| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 久美子
【氏名】松田 栄美子
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| 【要約】 |
【課題】エネルギーの無駄をより効率的に回避し、また、低コストに実施する。
【解決手段】冷蔵庫本体2の前面開口部2oを覆う形状に構成した透明性又は半透明性のカバー体3と、カバー体3を冷蔵庫本体2における前面開口部2oを覆う位置に保持する第一保持部4と、カバー体3を冷蔵庫ドア5に保持する第二保持部6と、冷蔵庫ドア5に設けることによりカバー体3を第一保持部4又は第二保持部6に選択的に保持させる操作部7を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵庫本体の前面開口部を覆う形状に構成した透明性又は半透明性のカバー体と、前記カバー体を前記冷蔵庫本体における前記前面開口部を覆う位置に保持する第一保持部と、前記カバー体を冷蔵庫ドアに保持する第二保持部と、前記冷蔵庫ドアに設けることにより前記カバー体を前記第一保持部又は前記第二保持部に選択的に保持させる操作部を備えてなることを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 前記カバー体は、前記前面開口部の縁部に沿った枠部と、この枠部に縁部を固定したネットと、前記枠部に設けた磁性部により構成することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項3】 前記カバー体は、プラスチック又はガラスにより形成したカバープレートと、このカバープレートに設けた磁性部により構成することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項4】 前記第一保持部は、前記冷蔵庫本体に設けることにより、前記磁性部を吸着可能な電磁石により構成することを特徴とする請求項2又は3記載の冷蔵庫。 【請求項5】 前記操作部は、前記電磁石を励磁し又は励磁を解除する電気スイッチであることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。 【請求項6】 前記第二保持部は、前記冷蔵庫ドアに設けることにより、前記電磁石よりも小さい吸引力で前記磁性部を吸着する永久磁石により構成することを特徴とする請求項2,3又は4記載の冷蔵庫。 【請求項7】 前記冷蔵庫本体には、前記永久磁石よりも小さい吸引力で前記磁性部を吸着する補助永久磁石を備えることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は庫内冷気の逃げを回避しつつ庫内を確認できるようにした冷蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、冷蔵庫の中に入っている食材等を取り出すことなく確認だけしたいことも多いが、この場合、その都度冷蔵庫ドアを開閉しなければならないため、開閉時に庫内冷気が外部に逃げ、エネルギー(消費電力)の無駄を招くとともに、庫内温度の低下やムラにより食材の品質劣化を招く等の不具合を生じる。 【0003】このため、従来は、冷蔵庫ドアを開閉することなく庫内を確認できるようにした冷蔵庫も各種提案されており、例えば、特開平5−106962号公報では、冷蔵庫扉に形成した窓に液晶調光硝子をはめ込み、通常は液晶調光硝子を遮光状態にするとともに、冷蔵庫の内部を目視したいときは、スイッチを入れて電圧を印加し、これにより、液晶調光硝子を透明状態に切換えられるようにした冷蔵庫も提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した冷蔵庫扉に窓を設ける従来の冷蔵庫は、次のような問題点があった。 【0005】第一に、比較的大きい窓にはめ込んだ液晶調光硝子を用いるため、当該液晶調光硝子を通して冷気が逃げ、エネルギーの無駄を回避するという点では不十分である。 【0006】第二に、特殊な部品となる液晶調光硝子やこれを駆動する駆動回路等を必要とするため、大幅なコストアップを招く。 