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【発明の名称】 燃焼機器
【発明者】 【氏名】横塚 俊之

【要約】 【課題】温度ヒューズ部材の使用数を低減させつつ、熱交換器の胴部の広範囲にわたって亀裂等の損傷を確実、かつ、迅速に感知できるようにする。

【解決手段】燃焼装置2と、この燃焼装置2によって加熱される熱交換器3と、この熱交換器3の胴部3Aと所定間隔をおいて配置した防熱板21と、この防熱板21に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置2の運転を停止させる温度ヒューズ部材26、27を備えている。そして防熱板21は、熱交換器3の胴部3Aの背面と左右両側面の三面を囲む背壁22及び左右両側壁23、24を一体に有するとともに、それの左右両側壁23、24の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材26、27が取り付けられている構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられていることを特徴とする燃焼機器。
【請求項2】 燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられ、さらに、前記熱交換器の胴部下端に設けられたフランジ部上に載置固定されていることを特徴とする燃焼機器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯機、温水暖房熱源機等の燃焼機器に関し、特に、熱交換器の胴部に異常過熱による亀裂等の損傷が生じた際に、燃焼装置の運転を強制的に停止させるようにした燃焼機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯機や温水暖房熱源機等の燃焼機器では、熱交換器の胴部に巻装した水管の複数個所に取付具を用いて温度ヒューズ部材を取り付けたり、実開平4−46659号公報に開示されているように、熱交換器の胴部の背面に対向させて外装ケースの背板に防熱板を設け、この防熱板に複数の温度ヒューズ部材を取り付ける等して、熱交換器の一部に亀裂等の損傷が生じた場合に、燃焼装置の運転を停止させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来構成の燃焼機器においては、温度ヒューズ部材により、熱交換器の胴部の背面や両側面の広範囲にわたって亀裂等の損傷を感知させようとすると、多数の温度ヒューズ部材が必要となり、それの配線、組立て等の作業に多大の手間を要するなど、作業性が著しく悪くなり、コスト的にも高くなる難点があった。また、亀裂等の損傷は、局部的に生じるので、少ない個数の温度ヒューズ部材では、熱交換器の胴部の広範囲にわたる異常感知を確実に行えない場合があった。
【0004】本発明は、上述した事実に鑑みてなされたものであり、温度ヒューズ部材の使用数を低減させつつ、熱交換器の胴部の広範囲にわたって亀裂等の損傷を確実、かつ、迅速に感知できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明では、燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられている構成である。
【0006】請求項2に記載の本発明では、燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられ、さらに、前記熱交換器の胴部下端に設けられたフランジ部上に載置固定されている構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例を図1ないし図4の図面に基づいて説明する。図において、1は燃焼機器としてのガス温水暖房熱源機の外装ケースであり、この外装ケース1はケース主体1Aとこのケース主体1Aの前面部に着脱可能に取り付けられた前カバー1Bとから構成されている。前記外装ケース1内には、燃焼装置2と、この燃焼装置2の上に結合された熱交換器3と、この熱交換器3の上に結合された排気フード4と、燃焼装置2に燃焼空気を供給する燃焼ファン5と、元ガス電磁弁、ガス電磁弁及びガス比例弁を連設してなり、前記燃焼装置2にガス燃料を供給する燃料供給装置6と、戻りヘッダ7と、膨張タンク8と、ドレンタンク9と、循環ポンプ10と、行きヘッダ11等が収容されている。
【0008】前記燃焼装置2は、バーナケース12及びこのバーナケース12内に収容された複数のガスバーナ13、13を有し、前記バーナケース12の内部と各ガスバーナ13には前記燃焼ファン5からの燃焼空気が供給され、また、前記各ガスバーナ13には前記燃料供給装置6からのガス燃料が燃料供給管14を介して供給される。
【0009】前記熱交換器3は、下端にフランジ部15が形成され、外周には水管16が螺旋状に巻装された胴部3Aと、この胴部3Aの上部に連設され、多数のフィン17に吸熱管18を貫通して設けた熱交換部3Bとから構成されており、そして、この熱交換器3は、前記フランジ部15を前記バーナケース12の上端に形成された支持片(図示せず)にネジ等の締着具19、19を介して締着することにより、バーナケース12に結合される。また、前記排気フード4の前面部には排気トップ20が接続されており、排気フード4内に流入した燃焼排ガスは、排気トップ20を介して本体ケース1の前方に排気される。
