| 【発明の名称】 |
電子式集塵器とそれを用いた空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】弘中 泰雅
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| 【要約】 |
【課題】放電電極と集塵電極の間の放電作用により空気中に含まれる塵埃を集塵電極に吸着させる電子式集塵器及びこの電子式集塵器を用いた空気調和機において、放電電極の有効放電長さに見合った集塵電極の発熱部位の設定と触媒層の形成を行うことにより、セルフクリーニング時の発煙、発臭を抑制する。
【解決手段】集塵電極70のシーズヒータ71による発熱部位70bの長さを、放電電極60の有効放電部位60bの長さと略同じにすることにより、集塵電極70の非発熱部位70a上に塵埃が付着することを防ぐことができる。また、集塵電極70の触媒層77の部位を、放電電極60の有効放電部位60bの長さと同等以上とすることにより、集塵電極70の触媒層77の形成されていない部位に塵埃が付着することを防ぐことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の間隔をおいて並列状に設けられ両者間に高電圧が印加される放電電極と集塵電極とを備え、空気中に含まれる塵埃を放電作用を用いて集塵電極に集塵する電子式集塵器において、前記集塵電極は、その表面に酸化分解型の触媒層が形成されると共に、その内部に該集塵電極をセルフクリーニングするためのヒータが内蔵されたものであり、前記集塵電極の前記ヒータによる発熱部位を、前記放電電極の有効放電長さと略同じ長さとし、前記集塵電極の触媒層の部位を、前記放電電極の有効放電長さと同等以上の長さに構成したことを特徴とする電子式集塵器。 【請求項2】 前記集塵電極のヒータがシーズヒータであり、該集塵電極を少なくとも2以上の平面を有する棒状体としたことを特徴とする請求項1に記載の電子式集塵器。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電子式集塵器を機内の通風路に配置したことを特徴とする空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、セルフクリーニング機能を有する電子式集塵器及び電子式集塵器付き空気調和機に関し、特に、集塵電極をセルフクリーニングする際に、発煙、発臭を防止する技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、空気中に含まれる塵埃、微粒子等を除去し、空気を清浄にする装置として電子式集塵器がある。この電子式集塵器は、放電電極と集塵電極とを備え、これら両電極間に高電圧を印加し、放電電極より周囲の空気中に含まれる塵埃や微粒子をイオン化し、集塵電極に吸着させることにより、空気を清浄にするものである。また、このような電子式集塵器において、メンテナンスなしで長期間にわたって集塵を行うことができるように、集塵電極にヒータを内蔵すると共に、集塵電極の表面に酸化分解型の触媒層を形成し、内蔵ヒータにより触媒層を加熱して集塵電極に吸着した塵埃を酸化分解して取り除く、セルフクリーニング型(メンテナンスフリー型)のものが考えられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなセルフクリーニング型の電子式集塵器において、放電電極の放電有効部位の長さが集塵電極の発熱部位の長さと異なると、放電及び集塵の効率が悪く成る。すなわち、放電電極の放電有効部位が集塵電極の発熱部位よりも長く構成されていると、非発熱部位上に塵埃が吸着し、塵埃が酸化分解されずに集塵電極上に残留することになる。また、放電有効部位が触媒層よりも長く構成されていると、触媒層が形成されていない部分に塵埃が付着し、セルフクリーニング時に、塵埃を段階的に酸化分解させることができず、発煙、発臭を起こすことがあった。 【0004】また、集塵電極に内蔵されたヒータとしてシーズヒータが多く用いられるが、シーズヒータは、一般に断面が円形状の棒状体であるため、集塵電極の長さ方向に垂直な荷重に対する曲げ応力が小さい。このため、集塵電極の組み立てや移動時に、シーズヒータに荷重や振動が加わると、集塵電極が湾曲する場合があった。このように湾曲した集塵電極を電子式集塵器内に組み込むと、集塵電極と放電電極との平行性が損なわれるため、電極間距離が短くなった部分に電界が集中して異常放電が起こり易くなり、集塵効率が低下するという問題が生じる。 