| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】熊倉 秀雄
【氏名】鴇田 正
【氏名】仁平 恒二
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| 【要約】 |
【課題】従来の冷蔵庫で必要であった冷気戻りダクトの仕切壁の残霜防止ヒータとを不要とし、安価で良好な冷却を行う冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷却器と庫内の冷気戻りダクトとの間に設けられた仕切部材と、冷却器の片側下方に設けられた冷気戻りダクトの吐出冷気出口と、該冷却器の上部に設けられた冷気吐出口とを備えた冷蔵庫に於いて、冷却器の下部で上記仕切部材を挟んで反冷却器側に除霜用管ヒータの端部を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内部に上から冷蔵室、野菜室、冷凍室の順に配置された貯蔵室と、内部の空気を冷却する冷却器と、前記冷凍室の背面側に仕切部材を介して並設された冷却器及び庫内の冷気戻り通路と、前記冷却器の側下方に設けられた前記冷気戻り通路の吐出口と、前記冷却器の上方に設けられた吐出口とを備えた冷蔵庫に於いて、前記冷却器の下方で且つ上記仕切部材を挟んで反冷却器側に除霜用管ヒータの端部を配置した冷蔵庫。 【請求項2】上記仕切部材の冷気戻り通路側で且つ上記冷却器の投影領域に、前記冷気通路に突出し下方に傾斜させた遮断板を備えた請求項1記載の冷蔵庫。 【請求項3】上記仕切部材の下端部に冷気戻り通路側の上方へ向かうにつれ前記通路側に傾斜したテーパ部を有した請求項1または2記載の冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】冷凍室が最下部に配設された冷蔵庫の除霜用管ヒータに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の冷蔵庫の例を図3、図4で説明する。図3は従来の冷蔵庫の縦断面図、図4は図3の冷却器室の説明図である。 【0003】図に於いて、101は冷蔵庫本体であり、該冷蔵庫本体101は外箱と内箱との間にウレタンフォーム等の断熱材を充填し貯蔵室を形成する断熱箱体と、上方より冷蔵室103,野菜室105,冷凍室107とその開口前面には各貯蔵室を開閉する扉109,111,113とで形成されている。115は仕切壁であり、該仕切壁115は上記野菜室105と冷凍室107とを仕切るために設けられている。 【0004】117は冷却器であり、該冷却器117は冷凍室107の背面壁119に取り付けられ、周知の冷凍サイクルの一部を形成する圧縮機121と接続され、貯蔵室用の冷気を供給している。123は冷気循環用ファンであり、該冷気循環用ファン123は冷却器117の上部に取り付けられ、冷却器117の冷気を冷蔵室103,野菜室105及び冷凍室107へ送風している。125は冷気戻りダクトであり、該冷気戻りダクト125は上記背面壁119に冷却器117と並設されていて、冷蔵室103,野菜室105の戻り冷気を冷却器117の下方に送風するために設けられている。 【0005】127は仕切板であり、該仕切板127は冷却器117と冷気戻りダクト125との間に配設され、冷却器室129と冷気戻りダクト125との温度差によって冷気戻りダクト125の内面に湿気を含んだ戻り冷気によって結露や着霜等を抑制できるようダクト125と冷却器室129とを熱的に仕切ったものである。 【0006】131は除霜用管ヒータであり、該除霜用管ヒータ131は冷却器117の下部に配設され、冷気戻りダクト125を通って送風される湿気を含んだ冷気によって冷却器に着霜した霜を除霜するために設けられている。133は残霜防止用ヒータであり、該残霜防止用ヒータ133は上記仕切板127に取り付けられ、仕切板127を加熱し、冷気戻りダクト内の残霜防止用に配設されている。 【0007】このような技術は例えば、特開平8−110146号公報に開示されている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来の冷蔵庫では以下のような問題点があった。即ち、冷却器への着霜による庫内の冷却効率の低下を防止するために、着霜した霜を除霜する除霜用管ヒータと、冷気戻りダクト内の残霜を防止する残霜防止用ヒータとが必要であった。 