| 【発明の名称】 |
ストーブの前板取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 幸一
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| 【要約】 |
【課題】石油ファンヒータなどの操作パネルを天板に取付けながら前板の上部に位置させる構造に関する。
【解決手段】前板5の上部に枠体Aの天板4の前縁に固着した、操作パネル6を配置する切欠部7を形成し、切欠部7を含む前板5の外周を略直角に折曲げ、折曲片5aのコーナーは側板2・天板4・操作パネル6の表面と連接する。折曲片5aは前板5の切欠部7の下部を斜め下方に折曲げ、操作パネル6の下部には折曲片5aに沿った傾斜部6bを形成する。また、突片5bの下部は斜め下方に傾斜し、折曲前縁2aに設けたスリット2bに挿入する。天板2との取付側部6aには前板5の折曲片5aの先端を載架し、天板4の前縁との間に当接部6cを設け、前板5を傾斜部6bに沿って斜めに移動させ、突片5bがスリット2bと嵌合し、折曲片5aが折曲片挿入間隙8に嵌合して、前板5が側板2・天板4に固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ストーブの底板1の上に側板2と背板3とを配置し、側板2と背板3の上に天板4を配置し、ストーブの前板5は側部及び上部を湾曲して平面状の側板2及び天板4の表面と連続面で連接して枠体Aを構成し、かつ、天板4と前板5との連接部には樹脂成形による操作パネル6を配置したストーブにおいて、天板4の前縁には操作パネル6の配置部の両側方に天板4の上面部よりも若干下方へ位置した段部4aを形成し、該操作パネル6は取付側部6aを天板4の段部4aの上に固着しながら下方へのびた下部を枠体A内の取付部品に固着し、かつ、前板5の上部には操作パネル6を配置する切欠部7を設け、該切欠部7を含む前板5の外周には内側に向けて略直角に折曲げる折曲片5aを形成すると共に、前板5の折曲片5aは切欠部7の下部では斜め下方に向けて鋭角に折曲げ、操作パネル6の下部には鋭角の折曲片5aに沿った傾斜部6bを形成し、前記側板2の前縁には前板5の折曲片5aと対抗する折曲前縁2aを形成し、かつ、前板5の折曲片5aから伸ばした突片5bは折曲前縁2aに設けたスリット2bに挿入し、該スリット2bに挿入する突片5bの下部は斜め下方に傾斜して形成し、天板4の段部4aの上の操作パネル6の取付側部6aには前板5の折曲片5aの先端を載架する当接部6cを形成し、該天板4の前縁と当接部6cとの間に折曲片挿入間隙8を形成せしめ、かつ、当接部6cの上に折曲片5aの端を載架して切欠部7の傾斜した折曲片5aを操作パネル6の傾斜部6bに、また、突片5bをスリット2bにのぞませ、斜め下方に移動する前板5によって折曲片5aが当接部6cの上を滑りながら折曲片挿入間隙8に嵌合するストーブの前板取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は石油ファンヒータなどのストーブの操作パネル及び前板部分の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電気操作を伴う石油ファンヒータなどのストーブでは、ストーブの枠体内にバーナ及び温風吹出構造を備え、マイクロコンピュータを含む半導体回路によって運転制御手段を備えたものが一般的である。そして、スイッチや表示部を備えた操作パネルを枠体の天板や前板などに備え付けている。 【0003】そして、この種のストーブが使われる場所が和室の時には前板上部に操作パネルを取付けたものが操作性がよく、椅子の生活が中心となる洋室では枠体の天板に付けた操作パネルが好まれる。そして、最近では両者を兼用する為に、天板と前板とのコーナ部に操作パネルを取付けたものが多くなっている。 【0004】ところで、枠体内に制御手段を設けたファンヒータなどのストーブでは、器具故障の為に修理する場合があり、また、メンテナンスは欠かすことができないものである。