【0005】本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、放電電極の有効放電長さに見合った集塵電極の発熱部位の設定と触媒層を形成することにより、セルフクリーニング時の発煙、発臭を抑制することができる電子式集塵器とこれを用いた空気調和器を提供することを目的とする。また、集塵電極を変形に強い構成とすることにより、放電電極との平行性を確保し、異常放電の発生を防ぐことができる電子式集塵器とこれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、所定の間隔をおいて並列状に設けられ両者間に高電圧が印加される放電電極と集塵電極とを備え、空気中に含まれる塵埃を放電作用を用いて集塵電極に集塵する電子式集塵器において、集塵電極は、その表面に酸化分解型の触媒層が形成されると共に、その内部に集塵電極をセルフクリーニングするためのヒータが内蔵されたものであり、集塵電極のヒータによる発熱部位を、放電電極の有効放電長さと略同じ長さとし、集塵電極の触媒層の部位を、放電電極の有効放電長さと同等以上の長さに構成したものである。 【0007】この構成においては、電子式集塵器の集塵動作時には、放電電極と集塵電極の間に高電圧が印加され、集塵器に吸入された空気に含まれる塵埃は、放電電極によってイオン化され、集塵電極上に吸着されることにより、吸入空気は清浄化される。セルフクリーニング時には、ヒータが通電制御され、集塵電極の触媒層が昇温され、集塵電極上に付着した塵埃を、触媒の酸化作用により段階的に酸化分解し、最終的に塵埃を二酸化炭素と水蒸気の無色無臭の気体とすることにより、集塵電極をセルフクリーニングする。 【0008】ここで、集塵電極のヒータによる発熱部位が、放電電極の有効放電長さと略同じ長さに構成されているので、放電電極においてイオン化された塵埃は、集塵電極の発熱部位上に付着され易くなる。これにより、集塵電極の非発熱部位上に塵埃が付着し、塵埃が酸化分解されずに集塵電極上に残留することを防ぐことができる。また、集塵電極の触媒層の部位が、放電電極の有効放電長さと同等以上の長さに構成されているので、集塵電極の触媒層の形成されていない部位には、塵埃が付着されにくくなる。これにより、塵埃の発火による煙、臭いの発生を抑えながら、集塵電極をセルフクリーニングすることができる。 【0009】また、上記集塵電極のヒータがシーズヒータであり、この集塵電極を少なくとも2以上の平面を有する棒状体とすることが望ましい。 【0010】この構成においては、集塵電極は、その長さ方向に垂直な荷重に対して、平面を有しないものと比して、大きな曲げ応力を有するものとなり、変形に強い構成となるので、集塵電極と放電電極との間の平行性、直進性を維持することが可能となる。 【0011】また、上記電子式集塵器を機内の通風路中に配置することにより、空気調和機を構成することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る電子式集塵装置について図面を参照して説明する。図1は電子式集塵装置の側断面図、図2は電子式集塵装置を構成する集塵器の部分斜視図、図3は集塵器の要部底面図、図4は集塵器の要部側面図、図5は集塵器を構成する放電電極と集塵電極の模式図である。 【0013】これらの図において、電子式集塵装置1は、室内空気に含まれる塵埃を取り除いて、空気を清浄にする集塵機能を持つものである。電子式集塵装置1は、前面が空気吸入口13として開口し、その空気吸入口13の下方に空気吐出口14が設けられたケーシング15と、前面グリル21を有し、ケーシング15の空気吸入口11に装着される前面パネル20と、吸入口13から吐出口14へ空気を流通させるために、吐出口14の奥側に設けられたクロスフローファン40と、吸入口13から吐出口14に至る通風路31に配置された集塵器50(電子式集塵器)とを備えるものである。 【0014】集塵器50は、水平に張設された線状の放電電極60と、この放電電極60から所定の間隔をおいて並列状に設けられ、セルフクリーニングのためのシーズヒータ71を内蔵した棒状の集塵電極70と、この集塵電極70のシーズヒータ71の熱を遮蔽すると共に、放電電極60と集塵電極70とを保持する熱遮蔽板80から構成されており、放電電極60と集塵電極70とが通風路31内に臨むようにケーシング15の垂直な背板部18の内面に取り付けられる。 【0015】放電電極60を構成する放電線61は、その両端の掛止部61aが保持部材62に取り付けられた電極63に引張コイルばね64を介して保持され、この引張コイルばね64の張力によって位置決め固定されている。