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【発明の名称】 自動製氷装置
【発明者】 【氏名】吉村 宏

【氏名】池原 隆志

【氏名】大城 泰治

【要約】 【課題】給水時の水が給水パイプ内や端面に水滴や水膜として残らなくすることにより、庫内の冷却作用で給水パイプ内や端面の水が凍結することなく、氷による給水パイプ詰まりを防止した自動製氷装置を得ることを目的とする。

【解決手段】製氷および離氷を自動制御する製氷ユニット12と、前記製氷ユニット12に支持された製氷皿13と、前記製氷皿13上部にはっ水性のある材料が混練された樹脂で成形した給水パイプ5を設けたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製氷および離氷を自動制御する製氷ユニットと、前記製氷ユニット部に支持された製氷皿と、前記製氷皿上部にはっ水性のある材料が混練された樹脂で成形した給水パイプを設けたことを特徴とする自動製氷装置。
【請求項2】 前記はっ水性のある材料がシリコーンであることを特徴とする請求項1記載の自動製氷装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動製氷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動製氷装置は、特開平5−149655号公報に開示されているように、製氷及び離氷を自動制御する製氷ユニットと、前記製氷ユニットと支持された製氷皿と、前記製氷皿上部に内面をはっ水性のあるフッソ樹脂等でコーティングしてはっ水処理した給水パイプを設けてなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開平5−149655号公報に開示されている自動製氷装置の給水パイプでは、はっ水処理を内面に施すため、処理状態が不確実で、品質的ばら付きが大きく、はっ水効果の不均一性があり、また、はっ水材の剥がれ、傷付きの可能性もあり、はっ水性の長期的効果の継続が望めず、実用化に乏しく、しかも、製氷側の給水パイプ端面に水滴や水膜の残る場合もあり、使用中に給水パイプ内およびその端面が氷結し製氷皿に給水できなくなるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動製氷装置は上記のような課題を解決したもので、自動製氷装置における給水パイプを、はっ水性のある材料が混練された樹脂で成形したことを特徴とするものであり、はっ水性のある材料(例えばシリコーン)の混合比率を必要に応じ一定に調整し、充分にまぜ合わせて成形することにより、給水パイプのはっ水性は均一で確実に得られ、樹脂表面や内部にはっ水性のある材料が存在するため、はっ水材の薄れもすくなく、傷付きによるはっ水材の剥がれ落ちもなく、はっ水効果の長期持続も得られ、しかも、製氷側の給水パイプ端面および周辺にもはっ水材が存在するため、良好なるはっ水効果が得られるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動製氷装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0006】図1は本発明の自動製氷装置の設置してある部分の要部断面図であり、図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は冷凍室、4は前記冷蔵室2と冷凍室3とを仕切るための仕切り壁、5は給水パイプで、はっ水性のある材料(例えばシリコーン)を混練した樹脂で成形されている。
【0007】6は給水パイプ5と断熱材およびカバーとから成る給水パイプ組品で前記仕切り壁4の冷蔵室2側から冷凍室3に貫通する部分に組み込まれている。7は給水ポンプで、ポンプ取り付け台8に固定されてある。9はタンク組品、10は吸引ホースでタンク組品9と給水ポンプ7をつなぐものである。11は吐出ホースで給水ポンプ7と給水パイプ5をつなぐものである。
【0008】なお、タンク組品9、吸引ホース10、給水ポンプ7、ポンプ取り付け台8、吐出ホース11は冷蔵室2内にある。また、給水パイプ5は仕切り壁4を貫通して、冷蔵室2から冷凍室3へ通じている。12は製氷ユニット、13は製氷皿で前記製氷ユニット12部に組み込まれてあり、冷凍室3内の仕切り壁4の一部に取り付けてある。
【0009】上記のように構成してなる自動製氷装置は、冷蔵室2に設置されたタンク組品9内の水が、給水ポンプ7により、吸引ホース10を通って吸引され、吐出ホース11から給水パイプ5を通り、製氷皿13へ一定量注ぎ込まれる。その後、給水ポンプ7は停止後逆回転し、吐出ホース11、給水パイプ5内の一部の水を逆流させる。給水ポンプ7の逆回転時に給水パイプ5の製氷皿13側から空気が入り、吐出ホース11、給水パイプ5内の残りの水は製氷皿13に流れ込む。
【0010】この時、給水パイプ5内の残りの水は、給水パイプ5の混練成形されたはっ水材によりはじかれ、給水パイプ5内や製氷皿13側の給水パイプ5の端面での水滴や水膜として残らない。吐出ホース11、給水パイプ5は空気で満たされた後、給水ポンプ7の逆回転は停止する。
【0011】吐出ホース11、給水パイプ5内が空気で満たされたため、残りの給水ポンプ7、吸引ホース10内の水はタンク組品9へ戻り、その後、給水ポンプ7が再び給水し始めるまで、タンク組品9内の水は製氷皿13へは流れ出さない。製氷皿13に注入された水は、その後冷凍され氷となり製氷ユニット12より離氷され、製氷ユニット12の下にある貯氷箱(図示せず)に貯氷される。以後これら一連の動作が自動的に繰り返される。
【0012】上記構成により、給水時の水が給水パイプ5内や端面に水滴や水膜として残らないため、凍結での氷による給水パイプ5の詰まりが防止できる。
【0013】
【発明の効果】本発明の自動製氷装置は上記のような構成であるから、給水パイプをはっ水性のある材料が混練された樹脂で成形したことにより、給水時の水が給水パイプ内や端面に水滴や水膜として残らないため、水が凍結することなく、氷による給水パイプの詰まりが、防止できる自動製氷装置が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 勝
【公開番号】 特開平11−108516
【公開日】 平成11年(1999)4月23日
【出願番号】 特願平9−274331