| 【発明の名称】 |
ヒートポンプ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福留 二朗
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| 【要約】 |
【課題】圧縮型の冷凍機と吸収型の冷凍機を複合することで、それらの冷凍機の欠点を補い、その結果としてエネルギー効率に優れたヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】圧縮機(2)へ戻る冷媒の一部を吸収器(11)で吸収させて発生器(14)に送り、この発生器(14)の熱源として、前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水若しくはエンジンのその他の廃熱を用いることで、吸収液から冷媒を分離させて圧縮機(2)の吐出側に合流させるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】圧縮機によって冷媒を送り出すヒートポンプの冷媒回路において、前記圧縮機側に戻る冷媒の一部を吸収する吸収器と、前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水若しくはエンジンのその他の廃熱を熱源として、吸収器によって吸収された冷媒と吸収媒体との混合物から冷媒を分離する発生器とを設けて、その発生器によって分離された冷媒を圧縮機の吐出側に合流させる吸収式冷凍サイクルを複合してなることを特徴とするエンジンヒートポンプ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンヒートポンプに関するものである。 【0002】 【従来の技術】エンジンヒートポンプは、エンジンで圧縮機を駆動し、この圧縮機で冷媒ガスを高温・高圧に圧縮して送り出す圧縮式の冷凍サイクルである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように圧縮機を用いたエンジンヒートポンプでは、圧縮機で冷媒を圧縮するが、冷凍サイクル全体の熱交換容量を上げるためには、必然的に冷媒循環量を増加させることになり、このためには、圧縮機の容量を増加させる必要がある。この圧縮機の容量を増加させる方法としては、容量の大きい圧縮機を用いる方法と複数の圧縮機を多連に用いる方法とがあるが、何れにしても、圧縮機容量が増大するとエンジンの負荷も増大するから、燃料消費量も多くなることになる。 【0004】他方、吸収式冷凍機は、吸収媒体と冷媒との混合物をポンプで循環させるのみであり、エネルギー消費量が少ない利点があるが、その半面、冷媒を吸収媒体から分離させるための発生器にバーナーなどの熱源を必要とし、全体のエネルギー効率は必ずしも高くない。 【0005】この発明は、このような圧縮型の冷凍機と吸収型の冷凍機を複合することで、それらの冷凍機の欠点を補い、その結果としてエネルギー効率に優れたヒートポンプ装置を提供することを目的としてなされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明では、圧縮機によって冷媒を送り出すヒートポンプの冷媒回路において、前記圧縮機側に戻る冷媒の一部を吸収する吸収器と、前記圧縮機を駆動するエンジンの冷却水若しくはエンジンのその他の廃熱を熱源として、吸収器によって吸収された冷媒と吸収媒体との混合物から冷媒を分離する発生器とを設けて、その発生器によって分離された冷媒を圧縮機の吐出側に合流させる吸収式冷凍サイクルを複合してなることを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】図において、(1)はエンジン、(2)は、そのエンジンで駆動される圧縮機であって、圧縮機(2)の吐出ライン(3)の途中には、その圧縮機(2)から吐出された冷媒中のオイルを分離するオイルセパレータ(4)が設けられ、このオイルセパレータ(3)を出た冷媒ガスが、四方弁(5)へ送られるようになっている。 【0008】冷房サイクルにおいては、この四方弁(5)は室外熱交換器(6)側に冷媒ガスを流すように切換えられており、その室外熱交換器(6)で凝縮された冷媒は、冷媒ライン(7)を通って室内熱交換器(8)側へ流れ、その室内熱交換器(8)手前に設けられた膨張弁(9)で圧力を解放された後、室内熱交換器(8)での気化潜熱により熱を奪って冷房を行う。更に、気化した冷媒は、ライン(10)を通り、四方弁(5)側へ戻る。 【0009】他方、暖房サイクルにおいては、四方弁(5)からライン(10)を逆に流れて室内熱交換器(8)側へ先に流れ、この室内熱交換器(8)で凝縮熱を放出して暖房を行った後、前記のライン(7)を通って室外熱交換器(6)から四方弁(5)へ戻る。 【0010】上記のようなエンジンヒートポンプの冷凍サイクルにおいて、四方弁(5)へ戻った冷媒は、冷媒戻りライン(10)により、図示しないアキュムレータに一旦滞留した後圧縮機(2)へ吸引されるが、本実施形態では、そのアキュムレータの代わりに、吸収式冷凍サイクルを構成する吸収器(11)を配置して、四方弁(5)からの冷媒を一旦この吸収器(11)へ滞留させるようにしている。 【0011】吸収器(11)において、冷媒ガスを吸収して希薄になった吸収液、言い換えれば吸収液と冷媒ガスとの混合物は、ポンプ(12)により、送出ライン(13)を通って発生器(14)へ送られるようになっている。発生器(14)は、エンジン冷却水回路(15)の冷却水を熱源として、吸収液よりも沸点の低い冷媒ガスのみを蒸発気化させるよう構成されており、そこで気化した冷媒ガスは、合流ライン(16)を通って、前記圧縮機(2)の吐出ライン(3)へ合流して、その圧縮機(2)の吐出冷媒ガスとともに、四方弁(5)側へ流れる。 【0012】他方、発生器(14)で冷媒ガスを放出して濃縮された吸収液の単体は、吸収液戻りライン(17)より吸収器(11)内を通過して、その吸収器(11)手前側の冷媒戻りライン(10)へ合流し、冷媒を吸収してその吸収器(11)内へ流下する。吸収液戻りライン(17)が吸収器(11)を通過する際に、前記発生器(14)で温められた吸収液の熱によって、吸収器(11)内の冷媒ガスを気化させて、その吸収器(11)内の上層部に対流する冷媒ガスのみ圧縮機(2)側へ吸引され、下方に滞留している吸収液と冷媒ガスのみが、その吸収器(11)の低層部から送出ライン(13)へ吸引される。 【0013】この種の吸収式冷凍サイクルと同様に、送出ライン(13)の途中には、吸収液戻りライン(10)の吸収液との熱交換により、前記混合物を加熱して冷媒の気化を促進するための熱交換器(18)が設けられている。 【0014】図2は、発生器(14)の熱源として、同じエンジン(1)の廃熱であるエンジン排気の熱を利用する場合であって、発生器(14)をエンジン排気経路(19)の途中に配置して、その排気の熱で冷媒ガスの蒸発気化を行うようにしている。 【0015】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、圧縮機に戻る冷媒の一部を吸収液に吸収させる吸収式冷凍サイクルを設け、この吸収冷凍サイクルで蒸発気化させた冷媒ガスを再び圧縮機からの冷媒回路を合流して送り出すようにしているから、圧縮機で圧縮される冷媒は一部でよいことになる。そのため、同じ冷媒容量であれば、圧縮機の容量を小さくできるので、その圧縮機を駆動するエンジンの負荷も小さくなり、エンジンの燃料消費量を低減できる。 【0016】他方、吸収冷凍サイクルの発生器の熱源は、エンジンの廃熱を利用するので、バーナーなどの特別の熱源が不要となるか少なくとも小さくできるので、全体的なエネルギー効率を増大させて燃料消費量を少なくできるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマーディーゼル株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月29日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】樽本 久幸
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| 【公開番号】 |
特開平11−337216 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−149693 |
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