| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】安永 泰久
【氏名】横山 英範
【氏名】金子 友通
【氏名】柏崎 進
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】室外機に設けられ、室内機と連結される冷媒配管を接続することで冷凍サイクルが構成される接続バルブと、この接続バルブに設けられ、接続用螺子部を有する冷媒配管接続部と、前記接続バルブが固定される固着部材を備え、この接続バルブの固着位置より下方であって、前記接続用螺子部の下に空間を形成した空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は室内機と室外機を冷媒配管で接続する空気調和機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の空気調和機の室外機は、例えば室外機の据付状態を示す斜視図である図27に示す如きものであった。以下図27を参照して、上記室外機の冷媒配管を接続するための接続バルブの配設について説明する。 【0003】22は空気調和機の室外機で、この室外機22は図に示されていないが、内部の下端背面の突出部分に具える圧縮機、背面に面して具えられた室外機用熱交換器等で冷凍サイクルを構成している。この冷凍サイクルは室内機と冷媒配管23で接続されるものである。24は送風機で、この前面側に化粧カバー25が取り付けられる。26は化粧カバー25を取り付けるための取り付け部である。27は吹き出し口で、送風機26によって背面側から吸い込んだ空気を吹き出すためのものである。上記冷媒配管23は、図27に示すように室外機の側面側に何も存在しない場所に据付られた室外機22の側面に接続されている。この種従来例としては、特開平05−256475号公報がある。このほかに、特開平05−133571号公報が挙げられる。これは、空気の吹き出し口の設けられた位置が、上記特開平05−256475号公報の記載の空気の吹き出し口に設けられた位置と異なり、室外機の正面に設けられ、空気の吸込口が側面に設けられている。更に、上記側面の吸込口と並んだ位置に電装部品と冷媒配管を接続する接続ターミナルを具え、この電装部品及び接続ターミナルを覆うカバーと運搬用の把手を一体に形成して、エクステリアの向上及びカバーの取付け時間の短縮を図った空気調和機の室外機が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の室外機に於いては次のような問題点がある。 【0005】(1)接続バルブの位置が室外機の側面に設けられている為、冷媒配管の接続バルブへの取付け、取外し時には座って、しかも体をまるめて作業を行なうことになるので作業性が悪い。 【0006】(2)上記作業を行なう際に、室外機の接続バルブ側の側面部を建物に近設して設置した場合、冷媒配管の接続作業は室外機の側面部と建物の壁で挾まれたスペース(接続ターミナルの出張り分の50〜100mmに作業スペース分の100mm以上を加えたスペース)内で行なうことになり、作業者の身体が壁に接触した状態となり、作業者の身体の重心を壁側の脚に加わってしまい配管接続作業が困難たなってしまう共に、室外機の側面と壁との間のスペース内で作業するため、工具の操作を自由に行ない難くい。 【0007】本願発明の目的は、冷媒配管を接続バルブへ取付ける作業性をよくした空気調和機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記目的を達成するために、室外機に設けられ、室内機と連結される冷媒配管を接続することで冷凍サイクルが構成される接続バルブと、この接続バルブに設けられ、接続用螺子部を有する冷媒配管接続部と、前記接続バルブが固定される固着部材を備え、この接続バルブの固着位置より下方であって、前記接続用螺子部の下に空間を形成したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至図26に基いて説明する。室外機の構成を、図1乃至図17により説明する。 