したサラダ用カット野菜などの販売スペースを大きくすることができる。 【0068】その他の効果は第1の実施例と同様で、詳細な説明は省略するが、保冷容器33に収納されたカット野菜等の食材は、乾燥が抑制され極めて衛生的に長時間鮮度を維持した状態で販売することができる。 【0069】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、天面が開口した断熱箱体によって形成された冷却室を断熱パネルにて中央にて二分割し、前記冷却室の下部空間に冷却器を配置し、前記分割された左右上部空間に複数個の食材を保冷する上面が開口した保冷容器を手前に前傾させて設け、該保冷容器すべての上方開口部を開閉自在に閉塞する跳ね上げ式透明扉を前記断熱箱体の左右両側の天面開口部に屋根型に設置し、前記断熱箱体の中央上部に電照パネルを配置したものであるから、貯蔵適温の異なる種類の食材を同時に販売することが可能で、衛生性を保ちながら食材の取り出しがしやすく、販売商品の広告ができる。 【0070】また、断熱パネルにて二分割された左右の冷却室は中央上部に形成された空間にて連結されていると共に、前記空間に保冷容器に収納された食材を照明するための食材用照明灯を設け、該食材用照明灯の近傍で透明扉の上方に透湿膜を備えたものであるから、一本の照明灯で左右両側の食材を照明することができると共に、この照明灯の発熱による熱を衛生性を維持したまま冷却室外へ逃がすことができる。 【0071】また、開放時の透明扉の前縁端の位置が保冷容器の前縁垂直上より奥側にならないように開閉角度を調整したものであるから、保冷容器内の食材上に空中浮遊菌が落下したり、顧客の唾などが侵入するのを抑制することができる。 【0072】また、冷却室下部空間に超音波加湿器と電解オゾン水製造器を設置したものであるから、食品に対して安全で且つ食材の乾燥を抑えつつ殺菌できるので販売食材の鮮度を長時間維持できる。 【0073】また、透明扉の表面に酸化チタンを主成分とする光触媒被膜を形成したものであるから、親水性により透明扉の水滴の成長を防止するので、透明扉が曇らず中の商品である食材がよく見えると共に、光触媒反応による活性酸素やヒドロキシルラジカルの発生にて表面殺菌ができるので、アルコール等の薬剤殺菌と異なり半永久的に衛生状態を維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−132620 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月21日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−300166 |
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