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【発明の名称】 湯水通路分離形成具、及びこの湯水通路分離形成具を有する湯水循環用接続具
【発明者】 【氏名】波多野 實

【要約】 【課題】湯水通路分離形成具本体の所望の開口部に、フィルター付き開口枠体並びに湯水吐出ノズル付き閉塞体を容易に取り付けできるとともに、取外しも容易に行うことができ、また入浴中に熱湯が直接入浴者に当たるといったことのないようにし、またフィルターへの塵等の付着を少なくし、更にホースを接続して残り湯を洗濯機等に簡単に供給することができるようにすることにある。

【解決手段】湯水通路分離形成具本体2の所望の開口部9,10に、フィルター付き開口枠体3並びに湯水吐出ノズル付き閉塞体4を着脱できて、湯水往路用接続管B並びに湯水復路用接続管Cを浴槽外固定具55に設けた2つの接続管部85、86の何方に接続しても、一方の開口部に取り付けたフィルター付き開口枠体3から湯水を吸水し、他方の開口部に取り付けた湯水吐出ノズル付き閉塞体4から湯水を浴槽内に吐出できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湯水通路分離形成本体と、湯水流入口用のフィルター付き開口枠体と、湯水吐出口用の湯水吐出ノズル付き閉塞体とからなり、湯水通路分離形成本体は、前面壁部の片面側の外周縁に枠部を形成するとともに、この枠部の隣接する位置に2つの開口部を分離形成し、一方の開口部に連通する湯水通路と他方の開口部に連通する湯水通路とを枠部の内側に形成し、更に各開口部近傍の前面壁部にフィルター付き湯水流通穴を形成し、且つ各開口部に連通する湯水通路と各湯水流通穴とを仕切る仕切り壁部を前面壁部に形成するとともに、仕切り壁部に繋ぎ通路を形成し、且つ各フィルター付き湯水流通穴は袋小路となるように区画してなり、湯水流入口用のフィルター付き開口枠体は、湯水通路分離形成本体の所望の開口部に着脱可能な枠部と、この枠部内に設けたフィルターとからなり、湯水吐出口用の湯水吐出ノズル付き閉塞体は、湯水通路分離形成本体の所望の開口部に着脱可能な閉塞本体部と、この閉塞本体部の外側に形成した湯水吐出ノズル部とこの湯水吐出ノズル部に連通するようにして内側に形成した筒部とからなり、この湯水吐出ノズル付き閉塞体を湯水通路分離形成本体の所望の開口部に装着した時、筒部の側壁によって前記した繋ぎ通路を閉塞できて、湯水吐出ノズル部と湯水通路分離形成本体内の一方の湯水通路とを連通でき、フィルター付き開口枠体を湯水通路分離形成本体の所望の開口部に装着した時、湯水の流入するフィルターと湯水通路分離形成本体の他方の湯水通路並びにフィルター付き湯水流通穴とを連通できるようにした構成を特徴とする湯水通路分離形成具。
【請求項2】 請求項1記載の構成からなる湯水通路分離形成具と、この湯水通路分離形成具の一方の湯水通路に連通する湯水案内通路を形成するともに、他方の湯水通路に連通するトラップ通路を形成したトラップ形成具と、このトラップ形成具の湯水案内通路に連通する湯水案内筒部を形成するとともに、この湯水案内筒部の一端に湯水通路分離形成本体に嵌合できる嵌合部を形成し、湯水案内筒部の外周側の嵌合部に湯水通過穴を形成してなる湯水案内具と、この湯水案内具の湯水案内筒部を挿入できてこの湯水案内筒部の外側に湯水案内具の湯水通過穴を介してトラップ形成具のトラップ通路と連通する湯水流通用空間を構成できる筒部を形成するとともに、この筒部の一端に湯水案内具の嵌合部に固定できるフランジ部を形成してなる浴槽内固定具と、2つの湯水通路接続管を内部区画した後部に夫々接続でき、且つ浴槽の外面部に穿設された貫通穴に浴槽の外側から当接でき、且つこの貫通穴に浴槽の内側から挿入する浴槽内固定具の筒部に外嵌でき、且つ外嵌時に浴槽内固定具の湯水流通用空間を一方の湯水通路接続管に連通できるとともに、湯水案内具の湯水案内筒部を他方の湯水通路接続管に連通できる浴槽外固定具とからなることを特徴とす湯水通路分離形成具を有する湯水循環用接続具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽と給湯装置との間で湯水を強制循環させるために浴槽の側面部に穿設した貫通穴に取り付ける湯水通路分離形成具、及びこの湯水通路分離形成具を有する湯水循環用接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に各家庭等に設置されている浴槽101(図17参照)には、例えば屋外に設置した給湯装置102と、室内に設置した浴槽101との間で湯水を強制循環させるために、浴槽101の側面部103に穿設した孔104に湯水循環接続金具105が取り付けられている。