【0010】図1は室外機の要部断面正面図、図2は室外機の要部断面左側面図、図3は室外機の右側面図、図4は冷媒配管を接続した要部断面上面図、図5は室外機の分解斜視図、図6は室外機右上部分の拡大要部断面図、図7は熱交換器を簡略した右上から見た斜視図、図8は外箱のベースを右上から見た斜視図、図10は外箱の上面カバーを左上から見た斜視図、図9は化粧カバーを左上から見た斜視図、図11は電気品箱を右上から見た斜視図、図12は同電気品箱を左上から見た斜視図、図13はバルブ固着板の斜視図、図14は送風機を取り付ける支持部材の右上から見た斜視図、図15は接続バルブの正面図、図16は接続バルブの上面図、図17は接続バルブの側面図である。 【0011】1は空気調和機の室外機である。この室外機1は、室内機との間を冷媒配管で接続して空気調和機を構成するものである(図示せず)。そして、室外機1は、図1乃至図6に示すように、圧縮機2、熱交換器3、送風機8等の機器を内蔵し、熱交換器の配置された背面及び両側面から空気を吸い込み、熱交換器で熱交換した空気を正面から吹き出すようになっている。 【0012】即ち、室外機1は、ベース4の両側面位置及び背面側位置に熱交換器3を固定し、この熱交換器3の上端右側に、接続バルブ11が取り付けられたバルブ固着板10を配置している。このバルブ固着板10の水平方向左側に電気品箱9を取付け、上記ベース4に取り付けられた熱交換器3の両側面を覆うように化粧カバー5の両側面を位置させ、上記ベース4の両側面側部分及び正面側部分に化粧カバー5の下端を取付け、この化粧カバー5側面の上端を上記バルブ固着板10の右側端部に螺子により取り付ける。 【0013】これにより、室外機1の箱体強度を確保している。このように取り付けられた化粧カバー5と、熱交換器3の上面3a及び電気品箱9と、バルブ固着板10とを覆うように、上面カバー6を取付ける。これによって、上記ベース4、化粧カバー5、熱交換器3、上面カバー6、電気品箱9、バルブ固着板10等を有機的に結合し、室外機1の箱体強度を確保すると共に、据付けスペースに影響を与えるような部分的な突出部の無い、略直方体の箱体を構成している。 【0014】上記熱交換器3は図4及び図5、図7に示すように、平板状の熱交換器をコ字状に折曲げた形状をしており、冷媒管3eと側板3bを具え、この側板3bはその下端に螺子孔3c及び上端に螺子孔3dを形成されている。 【0015】4は上記圧縮機2、熱交換器3、送風機8を載置しているベースで、図8に示すように、設置用の脚4d及び周囲を立ち上げて形成したフランジ部4aを有し、このフランジ部4aには、螺子により上記側板3b下端の螺子孔3cと結合するための螺子孔4bと、化粧カバー5の下端を取り付けるための螺子孔4cが形成されている。 【0016】このベース4は、室外機1の背面の両側角部に位置する部分に傾斜部4gを有し、この傾斜部4gが上記立ち上げて形成したフランジ部4aで形成されているので、ベース4のひねり強度が向上して、圧縮機及び送風機から発生する振動に共振し難くなる。この共振し難いことが一つの要因となって、低振動化及び低振動による低騒音化が一層促進されて、深夜等の極めて静かな環境下でも騒音をほとんど感じないレベルにできる。 【0017】化粧カバー5は、室外機1の正面及び両側面に配置されて、室外機1に内蔵された機器を覆うものである。この化粧カバー5は、図9に示すように、正面中央部に多数の孔から成る空気吹き出し用のグリル5aを有し、両側面部には多数の孔から成る空気吸込用のグリル5bが熱交換器3に対向する位置に設けられ、下端部には上記ベース4の螺子孔4cと螺子により結合するための螺子孔5cが形成されている。 【0018】また、化粧カバー5の上端には、螺子孔5d及び5eと穴5fが形成され、且つ把手16が左側面の上端から突出して形成されている。この把手16は、室外機1の奥行きのほぼ中間に位置するように形成され、室外機1を移動若しくは運搬する際に使用される。19は送風機の吸込側と吹き出し側とを仕切るマウスリングを有する仕切板で、この仕切板19は、図5に示すように熱交換器3に取り付ける実施例と、図9に示すように化粧カバー5に取付けた実施例がある。上記ベース4のひねり強度が向上する分を、ベース4の板厚を薄くするようにして、省資源を図ることもできる。 