そして、燃焼テストを行う時に、枠体の天板に操作パネルを設けたものは枠体の前板を外した状態でストーブを運転できるが、枠体の前板に操作パネルを取付けたものは、前板を取外す時に接続コードも取外す必要があり、このままでは燃焼テストができず、普通は操作パネルを前板から外して接続コードをつないでから、燃焼テストを行なっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように前板に操作パネルを設ける構造では、アフターサービスやメンテナンスが非常にやりにくくなっており、この問題点を避ける為にも前板への操作パネルの取付は避けられる傾向にあり、天板から前板に連続する曲面に操作パネルを配置することによって、天板の前部に操作パネルを固定したままで前板が取外せるようにしたものが多くなった。 【0006】しかし、この構造は枠体の天板の外周を湾曲させて側板や前板の平面部に連続させ、天板前部の湾曲部に操作パネルを配置するから、枠体の前板の上方で操作パネルの下に天板と前板とのパーテイションが現われるものであり、枠体の前面デザインの自由性を制約していた。この為、前板の外周を湾曲させて天板や側板の平面部に連続させる構造で、前板上部の湾曲部に操作パネルを配置し、前板を取外した時に操作パネルが天板の前方に残る構造が求められるが、操作パネルを天板に固定すると従来の係合構造では前板の着脱が不能になってしまうものであった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決する為に前板の外周を湾曲させながら操作パネルを天板に固定できる構造にかるもので、ストーブの底板1の上に側板2と背板3とを配置し、側板2と背板3の上に天板4を配置し、ストーブの前板5は側部及び上部を湾曲して平面状の側板2及び天板4の表面と連続面で連接して枠体Aを構成し、かつ、天板4と前板5との連接部には樹脂成形による操作パネル6を配置したストーブにおいて、天板4の前縁には操作パネル6の配置部の両側方に天板4の上面部よりも若干下方へ位置した段部4aを形成し、該操作パネル6は取付側部6aを天板4の段部4aの上に固着しながら下方へのびた下部を枠体A内の取付部品に固着し、かつ、前板5の上部には操作パネル6を配置する切欠部7を設け、該切欠部7を含む前板5の外周には内側に向けて略直角に折曲げる折曲片5aを形成すると共に、前板5の折曲片5aは切欠部7の下部では斜め下方に向けて鋭角に折曲げ、操作パネル6の下部には鋭角の折曲片5aに沿った傾斜部6bを形成し、前記側板2の前縁には前板5の折曲片5aと対抗する折曲前縁2aを形成し、かつ、前板5の折曲片5aから伸ばした突片5bは折曲前縁2aに設けたスリット2bに挿入し、該スリット2bに挿入する突片5bの下部は斜め下方に傾斜して形成し、天板4の段部4aの上の操作パネル6の取付側部6aには前板5の折曲片5aの先端を載架する当接部6cを形成し、該天板4の前縁と当接部6cとの間に折曲片挿入間隙8を形成せしめ、かつ、当接部6cの上に折曲片5aの端を載架して切欠部7の傾斜した折曲片5aを操作パネル6の傾斜部6bに、また、突片5bをスリット2bにのぞませ、斜め下方に移動する前板5によって折曲片5aが当接部6cの上を滑りながら折曲片挿入間隙8に嵌合することによって前板5を取付けたものである。 【0008】 【作用】操作パネル6は枠体Aの上方と前方に向くように取付側部6aを天板4の前縁に設けた段部4aに固定しており、洋室・和室を問わず操作し易い位置に配置してある。また、天板4に固定した操作パネル6の電気配線は直接枠体A内に向けて取付けてあり、前板5を外した状態でストーブを試験運転できる。 【0009】前板5は側部及び上部を湾曲して側板2及び天板4に連接しており、かつ、前板5は外周縁が表面に露出しないように内側に向けた折曲片5aを設け、また、側板2や天板4も端部が露出しないように内側に折曲部を設け、両者は係合方式で固定することで固定手段が露出しないようにしている。 