この湯水循環接続金具105には、湯水往路用接続管106並びに湯水復路用接続管107及び延長接続管108、109が夫々接続してある。更に各延長接続管108、109は、給湯装置102に接続してある。
【0003】そして給湯装置102に内蔵された循環ポンプ(図示せず)を作動させることによって、浴槽101内の湯水は、湯水往路用接続管106並びに湯水復路接続管107及び延長接続管108、109を介して、給湯装置102との間で強制的に循環され、給湯装置102内の燃焼部(図示せず)で加熱される。
【0004】この湯水循環接続金具105は、浴槽内に臨む部分にフイルターキャップ110を有している。2つの開口111(片側図示せず)が、このフイルターキャップ110の外周面に形成され、各開口111にはフィルター113が取り付けてある。また、フイルターキャップ110の前面にも開口112が形成されていて、開口112に内部からフィルター114を取り付けてある。
【0005】前記したように循環ポンプ(図示せず)によって強制循環させられる湯水は、フイルターキャップ110の一方の開口111aから給湯装置102側に戻され、この。戻された湯水は、給湯装置102から吐出されて、フイルターキャップ110のもう一方の開口(図示せず)並びに前面の開口112からフィルター114を介して浴槽内に吐出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の湯水循環接続金具105では、フィルター113は開口111に強く嵌着されているので、塵等が付着した場合にフィルター113を取り外そうとしても簡単に取り外すことができなかった。
【0007】また、湯水循環接続金具105から浴槽内に吐出される熱湯は、フイルターキャップ110の前面の開口112からも吐出されるため、この付近に身体を寄せて入浴していた場合、熱湯が身体に直接当たって危険であった。
【0008】更に風呂の残り湯を洗濯等に利用したい場合、前記した湯水循環接続金具105では、残り湯を外に出すためのホースを繋ぐノズルがなく、浴槽の残り湯をバケツで何回となくくみ出して洗濯機等に供給しなければならず、残り湯の利用も大変であった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、フィルターを湯水通路分離形成具本体の各開口部に容易に取り付けできるとともに、取外しも容易に行うことができ、また入浴中に熱湯が直接入浴者に当たるといったことのないようにし、更に浴槽内からの戻り湯水の吸い込む口(開口部)を複数箇所にして、吸い込む口に取り付けたフィルターへの塵等の付着を少なくし、また、ホースを接続して残り湯を洗濯機等に簡単に供給することができ、更に給湯装置からの湯水往路用接続管及び湯水復路用接続管を湯水循環用接続具の何方の接続口で接続しても使用できるようにした湯水通路分離形成具、及びこの湯水通路分離形成具を有する湯水循環用接続具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載の本発明の湯水通路分離形成具は、湯水通路分離形成本体と、湯水流入口用のフィルター付き開口枠体と、湯水吐出口用の湯水吐出ノズル付き閉塞体とからなり、湯水通路分離形成本体は、前面壁部の片面側の外周縁に枠部を形成するとともに、この枠部の隣接する位置に2つの開口部を分離形成し、一方の開口部に連通する湯水通路と他方の開口部に連通する湯水通路とを枠部の内側に形成し、更に各開口部近傍の前面壁部にフィルター付き湯水流通穴を形成し、且つ各開口部に連通する湯水通路と各湯水流通穴とを仕切る仕切り壁部を前面壁部に形成するとともに、仕切り壁部に繋ぎ通路を形成し、且つ各フィルター付き湯水流通穴は袋小路となるように区画してなり、湯水流入口用のフィルター付