【0019】6は上面カバーで、上記ベース4と化粧カバー5とで室外機1の箱体を構成している。この上面カバー6は、図10に示すように、室外機1を移動若しくは運搬する際に使用する把手17が右側面に形成され、左側面には上記化粧カバー5に形成された把手16を収納するように凹部6bを形成され、正面には上記化粧カバー5のグリル5aの上端を覆わないようにする凹部6cが形成され、内側面には突起6dが複数形成されている。更に、この上面カバー6の背面側には、冷媒配管12を挿通するための凹部6eが形成され、左側面の内側には、化粧カバー5の穴5fに係合する凸部6fを形成されている。 【0020】上記上面カバー6の凹部6eが形成された背面は、全幅方向に傾斜面6aを有し、この傾斜面6aに図20に示す如く水平方向に冷媒配管12を沿わせ、図23に示すように室外機の左側をベランダ等の構造物に近接して据付ることを可能にしている。更に、上記のように傾斜面6aに冷媒配管12を沿わせて配管することにより、冷媒配管12が室外機1の上面から上方に突出しないようにできるので、室外機1を2台積み重ねて据付ることが可能である。 【0021】上記上面カバー6と熱交換器3の上面3aとの間には、図6に示すように高さ寸法Hの空間7が設けられている。この空間7に、電気品箱9、バルブ固着板10に取り付けられた接続バルブ11が、それぞれ収納されている。上記空間7の高さ寸法Hは、電気品箱9或いは接続用バルブ11の高さ寸法よりもわずかに大きい寸法にされている。 【0022】上記上面カバー6の内側には、電気品箱9及び接続用バルブ11が、水平方向に並んで配置されている。このように、電気品箱9が接続バルブ11と水平方向に並んで配設されているので、上記凹部6eから雨や霧等の水が上面カバー6内に侵入した場合を考慮して、仕切部材6gを上面カバー6に一体成形により設けている。この仕切板6gは、上記突起6dと共に上面カバー6の上方からの加重に対しての補強部材として機能する。 【0023】電気品箱9は、室外機1及び室内機2の圧縮機モータ及び送風機、その他の電気機器を制御するための電気品を収納しているものである。この電気品箱9の右側には、図11に示すように、固着板10と結合するための螺子孔9aが設けられ、電気品箱9の左側面には、図12に示すように、化粧カバー5の左側面上端部の螺子孔5eを用いて螺子により結合される螺子孔9c、及び、この螺子孔9cの形成された垂直面部を有する突出片9bを有している。 【0024】この電気品箱9の左側面から突出形成された突出片9bの垂直面部は、電気品箱9の左側面との間に上記化粧カバー5の把手16を収納する空間を形成する位置に設けられている。 【0025】この電気品箱9は、上記熱交換器3の上面3aに載置され、上記バルブ固着板10の左側端部と化粧カバー5の左側面上端部の両者間に位置し且つ、両者間を連結するように螺子により両者と結合されている。上記電気品箱9は金属板で作られており、上記制御用の電気品から出る有害ノイズを遮断及び吸収し、室外機1から放出される有害ノイズが外部に放出されるのを防止している。電気品箱9を樹脂で作った場合は、電気品箱の内面若しくは外面に金属シートを貼付ればよい。 【0026】更に、この電気品箱9の巾方向の大きさは、図1に示すように、熱交換器3の据付け状態での巾寸法の3/4位にされており、奥行き方向の寸法は、図4に示すように、熱交換器の奥行き寸法とほぼ同じ大きさにされている。 【0027】10は金属板製のバルブ固着板で、上記電気品箱9との重なり部分を除いた状態で、ほぼ熱交換器3の巾寸法の1/4位の大きさを有し、絞り成形した凸部10bを有している。 【0028】このバルブ固着板10は、熱交換器3の上面3aの上に載置し、一端が熱交換器3の側板3b上端部の螺子孔3dに螺子で取付けられ、この取付け位置から離れた他端が、室外機の幅方向の中間位置に設けられた送風機8の支持部材20の上端に、螺子で取り付けられる。しかも、このバルブ固着板10は、図13に図示のように、平面部10aの面から上方へ突出形成された上面の平坦且つ水平な凸部10bと、この凸部10bよりも上方に高く突出形成された部分と低く形成された部分を有するように上面が傾斜部を形成された凸部10c及び凸部10fを有する。 