【0010】即ち、前板5の上部の折曲片5aを操作パネル6の取付側部6aの当接部6cの上に載架し、前板5の切欠部7の折曲片5aを操作パネル6の下部の傾斜部6bにのぞませ、前板5の側部の折曲片5aに設けた突片5bを側板2のスリット2bにのぞませたから、この状態で斜め下方に力を加えれば、前板5の上部の折曲片5aが上方にたわみながら前板5が側板2及び天板4に接近し、前板5の上部の折曲片5aが当接部6cの上を滑って折曲片挿入間隙8に嵌合することで、前板5の上部が凹凸もなく天板4に連接できたものである。 【0011】 【実施例】以下、実施例を示す図により構成を説明すると、1はストーブの置台を兼ねる底板、2は底板1から立設配置した側板、3は同じく底板2から立設配置した背板であり、側板2と背板3とは一枚の金属板を断面コ字状に折曲げて構成している。4は側板2と背板3の上端に固定ねじで取付配設した天板であり、側板2及び天板4の前縁は内側に折曲げた折曲部を形成し、2aは側板2の折曲部である折曲前縁、4bは天板2の折曲部である天板前縁である。 【0012】5は側部及び上部を湾曲して平面状の側板2及び天板4の表面と連続面で連接する前板、5aは前板5の外周を内側に略直角に折曲げた折曲片であり、前板5の折曲片5aが側板2及び天板4の折曲前縁2a及び天板前縁4bと密着し、前板5が側板2及び天板4に取付けられている。Aは底板1・側板2・背板3・天板4・前板5で構成するストーブの枠体である。 【0013】6は天板4の前縁から前板5の平面部に向かう湾曲した連接面に配設した操作パネル、4aは天板前縁4bから天板4の上面部よりも若干下方で前方へ伸びる段部であり、該段部4aは操作パネル6の配置部の両側方に形成してある。6aは操作パネル6から両側方の段部6aの方へ伸ばした取付側部であり、該取付側部6aを段部4aにねじなどで固着することによって、操作パネル6は一辺を天板前縁4bに密着させながら天板4に固定することができる。 【0014】7は天板4に固定した操作パネル6を逃がす為に前板5に形成した切欠部であり、該切欠部7の周縁の前板5にも折曲片5aを形成してある。この為、前板5の折曲片5aは湾曲して天板4に向かう前板5の上部では下向きとなり、一方、操作パネル6の下方に位置する折曲片5aは水平方向となり、この向きが操作パネル6を挾んで直交するから、操作パネル6が天板4に固定されておれば、邪魔になる一部の折曲片5aをなくさない限り前板5を側板2や天板に着脱することは無理である。 【0015】この発明は前板5を天板4や操作パネル6と固着する時、前板5を通常では力がかかることが稀な特定の方向である斜め方向に動かすことによって、前板5着脱を可能とするもので、6bは操作パネル6の下部に形成した傾斜部であり、該傾斜部6bと対抗する前板5の折曲片5aは、鋭角に折曲げて外面を操作パネル6の傾斜部6bに沿わせてある。2bは側板2の折曲前縁2bに設けたスリット、5bはスリット2bに嵌合するように前板5の折曲片5aから伸ばした突片であり、該突片5bの下部が斜め下方に傾斜して形成してある。 【0016】6cは天板4の前縁に固定した操作パネル6の取付側部6aの上に設けた当接部、8は天板4の前縁と当接部6cとの間に形成した折曲片5aが嵌合できる隙間で形成した折曲片挿入間隙であり、前板5が取付けられた時に折曲片5aは折曲片挿入間隙8に嵌合し、前板5が取付けられた状態では、前板5の前方への動きを止めている。一方、前板5の上方への動きは操作パネル6の下部の傾斜部6bに折曲片5aが当接して止められており、前板5は天板4に係合固着されるものである。 【0017】このように係合固着された前板5ではあるが、この発明では前板5の着脱時に従来にはない斜め方向に力を加えることによって、天板4の前縁に操作パネル6が取付けてあっても、前板5の着脱ができるようにしたものである。