| 【発明の名称】 |
空気調和装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西尾 安則
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| 【要約】 |
【課題】圧縮機入口付近の配管温度と外気温度と配管長設定値と予め求めておいた冷凍サイクル内に封入される冷媒量との関係を基に、冷媒の不足を判定し、冷媒封入量を適正化することで、圧縮機の破損を未然に防止すると共に冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化を図る。
【解決手段】試運転の有無を判別する試運転手段10と、圧縮機1の入口付近に設置された温度センサTh0と温度センサTh0からの信号を数値化する温度演算手段11と、配管長さを設定する配管長設定スイッチ12と配管長設定スイッチ11の値から配管長さを数値化ずる配管長演算手段13と、圧縮機入口温度と配管長と冷媒封入量の関係を基に冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段14を設けることにより、試運転時、配管長に応じて冷媒封入量を適正化することで、圧縮機の破損を未然に防止すると共に、設置形態に最適な冷媒を封入でき、省冷媒化が可能となり作業時間の最短化と冷媒の過封入を防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】圧縮機と室外熱交換器と室外送風機とからなる室外ユニットと、室内熱交換器と室内送風機とからなる室内ユニットとから構成され、前記圧縮機,前記室外熱交換器,前記室内熱交換器,前記圧縮機を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させ冷房サイクルを形成し、前記室外ユニットもしくは前記室内ユニットからの信号もとに試運転の有無を判断する試運転手段と、前記圧縮機の入口近傍に設置された温度センサと、前記温度センサからの信号から前記圧縮機の入口近傍の冷媒配管温度を数値化する温度演算手段と、外気温度を検知する外気温度センサと、外気温度センサからの信号を数値化する外気温度演算手段と、前記室外ユニットと前記室内ユニットを接続する冷媒配管の長さを設定する配管長設定スイッチと前記配管長設定スイッチからの信号から冷媒配管長を数値化する配管長判定手段と、前記試運転手段から試運転開始の指示がある場合、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と前記外気温度と前記配管長演算手段で演算された配管長と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示する冷媒適量表示手段とからなる第1制御装置を備えたことを特徴とする空気調和装置。 【請求項2】前記室内ユニットの運転状態を通信する室内状態通信手段と、前記室内状態通信手段からの通信値から室内側の熱負荷量を演算する室内負荷演算手段と、前記冷媒封入量の判定において、前記配管長の替わりに前記室内負荷量と前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と前記外気温度と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段とからなる第2制御装置を備えた請求項1の空気調和装置。 【請求項3】前記圧縮機の電源入力箇所近傍に設置された電流センサと、前記電流センサからの信号から前記圧縮機の駆動電流を数値化する電流演算手段と、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と前記外気温度と前記電流演算手段で演算された電流値と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに前記温度センサの正常,異常を判定する温度センサ異常判定手段と、前記温度センサが正常な場合、冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示し前記温度センサが異常な場合、前記温度センサの異常を表示する冷媒適量表示手段とからなる第3制御装置を備えた請求項1の空気調和装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温度センサの測定値と外気温度と配管長もしくは室内側熱負荷量と冷媒封入量との相関関係に基づき適正冷媒量を判定し、さらに温度センサの異常判定機能を搭載した空気調和装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】空気調和装置については、既にさまざまな開発がなされており、例えば、特開平2−247442号公報に示されているような空気調和装置の基本的な技術について以下述べる。 【0003】上記従来の空気調和装置は、図10に示すように、室内側には、室内温度を検出する室温センサ1、試運転の指示を出す試運転スイッチ2が設けられ、室外側には、室外温度を検知する外気温度センサ6,冷凍サイクルを構成する圧縮機7及び膨張弁8,室外ファンモータ10と、圧縮機7による吐出ガスの温度を検知する吐出ガス温度センサ9とが設けられ、室温センサ1や吐出ガス温度センサ9,外気温度センサ6の値から圧縮機7,膨張弁8,室外ファンモータ10を制御回路12で運転制御する。 【0004】以上のように構成された空気調和装置について、その動作を説明する。