| 【発明の名称】 |
給湯装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】安藤 正和
【氏名】森 錦司
【氏名】中島 忠司
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| 【要約】 |
【課題】保温制御中に燃料ガスが多量に消費されることを防止した給湯装置を提供する。
【解決手段】給湯バーナ5と給湯熱交換器6と給湯燃焼ファン21とを有する給湯手段2と、加熱バーナ40と加熱燃焼ファン49とを有する加熱手段3と、給湯手段2と加熱手段3とを収納し、これらの燃焼排ガスを集合させて排出する集合排気口81を有する筐体80と、加熱バーナ40を加熱燃焼ファン49と給湯燃焼ファン21と共に作動させる加熱制御を行なう加熱制御手段32と、給湯制御と給湯熱交換器6内の湯の保温制御とを行なう給湯制御手段31とを備えた給湯装置において、給湯制御手段31は、加熱制御手段32により、前記加熱制御が実行されているときは、前記保温制御の実行を禁止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】給水管により給水された水を給湯バーナにより加熱する給湯熱交換器と、該給湯バーナへの燃料供給量を調節する燃料供給調節手段と、該給湯バーナに燃焼用空気を供給する給湯燃焼ファンと、該給湯熱交換器で加熱された湯が出湯される給湯管と、該給湯管から給湯される湯の温度を検出する給湯温度センサと、前記給湯熱交換器の出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサと、前記給湯熱交換器を通過する流水の有無を検出する流水センサとを有する給湯手段と、前記給水管から給水される水以外の他の被加熱物を加熱する加熱バーナと、該加熱バーナに燃焼用空気を供給する加熱燃焼ファンとを有する加熱手段と、前記給湯手段と前記加熱手段とを収納し、前記給湯バーナの燃焼排ガスと、前記加熱バーナの燃焼排ガスとを集合させて排出する集合排気口を有する筐体と、前記加熱バーナを所定条件で作動させ、該加熱バーナの作動中は前記加熱燃焼ファンと前記給湯燃焼ファンとを共に作動させる加熱制御を行なう加熱制御手段と、 前記流水センサにより流水が検出されているときに、前記給湯温度センサの検出温度が所定の給湯目標温度と一致するように、前記燃料供給調節手段により前記給湯バーナの燃焼量を調節する給湯制御と、前記流水センサにより流水が検出されていないときに、前記熱交温度センサの検出温度が所定の保温開始温度未満となったときに、前記給湯バーナを所定の保温目標温度に応じて決定される加熱時間の間作動させる保温制御とを行なう給湯制御手段とを備えた給湯装置において、前記給湯制御手段は、前記加熱制御手段により、前記加熱制御が実行されているときは、前記保温制御の実行を禁止することを特徴とする給湯装置。 【請求項2】前記給湯制御手段は、前記保温制御の実行中で前記給湯バーナが作動しているときに、前記加熱制御手段により前記加熱制御が開始されたときは、該給湯バーナの作動を停止してから該保温制御を中断し、該加熱制御が終了した後に該保温制御を再開し、また、前記保温制御の実行中で前記給湯バーナが作動していないときに、前記加熱制御手段により前記加熱制御が開始されたときには、直ちに該保温制御を中断し、該加熱制御が終了した後に該保温制御を再開することを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術の分野】本発明は、浴槽や台所等に給湯を行う給湯装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、瞬間式のガス給湯装置において、給湯バーナにより加熱され、給水管から供給される水を昇温させる給湯熱交換器と、該給湯バーナへの燃料ガスの供給流量を調節するガス比例弁と、該給湯バーナに燃焼用空気を供給する給湯燃焼ファンと、該給湯熱交換器から給湯管を介して給湯される湯の温度を検出する給湯温度センサと、熱交換器中を通過する流水の有無を検出する流水センサとを備えたものが知られている。 【0003】かかるガス給湯装置にあっては、給湯配管の先端に接続されたカラン等を使用者が開けることで、熱交換器への給水が開始され、流水センサにより熱交換器中を通過する流水が検出されると、この流水の検出に応じて、給湯バーナが作動し、熱交換器中の水の加熱が開始される。