即ち、操作パネル6の取付側部6aに設けた当接部6cの上に折曲片5aの端を載架し、前板5の切欠部7の傾斜した折曲片5aを操作パネル6の下部の傾斜部6bに、また、前板5の側部の突片5bを側板2のスリット2bにのぞませ、この状態で前板5を斜め下方に力を加えて前板5を側板2や天板4に近づけるものである。 【0018】そして、この様に斜め下方に力を加えることによって、前板5が側板2及び天板4に接近すれば、前板5の上部の折曲片5aが上方にたわみながら当接部6cの上を滑って折曲片挿入間隙8に嵌合するもので、適度に前板5の端部がたわむことを利用することで、前板5の上部が曲面で連続しながら、天板4に連接できたものである。 【0019】 【発明の効果】本発明は、以上のような構成・作用で、操作パネル6は天板4の前縁の段部4aに取付けたから、操作パネル6は枠体Aの上方と前方に向いて配置できるようになり、立った生活である洋室にも、座った生活である和室にもそのまま使用することができ、使い勝手がよくなったものである。また、操作パネル6は天板4に固定できたから、枠体A内の制御手段との間に設けた配線を残したまま、前板5を外すことができ、簡単に燃焼テストができるようになり、アフターサービス・メンテナンスが行ない易くなったものである。 【0020】従来では上記の効果を得る為には天板4の外周を湾曲させて天板4の前部に操作パネル6を配置しているが、この構成では天板4と前板5とを連接するパーテイションラインが操作パネル6の下方で横ラインとして現われ、デザイン的に制約を受けるものである。この発明では、天板4の前縁に操作パネル6を配置したから、側板2及び天板4と前板5との間のパーテイションラインは枠体Aの正面に現われず、枠体Aのデザインの自由度が高まって優れた意匠効果が得られたものである。 【0021】また、前板5の取付の為の固定具を露出させない為には、前板5の折曲片5aで係合固定することになるが、該折曲片5aの折曲げ方向が異なる時には着脱不可能な構造になってしまう。この発明では操作パネル6の下部に傾斜部6bを形成し、これと対抗する折曲片5aを鋭角に折曲げ、また、側板2のスリット2bに係止する折曲片5aから伸びる突片5bの下部を傾斜させ、また、操作パネル6の取付側部6aには折曲片挿入間隙8を形成する当接部6cを設けたものである。 【0022】この為、当接部6cに折曲片5aを載架した状態で鋭角の折曲片5aを操作パネル6の傾斜部6bにのぞませ、また、突片5bを前板2のスリット2bにのぞませ、この状態で前板5を特定方向である斜め下方へ押付ければ、上部の折曲片5aが当接部6cの上を滑ると共に、少し浮き上がりながら折曲片挿入間隙8に嵌合するから、外部に露出するねじなどの部品を用いなくとも前板5が天板4及び側板2に係合固定できたものである。 【0023】また、係合固定された前板5の切欠部7は後ろに操作パネル6の傾斜部6bが位置しているから、少しばかり前板5の嵌合位置に誤差が生じても目立たないものであり、枠体Aの前面であっても高精度に部品の誤差の管理をしなくともよくなり、製造し易くなったものである。 【0024】尚、係合固定された前板5は固定時と逆の斜め上方へ力を加えた時以外は、移動が止められて簡単には外れないものである。即ち、特定方向である斜め上方に前板5を持ち上げた時には折曲片5aが挿入間隙8内で少し浮き上がった状態で突片5bとスリット2bが外れ、この状態で前板5を上に持ち上げれば折曲片挿入間隙8から折曲片5aが外れ、操作パネル6を天板4の前縁に残したまま前板5だけを確実に外すことができたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003229 【氏名又は名称】株式会社トヨトミ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−14159 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−180732 |
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