冷房運転の場合、冷媒漏れが生じたときの吐出ガス温度のデータを実験値により求めた冷媒が減少すると吐出ガス温度が上昇する温度特性と比較することにより、冷媒封入量の適量,不適量を試運転時に判断する。さらに、外気温度の違いによる温度特性の違いを考慮することで、設置時の外気温度に応じた冷媒封入量の適量,不適量を判定を可能にする。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、空気調和装置における試運転時の冷媒封入量チェックに吐出ガス温度と外気温度のみを使用している為、設置時の冷媒配管の長さの違いによる最適冷媒封入量を正確に判定できない、つまり、30m分の冷媒を封入された冷媒チャージレス可能な空気調和装置において、5m配管接続された場合、冷媒の最適封入量が異なる問題を有していた。 【0006】更に、上記従来の構成では、室内側の熱負荷量の違いによる最適冷媒封入量が異なる判定ができず設置負荷に合った最適冷媒封入量を判定できない問題を有していた。 【0007】更に、上記従来の構成では、吐出ガス温度センサの異常を判定する手段が無く、吐出ガス温度センサが異常で吐出ガス温度を誤検知した検知値を基に冷媒封入量を判定した場合、冷媒の誤封入を招く問題を有していた。 【0008】本発明は上記課題に鑑み、圧縮機入口付近の温度センサの値と配管長設定値、もしくは室内負荷量と予め実験により求めておいた冷媒封入量との相関関係をもとに、冷媒封入量の適量,不適量を判定し、冷媒封入量の適正化を図ることで、圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化を行うことを目的とする。 【0009】また、温度センサの異常を電流センサからの電流値をもとに判定することに冷媒封入量の誤判定を防止し、常に正しく適正な冷媒封入量を判定できる空気調和装置を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明は、室外ユニットもしくは室内ユニットからの信号をもとに試運転の有無を判断する試運転手段と、圧縮機の入口近傍に設置された温度センサと、温度センサからの信号から圧縮機の入口近傍の冷媒配管温度を数値化する温度演算手段と、外気温度を検知する室外ユニット内に設置された外気温度センサと、外気温度センサからの信号を数値化する外気温度演算手段と、室外ユニットと室内ユニットを接続する冷媒配管の長さを設定する配管長設定スイッチと配管長設定スイッチからの信号から冷媒配管長を数値化する配管長判定手段は、試運転手段から試運転開始の指示がある場合、温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と配管長演算手段で演算された配管長と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示する冷媒適量表示手段とからなる第1制御装置を構成した。 【0011】これにより、冷媒配管長に合った適正冷媒封入量を正確に判定できるようになり圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化ができる。 【0012】また、本発明は、室内ユニットの運転状態を通信する室内状態通信手段と、室内状態通信手段からの通信値から室内側の熱負荷量を演算する室内負荷演算手段と、冷媒封入量の判定において、配管長の替わりに室内負荷量と前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段とからなる第2の制御装置を構成した。 【0013】これにより、室内側の熱負荷量に合った適正冷媒封入量を正確に判定できるようになり圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化ができる。 【0014】また、本発明は、圧縮機の電源入力箇所近傍に設置された電流センサと、電流センサからの信号から圧縮機の駆動電流を数値化する電流演算手段と、温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と電流演算手段で演算された電流値と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに温度センサの正常,異常を判定する温度センサ異常判定手段と、温度センサが正常な場合、冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示し温度センサが異常な場合前記温度センサの異常を表示する冷媒適量表示手段とからなる第3制御装置を構成した。 【0015】これにより、温度センサの異常を電流センサからの電流値をもとに判定することに冷媒封入量の誤判定を防止し、常に正しく適正な冷媒封入量を判定できる。 