【0009】同時に、従来の技術では、除霜用の管ヒータは冷却器に着霜する霜を除霜するために設けられるものであり、必然的に冷却器の下方の投影面に位置するように設けられることが多い。このため、冷気戻りダクト125の底部、即ち図4に示す仕切壁127より右側での、ダクト壁の部分や樋と呼ばれる部分には、除霜用管ヒータからの熱が充分に届かない。ところが、この部分はダクトを流れてきた空気が向きを変え冷却器方向へ流れる部位であるため、空気が淀み易く霜が付着し易く、付着した霜は、冷蔵庫の除霜運転が終了後も残っている場合には、再度冷蔵庫の冷却運転中に残った霜に更に霜が付着して大きく成長する。こうして、冷気戻りダクトの冷却器への出口部分の面積は付着し成長した霜により小さくなり、冷気の循環が滞り冷却効率が低下てしまう。 【0010】これを防止するには、上記のダクト125から冷却器へ向かう出口面積を、霜を考慮して大きくすればよいが、この場合には、ダクト125からの冷気を冷却器117下方へ導くために仕切壁127の先端は冷却器117の最下方まで延材させる必要から、冷却器を取り付ける空間を大きくせざるを得ず、貯蔵室の容積を低減させ、部品も大きくなってしまうことになる。そこで、先の仕切壁127の右側部分のダクト出口部分に残霜防止ヒータを埋設させた構成を有する冷蔵庫もある。 【0011】このような冷従来の冷蔵庫では、上記の複数のヒータ等部品の増大や、これらのヒータを取り付ける手間とで冷蔵庫のコストアップさせるという問題があった。 【0012】さらには、残霜防止用ヒータの熱気で冷気戻りダクトとその内側のダクト内の空気の温度が上昇して、昇温した空気が庫内の各貯蔵室、特に冷蔵室及び野菜室に侵入してしまうという問題点があった。また、これを防ぐために過度のダクト内の昇温を避けて残霜防止ヒータのヒータ温度を下げてしまうと、仕切板の残霜に対して有効に加熱できないという問題があった。 【0013】本発明の目的は、上記の問題を除去し、安価で良好な冷却を行う冷蔵庫を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明の冷蔵庫では、内部に上から冷蔵室、野菜室、冷凍室の順に配置された貯蔵室と、内部の空気を冷却する冷却器と、前記冷凍室の背面側に仕切部材を介して並設された冷却器及び庫内の冷気戻り通路と、前記冷却器の側下方に設けられた前記冷気戻り通路の吐出口と、前記冷却器の上方に設けられた吐出口とを備えた冷蔵庫に於いて、冷気戻りダクトの仕切板部の残霜を防止する為に該冷却器の下部で上記仕切板の残霜に熱的影響を与える位置に除霜用管ヒータを配設したもの、すなわち、前記冷却器の下方で且つ上記仕切部材を挟んで反冷却器側に除霜用管ヒータの端部を配置したものである。 【0015】このように構成したものにおいては、除霜用管ヒータで残霜防止用ヒータを兼用することができ、残霜防止用ヒータを除去できるものである。 【0016】また、上記の目的を達成するために本発明に係る冷蔵庫は、上記仕切部材の冷気戻り通路側で且つ上記冷却器の投影領域に、前記冷気通路に突出し下方に傾斜させた遮断板を備えたものである。 【0017】また、上記仕切部材の下端部に冷気戻り通路側の上方へ向かうにつれ前記通路側に傾斜したテーパ部を有したものである。 【0018】このように構成したものにおいては、冷気戻りダクト内に発生する熱気の上昇を阻止でき、仕切板の残霜に対して有効加熱できるものである。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1,図2を用いて説明する。図1は本発明の冷蔵庫の冷却器室の要部縦断面図、図2は本発明の冷蔵庫の冷却器室の要部斜視図である。 【0020】図において、1は冷却器室であり、該冷却器室1は冷凍室が冷蔵室、野菜室の下部に配設した冷蔵庫に於いて冷凍室の背面壁に形成され、該室内には冷却器2と冷蔵室、野菜室の冷気戻りダクト3とが仕切板4を介して並設されている。上記冷却器2は周知の冷凍サイクルに接続され冷気を供給している。この冷気は冷却器2の上部に配設した冷気循環用ファン5によって各室に送風され各室を冷却し、上記冷気戻りダクト3を通って再び冷却器2へ戻るように構成されている。上記冷気戻りダクト3は上記仕切板4によって形成されている。 【0021】また、上記仕切板4の冷気戻りダクト3側の冷却器2の投影面は冷却器2によって、ひときわ冷却されるため冷蔵室、野菜室からの湿気を含んだ戻り冷気が通過する際に、その湿気を吸着して結露、あるいは着霜が起きる。