そして、前記給湯温度センサの検出温度が所定の目標給湯温度と一致するように、ガス比例弁により給湯バーナへの燃料ガスの供給流量が調節され、また、給湯ファンの回転速度を変化させることで給湯バーナへの燃焼用空気の供給流量が調節されて、給湯バーナの燃焼量が調節される。 【0004】ここで、給湯バーナの燃焼が開始されるのは、上述したように、使用者がカランを開けて前記流水センサにより熱交換器中を通過する流水が検出された時である。そのため、熱交換器を通過して加熱された湯が実際にカランから給湯されるのは、熱交換器からカランまでの給湯配管中に滞留していた水に加えて、熱交換器中に滞留していた水がカランから供給された後となる。このため、使用者がカランを開けてから実際にカランに湯が給湯されるまでに時間遅れを生じ、使い勝手が悪いという不都合があった。 【0005】そこで、このような、カランを開けてから給湯が開始されるまでの時間遅れを小さくするため、熱交換器から給湯配管への出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサを設け、給湯停止中(流水センサにより流水が検出されないとき)も、該熱交温度センサの検出温度が所定範囲に保たれるように、給湯バーナを間欠的に作動させる保温制御を行うようにしたガス給湯装置が知られている(特開平9−243169等)。 【0006】このように、熱交換器内の湯を予め所定温度範囲内に保っておく保温制御を行うことで、使用者がカランを開いてから該カランに湯が給湯されるまでに給水される水の量を、熱交換器からカランまでの給湯管に滞留していた水のみとすることができるので、該保温制御を行わない場合よりもカランに給湯されるまでの遅れ時間を短縮することができる。 【0007】ところで、給湯の他に、浴槽内の湯の追焚きや、温水床暖房器への給湯等を行なうため、上述した給湯機能を有する給湯手段の他に別の加熱手段を設ける場合、これらの設置スパースを小さくするため、該給湯手段と該加熱手段とを一体の筐体内に配置し、該給湯手段の燃焼排ガスと、該加熱手段の燃焼排ガスとを、該筐体に設けた共通の集合排気管から排出させる構成とすることが考えられる。 【0008】そして、このような構成とした場合は、給湯バーナのみ、或いは前記加熱手段の加熱バーナのみを単独で燃焼させた場合であっても、給湯バーナに燃焼用空気を供給する給湯燃焼ファンと、加熱バーナに燃焼用空気を供給する加熱燃焼ファンとの双方を作動させる必要がある。 【0009】これは、例えば加熱バーナを燃焼させたときに、加熱燃焼ファンと共に給湯燃焼ファンを作動させ、給湯燃焼ファンから集合排気口方向への空気流を生じさせることで、加熱バーナからの燃焼排ガスが給湯バーナ側に逆流することを防止するための処理である。この処理により、加熱バーナから集合排気口方向へと流れた燃焼排ガスが、給湯バーナ側に流れて、再び給湯燃焼ファンに吸入され、給湯バーナの燃焼状態が悪化することを防止することができる。 【0010】しかし、本願発明者らは、このように、給湯手段と他の加熱手段とを一体の筐体に配置し、給湯燃焼ファンと加熱燃焼ファンとを共に作動させるようにした給湯装置においては、上述した保温制御を行なう際に以下の不都合を生じることを知見した。 【0011】即ち、給湯手段が保温制御を実行し、給湯バーナが間欠的に作動しているときに、加熱バーナが燃焼を開始し、加熱燃焼ファンと共に給湯燃焼ファンが作動すると、給湯燃焼ファンにより筐体外部から吸入された外気が給湯熱交換器にあたる。そのため、特に外気温が低いときには、給湯熱交換器内に滞留、保温されていた湯の温度が急速に低下する。 【0012】したがって、前記保温制御において、給湯熱交換器内の湯の温度が、前記所定温度範囲の上限から下限まで低下する時間が短くなる。そのため、給湯熱交換器内の湯を保温するために給湯バーナを作動させる間隔が短くなり、保温制御における燃料ガスの消費量が増加してしまうという不都合があることを知見した。