【0029】上記バルブ固着板10の凸部10cと凸部10fは、その傾斜部に接続バルブ11を取り付けるための孔10dと孔10g及び螺子孔10eと螺子孔10hとを設けられている。また、上記バルブ固着板10は、その周辺部分の一端に、上記熱交換器3の側板3bの上端の螺子孔3dと螺子により結合するための螺子孔10iを有する折り曲げ片と、上記化粧カバー5の右側面上端の螺子孔5dと螺子により結合するための螺子孔10jを有する折り曲げ片と、上記送風機8の支持部材20の上端部20aの螺子孔20bに螺子により結合するための螺子孔10kを有する突出片と、上記電気品箱9の螺子孔9aと螺子により結合される螺子孔10nと、上面カバー6を取り付けるために把手17部に明けられた孔に螺子を挿通して結合する為の螺子孔10mとを設けられている。 【0030】この支持部材20は、図14に示すように、その上端部20aが鉤状に形成されており、この鉤状の上端部20aが室外機1の背面部分に位置する熱交換器3の上端部分に引っ掛けられて係合取り付けられ、下端部20dがベース4に取り付けられている。上記下端部20dは、この下端部20dに明けられた螺子孔20eとベース4の横幅方向中間位置に突出成形された凸部4eの螺子孔4fとを螺子で結合することによりベース4に取り付けられる。 【0031】このように、上記の各部材を連結することにより、上記バルブ固着板10と支持部材20とで、熱交換器3の背面部分と側面部分とを強固に連結して熱交換器の変形をなくすと共に熱交換器の取付け位置の位置決めを確実に行ない、更に、バルブ固着板10と電気品箱9と支持部材20と熱交換器3とで、室外機の箱体を補強する補強部材を構成するようにして、この補強部材と化粧カバー5とベース4との結合により、実質的な室外機1の箱体を構成するようにして、充分な強度を確保するようにしている。 【0032】即ち、ベース4と支持部材20下端部、支持部材20の上端部20aとバルブ固着板10左側端部、バルブ固着板10の右側端部と熱交換器3の室外機右側面に位置する側板3bの上端、この側板3bの下端とベース4、とが結合されて正面側から見て四角形をなすようにされ、しかも、上記結合に加えて、支持部材20の上端部20aが、熱交換器3の室外機の背面に位置する上端を係合支持していることから、上面から見た場合に熱交換器3が下端面側及び上端面側のいずれも三角形を成すようにされている。これのように、正面形状四角形と、下端面側及び上端面側の形状が三角形の組合せであり、三角柱状をした結合関係をしていることから、強度が大きくできた。 【0033】更に、ベース4の左側と電気品箱9の左側に結合される化粧カバー5の高さ方向の寸法を、ベース4と電気品箱9とで自由に動かないように狭持できる大きさに設定した実施例のものは、熱交換器8の左側の固定をするための螺子、その他の取付け部材を省略することができとともに、上記三角柱状の結合関係との組合せによる強度の増大ができる。 【0034】11は接続バルブで、この接続用バルブ11a、11bに室内機(図示せず)と連結される冷媒配管12が接続され、室内機と室外機1とで冷凍サイクルを構成するようにするものである。 【0035】接続バルブ11は、上記バルブ固着板10の孔10dと孔10gを貫通し、その下端部に冷媒管14若しくは冷媒管15が鑞付け接続される冷媒管接続部11gを有し、図15乃至図17に示すように、室内機と連結するための高圧側若しくは低圧側となる冷媒配管12の螺子12aが結合される冷媒配管接続部11eと、内部に設けられた冷媒導通操作バルブを開閉する際に取り外す袋ナット11cと、冷媒配管の取付け、その他の据付け作業が完了した後に内蔵されたバルブを操作してエアパージを行う際に取り外される袋ナット11fとを有している。尚、高圧側となる冷媒配管12の接続される接続バルブ11bには、エアパージを行うためのバルブ及び袋ナット11fは必要ないので、これを省略した構造のものを使用するのが一般的である。外径の小さく曲げ成形し易い高圧側の冷媒配管12を上記凹部6eから離れた凸部10fに位置するバルブ11bに取り付け、高圧側の冷媒配管12よりも管の外径が大きく取り扱いにくい低圧側の冷媒配管12を、上面カバー6の凹部6eに近い側の凸部10cに位置する接続バルブ11aに取り付けた。 