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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】許 亮範

【要約】 【課題】冷凍室に吐出される冷気の量を正確に調節することができる冷気調節装置を具備した冷蔵庫を提供する。

【解決手段】外観をなす本体60と、前記本体60に備えられる冷凍室70及び冷蔵室80と、前記本体60の内部に設けられ冷気を生成する蒸発器91と、前記蒸発器91で生成された冷気を前記冷凍室70及び前記冷蔵室80にそれぞれ案内するためのダクト72,82と、前記冷凍室70に吐出される冷気の量を調節するための冷気調節装置100と、を備えてなり、前記冷気調節装置100は、冷気を前記冷凍室側ダクト72に案内するための吐出部と、前記吐出部と結合されて前記吐出部から吐出される冷気の量を調節する調節キャップと、から構成されていることを特徴とする。これにより、冷凍室に吐出される冷気の流動量を正確に調節できると共に、一層広い範囲の冷気温度を選択できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外観をなす本体と、前記本体に備えられる冷凍室及び冷蔵室と、前記本体の内部に設けられ冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷気を前記冷凍室及び前記冷蔵室にそれぞれ案内するためのダクトと、前記冷凍室に吐出される冷気の量を調節するための冷気調節装置と、を具備する冷蔵庫において、前記冷気調節装置は、冷気を前記冷凍室側ダクトに案内するための吐出部と、前記吐出部と結合されて前記吐出部から吐出される冷気の量を調節する調節キャップと、から構成されていることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】 前記吐出部は、中空の円筒状であって、その外周面には冷気が通過するように多数の吐出孔が穿孔され、前記吐出部の先端部には雄ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 前記調節キャップは一端が閉鎖された中空の円筒状であって、前記吐出部を完全に覆うように形成され、その内部には前記吐出部の雄ねじ部と螺合するように雌ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 前記調節キャップの閉鎖端の外側には、回転軸が前記冷凍室側に延長突設され、前記回転軸の一端部には、前記調節キャップを回転させるためのノブが結合されていることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】 前記吐出部は中空の円筒状であって、外周面に冷気が通過するように多数の第1吐出孔が穿孔され、前記調節キャップは一端が閉鎖された中空の円筒状であって、その内周面が前記吐出部の外周面と完全に接するように前記吐出部と結合され、その外周面には前記吐出部の第1吐出孔と対応する多数の第2吐出孔が穿孔されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項6】 前記調節キャップの閉鎖端の外側には、回転軸が前記冷凍室側に延長突設され、前記回転軸の一端部には、前記調節キャップを回転させるためのノブが結合されていることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係り、特に冷凍室に吐出される冷気の量を調節する冷気調節装置の構造を改善した冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に冷蔵庫は、冷凍サイクルにより生成された冷気により貯蔵室を冷却させて食品を冷凍及び冷蔵状態に保管する器具として、前記貯蔵室は冷凍室と冷蔵室に画成される。
【0003】このような冷蔵庫において、冷蔵状態に保管すべき食品があまりにも多くて冷蔵室にすべて収容できない場合が発生するようになるが、このような問題を解消するために冷凍室に吐出される冷気の量を調節することによって冷凍室を冷蔵状態に変換して使用できるようにする冷気調節装置を具備した冷蔵庫が備えられる。
【0004】図1は、従来の冷蔵庫の内部構成を示した断面図である。同図に示した通り、外観をなす本体10の内部には冷凍室20と冷蔵室30とが画成され、冷凍室20と冷蔵室30との間には冷気を生成するための蒸発器41が設けられる。
【0005】本体10の内部壁面には、蒸発器41で生成された冷気を冷凍室20と冷蔵室30とに強制的に送風させるための送風ファン42が設けられる。
【0006】そして、冷凍室20と冷蔵室30の後方には、蒸発器41で生成され送風ファン42により送風される冷気を冷凍室20と冷蔵室30にそれぞれ案内するためのダクト22,32が設けられ、冷凍室20と冷蔵室30のそれぞれの後壁21,31には、ダクト22,32と連通する多数の冷気吐出口21a,31aが形成されている。
【0007】冷凍室20の前方下側と冷蔵室30の前方上側には、それぞれ冷凍室20と冷蔵室30を循環した後、温度の高まった冷気が蒸発器41へ流入されるように冷気復帰口23,33が形成されている。
【0008】一方、冷凍室20側のダクト22には、冷凍室20に吐出される冷気の量を調節するための四角板状のダンパー43がダンパー軸43aを基準として回動自在に備えられる。このダンパー43が冷凍室20の内部に備えられた調節スイッチ(図示せず)の操作により回動することによって、冷凍室20に吐出される冷気の量が調節される。
【0009】すなわち、前記ダンパー43が“A”のように通路に対して垂直状態に置かれるようになれば、冷凍室20に冷気が最大限に吐出されることによって、冷凍室20は冷凍状態を維持するようになり、ダンパー43が“B”のように通路に対して傾斜するようになれば、冷凍室20側のダクト22の一部が遮断されることによって、冷凍室20に吐出される冷気の量は減少するようになり、これによって冷凍室の温度は所定の冷蔵温度程度に調節される。
【0010】しかし、このような従来の冷蔵庫において、冷凍室に吐出される冷気の量は、ダクトの内部に備えられたダンパーの傾斜角度により調節される。この際、ダンパーの側面部とダクトとの隙間に冷気が不均一に通過することと共に、ダンパーがダクトの内部に回動自在に設けられているので、冷気の流動による抵抗を受けてダンパーが非正常的に回動するようになることによって冷凍室の温度調節が正確になされない問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した問題点を解決するために案出されたもので、その目的は冷凍室に吐出される冷気の量を正確に調節することができる冷気調節装置を具備した冷蔵庫を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の目的を達成するための本発明は、外観をなす本体と、前記本体に備えられる冷凍室及び冷蔵室と、前記本体の内部に設けられ冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された冷気を前記冷凍室及び前記冷蔵室にそれぞれ案内するためのダクトと、前記冷凍室に吐出される冷気の量を調節するための冷気調節装置と、を具備する冷蔵庫において、前記冷気調節装置は、冷気を前記冷凍室側ダクトに案内するための吐出部と、前記吐出部と結合されて前記吐出部から吐出される冷気の量を調節する調節キャップと、から構成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき本発明による望ましい実施の形態を詳述する。図2は、本発明の第1実施形態による冷気調節装置が装着された冷蔵庫の断面図である。
【0014】同図に示した通り、外観をなす本体60の内部には、区画壁90により冷凍室70と冷蔵室80が上下に画成され、本体60の前方には、冷凍室70と冷蔵室80を開閉するためのドア70a,80aがそれぞれ取り付けられている。
【0015】本体60の内部壁面には、冷気を生成するための蒸発器91が設けられ、この蒸発器91の上側には、蒸発器91で生成された冷気を冷凍室70と冷蔵室80とに強制的に送風させるための送風ファン92が設けられている。
【0016】送風ファン92の前方には、冷凍室70に冷気を供給するための冷気流入口93が形成され、この冷気流入口93には、冷凍室70に供給される冷気の量を調節するための冷気調節装置100が設けられるが、これは後述する。
【0017】冷凍室70の後方には、前記冷気流入口93と冷気調節装置100とを通過した冷気を冷凍室70に案内する第1ダクト72が設けられ、冷凍室70の後壁71には、前記第1ダクト72と連通されて、冷気を冷凍室70の内部に吐出させる多数の冷気吐出孔71aが形成されている。
【0018】また、冷蔵室80の後方にも、送風ファン92により送風される冷気を冷蔵室80に案内するための第2ダクト82が設けられ、冷蔵室80の後壁81には、前記第2ダクト82と連通されて、冷気を冷蔵室80の内部に吐出させる多数の冷気吐出孔81aが形成されている。
【0019】一方、冷凍室70と冷蔵室80を区画する区画壁90の上部及び下部には冷凍室70と冷蔵室80を循環した後、温度の高まった冷気が蒸発器91へ流入されるように冷気復帰ダクト90a,90bがそれぞれ形成されている。
【0020】図3は、図2の冷気調節装置を示した分解斜視図であり、これに基づき本発明による冷気調節装置を詳述する。
【0021】冷気調節装置100は、冷蔵状態に保管すべき食品があまりにも多くて冷蔵室80にすべて収容できない場合に、冷凍室70を冷蔵状態に変換して使用できるようにするために冷凍室70に吐出される冷気の量を制御する装置である。本発明による冷気調節装置100は、冷気流入口93(図2参照)に結合されて冷気流入口93を通過する冷気を前記第1ダクト72に案内するための吐出部110と、この吐出部110と結合されて吐出部110から吐出される冷気の量を調節する調節キャップ120とから構成されている。