き開口枠体は、湯水通路分離形成本体の所望の開口部に着脱可能な枠部と、この枠部内に設けたフィルターとからなり、湯水吐出口用の湯水吐出ノズル付き閉塞体は、湯水通路分離形成本体の所望の開口部に着脱可能な閉塞本体部と、この閉塞本体部の外側に形成した湯水吐出ノズル部とこの湯水吐出ノズル部に連通するようにして内側に形成した筒部とからなり、この湯水吐出ノズル付き閉塞体を湯水通路分離形成本体の所望の開口部に装着した時、筒部の側壁によって前記した繋ぎ通路を閉塞できて、湯水吐出ノズル部と湯水通路分離形成本体内の一方の湯水通路とを連通でき、フィルター付き開口枠体を湯水通路分離形成本体の所望の開口部に装着した時、湯水の流入するフィルターと湯水通路分離形成本体の他方の湯水通路並びにフィルター付き湯水流通穴とを連通できるようにした構成にしてある。
【0011】また、請求項2記載の本発明の湯水通路分離形成具を有する水循環用接続具は、請求項1記載の構成からなる湯水通路分離形成具と、この湯水通路分離形成具の一方の湯水通路に連通する湯水案内通路を形成するともに、他方の湯水通路に連通するトラップ通路を形成したトラップ形成具と、このトラップ形成具の湯水案内通路に連通する湯水案内筒部を形成するとともに、この湯水案内筒部の一端に湯水通路分離形成本体に嵌合できる嵌合部を形成し、湯水案内筒部の外周側の嵌合部に湯水通過穴を形成してなる湯水案内具と、この湯水案内具の湯水案内筒部を挿入できてこの湯水案内筒部の外側に湯水案内具の湯水通過穴を介してトラップ形成具のトラップ通路と連通する湯水流通用空間を構成できる筒部を形成するとともに、この筒部の一端に湯水案内具の嵌合部に固定できるフランジ部を形成してなる浴槽内固定具と、2つの湯水通路接続管を内部区画した後部に夫々接続でき、且つ浴槽の外面部に穿設された貫通穴に浴槽の外側から当接でき、且つこの貫通穴に浴槽の内側から挿入する浴槽内固定具の筒部に外嵌でき、且つ外嵌時に浴槽内固定具の湯水流通用空間を一方の湯水通路接続管に連通できるとともに、湯水案内具の湯水案内筒部を他方の湯水通路接続管に連通できる浴槽外固定具とからなる構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図1〜図16に基づいて説明する。図1〜図5、図13〜図16に示すように、本発明に係る湯水通路分離形成具1(図13参照)は、湯水通路分離形成本体2(図1〜図3参照)と、湯水流入口用のフィルター付き開口枠体3(図5参照)と、湯水吐出口用の湯水吐出ノズル付き閉塞体4(図4参照)とによって構成されている。
【0013】すなわち、湯水通路分離形成本体2(図1〜図3参照)は、前面壁部7(円形板部5及び湯水出入側板部6)の片面側の外周縁に枠部8を形成するとともに、湯水出入側板部6側の枠部8に2つの長方形状の開口部9、10を隣接するように形成してある。この2つの開口部9、10は、連通することなく区画されている。円形板部5の周囲は、枠部8の一部とともに円弧状枠部11によって囲繞されている。更に円形板部5の中央部には短円筒部12が形成され、短円筒部12の一部には円弧状開口13を形成してある。
【0014】この円弧状開口13に連通するようにして案内筒部14が、円弧状開口13から円弧状枠部11まで形成されている。更にこの案内筒部14の横断開口に相当する穴(図示せず)が、円弧状枠部11(通路仕切り部)に貫通形成してある。このように短円筒部12と案内筒部14とを円形板部5に形成することによって、円形板部5の片面側には、前記した一方の開口部9と案内筒部14並びに短円筒部12に連通する湯水通路15が形成される。また、案内筒部14と短円筒部12と枠部8及び円弧状枠部11とによって、短円筒部12の外側には他方の開口部10に連通する湯水通路16が形成されている。そのため、開口部10の一部と対峙する円弧状枠部11の部分には、湯水流通16用の穴(図示せず)が形成されている。
【0015】更に湯水出入側板部6の各開口部9、10近傍の外側寄りには、フィルター付き湯水流通穴17、18が形成されている。このフィルター付き湯水流通穴17、18と、各開口部9、10に連通する各湯水通路15a、16aとは、湯水出入側板部6に形成された仕切り壁部19、20(図3参照)によって一部を仕切られている。前記の湯水通路15aは、湯水通路15と連通し、湯水通路16aは湯水通路16aと連通するようにしてある。