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不都合を解消し、保温制御中に燃料ガスが多量に消費されることを防止した給湯装置を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、給水管により給水された水を給湯バーナにより加熱する給湯熱交換器と、該給湯バーナへの燃料供給量を調節する燃料供給調節手段と、該給湯バーナに燃焼用空気を供給する給湯燃焼ファンと、該給湯熱交換器で加熱された湯が出湯される給湯管と、該給湯管から給湯される湯の温度を検出する給湯温度センサと、前記給湯熱交換器の出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサと、前記給湯熱交換器を通過する流水の有無を検出する流水センサとを有する給湯手段と、前記給水管から給水される水以外の他の被加熱物を加熱する加熱バーナと、該加熱バーナに燃焼用空気を供給する加熱燃焼ファンとを有する加熱手段と、前記給湯手段と前記加熱手段とを収納し、前記給湯バーナの燃焼排ガスと、前記加熱バーナの燃焼排ガスとを集合させて排出する集合排気口を有する筐体と、前記加熱バーナを所定条件で作動させ、該加熱バーナの作動中は前記加熱燃焼ファンと前記給湯燃焼ファンとを共に作動させる加熱制御を行なう加熱制御手段と、前記流水センサにより流水が検出されているときに、前記給湯温度センサの検出温度が所定の給湯目標温度と一致するように、前記燃料供給調節手段により前記給湯バーナの燃焼量を調節する給湯制御と、前記流水センサにより流水が検出されていないときに、前記熱交温度センサの検出温度が所定の保温開始温度未満となったときに、前記給湯バーナを所定の保温目標温度に応じて決定される加熱時間の間作動させる保温制御とを行なう給湯制御手段とを備えた給湯装置において、前記給湯制御手段は、前記加熱制御手段により、前記加熱制御が実行されているときは、前記保温制御の実行を禁止することを特徴とする。 【0015】かかる本発明によれば、前記給湯制御手段は、前記加熱制御が実行されているときは、前記保温制御の実行を禁止する。そのため、前記加熱バーナが作動して、前記加熱燃焼ファンと前記給湯燃焼ファンとが共に作動し、該給湯燃焼ファンからの送風により前記給湯熱交換器内の湯が急速に冷却される状態で前記保温制御が実行されることがない。 【0016】これにより、前記保温制御において、前記保温目標温度から前記保温開始温度までの、給湯熱交換器内の湯の温度の低下時間が短くなり、前記給湯バーナが頻繁に作動されて、多量の燃料が消費されることを防止することができる。 【0017】また、前記給湯制御手段は、前記保温制御の実行中で前記給湯バーナが作動しているときに、前記加熱制御手段により前記加熱制御が開始されたときは、該給湯バーナの作動を停止してから該保温制御を中断し、該加熱制御が終了した後に該保温制御を再開し、また、前記保温制御の実行中で前記給湯バーナが作動していないときに、前記加熱制御手段により前記加熱制御が開始されたときには、直ちに該保温制御を中断し、該加熱制御が終了した後に該保温制御を再開することを特徴とする。 【0018】かかる本発明によれば、前記給湯制御手段は、前記保温制御の実行中に、前記加熱制御が開始されたときは該保温制御を中断し、該加熱制御の終了後に該保温制御を再開する。そのため、前記加熱制御が開始され、前記給湯燃焼ファンからの送風により前記給湯熱交換器内の湯が急速に冷却される状態で前記保温制御が継続されるようなことがなく、上述したように多量の燃料が消費されることを防止することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明の給湯装置の全体構成図、図2は図1に示した給湯装置に備えられたリモコンの外観図、図3〜図6は図1に示した給湯装置の動作フローチャートである。 【0020】図1を参照して、給湯装置1は、給湯手段2と、追焚き手段3(本発明の加熱手段に相当)とからなり、コントローラ4により給湯手段2と追焚き手段3とを制御する構成となっている。 