【0022】前記吐出部110は中空の円筒状であって、その外周面には冷気が通過するように多数の吐出孔111が穿孔され、吐出部110の先端部には雄ねじ部112が形成されている。
【0023】一方、前記調節キャップ120は一端が閉鎖された中空の円筒状であって、吐出部110を完全に覆うように形成され、その内部には雌ねじ部122が形成されて前記吐出部110の雄ねじ部112と螺合する。
【0024】そして、調節キャップ120の閉鎖端の外側には、回転軸123が冷凍室70側に延長突設され、この回転軸123の一端部には調節キャップ120を回転させるためのノブ124が結合されている。
【0025】図4(a)及び図4(b)は、かかる冷気調節装置の作動を示した斜視図であって、これを詳述する。
【0026】蒸発器91で生成される冷気は、送風ファン92の回転により一部は冷気調節装置100と第1ダクト72を経て冷凍室70に吐出され、一部は第2ダクト82を経て冷蔵室80に吐出される。この際、冷気調節装置100の調節キャップ120が図4(a)に示した通り、吐出部110の吐出孔111が最大限に開放されるようにする位置に吐出部110と結合されている場合には、冷気が最大限に冷凍室70に流入されて冷凍室70が所定の冷凍温度に維持される。一方、冷凍室70を冷蔵状態に変換するために冷気調節装置100の調節キャップ120を回転させれば、吐出部110と螺合する調節キャップ120は冷気流入口93側に移動するようになって図4(b)に示した通り、調節キャップ120が吐出孔111の一部を覆うようになる。したがって、吐出孔111の開放面積が減少し、冷凍室70に吐出される冷気の量が減ることによって、冷凍室70の温度は所定の冷蔵温度程度に調節される。
【0027】図5は、本発明の第2実施形態による冷気調節装置が装着された冷蔵庫の断面図であり、図6は、図5の冷気調節装置を示した分解斜視図である。
【0028】冷蔵庫の全体的な構成は、前記第1実施形態の冷蔵庫の構成と同様なので、同一な部品は同一な番号を付してその詳細な説明は省く。
【0029】本実施の形態による冷蔵庫の冷気調節装置200は、冷気流入口93に結合されて冷気流入口93を通過する冷気を前記第1ダクト72に案内するための吐出部210と、この吐出部210と結合されて吐出部210から吐出される冷気の量を調節する調節キャップ220とから構成されている。
【0030】前記吐出部210は中空の円筒状であって、その外周面には冷気が通過するように多数の第1吐出孔211が穿孔されている。
【0031】一方、前記調節キャップ220は一端が閉鎖された中空の円筒状であって、その内周面が吐出部210の外周面と完全に接するように吐出部210と結合されている。また、調節キャップ220の外周面には、前記吐出部210の第1吐出孔211と対応する多数の第2吐出孔221が穿孔されている。
【0032】そして、調節キャップ220の閉鎖端の外側には回転軸223が冷凍室70側に延長突設され、この回転軸223の一端部には、調節キャップ220を回転させるためのノブ224が結合されている。
【0033】図7(a)及び図7(b)はかかる冷気調節装置の作動を示した斜視図であって、これを詳述する。
【0034】蒸発器91で生成される冷気は、送風ファン92の回転により一部は冷気調節装置200と第1ダクト72を経て冷凍室70に吐出され、一部は第2ダクト82を経て冷蔵室80に吐出される。この際、冷気調節装置200の調節キャップ220が図7(a)に示した通り、第1吐出孔211と第2吐出孔221が同じ位置に置かれる場合には、冷気が最大限に冷凍室70に吐出されて冷凍室70が所定の冷凍温度に維持される。一方、冷凍室70を冷蔵状態に変換するために冷気調節装置200の調節キャップ220を回転させれば、図7(b)に示した通り、吐出部210の第1吐出孔211と調節キャップ220の第2吐出孔221が互いに食い違って位置することによって、第1吐出孔211の開放面積が減少するようになる。したがって、冷凍室70に吐出される冷気の量が減少し、冷凍室70の温度は所定の冷蔵温度程度に調節されるようになる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による冷蔵庫において、冷凍室に吐出される冷気の量を調節するための冷気調節装置が、螺合または互いに密着して結合する構造でなされた吐出部と調節キャップとから構成されることによって、従来の四角板状のダンパーより冷凍室に吐出される冷気の流動量をより正確に調節できる利点がある。
【0036】また、調節キャップの位置を変化させることによって吐出孔の開放面積を精度良く調節して、一層広い範囲の冷気温度を選択できるようになる。
【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外1名)
【公開番号】 特開平11−118317
【公開日】 平成11年(1999)4月30日
【出願番号】 特願平10−119527