【0016】各仕切り壁部19、20の開口部側端19a、20aと、各開口部9、10との間には所定の隙間が形成してあり、この間隔は各フィルター付き湯水流通穴17、18と各湯水通路15a、16aとを連通する繋ぎ通路21、22としてある。また、各フィルター付き湯水流通穴17、18の周辺部17a、18aは、各仕切り壁部19、20、円弧状枠部11、各外壁部23a、24a並びに各被覆板部23b、24bによって袋小路状に形成されている。
【0017】各開口部9、10の長辺縁部には案内枠25が形成されており、この案内枠25間にフィルター付き開口枠体3又は湯水吐出ノズル付き閉塞体4を嵌合できるようにしてある。
【0018】すなわち、各開口部9、10の外端部には、前記した枠部8と各外壁部23a、24aとによって形成された隙間26に連通する穴部27、28(図15参照)が形成されている。この穴部27、28は、フィルター付き開口枠体3又は湯水吐出ノズル付き閉塞体4の後述するU字状の係止ツメ部32,50を挿入する為のものである。また、この各係止ツメ部32,50のツメ41を着脱可能に係止する係止部8aが枠部8に形成してある。更に各開口部9、10の内端部には、両案内壁35,36(図3参照)間の隙間に、フィルター付き開口枠体3又は湯水吐出ノズル付き閉塞体4の後述する係止ツメ部39、50(図4,図5参照)を挿入できる穴部33、34が形成されている。各案内壁35、36(図3参照)の上部外側には、前記の係止ツメ部39、50を係止する係止凸部37、38が形成されている。
【0019】次にフィルター付き開口枠体3(図5参照)は、枠部29とフィルター30とからなる。枠部29は、各開口部9、10の大きさに相当する長方形状枠部31と、この長方形状枠部31の一端に形成したU字状の係止ツメ部32と、他端に形成した係止ツメ部39とからなる。
【0020】U字状の係止ツメ部39は、外側面40に鋸刃状のツメ41が形成されている。ツメ41は水平面部41aと下方に傾斜した傾斜面部41bとからなる。またツメ41の上方側には鍔部42が形成されている。鍔部42はフィルター付き開口枠体3を開口部9、10に取り付けた時、鍔部42の先端部42aが各開口部9、10の枠部端8aから少し外側に突出するように形成してある(図15参照)。更にこの係止ツメ部39のU部43は、前記した各開口部9、10の外側の穴部27、28に挿入できる大きさに形成してある。U部43は弾発性を有している。
【0021】また、長方形状枠部31の他端に形成した係止ツメ部39は、繋ぎ部44を介して垂直方向に平板部45を形成し、この平板部45の下端寄りの内側には鋸刃状のツメ46が形成されている。ツメ46は水平面部46aと下方に傾斜した傾斜面部46bとからなる。平板部45は、前記した各開口部9、10の短辺縁部の穴33、34に挿入できる大きさに形成してある。
【0022】また、長方形状枠部分1には格子状のフィルター30が張設してある。フィルター30は耐蝕性の金属線材を格子状に形成したものが好ましいが、他の材質、形状のフィルターであってもよい。
【0023】上記のような構成からなるフィルター付き開口枠体3を各開口部9、10に取り付ける場合は、片側の係止ツメ部39の平板部45を、各開口部9、10の内側端に連通するように形成した穴部33又は穴部34に挿入し、ツメ46を各係止凸部37又は38に係止する。次にもう片側のU字状の係止ツメ部32を各開口部9、10の外側端に連通するように形成した穴部27又は穴部28に挿入する。このことによって弾発性を有するU字状の係止ツメ部32のツメ41は枠部端8aに係止し、フィルター付き開口枠体3を各開口部9、10に簡単に取り付けることができる。また、フィルター付き開口枠体3を各開口部9、10から取り外す場合は、図11、12に示すようにU字状の係止ツメ部32の先端部42aを内方に押圧してU部43を屈曲させ、ツメ41の係止を解除しながらこのU部43を穴部27(28)から抜き出し、その後に他端の係止ツメ部39のツメ46を各係止凸部37又は38から係止解除して外し、フィルター付き開口枠体3を各開口部9、10から取り除く。
