| 【発明の名称】 |
アンモニア吸収式冷凍機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大西 尚
【氏名】平中 幸男
【氏名】椿原 昇
【氏名】岩田 克雄
【氏名】岩本 皓夫
【氏名】矢野 猛
【氏名】吉良 和久
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| 【要約】 |
【課題】蒸発器内のアンモニア液の濃度が薄くなるのを防止して、冷凍能力の低下を防止し得るアンモニア吸収式冷凍機を提供することを目的とする。
【解決手段】アンモニア液を蒸発させる蒸発器1からアンモニア液を取り出すためのアンモニア液取出管17の途中に介装された冷媒再生器8に、吸収器2から再生部3に移送するアンモニア水溶液移送管12内のアンモニア水溶液を加熱用の熱源として導くようにするとともに、冷媒再生器8から排出されるアンモニア水溶液を、アンモニア水溶液排出管45を介して、吸収器2内の不凝縮性ガスを抽気するための不凝縮性ガス抽気管43途中に設けられたエジェクタ41に、駆動液として供給するようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アンモニア液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器と、この吸収器で得られた濃アンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管を介して導き加熱する再生器および精留器からなる再生部と、この再生部からのアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管を介して導き凝縮させる凝縮器と、この凝縮器で凝縮されたアンモニア液を上記蒸発器に移送するとともに途中に開閉弁が設けられたアンモニア液移送管と、上記蒸発器の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに途中に加熱用の冷媒再生器が設けられたアンモニア液取出管とから構成し、かつ上記アンモニア水溶液移送管内のアンモニア水溶液を上記冷媒再生器に熱源として導くアンモニア水溶液供給管を具備させたことを特徴とするアンモニア吸収式冷凍機。 【請求項2】 冷媒再生器におけるアンモニア水溶液の出口部と、吸収器内の不凝縮性ガスを抽気するための抽気管途中に設けられたエジェクタの駆動液供給部とをアンモニア水溶液排出管により接続したことを特徴とする請求項1記載のアンモニア吸収式冷凍機。 【請求項3】 アンモニア液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器と、この吸収器で得られた濃アンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管を介して導き加熱する再生器および精留器からなる再生部と、この再生部からのアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管を介して導き凝縮させる凝縮器と、この凝縮器で凝縮されたアンモニア液を上記蒸発器に移送するとともに途中に開閉弁が設けられたアンモニア液移送管と、途中に還流ポンプを有するとともに上記凝縮器からのアンモニア液を上記精留器に還流させる還流管と、上記蒸発器の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに途中に加熱用の冷媒再生器が設けられたアンモニア液取出管とから構成し、かつ上記還流ポンプの下流位置における還流管と上記冷媒再生器の熱源入口部とをアンモニア液供給管を介して接続するとともに、上記冷媒再生器の熱源出口部と上記還流ポンプの上流位置における還流管とをアンモニア液排出管を介して接続したことを特徴とするアンモニア吸収式冷凍機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア吸収式冷凍機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、アンモニア吸収式冷凍機は、図3に示すように、主に、アンモニア液を蒸発させる蒸発器101、この蒸発器101で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管111を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器102、この吸収器102で得られた濃アンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管112を介して導き加熱する再生器105およびアンモニアの濃度を増加させる精留器106からなる再生部103、この再生部103からのアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管113を介して導き凝縮させる凝縮器104、この凝縮器104からのアンモニア液を蒸発器101に移送するアンモニア液移送管114、上記凝縮器104からのアンモニア液を精留器106に還流させる還流ポンプ116が設けられた還流管115などが具備されており、さらに上記アンモニア液移送管114と上記蒸発器101からのアンモニア蒸気を吸収器102に移送する第1アンモニア蒸気移送管111との間で熱交換を行い冷凍効率を向上させるための過冷却器107、上記蒸発器101の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに上記アンモニア液移送管114内を流れるアンモニア液の持つ熱により水分を蒸発させて蒸発器101の性能劣化すなわち冷凍能力の低下を防止するための冷媒再生器58などが具備されている。 【0003】上記構成において、冷凍サイクルの作動により、蒸発器101内でアンモニア液が蒸発され、この蒸発によりブラインが冷却されて、冷熱源が得られている。そして、この冷凍サイクルの作動時に、ブラインの温度に応じて、すなわちブライン温度指示調節計121からの指示により、再生器105に加熱用蒸気を供給する蒸気量調整弁122が制御されるとともに、凝縮器104内のアンモニア液の液面についても、一定の液面となるように、アンモニア液移送管114の冷媒再生器108より下流側に介装された開閉弁123が制御されている。 【0004】例えば、冷凍負荷が大きい時、すなわちブライン温度が高い時、加熱用蒸気の供給量が大きくなって凝縮器104内の液面が上昇するため、開閉弁123の開度が大きくされる。また、逆に、冷凍負荷が小さい時、加熱用蒸気の供給量が絞られて凝縮器104内の液面が下がるため、開閉弁123の開度が小さくされる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によると、冷凍負荷が小さい場合、アンモニア液移送管114途中に設けられた開閉弁123の開度が小さくされるため、冷媒再生器108に供給される熱源であるアンモニア液が少なくなる。この状態が持続すると、蒸発器101の底部から取り出されたアンモニア液に含まれる水分の除去が充分に行われず、蒸発器101内のアンモニア液の濃度が次第に薄くなって、冷凍能力が低下するという問題があった。 【0006】そこで、本発明は、蒸発器内のアンモニア液の濃度が薄くなるのを防止して、冷凍能力の低下を防止し得るアンモニア吸収式冷凍機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の第1の手段は、アンモニア液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器と、この吸収器で得られた濃アンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管を介して導き加熱する再生器および精留器からなる再生部と、この再生部からのアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管を介して導き凝縮させる凝縮器と、この凝縮器で凝縮されたアンモニア液を上記蒸発器に移送するとともに途中に開閉弁が設けられたアンモニア液移送管と、上記蒸発器の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに途中に加熱用の冷媒再生器が設けられたアンモニア液取出管とから構成し、かつ上記アンモニア水溶液移送管内のアンモニア水溶液を上記冷媒再生器に熱源として導くアンモニア水溶液供給管を具備させたアンモニア吸収式冷凍機であり、さらにこの冷凍機において、冷媒再生器におけるアンモニア水溶液の出口部と、吸収器内の不凝縮性ガスを抽気するための抽気管途中に設けられたエジェクタの駆動液供給部とをアンモニア水溶液排出管により接続したものである。 【0008】上記第1の手段の構成によると、冷媒再生器の熱源として、吸収器から再生部に移送されるアンモニア水溶液を使用するようにしたので、凝縮器の液面に応じて制御される開閉弁が設けられたアンモニア液移送管内を流れるアンモニア液を使用する場合とは異なり、常に、冷媒再生器において必要とされる熱量を確保することができ、また吸収器内の不凝縮性ガスを取り出すためにエジェクタを使用するとともにその駆動液として冷媒再生器から排出されるアンモニア水溶液を使用するようにしたので、吸収器内の不凝縮性ガスの抽気能力が高められる。 