【0016】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、圧縮機と室外熱交換器と室外送風機とからなる室外ユニットと、室内熱交換器と室内送風機とからなる室内ユニットとから構成され、前記圧縮機,前記室外熱交換器,前記室内熱交換器,前記圧縮機を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させ冷房サイクルを形成し、前記室外ユニットもしくは前記室内ユニットからの信号をもとに試運転の有無を判断する試運転手段と、前記圧縮機の入口近傍に設置された温度センサと、前記温度センサからの信号から前記圧縮機の入口近傍冷媒配管の温度を数値化する温度演算手段と、外気温度を検知する外気温度センサと、前記外気温度センサからの信号を数値化する外気温度演算手段と、前記室外ユニットと前記室内ユニットを接続する冷媒配管の長さを設定する配管長設定スイッチと前記配管長設定スイッチからの信号から冷媒配管長を数値化する配管長判定手段と、前記試運転手段から試運転開始の指示がある場合、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と前記外気温度と前記配管長演算手段で演算された配管長と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示する冷媒適量表示手段とからなる第1制御装置からなる第1制御装置とからなり、前記試運転手段により試運転の指示が出され、一定時間経過後、前記冷媒封入量演算手段にて前記圧縮機の入口温度と外気温度に対する冷媒量が適正範囲にあるか否かを配管長との相関関係を考慮した予め実験によって得られた冷媒封入量特性データと比較演算し、冷媒封入量の適量,不適量を前記冷媒適量表示手段にて報知する作用を有する。 【0017】請求項2記載の発明は、前記室内ユニットの運転状態を通信する室内状態通信手段と、前記室内状態通信手段からの通信値から室内側の熱負荷量を演算する室内負荷演算手段と、前記冷媒封入量の判定において、前記配管長の替わりに前記室内負荷量と前記の温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段とからなり第2制御装置とからなり、前記試運転手段により試運転の指示が出され、一定時間経過後、前記冷媒封入量演算手段にて前記圧縮機の入口温度と外気温度に対する冷媒量が適正範囲にあるか否かを室内側の熱負荷量との関係を考慮した予め実験によって得られた冷媒封入量特性データと比較演算し、冷媒封入量の適量,不適量を前記冷媒適量表示手段にて報知する作用を有する。 【0018】請求項3記載の発明は、前記圧縮機の電源入力箇所近傍に設置された電流センサと、前記電流センサからの信号から前記圧縮機の駆動電流を数値化する電流演算手段と、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と前記外気温度と前記電流演算手段で演算された電流値と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに前記温度センサの正常,異常を判定する温度センサ異常判定手段と、前記温度センサが正常な場合、冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示し前記温度センサが異常な場合前記温度センサの異常を表示する冷媒適量表示手段とからなる第3制御装置とからなり、前記試運転手段により試運転の指示が出され、一定時間経過後、前記冷媒封入量判定手段にて圧縮機の入口温度と外気温度に対する冷媒量が適正範囲にあるか否かを予め実験によって得られたデータと比較判定し、この時、冷媒封入量と電流値の関係から、温度センサの正常異常を判定し、正常時のみ冷媒の封入量の適不適量を判定し、前記冷媒適量表示手段にて報知する作用を有する空気調和装置。 【0019】 【実施例】以下、本発明による空気調和装置の実施例について図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【0020】(実施例1)図1は、本発明の実施例1による空気調和装置の冷凍サイクル図である。図1中、黒抜き矢印は通常の冷房運転時の冷媒の流動方向を示す。図2は、同実施例のフローチャート、図3は同実施例の配管長と外気温度と冷媒量の関係を特性化した配管長冷媒特性図である。 【0021】本実施例の空気調和装置は、室外ユニットAと、室内ユニットBとから構成されている。 【0022】図1において、Aは、室外ユニットであり、圧縮機1,室外送風機4,室外熱交換器3とからなり、Bは室内ユニットであり、室内熱交換器7と、室内送風機8とから構成されており、圧縮機1,室外熱交換器3,室内熱交換器7,圧縮機1を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させる冷房サイクルを形成している。 【0023】9は試運転手段であり室外ユニットAもしくは室内ユニットBからの信号をもとに試運転の有無を判断する。Th0は温度センサであり圧縮機1の入口近傍に設置されている。Th1は外気温度センサであり室外ユニットA内に設置されている。11は温度演算手段であり温度センサTh0からの信号から圧縮機1の入口近傍冷媒配管の温度を数値化する。 【0024】10は外気温度演算手段であり、外気温度センサTh1からの信号から外気温度を数値化する。 【0025】12は配管長設定スイッチであり、室外ユニットAと室内ユニットBを接続する冷媒配管の長さを設定する。13は配管長判定手段であり配管長設定スイッチ12からの信号から冷媒配管長を数値化する。14は冷媒封入量判定手段であり、試運転手段10から試運転開始の指示がある場合、温度演算手段11で演算された温度と外気温度演算手段10で演算された外気温度と配管長演算手段13で演算された配管長と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する。15は冷媒適量表示手段であり、冷媒の適量,不適量を表示する。これらは第1制御装置Cnt1内に構成される。 【0026】以上の様に構成された空気調和装置について以下その動作について図2のフローチャート及び図3の配管長冷媒特性図を用いて説明する。 