【0021】給湯手段2は、コントローラ4からの制御信号により作動する給湯バーナ5によって加熱される給湯熱交換器6、図示しない水道管と接続されて給湯熱交換器6に給水する給水管7、コントローラ4からの制御信号により給水管7の開度を調節する水量サーボ8、給水される水の温度を検出してコントローラ4に出力する給水温度センサ9、給湯熱交換器6を通過する流水の有無を検出してコントローラ4に出力する流水センサ10、給湯熱交換器6で加熱された湯が出湯される給湯管11、給水管7に給水される水の一部を給湯管11に混合させるバイパス管12、コントローラ4からの制御信号によりバイパス管12の開度を調節するバイパスサーボ13、給湯管11とバイパス管12との合流点の下流の給湯配管25中の湯の温度を検出してコントローラ4に出力する給湯温度センサ14、給湯熱交換器6の出口付近の湯の温度を検出してコントローラ4に出力する熱交温度センサ15、ガス供給管16に備えられ、コントローラ4からの制御信号により開閉される給湯ガス電磁弁18,19、及びコントローラ4からの制御信号によりその開度が調節される給湯ガス比例弁20(本発明の燃料供給調節手段に相当)を備える。 【0022】また、給湯手段2は、コントローラ4からの制御信号によりその回転速度が可変され、給湯バーナ5に燃焼用空気を供給する給湯燃焼ファン21、コントローラ4からの制御信号によりイグナイタ23を介して高電圧が印加され、給湯バーナ5に点火する給湯点火プラグ22、及び給湯バーナ5の燃焼状態を検出してコントローラ4に出力する給湯フレームロッド24を備える。 【0023】一方、追焚き手段3は、コントローラ4からの制御信号により作動する風呂バーナ40(本発明の加熱バーナに相当)によって加熱される風呂熱交換器41、コントローラ4からの制御信号により浴槽42内の湯を循環路43,風呂熱交換器41を介して循環させる循環ポンプ44、浴槽42内の湯の温度を検出してコントローラ4に出力する風呂温度センサ45、循環路43中の水流の有無を検出してコントローラ4に出力する水流スイッチ46、ガス供給管16に備えられ、コントローラ4からの制御信号により開閉される風呂ガス電磁弁47、及び燃料ガスの供給量を一定に保つためのガスガバナ48を備える。 【0024】また、追焚き手段3は、コントローラ4からの制御信号によりその回転速度が可変され、風呂バーナ40に燃焼用空気を供給する風呂燃焼ファン49(本発明の加熱燃焼ファンに相当)、コントローラ4からの制御信号によりイグナイタ23から高電圧が印加されて、風呂バーナ40に点火する風呂点火プラグ50、及び風呂バーナ40の燃焼状態を検出してコントローラ4に出力する風呂フレームロッド51を備える。 【0025】循環路43は、コントローラ4からの制御信号により開閉される注湯電磁弁52,風呂給湯管53,三方弁54を介して給湯配管25と接続される。これにより、注湯電磁弁52を開弁することで、給湯手段2から浴槽42への給湯が行われる。尚、56は浴槽42への給湯流量を検出してコントローラ4に出力する流量センサ、57は浴槽42内の湯の水位を静水圧により検出し、コントローラ4に出力する水位センサである。また、27は給湯熱交換器6内の圧力が上昇したときに圧力を逃がすと共に、給湯熱交換器6や給湯管11内の水を抜くために使用される加圧安全弁兼水抜栓である。 【0026】コントローラ4は、給湯制御手段31と追焚き制御手段32(本発明の加熱制御手段に相当)とを含んで、CPU、ROM、RAM等により構成され、リモコン30によって指示される各種運転モードに応じて給湯手段2と追焚き手段3の制御を行う。 【0027】また、給湯手段2と追焚き手段3とは、一体の筐体80内に配置され、給湯手段2の燃焼排ガスと追焚き手段3の燃焼排ガスとを、筐体80に設けた集合排気口81から排出する構成となっている。 【0028】そして、追焚き制御手段32は、風呂バーナ40を燃焼させるときは、風呂燃焼ファン49と共に給湯燃焼ファン21を作動させる。これにより、図1に示したように、風呂バーナ40のみを燃焼させたときに、給湯燃焼ファン21から給湯手段2の排気口83方向への空気流(白矢印)が生じ、追焚き手段3の排気口82から排出された燃焼排ガスが給湯バーナ5に逆流することを防止している。 【0029】次に、図2を参照して、リモコン30は、給湯装置1全体の運転開始と運転停止とを指示する運転スイッチ60と、浴槽42に所定湯張り量の給湯をし、該給湯後に所定沸き上げ温度までの追焚きを行う自動運転の開始を指示する自動スイッチ61と、給湯配管25への給湯目標温度を設定する給湯温度スイッチ62と、内蔵時計の時刻を設定する時計時刻設定モードを指定する時計設定スイッチ63と、前記自動運転の予約時間を設定する予約時刻設定モードを指定する予約設定スイッチ64と、時計時刻設定モード及び予約時刻設定モードにおいて、各時刻の設定を行う時設定スイッチ65,分設定スイッチ66と、前記自動運転の予約をセットする予約運転スイッチ67と、給湯熱交換器6内の湯の温度を所定範囲に保つ保温運転の実行を指示する保温スイッチ68と、給湯温度や時刻等を表示する表示部69とを有する。 