【0024】次に湯水吐出ノズル付き閉塞体4(図4参照)は、前記した各開口部9、10に着脱可能な閉塞本体部47と、この閉塞本体部47の外面側に形成した湯水吐出ノズル部48と、この湯水吐出ノズル部48に連通するようにして閉塞本体部47の内面側に形成した筒部49とからなる。
【0025】また、閉塞本体部47は、各開口部9、10を閉塞する大きさであって、一端には前記したフィルター付き開口枠体3のU字状の係止ツメ部32と同様の係止ツメ部50が形成され、他端にはフィルター付き開口枠体3の係止ツメ部39と同様の係止ツメ部39aが形成されている。尚、係止ツメ部50、39aの他の構成は、フィルター付き開口枠体3の係止ツメ部32、39と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。また、湯水吐出ノズル付き閉塞体4の各開口部9、10への着脱の仕方については、前記で説明したフィルター付き開口枠体3と同様であり説明を省略する。
【0026】前記した筒部49は、湯水吐出ノズル付き閉塞体4を湯水通路分離形成本体2の所望の開口部9、10に装着した時、各湯水通路15a、16aに嵌入され、側壁49aによって繋ぎ通路21(22)を閉塞できるように形成してある。したがって、各湯水通路15a、16aとフィルター付き湯水流通穴17、18との湯水の流通は遮断されることになる。
【0027】湯水通路分離形成具1(図13参照)は、上述のような構成からなるものであり、浴槽の側面部Aに穿設された貫通穴aに対して浴槽側から取り付けられるものである。作用・効果については次に説明する湯水循環用接続具51(図13参照)のところで説明する。
【0028】前記の湯水通路分離形成具1を有する湯水循環用接続具51(図13参照)は、湯水通路分離形成具1、トラップ形成具52、湯水案内具53、浴槽内固定具54、及び浴槽外固定具55とによって構成されている。
【0029】トラップ形成具52(図6参照)は、筒部56と、トラップ通路57を形成した環状体58とを一体的に形成したものである。すなわち、筒部56の一端56aは、パッキン59(図13参照)を介して前記の湯水通路分離形成具1の短円筒部12に挿着でき、外周にO状のパッキン59を嵌着するための凹溝60が形成してある。また、環状体58は、筒部56の他端寄りの外周に形成してあり、周囲を外枠部61によって囲繞され、外枠部61の一部に開口61aを形成してある。この外枠部61の高さと同じ位置まで、前記の筒部56の他端56bが環状体58の中央から突出するように形成されている。この筒部56の突出部56cと外枠部61との間には、トラップ通路57が形成されている。更に突出部56c並びに外枠部61の先端56d、61aには、後述する湯水案内具53(図7、図8参照)に嵌合するための嵌合凸部63、64が形成されている。また、貫通する筒部56の内部は、湯水通路分離形成具1の湯水通路15に連通する湯水案内通路65としてある。トラップ通路57は湯水通路分離形成具1の湯水通路16に連通する。
【0030】次に湯水案内具53(図7、図8参照)は、中央にトラップ形成具52の湯水案内通路65に連通する湯水案内筒部66を形成するとともに、この湯水案内筒部66の一端に湯水通路分離形成本体2に嵌合できる嵌合部67を形成してある。湯水案内筒部66の嵌合部67側の端部68は、嵌合部67から少し突出し、突出端69を閉塞形成してある。端部68の外周の一部には開口70を形成してある。
【0031】また、嵌合部67は、円形状であって湯水案内筒部66の端部68の外周側には所定間隔を以て複数の湯水通過穴71が形成されている。更に嵌合部67の外周寄りには一定間隔を以て3箇所に止めネジ用のネジ穴73が形成されている。その他の開口部分74は湯水案内具53を軽量化するために形成されている。更に嵌合部67の外周部76は、湯水通路分離形成本体2(図13参照)の枠部8の一部及び円弧状枠部11に嵌着できるように形成してある。
【0032】このような構成からなる湯水案内具53の湯水案内筒部66の内部通路75は、開口70を介してトラップ形成具52の湯水案内通路65に連通し、また嵌合部67の湯水通過穴71は、トラップ形成具52のトラップ通路57と連通するようにしてある。