【0027】図2においてSTEP0では、冷房運転時に、試運転手段9により試運転の指示が出され、一定時間経過後、STEP1において、温度センサTh0からの信号をもとに圧縮機1の近傍配管温度を温度演算手段11にて温度値に数値化(T=7℃)する。STEP2では、外気温度センサTh1からの信号をもとに外気温度を数値化(TO=35℃)する。 【0028】STEP3では、配管長設定スイッチ12にて設定された設定値をもとに室外ユニットAと室内ユニットBとを結ぶ冷媒配管の長さを配管長判定手段13にて数値化(H=30m)する。 【0029】STEP4では、冷媒封入量判定手段14にて圧縮機1の入口温度と外気温度に対する冷媒量が適正範囲にあるか否かを配管長との関係を考慮した予め実験によって得られたデータと比較演算し判定する(例えばH=30m,TO=35℃の場合、圧縮機入口温度T=5℃以上10℃以下の場合は適量,T=5℃未満の場合は不適量を冷媒適量を判定する)。STEP5,STEP6では、冷媒封入量判定手段14で判定された冷媒封入量の適量,不適量を冷媒適量表示手段15にて報知する。 【0030】これらにより、冷媒配管長に合った適正冷媒封入量を正確に判定できるようになり圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化ができる。 【0031】尚、温度センサTh0は、室内ユニットB内の室内熱交換器7の出口配管に設置しても同様の効果が得られ、また、外気温度センサTh1は、室外ユニットA内の室外熱交換器3の出口配管に設置した温度センサにおける試運転前の温度を用いても同様の効果が得られる。 【0032】(実施例2)次に、本発明の実施例2について図面を参照しながら説明するが、実施例1と同一構造部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。 【0033】図4は、本発明の実施例2による空気調和装置の冷凍サイクル図である。図4中、黒抜き矢印は通常の冷房運転時の冷媒の流動方向を示す。図5は、同実施例のフローチャート、図6は同実施例の室内側熱負荷と外気温度と冷媒量の関係を特性化した熱負荷冷媒特性図である。 【0034】図4において、16は室内状態通信手段であり、室内ユニットBの運転状態を通信する。17は室内負荷演算手段であり室内状態通信手段16からの通信値から室内側の熱負荷量を演算する。18は冷媒封入量判定手段であり、試運転手段9から試運転開始の指示がある場合、温度演算手段11で演算された圧縮機入口温度と外気温度演算手段10で演算された外気温度と室内負荷演算手段17で演算された室内負荷量と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する。19は冷媒適量表示手段であり、冷媒の適量,不適量を表示する。これらは第2制御装置Cnt2内に構成される。 【0035】以上の様に構成された空気調和装置について以下その動作について図5のフローチャート及び図6の熱負荷冷媒特性図を用いて説明する。 【0036】図5においてSTEP7では、室内ユニットBにおける熱負荷量(例えば室内送風機の強さ,室内熱交換器7の吸い込み吹き出し温度差,室内設定温度,室内温度)を第2制御装置Cnt2に室内状態通信手段16にて通信し、室内負荷演算手段17にて室内側の熱負荷量を数値化(Q=5kW〔中〕)する。 【0037】STEP8では、冷媒封入量判定手段18にて圧縮機1の入口温度に対する冷媒量が適正範囲にあるか否かを室内側の熱負荷量と外気温度との関係を考慮した予め実験によって得られたデータと比較演算し判定する(例えばQ=5kW〔中〕,外気温度TO=35℃の場合、圧縮機入口温度T=5℃以上10℃以下の場合は適量,T=5℃未満の場合は不適量を冷媒適量を判定する)。STEP9,STEP10では、冷媒封入量判定手段18で判定された冷媒封入量の適量,不適量を冷媒適量表示手段19にて報知する。 【0038】これらにより、室内側の熱負荷量に合った適正冷媒封入量を正確に判定できるようになり圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化ができる。 【0039】(実施例3)次に、本発明の実施例3について図面を参照しながら説明するが、実施例1と同一構造部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。 【0040】図7は、本発明の実施例3による空気調和装置の冷凍サイクル図である。図7中、黒抜き矢印は通常の冷房運転時の冷媒の流動方向を示す。図8は、同実施例のフローチャート、図9は同実施例の圧縮機入口温度,外気温度,電流と冷媒量の関係を特性化した電流冷媒特性図である。 【0041】図7において、CT0は圧縮機1の電源入力箇所近傍に設置された電流センサである。21は電流センサCT0からの信号から圧縮機1の駆動電流を数値化する。22は温度センサ異常判定手段であり、温度演算手段11で演算された圧縮機入口温度と外気温度演算手段10で演算された外気温度と電流演算手段22で演算された電流値と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに温度センサTh0の正常,異常を判定する。23は冷媒封入量判定手段であり、温度センサTh0が正常な場合、冷媒封入量の適量,不適量を判定する。24は冷媒適量表示手段であり、冷媒の適量,不適量を表示し温度センサTh0が異常な場合、温度センサTh0の異常を表示する。