【0030】使用者が、リモコン30の運転スイッチ60を操作すると、給湯装置1全体が運転を開始し、運転スイッチ60に内蔵された運転ランプ70が点灯する。この状態で、使用者が給湯配管25の先端に接続されたカラン26を開けると、給水管7への給水が開始され、流水センサ10で流水が検出される。コントローラ4は、流水センサ10からの出力により、給水管7への給水の開始を認識したときは給湯燃焼ファン21を作動させ、元ガス電磁弁17,給湯ガス電磁弁18,19を開弁し、イグナイタ23に高電圧を印加して給湯点火プラグ22に火花放電を生じさせて給湯バーナ5の点火処理を行う。 【0031】コントローラ4に備えられた給湯制御手段31は、給湯フレームロッド24の出力により、給湯バーナ5の点火がなされたことを認識したときは、給湯温度センサ14の検出温度と、リモコン30で設定された給湯目標温度とが一致するように、給湯ガス比例弁20の開度、給湯燃焼ファン21の回転速度、給湯ガス電磁弁18,19の開閉、水量サーボ8の開度、及びバイパスサーボ13の開度を調節する給湯制御を実行する。これにより、カラン26から使用者の設定した温度の湯が給湯される。 【0032】尚、給湯制御においては、給湯バーナ5の目標燃焼量は熱交換器6からの出湯温度が前記給湯目標温度よりも高く設定された出湯目標温度となるように決定され、該目標燃焼量に応じて、給湯ガス比例弁20の開度、給湯燃焼ファン21の回転速度、給湯ガス電磁弁18,19の開閉が制御される。 【0033】また、使用者が、リモコン30の自動スイッチ61を操作すると、コントローラ4は上述した自動運転を開始し、先ず注湯電磁弁52を開弁する。注湯電磁弁52の開弁により、給水管7への給水が開始され、上述した使用者がカラン26を開けたときと同様にして、給湯バーナ5が点火され、給湯管11から、注湯電磁弁52、風呂給湯管53、三方弁54、及び循環路43を経由して前記給湯目標温度での給湯が開始される。 【0034】コントローラ4は、流量センサ56からの出力に基づいて浴槽42への給湯量を累積し、累積値が前記湯張り量に達した時に、注湯電磁弁52を閉弁し、浴槽42への所定量の給湯(湯張り)を終了する。 【0035】コントローラ4は浴槽42への湯張り終了後、風呂温度センサ45の出力により浴槽42内の湯の温度を検出し、検出温度が前記沸き上げ温度未満であったときには、該沸き上げ温度まで、浴槽42内の湯を昇温させる。 【0036】この昇温を行うため、コントローラ4に備えられた追焚き制御手段32は、風呂ポンプ44を作動させて浴槽42内の湯を循環路43を介して循環させると共に、風呂燃焼ファン49と給湯燃焼ファン21とを作動させ、元ガス電磁弁17,風呂ガス電磁弁47を開弁し、イグナイタ23を介して風呂点火プラグ50に高電圧を印加して火花放電を生じさせ、風呂バーナ40の点火処理を行う。 【0037】そして、追焚き制御手段32は、風呂フレームロッド51の出力により、風呂バーナ40の点火がなされたことを認識したときは、風呂温度センサ45の検出温度が、前記沸き上げ温度に達するまで、風呂バーナ40の燃焼を継続する。これにより、浴槽42内の湯が前記沸き上げ温度まで昇温(追焚き)される。 【0038】尚、追焚き制御手段32は、浴槽42内の湯が前記沸き上げ温度となった後、4時間の間は、浴槽42内の湯の温度がほぼ該沸き上げ温度に保たれるように、風呂バーナ40を断続的に燃焼させる風呂保温動作を行う。そして、この風呂保温動作中はリモコン30の表示部69に保温マーク72が表示される。 【0039】また、使用者が、リモコン30の自動スイッチ61を操作したときに、水位センサ57に出力により、既に浴槽42に湯張りがなされた状態であることを認識したときには、コントローラ4は浴槽42への湯張りは行わず、上述した沸き上げ温度までの追焚きのみを行う。 【0040】また、使用者が予約運転スイッチ67を操作したときは、予約運転がセットされ、リモコン30の表示部71に予約マーク71が表示される。そして、予約設定スイッチ64及び時スイッチ65,分スイッチ66で予め設定された予約時刻になったときに上述した自動運転が実行される。 