【0033】次に浴槽内固定具54(図9参照)は、湯水案内具53(図8、図13参照)の湯水案内筒部66の外径より内径が大なる筒部77と、この一端に形成したフランジ部78とからなる。筒部77は、湯水案内具53の湯水案内筒部66を挿入した時に、この湯水案内筒部66との間に湯水流通用空間79を形成できるように形成したものである。湯水流通用空間79は、湯水案内具53の湯水通過穴71を介してトラップ形成具52のトラップ通路57と連通する。また、筒部77の外周面には雄ネジ77aが形成してある。
【0034】また、フランジ部78は、湯水案内具53の嵌合部67に止めネジ72で固定できるように外周縁拠りの円周方向の9か所にネジ穴80を形成してある。このフランジ部78と湯水案内具53の嵌合部67とは、パッキン81(図13参照)を介してネジ72で固定される。
【0035】次に浴槽外固定具55(図10)は、一端を開口した有底筒体82と、この有底筒体状82の内部に形成した内部筒体83とゴムパッキン(図示せず)を嵌着して浴槽の側面部Aに穿設された貫通穴aに対して浴槽外から当接させるフランジ部84と、湯水往路用と湯水復路用の2つの湯水通路接続管(図示せず)を接続する接続管部85、86とからなる。有底筒体82の後部87に設けた接続管部86は、有底筒体82と内部筒体83との間に形成される湯水通路88に連通し、接続管部85は、内部筒体83の湯水通路89に連通するように、後部87を内部区画してある。また、有底筒体82の内周面には雌ネジ82aが形成してある。
【0036】この浴槽外固定具55の内部筒体83は、浴槽の側面部Aの貫通穴aに浴槽内から浴槽内固定具54と伴に挿入される湯水案内具53の湯水案内筒部66を挿着できるようにしてある。
【0037】上述のような構成からなる湯水循環用接続具51にあって、この湯水循環用接続具51を浴槽の側面部Aに穿設した貫通穴aに取り付ける場合は、先ず湯水案内具53の嵌合部67の中央に、トラップ形成具52の環状体58を対峙させて、湯水案内具53の湯水案内筒部66の内部通路75と、トラップ形成具52の筒部57の湯水案内通路65とを連通するように組み合わせる。
【0038】次に浴槽内固定具54の筒部77に湯水案内具53の湯水案内筒部66を挿入し、パッキン81を介して湯水案内具53のフランジ部78と湯水案内具53の嵌合部67とを係合させ、嵌合部67側からネジ72を嵌合部67の貫通穴73に挿通させてフランジ部78のネジ穴80に螺着し、浴槽内固定具54に湯水案内具53を固定する。
【0039】次にトラップ形成具52の筒部57の凹溝60にパッキン59を嵌着し、この筒部57をパッキン59を介して湯水通路分離形成本体2の短円筒部12に挿着するとともに、湯水案内具53の嵌合部67の外周部76を、湯水通路分離形成本体2の枠部8の一部及び円弧状枠部11に嵌着する。このことにより湯水通路分離形成本体2は、トラップ形成具52及び湯水案内具53に取り付けられる。
【0040】次に浴槽の側面部Aに穿設した貫通穴aの外側に、浴槽外固定具5のフランジ部84を当接させるとともに、浴槽の内側から前記の貫通穴aに浴槽内固定具54の筒部77を挿通させ、浴槽外固定具55の有底筒体82の内周面に形成した雌ネジ82aに、浴槽内固定具54の筒部77の外周面に形成した雄ネジ77aを螺着し、浴槽外固定具55と浴槽内固定具54とを連結する。
【0041】次に浴槽外固定具55の後部87に設けた2つの接続管部85、56に、湯水往路用と湯水復路用の2つの湯水通路接続管B、Cを接続する。例えば湯水往路用の湯水通路接続管Bを接続管部85に接続し、湯水復路用の湯水通路接続管Cを接続管部85に接続する。
【0042】このことにより、湯水往路用の湯水通路接続管Bは、浴槽外固定具55の内部筒体83の湯水通路89、湯水案内具53の湯水案内筒部66の内部通路75、トラップ形成具52の湯水案内筒部66の湯水案内通路65、湯水案内筒部66の端部68の開口70から湯水通路分離形成本体2の短円筒部12及び案内筒部14の湯水通路15、案内筒部14から開口部9までの湯水通路15aに連通する。
【0043】一方、湯水復路用の湯水通路接続管Cは、湯水案内具53の湯水案内筒部66と浴槽内固定具54の筒部77との隙間の湯水流通用空間79、湯水案内具53の嵌合部67の湯水通過穴71、トラップ形成具52のトラップ通路57、トラップ形成具52の開口61aから湯水通路分離形成本体2の短円筒部12の外側の湯水通路16、この湯水通路16から開口部10までの湯水通路16aに連通する。