【0036】この場合の冷媒配管12の取付けは、管の外径が大きく取り扱いにくい低圧側の冷媒配管12を、接続バルブ11aに取り付け、その後高圧側の冷媒配管12を取り付けるようにすると、冷媒配管12のフレアーナット12aを工具で回す際に邪魔にならず且つ、容易に折り曲げられることから低圧側の冷媒配管12に沿わせるようにできるので、低圧側の冷媒配管12と高圧側の冷媒配管12をコンパクトに束ねてから室外機1の外に引き出すことができる。 【0037】この接続用バルブ11は、上記したようにバルブ固着板10を絞って熱交換器3の側面側が低くなるよう形成した凸部の傾斜部に直交するよう取付けられる。この為接続バルブ11a、11bの上記袋ナット11cに工具13を当てたとき、工具13が電気品箱9の側端9aに邪魔されないものである。勿論この時接続用バルブ11a、11bの上記傾斜部に対する取付高さ寸法も設定しておく。即ち、接続用バルブ11a、11bが近すぎて工具の使用が干渉されない位置とすることは勿論、冷媒配管12を接続用バルブの導管部11eに接続するときにも冷媒配管12のフレアーナット12aを工具を使って回せる位置に設定するものである。 【0038】更に、この冷媒配管12のフレアーナット12aを工具を使って回し易くするために、図4に示すように上記バルブ固着板10の凸部10c及び10fの位置と大きさを、上記フレアーナット12aを工具で操作回転させるのに、邪魔にならないようにしている。 【0039】14は一端が先の接続用バルブ11aに接続され、他端が圧縮機2側の管に接続される吸込管(低圧)であり、15は吐出管(高圧)である。これら管14、15は、図1及び図6に示す如く、バルブ固着板10の傾斜部に直交する方向に、接続用バルブ11a、11bの冷媒管接続部11gに、接続されている。 【0040】14a、15aは上記管14、15の途中に設けられた屈曲部で、この屈曲部14a、15aの役目は、接続用バルブ11a、11bに冷媒配管12を接続する際に工具を使ってフレアーナット12aを回したとき、及び、冷媒配管12を接続の後に工具13を使って上記袋ナット11cを回したときに、工具13の回転する動きにならって多少接続バルブ11a、11bも回転しようとする。この回転した場合に、管14、15の溶接部に応力が加えられるのを防止する為のものである。即ち、管14、15を、屈曲部14a、15aを設けて撓み易くし、回転する動きを、屈曲部14a、15aの撓みで吸収させるものである。 【0041】又、この屈曲部14a、15aは、送風機8の回転軌跡を外したバルブ固着板10と熱交換器3で囲まれた空間に位置するよう設けられている。この空間を有効に利用することによって、管14、15をバルブ固着板10の傾斜部に対し、直交する方向に取付けることが出来るものであり、且つ屈曲部14a、15aを設けることができる。 【0042】次に上記室外機1の運搬用の把手について図2、図3を用いて説明する。把手16、17は、図1及び図4にも示す如く、室外機1の上部分の略同一平面(即ち、略同一高さ)上に且つ、奥行き方向の略中間位置(室外機の重心と略一致する位置)に設けられている。 而して、上記把手16は化粧カバー5に設けられ、把手17は上面カバー6側に設けられている。この為上面カバー6を取外すと把手17は一緒に外れるものである。従って、接続バルブ11に冷媒配管12を接続する時には、上面カバー6を取り外すと把手17も外れ、接続バルブ11側に突出していた把手17がその接続作業を邪魔することなく、作業性が向上できる。しかも、把手17は、上記熱交換器3の上方の上記接続バルブ11を収納した空間を利用して室外機内部に収納されるようにしているので、把手を設ける場合に熱交換器3が邪魔になることが無く、上記のように室外機の奥行き方向の略中間に設けることができる。 【0043】したがって、熱交換器の配置されていない隙間空間(例えば、熱交換器を曲げられた部分と外箱の背面両側角部との間に形成される隙間空間)に位置するように、室外機の重心位置から大きく外れた位置に配置した場合に較べて、室外機1の重心に合わせた位置に設けることができたので、持ち運び易く且つ重量が一方の把手に片寄り難い。