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【発明の名称】 冷蔵庫の製氷装置
【発明者】 【氏名】若田部 武

【要約】 【課題】貯氷箱の上部が開口しているので、冷気が直接貯氷箱の氷に接触するため、貯氷箱に氷を貯蔵しておくと氷が昇華して氷が小さくなってしまったり、氷に臭いが付着して氷がまずくなる欠点があった。

【解決手段】製氷皿の回転軸両端に一対のアームを製氷皿と一体に設け、アーム先端間に軟質のジャバラ状のシャッターの一辺を締結し、通常製氷皿が水平状態のときはシャッターが伸張して貯氷箱上部を覆い、冷気が直接貯氷箱の氷に接触しないので、氷が昇華して氷が小さくなってしまったり、氷に臭いが付着して氷がまずくなることを防止できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】樹脂製製氷皿と、製氷皿を捻る駆動装置と、製氷皿と駆動部を一体に固定するフレームからなり、製氷皿を水平状態から回動して反転させるとともに捻りを与えて、製氷皿内の氷を下方に設置した貯氷箱に落下させるものにおいて、製氷皿の回転軸両端に一対のアームを製氷皿と一体に設け、一対のアーム先端間に軟質材料からなるジャバラ状のシャッターの一辺を締結し、該シャッターの一辺に平行する他の一辺はフレームの側面の高さ中程に締結し、通常製氷皿が水平状態のときは該シャッターが伸張して貯氷箱上部を覆い、離氷動作で製氷皿を反転したときは該シャッターが収縮して貯氷箱上部を開口するように製氷皿と一対のアームが角度をなし、フレームは両側面,天井面,前後面からなり、後面上部には製氷皿上部への冷気吐出口、後面下部には製氷皿下部からの冷気戻り口が開口し、該シャッターを締結したフレーム側面と対向する側面の下方開口部端面の内側にフランジを設け、フランジ先端には軟質材料からなるヒレを締結し、製氷皿が水平状態で該シャッターが伸張したときに、該シャッターが該ヒレと当接して該シャッターを境にして、製氷皿側と貯氷箱側を分離し、かつフレームの下方開口部の両側面に略L字状のフランジと、下方開口部の前後面に外向きのフランジを設け、これら4辺のフランジと貯氷箱の上部開口面が当接して、フレームとシャッターで貯氷箱を覆うとともに、フレームの下方開口部の一方には氷の量を検出するレバーが通過できるフランジ付の穴が開口していることを特徴とする冷蔵庫の製氷装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】冷蔵庫に備えられた氷を自動的に生成する自動製氷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平2−126067 号公報「冷蔵庫等の自動製氷装置」の図10に示すように、樹脂製製氷皿と、製氷皿を捻る駆動装置と、製氷皿と駆動部を一体に固定するフレームからなり、製氷皿を水平状態から回動して反転させるとともに捻りを与えて、製氷皿内の氷を、下方に設置した貯氷箱に落下させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において、貯氷箱の上部が開口しているので、冷却器からの乾燥した冷気が直接貯氷箱の氷に接触するため、貯氷箱に氷を貯蔵しておくと氷が昇華して氷が小さくなってしまう欠点があった。また貯蔵室内に貯蔵した食品の臭いが貯蔵室内を循環しているので、氷に臭いが付着して氷がまずくなる欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】製氷皿の回転軸両端に一対のアームを製氷皿と一体に設け、一対のアーム先端間に軟質材料からなるジャバラ状のシャッターの一辺を締結する。シャッターの一辺に平行する他の一辺はフレームの側面の高さ中程に締結し、製氷皿が水平状態のときはシャッターが伸張し、製氷皿を反転したときはシャッターが収縮するように製氷皿と一対のアームが角度をなしている。またフレームは両側面,天井面,前後面から構成されていて、後面上部には製氷皿上部への冷気吐出口、後面下部には製氷皿下部からの冷気戻り口が開口している。
【0005】製氷中は冷気吐出口から出た冷気は製氷皿の上を通り、製氷皿の水を冷却する。製氷皿の上を通った冷気は、製氷皿の両側面から下に落ちて、シャッターの上を通りフレーム後面下部の冷気戻り口に導かれる。シャッターを締結したフレーム側面と対向する側面の下方開口部端面の内側にフランジを設けてあり、フランジ先端には軟質材料からなるヒレを締結してある。製氷中は、製氷皿が水平状態でシャッターが伸張していて、シャッターがヒレと当接して、シャッターとヒレによって製氷皿側と貯氷箱を隔離するので、製氷皿を冷却した冷気が直接貯氷箱の氷に接触することがない。