【0044】このようにした後に、湯水通路分離形成本体2の開口部9には湯水吐出ノズル付き閉塞体4を、開口部10にはフィルター付き開口枠体3をそれぞれ嵌着する。
【0045】開口部9に湯水吐出ノズル付き閉塞体4を嵌着することにより、湯水通路分離形成本体2に形成した繋ぎ通路21は、筒部49によって閉塞される。そのため給湯装置(図示せず)内に設けた循環ポンプ(図示せず)によって開口部9側に送られてくる湯水は、湯水流通穴17側へ流入することなく、筒部49から湯水吐出ノズル部48を通って浴槽内に吐出されることになる。
【0046】一方、湯水通路分離形成本体2に形成した開口部10側の繋ぎ通路22は、開口部10にフィルター付き開口枠体3を嵌着することにより、閉塞されることはない。そのため浴槽内の湯水は、フィルター付き開口枠体3のフィルター30を通って湯水通路15a内に流入するとともに、フィルター付き湯水流通穴17からも繋ぎ通路22を通って湯水通路15a内に流入する。
【0047】この湯水循環接続具1を取り付けた浴槽においては、湯水通路分離形成本体2の前面壁部7からは勿論、湯水流通穴17からも湯水は吐出することがない。したがって、入浴中に湯水循環接続具1側に身体を寄せても、直接熱い湯水が身体に当たるといったこともなく、安心して入浴することができる。
【0048】本発明の湯水循環接続具1では、浴槽外固定具55の後部87に設けた接続管部85、86の何方に湯水往路用の湯水通路接続管B並びに湯水復路用の湯水通路接続管Cを接続するかは自由であり、前記の使用例とは逆に湯水往路用の湯水通路接続管Bを接続管部86に接続し、湯水復路用の湯水通路接続管Cを接続管部85に接続した場合は、湯水循環接続具1内における湯水の往路と復路は前記の例とは逆になる。
【0049】この場合、開口部10から湯水が吐出し、開口部9(及び繋ぎ通路21)から湯水が湯水循環接続具1内に流入することになる。そのため、開口部9にはフィルター付き開口枠体3を、開口部10には湯水吐出ノズル付き閉塞体4を嵌着することにより、湯水循環接続具1を前記した例と何ら変わることなく使用することができる。
【0050】尚、仕切り壁部19、20は、開口部9、10まで形成し、仕切り壁部19、20に貫通穴を形成して繋ぎ通路21、22としてもよい。
【0051】
【発明の効果】このように本発明の湯水通路分離形成具では、2つの開口部に対して、何方の開口部にも容易にフィルター付き開口枠体又は湯水吐出ノズル付き閉塞体を取り付けることができる。また取り外しも容易に行うことができる。そのため、湯水通路分離形成本体内の2つの湯水通路の何方が往路通路又は復路通路となっても、素早く対応してフィルター付き開口枠体又は湯水吐出ノズル付き閉塞体を所望の開口部に取り付けることができ、作業効率を上げることができる。また、フィルター付き開口枠体のフィルターに塵等が付着しても、簡単に取り外してフィルターの掃除を行うことができる。
【0052】また、本発明の湯水通路分離形成具を有する水循環用接続具では、開口部に湯水吐出ノズル付き閉塞体を取り付けることにより、熱湯が浴槽内に面した湯水通路分離形成具本体の前面壁部から吐出することなく、湯水通路分離形成本体の外周の開口部に取り付けた湯水吐出ノズル付き閉塞体のノズル部から湯水を浴槽内に吐出されることができ、入浴物が熱湯を身体に直接振れるといった危険な目にあうことを防止できる。
【0053】また、湯水吐出ノズル付き閉塞体のノズル部にホースを接続することによって、風呂の残り湯を洗濯機等に簡単に供給して利用することができ、非常に経済的に洗濯を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】594107103
【氏名又は名称】株式会社ハタノ製作所
【出願日】 平成9年(1997)10月9日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
【公開番号】 特開平11−108461
【公開日】 平成11年(1999)4月23日
【出願番号】 特願平9−277829