【0009】また、本発明の第2の手段は、アンモニア液を蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器と、この吸収器で得られた濃アンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管を介して導き加熱する再生器および精留器からなる再生部と、この再生部からのアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管を介して導き凝縮させる凝縮器と、この凝縮器で凝縮されたアンモニア液を上記蒸発器に移送するとともに途中に開閉弁が設けられたアンモニア液移送管と、途中に還流ポンプを有するとともに上記凝縮器からのアンモニア液を上記精留器に還流させる還流管と、上記蒸発器の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに途中に加熱用の冷媒再生器が設けられたアンモニア液取出管とから構成し、かつ上記還流ポンプの下流位置における還流管と上記冷媒再生器の熱源入口部とをアンモニア液供給管を介して接続するとともに、上記冷媒再生器の熱源出口部と上記還流ポンプの上流位置における還流管とをアンモニア液排出管を介して接続したアンモニア吸収式冷凍機である。 【0010】上記第2の手段の構成によると、還流管内を流れるアンモニア液を冷媒再生器に供給するようにしたので、常に、冷媒再生器が必要とされる熱量を確保することができ、しかも冷媒再生器にて冷却されたアンモニア液が還流ポンプの上流側の還流管内に戻されるため、凝縮器を出た温度の高い、すなわち飽和温度に近いアンモニア液が直接還流ポンプに流入する場合に比べて、キャビテーションの発生を防止し得る。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態におけるアンモニア吸収式冷凍機を、図1に基づき説明する。 【0012】このアンモニア吸収式冷凍機は、冷媒であるアンモニア液を蒸発させる蒸発器1と、この蒸発器1で蒸発されたアンモニア蒸気を第1アンモニア蒸気移送管11を介して導きアンモニア水溶液に吸収する吸収器2と、この吸収器2でアンモニア蒸気を吸収して濃度が濃くなったアンモニア水溶液を、溶液ポンプ13を有するアンモニア水溶液移送管12を介して導きアンモニア蒸気の再生を行うための再生器5および濃縮を行う精留器6からなる再生部3(正確には、アンモニア水溶液は精留器側に供給される)と、この再生部3で得られたアンモニア蒸気を第2アンモニア蒸気移送管14を介して導き凝縮させる凝縮器4と、この凝縮器4で得られたアンモニア液を上記蒸発器1に移送するアンモニア液移送管15と、上記再生器5の底部に溜まった水を吸収器2に移送する水移送管16と、上記第1アンモニア蒸気移送管11とアンモニア液移送管15との間で熱交換を行う過冷却器7と、上記蒸発器1の底部に溜まったアンモニア液を取り出すとともに途中に冷媒再生器8が介装されたアンモニア液取出管17と、途中に還流ポンプ19が介装されて凝縮器4内のアンモニア液を精留器6に還流させるための還流管18と、上記蒸発器1からブラインを取り出すブライン取出管21途中に設けられてブライン温度を検出するとともにその検出温度に応じて再生器5に加熱用蒸気を供給する蒸気供給管22途中に介装された蒸気量調整弁32に所定の指示信号を出力するブライン温度指示調節計31と、凝縮器4側に設けられて凝縮器4内の液面を検出するとともにその液面に応じてアンモニア液移送管15途中に介装された開閉弁(勿論、その開度が調整し得るもの)34に所定の指示信号を出力する液面指示調節計33と、上記第2アンモニア蒸気移送管14途中に設けられてアンモニア蒸気温度を検出するとともにその検出温度に応じて還流管18途中に介装された還流量調整弁36に所定の指示信号を出力するアンモニア蒸気温度指示調節計35と、途中に介装されたエジェクタ41により吸収器2内の不凝縮性ガスを抽気タンク42に抜き出すための不凝縮性ガス抽気管43とが具備されている。 【0013】そして、さらに上記構成において、アンモニア水溶液移送管12の溶液ポンプ13の下流側と冷媒再生器8の熱源入口部とがアンモニア水溶液供給管44により接続されるとともに、冷媒再生器8の熱源出口部と不凝縮性ガス抽気管43に設けられたエジェクタ41の駆動液供給部とがアンモニア水溶液排出管45により接続されている。 【0014】上記構成において、蒸発器1から出力されるブライン温度が設定温度範囲内である場合には、冷凍サイクルが全て作動されるとともに、再生部3(精留器6)から出力されるアンモニア液の温度が一定温度(または所定温度範囲)となるように、アンモニア蒸気温度指示調節計35により還流量調節弁36が制御され、また凝縮器4内の液面が一定(または所定範囲)となるように、液面指示調節計33からの指示によりアンモニア液移送管15途中の開閉弁34が制御され、さらにアンモニア水溶液供給管44よりアンモニア水溶液が冷媒再生器8に供給されて、この冷媒再生器8内を流れる蒸発器1からのアンモニア液を加熱し、その水分が蒸発される。 