【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、エネルギーの無駄をより効率的に回避でき、しかも、低コスト性に優れた冷蔵庫の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明に係る冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2の前面開口部2oを覆う形状に構成した透明性又は半透明性のカバー体3と、カバー体3を冷蔵庫本体2における前面開口部2oを覆う位置に保持する第一保持部4と、カバー体3を冷蔵庫ドア5に保持する第二保持部6と、冷蔵庫ドア5に設けることによりカバー体3を第一保持部4又は第二保持部6に選択的に保持させる操作部7を備えることを特徴とする。 【0009】この場合、好適な実施の形態により、カバー体3は、前面開口部2oの縁部に沿った枠部11と、この枠部11に縁部を固定したネット12と、枠部11に設けた磁性部13により構成してもよいし、プラスチック又はガラスにより形成したカバープレート14と、このカバープレート14に設けた磁性部15,15…により構成してもよい。一方、第一保持部4は、冷蔵庫本体2に設けることにより、磁性部13(15…)を吸着可能な電磁石16,16…により構成できるとともに、操作部7は、電磁石16…を励磁し又は励磁を解除する電気スイッチ18により構成できる。また、第二保持部6は、冷蔵庫ドア5に設けることにより、電磁石16…よりも小さい吸引力で磁性部13(15…)を吸着する永久磁石17,17…により構成できる。なお、冷蔵庫本体2には、永久磁石17…よりも小さい吸引力で磁性部13(15…)を吸着する補助永久磁石19…を設けてもよい。 【0010】これにより、電気スイッチ18のオフ時には、冷蔵庫本体2に設けた電磁石16…は励磁が解除されるため、冷蔵庫ドア5を開けば、カバー体3の磁性部13(15…)は、冷蔵庫ドア5に設けた第二保持部6を構成する永久磁石17…に吸着し、カバー体3は当該冷蔵庫ドア5と一緒に変位する。よって、冷蔵庫本体2の前面開口部2oは開放され、庫内に対する食材等の出し入れを行うことができる。一方、電気スイッチ18のオン時には、冷蔵庫本体2に設けた第一保持部4を構成する電磁石16…は励磁される。この際、電磁石16…の吸引力は冷蔵庫ドア5に設けた永久磁石17…の吸引力よりも大きいため、冷蔵庫ドア5を開けば、カバー体3の磁性部13(15…)は、電磁石16…に吸着し、カバー体3は冷蔵庫本体2の前面開口部2oを覆った状態で保持される。よって、庫内冷気の外部への逃げはカバー体3により阻止(抑制)されるとともに、庫内は透明性又は半透明性のカバー体3を通して確認できる。 【0011】 【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 【0012】まず、本実施例に係る冷蔵庫1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。 【0013】冷蔵庫1において、2は冷蔵庫本体である。冷蔵庫本体2は上部に冷凍室21を備えるとともに、下部に冷蔵室22を備え、冷凍室21及び冷蔵室22は図2に示す断熱部23により覆われる。冷凍室21及び冷蔵室22はそれぞれ前面が開放され、冷凍室21の前面にはグリップ24を有する開閉式の冷凍室ドア25を付設するとともに、冷蔵室22の前面にはグリップ26を有する開閉式の冷蔵室ドア(冷蔵庫ドア)5を付設する。また、2oは冷蔵室22(冷蔵庫本体2)の前面開口部を示す。なお、図2中、27は背面パネル、28は冷凍サイクルユニットをそれぞれ示す。 【0014】さらに、図5に示すカバー体3を用意する。カバー体3は、前面開口部2oの縁部に沿った枠部11と、この枠部11に縁部を固定したネット12と、枠部11に設けた磁性部13により、前面開口部2oの全体を覆う形状に構成する。この場合、枠部11は、全体を磁石により吸着可能なステンレス等の磁性材により形成する。これにより、枠部11は磁性部13を兼用する。また、ネット12は、例えば、化学繊維を用いた女性用ストッキング生地のように、保温性(断熱性)に優れ、半透明性を有するとともに、ある程度の弾性及び強度を有するネット材が好適である。このように、カバー体3は冷蔵庫本体2及び冷蔵庫ドア5に対して別体に構成するため、たとえ損傷を生じても容易に交換できる。 【0015】一方、冷蔵庫本体2の前面開口部2oにおける前端縁部には、図3に示す段差を形成することにより、カバー体3を収容可能なカバー体収容部31を設ける。また、冷蔵庫本体2にはカバー体収容部31に収容されたカバー体3を保持可能な第一保持部4を設ける。第一保持部4は磁極16p…がカバー体収容部31に臨む四個の電磁石16,16…により構成し、各電磁石16…はカバー体収容部31の上下左右にそれぞれ配する。さらに、冷蔵庫本体2にはカバー体3の枠部を吸着できる位置に補助永久磁石19…を設ける。そして、補助永久磁石19…の吸引力は後述する永久磁石17…の吸引力よりも小さくする。 