【0010】21は前記熱交換器3の胴部3Aと所定間隔をおいて胴部3Aの外周に配置した防熱板であり、この防熱板21は前記胴部3Aの背面と左右両側面の三面を囲む背壁22と左右両側壁23、24を一体に有するとともに、これら両側壁23、24の下端部には互いに内向きの取付片25、25を有しており、これら背壁22、左右両側壁23、24及び取付片25、25は、一枚板の鋼板を折曲加工することにより一体成形してなるものである。
【0011】また、前記防熱板21は、それの取付片25、25が前記熱交換器3の胴部3Aのフランジ部15上に載置されて、前記締着具19、19によりフランジ部15に着脱可能に固定されるが、この時、前記取付片25、25とフランジ部15とバーナケース12の支持片(図示せず)は、共通の締着具19で共締される構成である。
【0012】26は前記防熱板21の左側壁23の内面側の上部に感熱部26Aを手前(前カバー1B側)にして略水平に組み付けられた第1温度ヒューズ部材、27は前記防熱板21の右側壁24の内面側の上部に感熱部27Aを奥にして略水平に組み付けられた第2温度ヒューズ部材であり、これら第1及び第2温度ヒューズ部材26、27は、熱交換器3の胴部3Aの亀裂等の損傷が原因での燃焼ガス漏れによる異常温度を感知して燃焼装置2の燃焼運転を停止させるものである。
【0013】28、28は、第1及び第2温度ヒューズ部材26、27を固定保持する保持金具であり、これら保持金具28、28はスポット溶接によって前記防熱板21の左右両側壁23、24に取り付けてある。
【0014】また、図1に示すように、戻りヘッダ7と膨張タンク8、膨張タンク8と循環ポンプ10及び循環ポンプ10と水管16はそれぞれ戻り配管29、29で繋がれており、また、前記熱交換部3Bの吸熱管18と行きヘッダ11は行き配管30で繋がれている。
【0015】本実施形態例によれば、熱交換器3の胴部3Aと所定間隔をおいて配置された防熱板21は、胴部3Aの背面と左右両側面の三面を囲む背壁22及び左右両側壁23、24を一体に有するとともに、それの左右両側壁23、24の内面側上部位置に、それぞれ熱交換器3の胴部3Aの亀裂等の損傷が原因での燃焼ガス漏れによる異常温度を感知して(溶断して)燃焼装置2の燃焼運転を停止させる第1及び第2温度ヒューズ部材26、27が取り付けられた構成であるから、例えば、前記胴部3Aの背面または左右両側面のいずれかの局所で亀裂等の損傷が生じた場合、その損傷箇所から漏れた燃焼ガスを、前記胴部3Aとこの胴部3Aの三面を囲む防熱板21との間の間隔に流し、熱交換器3の周囲に配設した他の部品の熱損傷を防熱板21によって保護しつつ、漏れた燃焼ガスを第1及び第2温度ヒューズ部材26、27のいずれかの感熱部26A、27Aに確実、かつ、迅速に到達させることが可能となる。そのため、温度ヒューズ部材の使用数を低減させつつ、熱交換器の胴部の広範囲にわたる亀裂等の損傷を確実、かつ、迅速に感知することができる。
【0016】また、前記防熱板21は、背壁22及び左右両側壁23、24を一体に有しており、しかも、熱交換器3の胴部3A下端に設けられたフランジ部15上に載置固定されている構成であるから、左右両側壁23、24の下端部に取付片25、25を一体に形成することにより、ネジ等の締着具の他に取付金具等の取付部品を必要とせずに、熱交換器3の近傍に防熱板21を固定保持でき、防熱板の取付構造の簡素化が図れる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられた構成であるから、防熱板によって熱交換器の周囲に配設した他の部品の熱損傷を保護できるのはもちろんのこと、温度ヒューズ部材の使用数を低減させつつ、熱交換器の胴部の広範囲にわたる亀裂等の損傷を確実、かつ、迅速に感知することができる。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、燃焼装置と、この燃焼装置によって加熱される熱交換器と、この熱交換器の胴部と所定間隔をおいて配置した防熱板と、この防熱板に組み付けられ、異常温度を感知して燃焼装置の運転を停止させる温度ヒューズ部材とを備え、前記防熱板は、熱交換器の胴部の背面と左右両側面の三面を囲む背壁及び左右両側壁を一体に有するとともに、それの左右両側壁の内面側上部位置にそれぞれ温度ヒューズ部材が取り付けられ、さらに、前記熱交換器の胴部下端に設けられたフランジ部上に載置固定されている構成であるから、請求項1に記載の効果に加えて、防熱板に取付片を一体形成することにより、取付金具等の格別な取付部品を必要とせずに、防熱板を固定保持でき、防熱板の取付構造の簡素化が図れる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【識別番号】397010583
【氏名又は名称】三洋電機ガス機器株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−94366
【公開日】 平成11年(1999)4月9日
【出願番号】 特願平9−259760