この付着した霜を溶かし、残霜を阻止する為に従来の冷蔵庫ではこの部分に残霜防止用ヒータが附設されていた。 【0022】6は除霜用管ヒータであり、該除霜用管ヒータ6は冷気戻りダクト3の仕切板4部の残霜を防止するために上記冷却器2の下部で上記仕切板4の残霜に熱的影響を与える位置、その一例として冷気戻りダクト3側へ延設して配設されている。従って、この除霜用管ヒータ6は冷却器2の霜を除霜すると共に、従来この部分に使われていた残霜防止用ヒータを使わずに上記仕切板4の冷気戻りダクト3側の下部表面の着霜を溶かし、残霜を防止するものである。これにより、従来必要であった残霜防止用ヒータを省くことができ、製造コスト及びを製造時の手間を低減できる。また、冷気戻りダクト3の出口付近に付着する霜を効果的に除霜、あるいは残霜を抑制できるので、冷却効率の低下を防止できる。 【0023】7は遮蔽板であり、該遮蔽板7は下方に傾斜した日差し状の形状をし、上記仕切板4の冷気戻りダクト3側で冷却器2の投影面の上部に配設され、除霜用管ヒータ6による熱気の上昇を阻止し、該仕切板4の冷気戻りダクト側3の面で上記冷却器2の投影面に該熱気を滞留させるために設けられている。遮蔽板7を下方に傾斜した日差し状の形状にすることにより、冷気の通風抵抗を小さくしている。一例として、遮蔽板7の延設寸法L2は冷気戻りダクト3の幅寸法L1のほぼ半分で、遮蔽板7の幅寸法D2は冷却器2の幅寸法D1とほぼ一致させたものである。この様にすることにより、除霜用管ヒータ6の延設部L1の熱気の上昇をこの遮蔽板7で一時くい止めて、仕切板4の下部に形成した残霜にこの熱気を当てることによって残霜を加熱できるようにし、仕切板4の残霜をなくすようにしたものである。また、除霜用管ヒータ6の延設部L1の熱気の上昇を遮蔽板7で一時くい止めることによって、この熱気が冷気戻りダクト3を通って直接各貯蔵室へ侵入することがなくなり、各貯蔵室の温度上昇を阻止できるものである。 【0024】さらには、上記除霜用管ヒータ6の熱気が冷気戻りダクト3へ送られるように上記仕切板4の下端部に冷気戻りダクト側上りのテーパを設けている。このテーパ部によりヒータ6により熱せられた空気が霜が付着した冷気ダクト3内側へ向かいやすくすると共に、ヒータ6からの熱線がダクトの内側の壁面に届くようにできるものである。すなわち、上記のテーパ部の傾きは少なくとも、ヒータ端部からの熱線が、ダクト3の内側で冷却器2をほぼ水平方向に投影した領域に届くよう形成されているものである。 【0025】 【発明の効果】上記説明したとおり、冷気戻りダクトの仕切板部の残霜を防止する為に該冷却器の下部で上記仕切板の残霜に熱的影響を与える位置に除霜用管ヒータを配設したものであるから、従来仕切板4の残霜を防止するために従来仕切板4に附設していた残霜防止用ヒータ、あるいは冷気戻りダクトの出口側壁に埋設していたヒータを削除して、この残霜防止用ヒータを除霜用管ヒータ6で兼用することで、部品点数の少ない安価な冷蔵庫を提供できるものである。 【0026】また、上記仕切板の冷気戻りダクト側の面で上記冷却器の投影面の上部に、除霜用管ヒータによる熱気の上昇を阻止し、該仕切板の冷気戻りダクト側の面で上記冷却器の投影面に該熱気を滞留させる遮断板を設け、さらに、この遮断板を下方に傾斜した日差し状としたものである。この構成により、除霜用管ヒータ6から発生する熱気の上昇が遮蔽板7で一時くい止められ、この熱気が仕切板4の下部に付着した残霜を有効に溶かし、ここで熱気は冷やされ、冷気戻りダクト3を通って各貯蔵室へ入るので、各貯蔵室の温度上昇は小さくなり、良好な庫内の冷却を実現する冷蔵庫を提供できる。 【0027】さらにまた、上記除霜用管ヒータの熱気が冷気戻りダクト側へ送られるように上記仕切板の下端面部に冷気戻りダクト側上りのテーパを設けたものであるから、ヒータにより熱せられた庫内空気を効果的に冷気戻りダクト内に導き、またヒータの熱線をダクト内壁での冷却器が投影される領域に導くことで、より効果的に除霜、残霜防止を行い、より良好な庫内冷却を実現する冷蔵庫を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平11−94440 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−254701 |
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