【0016】他方、冷蔵庫ドア5にはカバー体3を保持する第二保持部6を設ける。第二保持部6は冷蔵庫ドア5における裏面に臨む四個の永久磁石17,17…により構成し、各永久磁石17…は冷蔵庫ドア5における裏面の上下左右であって、カバー体3の枠部11を吸着できる位置にそれぞれ配する。そして、各永久磁石17…の吸引力は上述した電磁石16…の吸引力よりも小さくする。 【0017】また、冷蔵庫ドア5には、カバー体3を第一保持部4又は第二保持部6に選択的に保持させる操作部7、即ち、電磁石16…を励磁し又は励磁を解除する電気スイッチ18を設ける。この電気スイッチ18は冷蔵庫ドア5に備えるグリップ26に配設する。具体的には図4に示すように、例えば、グリップ26の内側に一端が回動軸32により回動自在に支持されたレバー33を配設し、このレバー33の他端をスプリング34により弾性変位可能に支持するとともに、レバー33に可動接点35を、グリップ26に固定接点36をそれぞれ設けて電気スイッチ18を構成する。この電気スイッチ18は自然状態でオフとなり、他方、グリップ26を手で持つ際にレバー33を一緒に握れば、当該レバー33は押されるため、可動接点35が固定接点36に接触してオンとなる。一方、電気スイッチ18と各電磁石16…は直列接続し、冷蔵庫本体2に備える電源部37に接続する。なお、必要により、冷蔵庫ドア5を開けた際に庫内を明るくする照明を設けてもよい。 【0018】次に、本実施例に係る冷蔵庫1の使用方法及び機能について、図1〜図6を参照して説明する。 【0019】今、冷蔵庫ドア5は閉じているものとする。なお、冷蔵庫ドア5が閉じている際は当該冷蔵庫ドア5と冷蔵庫本体2間にカバー体3が挟まれ、庫内と外部の気密性は十分に確保されている。この状態でレバー33を押さなければ、電気スイッチ18はオフのため、冷蔵庫本体2に設けた各電磁石16…の励磁は解除され、カバー体3の磁性部13は、冷蔵庫ドア5に設けた永久磁石17…(第二保持部6)に吸着する。したがって、冷蔵庫ドア5を開ける際に、レバー33を握ることなくグリップ26を持てば、図3に示すように、カバー体3は当該冷蔵庫ドア5と一緒に変位する。図1にはこの状態のカバー体3を仮想線で示す。よって、冷蔵庫本体2の前面開口部2oは開放され、庫内に対する食材等の出し入れを行うことができる。 【0020】これに対し、レバー33を押して電気スイッチ18をオンにすれば、冷蔵庫本体2に設けた電磁石16…(第一保持部4)が励磁される。電磁石16…の吸引力は冷蔵庫ドア5に設けた永久磁石17…の吸引力よりも大きいため、カバー体3の磁性部13は電磁石16…に吸着する。したがって、冷蔵庫ドア5を開ける際に、レバー33を握りながらグリップ26を持てば、図2に示すように、カバー体3は冷蔵庫本体2側に保持され、冷蔵庫本体2の前面開口部2oはカバー体3により覆われる。図1にはこの状態のカバー体3を実線で示す。なお、この際、グリップ26から手を離した場合、電磁石16…の励磁は解除されるが、カバー体3は補助永久磁石19…により保持されるため、落下は回避される。 【0021】よって、この場合には半透明性のネット12を通して庫内を確認できるとともに、庫内冷気はネット12の存在により外部への逃げが阻止(抑制)され、エネルギー(消費電力)の無駄が回避される。また、実施例の構成は特殊な部品が不要で、しかも、簡易な構造となるため、低コストに実施できる。なお、カバー体3にストッキング生地のような弾性を有するネット12を利用すれば、図2に示すように、庫内に収容された皿D等が前面開口部2oから多少外方へ突出しても、その突出は許容される。また、図6に示すように、冷蔵庫ドア5の裏面に収納ポケット38,39を備えるタイプであってもネット12は収納ポケット38,39の形状に沿って弾性変位する。 【0022】このようなネット12を利用した場合には、カバー体3全体の軽量化を図れるため、動きにも無理を生じないとともに、冷蔵庫ドア5を開けた際に、ガラスやプラスチック等に比べて内外温度差による水滴の付着によるクモリが発生しない。また、部品交換におけるランニングコストを低減できるなどの各種利点を享受できる。なお、ネット12として白系のストッキング生地を用いて実験を行った結果、庫内の温度が一定温度まで上昇する時間はネット12を用いない場合に比べて約三倍であった。また、ネット12を通しての外部から内部の視認性は十分であった。 【0023】他方、図7及び図8にはカバー体3の変更例を示す。図7に示すカバー体3は、プラスチック材により形成したカバープレート14と、このカバープレート14に設けた磁性部15,15…により構成したものである。