【0041】次に、使用者が保温スイッチ68を操作したときは、給湯制御手段31は給湯熱交換器6内の湯の温度を、所定時間の間(例えば1時間)、所定温度範囲内に保つ保温制御を実行する。この保温制御は、使用者がカラン26を開いてから、実際にカラン26に給湯されるまでの時間(遅れ時間)を短縮するための処理である。 【0042】上述したように、給湯バーナ5が点火されるのは、流水センサ10により熱交換器6への給水の開始が認識された時である。そしてこの時、給湯配管25,給湯管11,及び熱交換器6には水が滞留した状態にある。そのため、カラン26から給湯されるのは、給湯配管25,給湯管11,及び熱交換器6に滞留していた水が給水された後となる。尚、給湯熱交換器6内の配管の長さは、例えば2.5mである。 【0043】そこで、予め給湯熱交換器6内の湯を保温しておくことで、給湯が開始される前に給水される水の量を、給湯配管25と給湯管11内の滞留分だけに減少することができ、使用者がカラン26を開いてから、実際に給湯が開始されるまでの遅れ時間を短縮することができる。 【0044】以下、図3〜図6のフローチャートを参照して、給湯制御手段31による保温制御の処理内容を詳細に説明する。 【0045】図3を参照して、STEP1で使用者が保温スイッチ68を操作すると、STEP2で保温スイッチ68に内蔵された受付ランプ73が点灯する。そして、給湯制御手段31はSTEP3サブルーチンAを実行する。 【0046】サブルーチンAの実行内容の詳細は後述するが、給湯制御手段31は、追焚き制御手段32による浴槽42内の湯の追焚きが実行中であったときには、追焚きが終了するまでSTEP4以降に進まず、保温制御を開始しない。 【0047】上述したように、追焚きが実行され、風呂バーナ40が燃焼中であるときには、燃焼排ガスの逆流防止のため、風呂燃焼ファン49と共に給湯燃焼ファン21も作動される。この場合、給湯燃焼ファン21により吸気口84から吸入された外気が給湯熱交換器6にあたるため、特に外気が低温であるときは、給湯熱交換器6内に滞留した湯の温度が急速に低下する。 【0048】そのため、この状態で保温制御を開始すると、給湯熱交換器6内の湯を前記所定温度範囲に保つために、給湯バーナ5を頻繁に燃焼させなければならず、燃料ガスの消費量が多量なものとなる。そこで、給湯制御手段4は、追焚きが行われているときには、保温制御を開始せずに待機し、保温制御により多量の燃料ガスが消費されることを防止している。 【0049】続いて、STEP4で給湯バーナ5の燃焼停止から5分が経過したか否かを判断する。この5分という設定時間は、給湯バーナ5の燃焼が停止してから給湯熱交換器6内の湯の温度が均一になり、給湯熱交換器6内の湯の温度と、熱交温度センサ15とが一致するようになるのに必要と想定される時間である。 【0050】そして、給湯制御手段31は、STEP5で給湯バーナ5の燃焼を開始する温度である保温開始温度を、給水温度センサ9で検出される給水温度と、リモコン30の給湯温度スイッチ62により設定された前記給湯目標温度とに基づいて決定する。本実施の形態の給湯装置1では、給湯熱交換器6から給湯管11を介して出湯される湯と、給水管8からバイパス管12を介して給水される水とが、給湯目標温度となるように混合されて給湯配管25に供給される。そのため、給水温度と給湯目標温度の双方に応じて、給湯熱交換器6内の湯の保温開始温度と、後述する保温目標温度を決定する必要がある。 【0051】STEP6で、熱交温度センサ15により検出される給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開始温度以上であるときは、STEP21に分岐してリモコン30の表示部69に、給湯熱交換器6内の湯が保温開始温度から保温目標温度までの範囲に保たれていることを示すOKマーク74を表示させ、STEP32でバイパスサーボ13の開度を、給水温度センサ53による給水温度の検出値と、熱交温度センサ15による給湯熱交換器6内の湯の温度の検出値に応じて、給湯熱交換器6からの給湯とバイパス管12からの給水が混合されたときの温度が、前記給湯目標温度と一致するように調節する。 