【0015】また、上記冷媒再生器8を出たアンモニア水溶液は、アンモニア水溶液排出管45を介して、吸収器2内の不凝縮性ガスを抽気タンク42に抜き出すための不凝縮性ガス抽気管43に設けられたエジェクタ41に導かられ、駆動液として使用される。 【0016】このように、冷媒再生器8の熱源として、吸収器2から再生部3に移送されるアンモニア水溶液を使用するようにしたので、従来のように、凝縮器4の液面に応じて制御される開閉弁34が介装されたアンモニア液移送管15内を流れるアンモニア液を使用する場合とは異なり、常に、冷媒再生器8において必要とされる熱量を確保することができ、したがって蒸発器1内のアンモニア液の濃度を高く維持することができるので、冷凍能力の低下を防止し得る。 【0017】次に、本発明の第2の実施の形態におけるアンモニア吸収式冷凍機を、図2に基づき説明する。なお、本第2の実施の形態と上記第1の実施の形態との相違点は、冷媒再生器の熱源であるため、本説明においては、その要部について説明をするとともに、第1の実施の形態と同一部品については、同一番号を符してその詳細な説明を省略する。 【0018】本アンモニア吸収式冷凍機においては、冷媒再生器の熱源として、凝縮器から再生部に還流されるアンモニア液を使用するようにしたものである。すなわち、図2に示すように、還流管18の還流ポンプ19より下流位置と冷媒再生器8の熱源入口部とがアンモニア液供給管51により接続されるとともに、冷媒再生器8の熱源出口部と還流管18の還流ポンプ19より上流位置とがアンモニア液排出管52により接続されている。 【0019】したがって、この構成においては、還流ポンプ19により還流管18内の温度が高いアンモニア液が冷媒再生器8に供給されるため、常に、冷媒再生器8で必要とされる熱量を確保することができ、したがって第1の実施の形態と同様に、蒸発器1での冷凍機能力の低下を防止することができる。 【0020】また、本第2の実施の形態においては、冷媒再生器8にて冷却(過冷却)されたアンモニア液が還流ポンプ19より上流側の還流管18内に戻されるため、凝縮器4を出た温度の高い、すなわち飽和温度に近いアンモニア液が直接還流ポンプ19に流入する場合に比べて、キャビテーションの発生による還流ポンプ19での空引き運転を防止することもできる。 【0021】 【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係るアンモニア吸収式冷凍機の構成によると、冷媒再生器の熱源として、吸収器から再生部に移送されるアンモニア水溶液を使用するようにしたので、従来のように、凝縮器の液面に応じて制御される開閉弁が設けられたアンモニア液移送管内を流れるアンモニア液を使用する場合とは異なり、常に、冷媒再生器において必要とされる熱量を確保することができ、したがって蒸発器内のアンモニア液の濃度を高く維持することができるので、冷凍能力の低下を防止し得る。 【0022】また、請求項2に記載のアンモニア吸収式冷凍機の構成によると、吸収器内の不凝縮性ガスを取り出すためにエジェクタを使用するとともにその駆動液として冷媒再生器から排出されるアンモニア水溶液を使用するようにしたので、吸収器内の不凝縮性ガスの抽気能力を高めることができる。 【0023】さらに、請求項3に記載のアンモニア吸収式冷凍機の構成によると、還流管内を流れるアンモニア液を冷媒再生器に供給するようにしたので、常に、冷媒再生器が必要とされる熱量を確保することができ、したがって請求項1の場合と同様に、蒸発器での冷凍能力の低下を防止することができ、しかも冷媒再生器にて冷却されたアンモニア液が還流ポンプの上流側の還流管内に戻されるため、凝縮器を出た温度の高い、すなわち飽和温度に近いアンモニア液が直接還流ポンプに流入する場合に比べて、キャビテーションの発生による還流ポンプでの空引き運転を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000183369 【氏名又は名称】住友精密工業株式会社 【識別番号】000005119 【氏名又は名称】日立造船株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−201591 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−1941 |
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