これらは第3制御装置Cont3内に構成される。 【0042】以上の様に構成された空気調和装置について以下その動作について図8のフローチャートを用いて説明する。 【0043】図8においてSTEP10では、電流センサCT0からの電流信号をもとに圧縮機1の駆動電流を電流演算手段21にて電流値に数値化(A=10A)する。STEP11では、温度センサTh0からの温度信号をもとに圧縮機1の近傍配管温度を温度演算手段11にて温度値に数値化(T=10℃)する。 【0044】STEP12では、温度センサ異常判定手段22にて圧縮機1の入口温度と外気温度と圧縮機駆動電流と冷媒量の特性データから温度センサTh0の正常,異常を判定する(例えば、外気温度TO=35℃の場合、電流値A=8Aと圧縮機入口温度T=10℃なら温度センサTh0は正常、電流値A=10Aと圧縮機入口温度T=10℃なら温度センサTh0は異常を判定する)。STEP13では、温度センサTh0が正常と判定された場合のみ冷媒封入量が適正範囲にあるか否かを温度センサTh0との関係を考慮した予め実験によって得られたデータと比較演算し判定する。 【0045】STEP14,STEP15では、冷媒封入量判定手段23で判定された冷媒封入量の適量,不適量をSTEP16では、温度センサTh0の異常を冷媒適量表示手段24にて報知する。 【0046】これらにより、冷媒封入量と圧縮機入口温度,外気温度,電流値の関係から、温度センサの正常異常を判定し、正常時のみ冷媒封入量の適量,不適量を判定でき、冷凍サイクルへの冷媒の誤封入を防止できる。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明は、圧縮機と室外熱交換器と室外送風機とからなる室外ユニットと、室内熱交換器と室内送風機とからなる室内ユニットとから構成され、前記圧縮機,前記室外熱交換器,前記室内熱交換器,前記圧縮機を順次冷媒配管にて環状に接続して冷媒を循環させ冷房サイクルを形成し、前記室外ユニットもしくは前記室内ユニットからの信号をもとに試運転の有無を判断する試運転手段と、前記圧縮機の入口近傍に設置された温度センサと、前記温度センサからの信号から前記圧縮機の入口近傍冷媒配管の温度を数値化する温度演算手段と、外気温度を検知する外気温度センサと、前記外気温度センサからの信号を数値化する外気温度演算手段と、前記室外ユニットと前記室内ユニットを接続する冷媒配管の長さを設定する配管長設定スイッチと前記配管長設定スイッチからの信号から冷媒配管長を数値化する配管長判定手段と、前記試運転手段から試運転開始の指示がある場合、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と前記配管長演算手段で演算された配管長と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示する冷媒適量表示手段とからなる第1制御装置を備えたことにより、試運転時、冷媒配管長に合った適正冷媒封入量を正確に判定できるようになり圧縮機の破損を未然に防止すると共に、設置形態に最適な冷媒を封入でき、冷媒封入量の省冷媒化及び設置作業時間の最短化と冷媒の過封入を防止できる。 【0048】また、請求項2記載の発明は、前記室内ユニットの運転状態を通信する室内状態通信手段と、前記室内状態通信手段からの通信値から室内側の熱負荷量を演算する室内負荷演算手段と、前記冷媒封入量の判定において、前記配管長の替わりに前記室内負荷量と前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段とからなり第2制御装置を備えたことにより、試運転時、室内側の熱負荷量に応じて冷媒封入量を適正化することで、圧縮機の破損を未然に防止すると共に、設置熱負荷に最適な冷媒を封入でき、省冷媒化が可能となり作業時間の最短化と冷媒の過封入を防止できる。 【0049】また、請求項3記載の発明は、前記圧縮機の電源入力箇所近傍に設置された電流センサと、前記電流センサからの信号から前記圧縮機の駆動電流を数値化する電流演算手段と、前記温度演算手段で演算された圧縮機入口温度と外気温度と前記電流演算手段で演算された電流値と予め実験により算出した冷媒封入量との相関関係をもとに前記温度センサの正常,異常を判定する温度センサ異常判定手段と、前記温度センサが正常な場合、冷媒封入量の適量,不適量を判定する冷媒封入量判定手段と、冷媒の適量,不適量を表示し前記温度センサが異常な場合前記温度センサの異常を表示する冷媒適量表示手段とからなる第3制御装置を備えたことにより、試運転時に冷媒封入量を適正化することで、圧縮機の破損を未然に防止すると共に、冷凍サイクルに最適な冷媒を封入でき、省冷媒化が可能となる。さらに、長配管設置時の冷媒追加においても事前の追加量計算を不要とでき、作業時間の最短化と冷媒の過封入を防止できる。この機器において、温度センサの異常を電流センサから得られた電流値を基に判定し、温度センサの異常による冷媒封入量の誤封入を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月29日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−337236 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−149002 |
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