【0052】一方、STEP6で、熱交温度センサ15により検出される給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開始温度未満であるときには、STEP7に進み、保温スイッチ73が操作されてから1回目、或いは給湯制御が停止されてから1回目の処理であるときは、STEP8に進んでカウンタ変数Cをクリアする。カウンタCの機能については後述する。 【0053】STEP9では、給湯熱交換器6内に水が有るか否かを検出する。本実施の形態では、水の滞留の有無の検出は、熱交温度センサ15にサーミスタを用い、該サーミスタに高電圧を印加して自己発熱させたときの該サーミスタの温度上昇率、及び高電圧の印加を停止した後の該サーミスタの温度下降率が、該サーミスタが水中にあるとき(給湯熱交換器6中に水有り)と、空気中にあるとき(給湯熱交換器6中に水無し)とで異なることを利用して行われる。 【0054】STEP9で、給湯熱交換器6中に水が有ると判定されたときは、STEP10からSTEP11に進んで、給湯バーナ5の燃焼を停止する温度である保温目標温度を、前記保温開始温度に応じて決定する。 【0055】そしてSTEP12で、給湯熱交換器6内の湯の温度を、前記保温開始温度から前記保温目標温度まで上昇させるのに必要な給湯バーナ5の燃焼時間Tを算出する。尚、燃焼時間Tの算出は、給湯ガス電磁弁18,19を共に開弁し、給湯ガス比例弁20の開度を給湯バーナ5の燃焼が可能な最小開度としたときの給湯バーナ5の加熱量に基づいて行われる。 【0056】次に、STEP13で、給湯ガス電磁弁18,19を共に開弁し、給湯ガス比例弁20の開度を給湯バーナ5の燃焼が可能な最小開度とした状態で給湯バーナ5の燃焼を開始する。このように、給湯バーナ5の全体を燃焼量を最小として燃焼させることで、給湯熱交換器6内の湯の温度が急激に上昇することを抑制して、給湯熱交換器6内の湯の温度のばらつきを小さくすると共に、給湯バーナ5が頻繁に燃焼と燃焼停止とを繰り返すことを防止している。 【0057】次にSTEP14で、STEP12で算出した燃焼時間Tを設定時間とするタイマTを起動し、STEP15でタイマTがタイムアップするのを待って、STEP16で給湯バーナ5の燃焼を停止し、STEP17で表示部69にOKマーク74が表示されていないときは、STEP18でOKマーク74を表示してSTEP4に戻る。 【0058】以後STEP4〜STEP18の処理が繰り返され、STEP6で熱交温度センサ15の検出温度が保温開始温度未満となったときに、STEP13〜STEP16で給湯バーナ5が作動される。これにより、給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開始温度から保温目標温度までの範囲内に保たれる。 【0059】尚、STEP6で熱交温度センサ15の検出温度が、保温開始温度以上であるときには、給湯バーナ5を燃焼させる必要がないので、STEP21に分岐して表示部69にOKマーク74を表示し、STEP22で熱交温度センサ15と給水温度センサ9の検出温度に応じてバイパスサーボ13の開度を調節する。 【0060】次に、図5,図6を参照してサブルーチンAの処理内容について説明する。図5のSTEP49では、保温制御中に、追焚き制御手段32により浴槽42内の湯の追焚きが開始されたか否かの確認を行い、追焚きの開始を確認したときには図6のSTEP70に分岐する。このSTEP49は、上述したSTEP1の処理と同様、風呂バーナ40の作動と連動して給湯燃焼ファン21が作動し、給湯熱交換器6内の湯の給湯燃焼ファン21からの送風により冷却される状態での保温制御の実行を禁止するための処理である。 【0061】STEP70で、給湯バーナ5が燃焼中であったときは、給湯制御手段31はSTEP71で給湯バーナ5の燃焼を停止する。そして、STEP72でSTEP5と同様にして保温開始温度を決定する。続くSTEP73で、熱交温度センサ15の検出温度がSTEP72で決定した保温開始温度以上であるときは、STEP80に分岐してリモコン30の表示部69にOKマーク74を表示する。そして、STEP81で追焚きの終了を確認するか、STEP73で熱交温度センサの検出温度が保温開始温度未満となるまで、STEP73,80,81のループを繰り返し実行し、この間は保温制御が中断される。そして給湯制御手段31は、STEP81で追焚きの停止を確認したときは、STEP4に進んで保温制御を再開する。 