上記接続バルブ11を覆う上面カバーを、複数に分割して、この部分のカバーのみを取り外すことを可能にすることにより、上面カバー全部を取り外す必要がなくなり、作業し易く、しかも雨の日に配管作業する場合でも、電気品に雨が落下し付着することが防止されて、故障の原因となるのを防止できる。 【0044】また、上記上面カバーが、接続バルブ11を覆う部分の高さに較べて、他の部分を低くし、全体の高さ寸法を小さく成るようにしても良い。更に、この上面カバーの接続バルブ11を覆う部分を分割した場合は、接続バルブ11を覆う部分を取り外して冷媒配管の接続をする際に、他の部分の高さが低いため邪魔になりにくく、作業性が向上する。18は熱交換器の外周を外部から保護するガード用網、 このガード用網18は取付けなくても良い。 【0045】かかる構成の室外機1の据付作業をする場合について、以下に説明する。室外機1は、図6に示す如く建物の壁21とは、隙間を大きくとらないように設置される。従って、冷媒配管の取付け完了後に、上記袋ナット11cを取り外して内部のバルブを操作して導通させるべく、壁21側より工具を操作しようとしても、工具の操作に必要な空間が確保されておらず、作業が困難である。 【0046】本実施例の場合は、工具13が電気品箱9の端部9bに当たらないように、バルブ固着板10に設ける傾斜部の角度及び高さを考慮し、工具13の把手部分を電気品箱9の上方に位置させた状態で作業できるようにして、作業性を向上させている。 【0047】上記工具13を用いて、冷媒配管12も接続用バルブ11a、11bにしっかり螺合されるものである。 【0048】この時、接続用バルブ10a、10bの、バルブ固着板10からの突出高さ寸法を異なるように設定されていることにより、上記作業をし易くしている。即ち、上面カバー6の背面側に設けられた凹部6eに近い側の凸部10cを低く、遠い側の凸部10fを高くして、近い側の凸部10c若しくは凸部10cに取り付けられた接続バルブ11に、遠い側の凸部10fに取り付けられた接続バルブ11の冷媒配管12が接触若しくは近づき過ぎないようにできる。凸部の高さを変える代わりに、接続バルブ11の高さ寸法を変えてもよい。 【0049】また、上記傾斜部の角度及び高さに加えて、上記凹部6eに近い側の凸部10cの傾斜部の長手方向を、図4に示すように室外機1の背面に対して略平行に設け、遠い側の凸部10fの傾斜部の長手方向を、室外機1の背面に対して斜めに設け、これによって、遠い側の接続バルブ11bに接続された冷媒配管12が、近い側の凸部若しくは近い側の接続バルブに接触若しくは近づき過ぎないようにすることが、傾斜部の角度及び高さのみで達成しようとした場合よりも、傾斜部の角度及び高さを小さくでき、小さいことから作業性が更に良くなる。 【0050】以上の接続作業が終了した後に上面カバー6を取り付けて、上記電気品箱8及び接続バルブ部11を覆うものである。 【0051】尚、上記室外機を略直方体とすることは上記のとおりであるが、例えば正面化粧カバーが位置する面を略正方形の面とすることにより、送風機の吹き出し口のグリルの輪郭と化粧カバー5の正面形状の輪郭との中心点が大きくずれなくなって、外観意匠を向上することが出来るものである。 【0052】更に上記工具13を使った時バルブ固着板10にかかる応力は、このバルブ固着板10が室外熱交換器3の側板上端部及び上記送風機8の支持部材20の上端20aと電気品箱9と化粧カバー5の上端に螺子止め等の固定手段で固定されていること且つ、電気品箱9の左側が化粧カバー5の上端に螺子止めされていることにより、各部に分配され、バルブ固着板10が変形することを防止できる。しかも、バルブ固着板10は、絞り成形された凸部を有していることから、更に変形を防止できる。 【0053】次に、図18乃至図24により、上記構成の室外機の据付について説明する。図18は、上面カバー6を背面左上から見た斜視図である。図19は、上面カバー6の取り付け状態を説明する簡略断面図である。図20は、冷媒配管接続状態の室外機の例を示す背面上から見た斜視図である。図21乃至図23は、夫々の実施例の据付状態を示す斜視図、図24は、本発明の据付スペースと従来の据付スペースを対比させた略図である。 