また、放電線61には、電極63から引張コイルばね64を通して電圧が印加される。これら引張コイルばね64及び放電線61の掛止部61aの外周上には、絶縁性を有すると共に、耐熱性に優れたシリコンゴムからなるチューブ66が被せられており、これらチューブ66で覆われていない部分が放電電極60の有効放電部位60b(図5参照)となる。 【0016】集塵電極70は、放電電極60に対して通風路31上の風下側に、放電電極60から所定の間隔(放電線61と集塵電極70の間の距離は例えば約14mm程度)をおいて配置され、集塵電極70はその長さ方向両端部72が係止部材73により保持部材74に固定される。これら放電電極60と集塵電極70には、空気清浄動作時にそれぞれ正の直流電圧、負の直流電圧が印加されるようになっている。なお、保持部材62及び保持部材74は熱遮断板80に固定される。 【0017】図6は集塵電極の図5におけるA−A線断面図、図7は集塵電極の一部断面図である。これらの図に示されるように、集塵電極70内にはシーズヒータ71が内蔵されている。このシーズヒータ71は、アルミニウムの金属管75と、この金属管75内に挿入された電気抵抗線(ニクロム線)76とから成るものであり、その表面には、プレス加工等により、3つの平面A,B,Cが形成されている。本実施形態では、シーズヒータ71は、その断面がコーナー部にRを有する三角形状をなしている。また、金属管75と電気抵抗線76とが接触しないように、金属管75内には酸化マグネシウム78が充填されている。この金属管75の端部75aはガラス封口材79によって封口されているため、図5に示したように、シーズヒータ71の両端は、非発熱部位70aとなり、シーズヒータ71の中央部は、発熱部位70bとなる。このシーズヒータ71の発熱部位70bの長さは、放電電極60の有効放電部位60bと略同じ長さに形成されている。 【0018】金属管75の表面には、ゼオライト、活性アルミナ、二酸化マンガン等に代表される触媒物質からなる触媒層77が塗布や溶着等により形成されている。この触媒層77は、放電電極60の有効放電部位60bと同等以上の長さに構成されている。ゼオライト(一般に沸石と称される)は、空洞を有する三次元網目構造をなしており、この空洞内に吸着された分子の反応を促進する。活性アルミナ(Al2 O3 )は、吸着能力の高いアルミナ微粉末であり、結晶粒径が小さく、表面積が大きく、触媒、触媒担体、吸着剤として好適である。二酸化マンガン(MnO2 )は、上述のゼオライト、活性アルミナと同様に触媒としての機能を有する。 【0019】上記のように構成された電子式集塵装置1の動作を以下に説明する。ファン40が作動させると、室内空気が空気吸入口13から吸入され、通風路31を上から下に流通する。この通風路31を通過する空気は集塵器50の周辺を通過する。ここで、集塵器50の放電電極60と集塵電極70の間には高電圧が印加され、両電極60,70間にはコロナ放電が発生する。このため、放電電極60の周囲の空気中に存在する煙草のタール(油煙)の微粒子や綿埃等の塵埃にはコロナによって生じた陽イオンが付着して、微粒子や塵埃は正に帯電する。その結果、両電極間のクーロン力によって、集塵電極70に引き寄せられて、集塵電極70に捕集され、電気集塵が行われる。また、臭気成分である微粒子が空気中に含まれている場合には、臭気成分は集塵電極70の触媒層77により吸着脱臭される。こうして、空気吸入口13から吸入された空気は、通風路31を通過する過程で清浄化されて、空気吐出口14から室内に吐出される。 【0020】ここで、集塵電極70のシーズヒータ71による発熱部位70bが、放電電極60の有効放電部位60bと略同じ長さに構成されているので、放電電極60においてイオン化された塵埃は、集塵電極70の発熱部位70b上に付着され易くなる。これにより、集塵電極70の非発熱部位70a上に塵埃が付着し、塵埃が酸化分解されずに集塵電極70上に残留することを防ぐことができる。また、集塵電極70の触媒層77の部位が、放電電極60の有効放電部位60bと同等以上の長さに構成されているので、集塵電極70の触媒層77の形成されていない部位には、塵埃が付着されにくくなる。これにより、塵埃の発火による煙、臭いの発生を抑えながら、集塵電極をセルフクリーニングすることが可能となる。 【0021】また、集塵電極70を、放電電極60の風下側にずらして配置しているので、通風路31を流れる空気の風力及び塵埃が集塵電極70から受けるクーロン力によって、塵埃は集塵電極70方向に向かうことになる。これにより、より多くの塵埃を集塵電極70に付着させることが可能となり、集塵器50による集塵効果が向上する。 