【0062】一方、STEP73で、熱交温度センサの検出温度が保温開始温度未満であるときには、STEP74でリモコン30の表示部69のOKマークをOFFし、STEP75を追焚きの終了を確認するまで繰り返し実行し、この間は保温制御が中断される。STEP75で追焚きの終了を確認したときには、STEP81と同様、STEP4に進んで保温制御を再開する。 【0063】次に、図5のSTEP50は保温スイッチ68のOFF操作の検出部であり、使用者が保温スイッチ68をOFF操作するとSTEP60に分岐し、給湯バーナ5が燃焼中であったときはSTEP64で給湯バーナ5の燃焼を停止する。そしてSTEP61で表示部69のOKマークの表示をOFFし、STEP62で保温スイッチ68に内蔵された受付ランプ73を消灯して保温制御を終了する。 【0064】STEP51は、カラン26の開閉検知部であり、使用者がカラン26を開け、水流センサ10の出力により給水管への給水を検出したときには、給湯制御手段31は、STEP65で後述する待機フラグFをリセット(F=0)し、STEP66で後述する1時間タイマをリセットし、STEP68で水流センサ10の出力から給水の停止を検知するまで、STEP67で上述した給湯制御を行う。 【0065】STEP52は、後述する1時間タイマがタイムアップした状態にあることを示す待機フラグFがセット(F=1)されているか否かの判定部であり、待機フラグFがセット(F=1)されているときには、STEP50に分岐してSTEP50〜STEP52の待ちループが実行される。 【0066】STEP53は1時間タイマの起動判定部である。この1時間タイマは、保温制御の実行時間である1時間を管理するものであり、STEP53で1時間タイマが動作中でないときにはSTEP54で1時間タイマを起動する。即ち、保温スイッチ68が操作されてから最初にサブルーチンAが実行されたとき、及びSTEP51で給水が検知されてSTEP65〜STEP67の給湯運転が終了した後、最初にサブルーチンAが実行されたときに、1時間タイマが起動される。 【0067】そして、図3,図4のフローチャートにおいては、各待ちループ中でサブルーチンAが逐次実行され、保温制御の実行中に、サブルーチンAのSTEP55で1時間タイマのがタイムアップしたときには、STEP56で給湯バーナ5の燃焼の有無を判定し、給湯バーナ5が燃焼中であったときにはSTEP67で給湯バーナ5の燃焼を停止する。続いてSTEP57で待機フラグFをセット(F=1)し、STEP58で1時間の保温制御が終了したことを使用者に知らせるため、表示部69のOKマーク74の表示をOFFして、STEP50に戻り、STEP50〜STEP52の待ちループを実行する。 【0068】尚、図3のフローチャートのSTEP24〜STEP28は、水漏れに対処する為の処理である。即ち、1時間タイマがタイムアップする前に、10回目の給湯バーナ5の燃焼が必要となったときには、給湯熱交換器6内の湯の温度の低下が急であり、給湯管11等に水漏れ箇所があるために給水管7から給湯熱交換器6に給水がなされていると判断して、STEP25からSTEP26に分岐して保温制御を禁止し、STEP27で表示部69のOKマーク74の表示をOFFする。 【0069】尚、本実施の形態では、給湯バーナ5及び風呂バーナ40としてガスバーナを用いた給湯装置を示したが、灯油バーナ等、燃焼ファンによりその燃焼用空気が供給されるバーナを用いた給湯装置であれば本発明の適用が可能である。 【0070】また、給湯手段2と追焚き手段3とを同一の筐体80内に配置した例を示したが、追焚き手段3の他、床暖房装置に湯を循環させる為の加熱手段等、他の種類の加熱手段と給湯手段2とを同一の筐体内に配置した給湯装置に対しても本発明の適用が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 辰彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−132565 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月21日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−301312 |
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