この場合、カバープレート14は一枚のプレート材により一体形成してもよいし、断熱性及び冷蔵庫ドア5を開けた際のクモリ止めを考慮して、空気層を挟んだペアのプレート材を用いた構成であってもよい。また、プラスチック材の代わりにガラスを用いてもよいし、カバープレート14は透明であってもよいし半透明であってもよい。 【0024】一方、図8に示すカバー体3は、上述したカバープレート14を、冷蔵庫ドア5の裏面に収納ポケット38,39を備えるタイプに適用したものであり、カバープレート14には膨出部40を形成することにより、収納ポケット38,39を収容する凹部41を設ける。また、膨出部40の中間位置には収納ポケット38…側への冷気の流通を許容する通気孔42を設ける。なお、図8に示すカバー体3も図7のカバー体3と同様の磁性部15…を備えている。 【0025】以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,位置等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。 【0026】例えば、永久磁石17…を冷蔵庫本体2側に設け、電磁石16…を冷蔵庫ドア5側に設ける構成であってもよく、本発明はこのような構成も含む。また、電気スイッチ18はグリップ26に配設した場合を示したが、冷蔵庫ドア5上の他の位置に設けてもよい。この場合、電気スイッチ18は一方又は他方の接点にそれぞれ切換わった状態を保持するタイプを用いることが望ましい。さらに、枠部11は全体を磁性材により構成したが、枠部11は全体をプラスチック等により形成し、電磁石16…の吸着部分に対応する位置に別途の磁性材を部分的に取付けてもよい。また、実施例はヒンジにより開閉する冷蔵庫ドアを例示したが、引出式であってもよい。この場合、カバー体3は引出部の上面を覆うように水平に配し、カバー体3を引出部に吸着させて一緒に引出せるようにしたり、カバー体3を冷蔵庫本体2に吸着させて引出部のみを引出せるようにすればよい。 【0027】一方、永久磁石17…と電磁石16を利用した場合を例示したが、全ての構造を機械的に構成してもよく、本発明はこのような構成も含む概念である。例えば、第一保持部4及び第二保持部6をカバー体3を機械的に保持可能な構成とし、グリップ26に設けた操作部7を操作した際における機械的な変位を第一保持部4又は第二保持部6に伝達することにより、第一保持部4又は第二保持部6の保持を選択的に解除する方式などであってもよい。また、応用例としては、特に、ネット12を利用する場合、ネット12を巻取式に構成することもできる。例えば、庫内に食材を出し入れする際に、スイッチを入れることにより駆動モータが作動し、ネット12を巻取らせることができる。さらに、本発明は冷凍室等の他の用途にも同様に適用できる。 【0028】 【発明の効果】このように、本発明に係る冷蔵庫は、冷蔵庫本体の前面開口部を覆う形状に構成した透明性又は半透明性のカバー体と、カバー体を冷蔵庫本体における前面開口部を覆う位置に保持する第一保持部と、カバー体を冷蔵庫ドアに保持する第二保持部と、冷蔵庫ドアに設けることによりカバー体を第一保持部又は第二保持部に選択的に保持させる操作部を備えるため、次のような顕著な効果を奏する。 【0029】■ 透明性又は半透明性のカバー体を通して庫内を確認できるとともに、庫内冷気はカバー体の存在により外部への逃げが阻止(抑制)されるため、エネルギーの無駄をより効率的に回避できる。 【0030】■ 特殊な部品が不要で、しかも、簡易な構造となるため、低コストに実施できるとともに、カバー体は簡単に着脱できるため、洗浄等のメンテナンスが容易となり衛生的となる。 【0031】■ 好適な実施の形態により、カバー体にネットを利用すれば、カバー体全体の軽量化を図れるとともに、冷蔵庫ドアを開けた際にネットにクモリが発生しないなどの利点を享受できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597142479 【氏名又は名称】株式会社アイテック
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】下田 茂
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| 【公開番号】 |
特開平11−108542 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−275563 |
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