【0054】図18に示すように、冷媒配管12を挿通するための凹部6eの下端角部を丸く形成することにより、図19に示すように、上面カバー6を左側を係合し、この係合部を支点にして右側を回動させて化粧カバー5に取り付ける際に、冷媒配管12に引っ掛かることのないようにできる。 【0055】上記実施例の室外機の上面側に接続バルブ11を設けた構成を有する室外機1によれば、図21乃至図23のように、室外機1を建物に近づけて据付ることができる。即ち、図21は、室外機1の右側を建物に近づけて設置することが出来ることを示す斜視図であり、建物の構造物であるベランダとの間の隙間寸法L1を、図24に示すように、室外機の側面に接続バルブを具える従来の隙間寸法L4よりも大幅に小さくすることができる。上記従来の隙間寸法L4が200mmであるのに較べて、実施例の隙間寸法L1は100mmあり、1/2である。 【0056】また、室外機1と建物の壁との間の隙間寸法L2は、従来と同じで50mmである。この隙間寸法L2よりも隙間寸法L1が大きくされているのは、この隙間寸法L1の隙間に流れ込む空気が、側面側の空気吸い込みグリル5bに吸い込まれる空気に加えて背面側に吸い込む空気も流れ込むためである。 【0057】また、実施例の室外機1は、側面に接続バルブを具えていないので、その分だけ幅方向の寸法が小さくなり、図21に図示のように建物の窓を塞がないようになる。即ち、上記室外機1の実施例の寸法は595mmであり、これに上記隙間寸法L1の100mm加えた寸法695mm(約700mm)は、一般の住宅の建物のベランダと窓までの寸法で多い700mmから800mmよりも大きくないため、建物の窓を塞ぐのを防止できるのである。 【0058】図22は、室外機1の右側面を建物の壁との間に隙間寸法L1を空けて据付た例を示す斜視図である。この場合、室外機1の左側面とベランダとの隙間寸法は、一般的なベランダの奥行き寸法の800mmから上記695mm(約700mm)を減算した100mmとなり、空気流入に必要な寸法が確保できる。尚、ベランダによっては、上記800mmより大きいものも存在するが、従来の側面に接続バルブを具えた室外機の隙間寸法L4は、実施例の上記隙間寸法L1よりも100mm大きいので、ベランダの奥行き寸法が900mm必要になり、一般のベランダには据付できない据付例である。 【0059】上記図22の据付例によれば、ドアからベランダ等の物体までの距離が極端に小さい場合(例えば300mm)であっても、ドアの一部を室外機1で覆わずに据付できる。上記図22は、ベランダの左側に据付た例であるが、ベランダの右側であっても同様に据え付けできる。図23は、室外機1の背面をベランダの左側の建物の壁との間に、隙間寸法L2を空けて据え付けた斜視図である。 【0060】この場合は、室内機と接続するための冷媒配管12を接続バルブ11に接続する際に、冷媒配管12を接続バルブ11に取付けた後に取り付ける上面カバー6の傾斜部6aに、冷媒配管12を沿わして配置できるように、事前に冷媒配管12を曲げておくとよい。これによって、冷媒配管12が室外機1の上面から上方に突出しないようにできるので、冷媒配管12が目立たなくなり、建物との外観上の融合性が向上する。更に、上記のように傾斜面6aに冷媒配管12を沿わせて配管することにより、冷媒配管12が室外機1の上面から上方に突出しないようにできるので、室外機1を2台積み重ねて据付ることが可能である。 【0061】上記のように、実施例は側面に接続バルブが出張っていないので、設置スペースの省スペース化が図れ、更に、外観を直方体にできるので、建物に融合するデザインが容易である。 【0062】上記実施例は、接続バルブ11を傾斜するように設けたが、図25若しくは図26に示す室外機の右上部分の拡大要部断面図のように、接続バルブの操作部である冷媒導通用バルブ(図示せず)及び袋ナットの回転方向を水平若しくは垂直になるように設けてもよい。 【0063】即ち、図25に示すように、接続バルブ11a′及び11b′の操作部である袋ナットの回転方向を水平に設けた場合は、袋ナットを工具で回す際に電気品箱9が邪魔になって工具の操作回転角が約90度程度と小さくなるが、接続バルブが側面に設けられていた従来に較べれば、作業性はよい。しかも上面が開放しているので、冷媒配管12を接続する際の作業性は図6に示す実施例と同様に極めて良い。