【0006】一方、製氷が完了したときは、製氷皿を捻る駆動装置によって、製氷皿を水平状態から回動して反転させるとともに捻りを与えて、製氷皿内の氷を下方に設置した貯氷箱に落下させる。このとき製氷皿が反転すると、製氷皿と一体となっているアームにシャッターが締結しているので、ジャバラ状のシャッターが収縮して、シャッターを締結したフレーム側面部に折りたたまれ、製氷皿が捻られて氷が製氷皿から貯氷箱に直接落下する。
【0007】またフレームの下方開口部の両側面に略L字状のフランジと、下方開口部の前後面に外向きのフランジを設け、これら4辺のフランジと貯氷箱の上部開口面が当接して、フレームとシャッターで貯氷箱を覆っているので、貯氷箱の氷には冷気が直接触れることがない。さらにフレームの下方開口部の一方には、氷の量を検出するレバーが通過する穴が設けてあり、冷気がこの穴から貯氷箱に漏れにくくするために、穴の周囲にはフランジを設けてある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1,図2,図3に示す。射出成形加工によりなる製氷皿1の回転軸両端2a,2bに一対のアーム3a,3bを製氷皿1と一体に設け、一対のアーム3a,3b先端間に軟質材料、たとえばシリコンゴム等からなるジャバラ状のシャッター4の一辺を締結する。シャッター4の一辺に平行する他の一辺はフレーム側面の高さ中程のシャッター締結部5aに締結し、図1に示すように製氷皿1が水平状態のときはシャッター4が伸張し、図2に示すように製氷皿1を反転したときはシャッター4が収縮するように製氷皿1と一対のアーム3a,3bが角度をなしている。またフレーム5は両側面,天井面,前後面から構成されていて、後面上部には製氷皿上部への冷気吐出口6、後面下部には製氷皿下部からの冷気戻り口7が開口している。
【0009】製氷中は冷気吐出口6から出た冷気18は製氷皿1の上を通り、製氷皿1の水16を冷却する。製氷皿1の上を通った冷気18は、製氷皿1の両側面から下に落ちて、シャッター4の上を通りフレーム後面下部の冷気戻り口7に導かれる。シャッター締結部5aと対向する側面の下方開口部端面の内側にフランジ10を設けてあり、フランジ10の先端には軟質材料、例えばシリコンゴム等からなるヒレ11を締結してある。製氷中は、図1に示すように製氷皿1が水平状態でシャッター4が伸張していて、シャッター4がヒレ11と当接して、シャッター4とヒレ11によって製氷皿1側と貯氷箱15側を隔離するので、製氷皿1を冷却した冷気18が直接貯氷箱15の氷17に接触することがない。
【0010】一方、製氷が完了したときは、図2に示すように製氷皿1を捻る駆動装置12によって、製氷皿1を水平状態から回動して反転させるとともに捻りを与えて、製氷皿1内の氷を下方に設置した貯氷箱15に落下させる。このとき製氷皿1が反転すると、製氷皿1と一体となっているアーム3a,3bにシャッター4が締結しているので、ジャバラ状のシャッター4が収縮して、シャッター4を締結したフレーム側面部に折りたたまれ、製氷皿1が捻られて氷17が製氷皿から貯氷箱15に直接落下する。
【0011】またフレーム5の下方開口部の両側面に略L字状のフランジ8a,8bと、下方開口部の前後面に外向きのフランジ9a,9bを設け、これらのフランジと貯氷箱15の上部開口面が当接して、フレーム5とシャッター4で貯氷箱15を覆っているので、貯氷箱15の氷17には冷気18が直接触れることがない。
【0012】さらにフレーム5の下方開口部の一方には、氷の量を検出する検氷レバー13が通過する検氷レバー通過穴14aが設けてあり、冷気18がこの穴から貯氷箱15に漏れにくくするために、検氷レバー通過穴14aの周囲にはフランジ14bを設けてある。
【0013】
【発明の効果】冷却器からの乾燥した冷気が直接貯氷箱の氷に接触しないので、氷を長期間貯蔵しておいても氷が昇華して氷が小さくなることがなく、また氷に臭いが付着することがないので、氷の品質を長期間作りたての状態に保持できる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成10年(1998)4月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
【公開番号】 特開平11−304319
【公開日】 平成11年(1999)11月5日
【出願番号】 特願平10−107339