なお、図1及び図6に示すような、昔から一般に普及している極めて一般的な直線状の汎用工具に代えて、近年一般に普及しているL字状の形状をしている工具を用いれば、図6の実施例と同じく操作回転角が約150度〜180度になり、作業性は図6の実施例と同様に極めて良好になる。 【0064】図26に示すように、冷媒導通用バルブ11a″及び11b″の操作部の回転方向を垂直に設けた場合は、操作部を工具で回す際に電気品箱9が邪魔にならず、工具の操作回転角が約120度程度となり、接続バルブが側面に設けられていた従来に較べれば、作業性は大幅に良い。冷媒配管12を接続する際の作業性は図尚、上記図25及び図26に示されたバルブ固着板10′及び10″の絞り成形は、図13に示されたバルブ固着板10の凸部10c及び凸部10fと同様に凸部を設けられ、この凸部の大きさが、図4に示されたのと同様に、冷媒配管12を取り付けるための螺子12aを工具で操作回転させるのに、邪魔にならないようにされている。 【0065】以上のとおり、上記実施例によれば、多くの効果を得られるものであり、その代表的な効果を以下に挙げる。接続バルブ11が上面に設けられているので、接続バルブが側面に設けられていた従来に較べて、冷媒配管12の取付け作業と、接続バルブ11a、11b、11a′、11b′、11a″、11b″の上記袋ナット11cの取外し及び取付け作業と、この袋ナット11cを取外した後に、内部に設けられた冷媒導通操作バルブを回転操作しての開閉操作作業とが、室外機の上面側で行なえることになり、窮屈な態勢で作業をする必要がなくなり、確実且つ効率の良い作業が出来る。 【0066】接続バルブ11を傾斜させたので、工具13の回転軌跡が電気品箱9に掛からず、一般に広く使用されている汎用の工具を用いた作業が、壁際でも電気品箱9及び壁のいずれにも大きな影響を受けることなく作業できるので、作業性が良いと共に特殊な工具を用意する必要がない。 【0067】バルブ固着板10、熱交換器3、送風機の支持部材20、電気品箱9を、室外機1の箱体強度を確保する構成部材にした実施例は、箱体の補強部材を別部品で用意する必要がなく、そのぶん小形化でき且つ、組立て部品点数の削減及び組立て時間の短縮が可能である。 【0068】バルブ固着板10の一部に凸部を設け、室外機1の側面側が低くなるような傾斜部を設けると共に、この傾斜部に取付けられた接続バルブ11をその傾斜部に対し略直角に取付けることにより、冷媒配管12、及び接続バルブ11のバルブ固着板10への取付を確実なものとすると共に、接続バルブ11の取付け高さ寸法を抑えるようにしたものである。これにより、熱交換器3の上端と上面カバー6と間の空間の高さ寸法を小さく出来るものである。 【0069】バルブ固着板10を金属板の絞り成形品として、バルブ固着板自体の強度アップを図り、このバルブ固着板10を熱交換器3の側面上端に取付けると共に、熱交換器3の背面に引っ掛けられた支持部材20に取付けて、各部品間の接続強度を共同して大きくするようにし、しかも、接続バルブ11をバルブ固着板10の凸部に取付けるようにしたので、接続バルブ11への冷媒配管12を接続時若しくはその他にバルブ固着板10にかかる外力を熱交換器3及び上記支持部材20に分散させるようにしたものであるから外力に対する強度が補強部材を要することなく確保できる。 【0070】 【発明の効果】本発明は以上説明した如く、室内機からの冷媒配管と冷媒配管接続部との接続用螺子部の下に空間を設けているので、螺子部を回転させる工具を使用できるスペースが確保出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成6年(1994)9月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】作田 康夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−337124 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−129592 |
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