【0022】また、集塵電極70を、その断面が三角形状の棒状体としたので、集塵電極70は、従来の断面が円形状のものと比して、その長さ方向に垂直な荷重に対して大きな曲げ応力を有し、変形に強い構成となる。このため、集塵電極70の組み立て時などに荷重や振動が加わった場合でも、湾曲しにくくなり、放電電極60との平行性を確保することが可能となる。これにより、放電電極60と集塵電極70との間で距離が部分的に短くなって、電界が集中することにより、異常放電を起こすといったことがを防止され、集塵効率の低下と不快な異音の発生を抑えることができる。 【0023】また、引張コイルばね64のみかけ上の直径が放電線61よりも大きく、したがって、引張コイルばね64と塵電極70との距離が短いため、両者間で電界が集中して、異常放電が起こり易くなるが、この電子式集塵器1においては、放電電極60の引張コイルばね64の外周に、絶縁性を有するチューブ66を被せることにより、引張コイルばね64と集塵電極70との間の放電を遮断し、異常放電の発生を防いでいる。 【0024】触媒層のセルフクリーニング動作を説明すると、セルフクリーニング時には、シーズヒータ71に通電することにより、触媒層77を昇温させ、集塵電極70の発熱部位70b上に付着した塵埃を触媒の酸化作用により段階的に酸化分解し、最終的に塵埃を二酸化炭素と水蒸気の無色無臭の気体として、集塵電極70をセルフクリーニングする。なお、チューブ66を耐熱性に優れたシリコンゴム管としているので、ヒータ71からの熱がチューブ66に伝わっても、チューブ66が変形することはない。 【0025】次に、集塵電極70の3つの平面A,B,Cと放電電極60との位置関係について、図8(a)(b)を参照して説明する。上述したように、ファン40によって吸引口13から吸引された空気は、略前上から後下へ流れており、この流れに沿うようにイオン風を形成するために、集塵電極70は放電電極60に対して風下側に配置されている。このように両電極60、70を配置した状態において、図8(a)に示すように、集塵電極70を、1つの頂点aを下に向け、他の頂点bを放電電極60に向くように取り付けると、集塵電極70による塵埃の付着は、イオン風が当たるA面とB面により行われる。 【0026】仮に、図8(b)に示すように、集塵電極70の平面Aを放電電極60に真対向に位置するようにすると、集塵は平面Aによってのみ行われることとなる。したがって、図8(b)に示した構成は、図8(a)の構成に比して、塵埃を付着させる有効面積はほぼ半分となり、集塵効率の低いものとなる。また、図8(b)に示した構成では、イオン風が平面Aに対して略垂直に当たることにより、乱流が起き、したがって、塵埃の平面Aへの着床がうまくいかず、集塵効率は低下する。 【0027】また、放電電極60と集塵電極70との間でコロナ放電を発生させるためには、不平等電界を形成しなければならない。この不平等電界は、点と点との間では生じやすく、点と面との間では生じにくいものである。したがって、図8(b)に示したような放電電極60に対して集塵電極70の平面Aが正対した構成では、不平等電界が生じにくく、コロナ放電が発生しにくい。換言すれば、図8(a)に示すように、頂点bを放電電極60へ正対させた構成の方が、より多くのコロナ放電を生じさせることができる。以上のような理由から、集塵電極70は、図8(a)に示したように、1つの頂点aを下に向け、他の頂点bを放電電極60に向けて熱遮蔽板80に取り付けられることが望ましい。 【0028】次に、集塵器50を空気調和機内に組み込んだ集塵器の適用例について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、集塵器50が搭載された空気調和機の一部破断斜視図、図10は同空気調和機の側断面図である。これらの図において、上述と同等の部材には同番号を付している。 【0029】集塵器付き空気調和機10は、室内空気を冷却又は加熱する空気調和機能と、室内空気に含まれる塵埃を取り除いて、空気を清浄にする集塵機能とを併せ持ち、室内ユニットとして、取り付け板11を介して壁等に取り付けられるものである。空気調和機10は、空気吸入口13と空気吐出口14とが設けられたケーシング15と、前面グリル21を有する前面パネル20と、ケーシング15の吸入口13に臨んでケーシング15内に設けられた熱交換器30と、この熱交換器30を経由して吸入口13から吐出口14へ空気を流通させるために、吐出口14の奥側に設けられたクロスフロー型のファン40と、熱交換器30の背面側の通風路31に配置された集塵器50とを備えるものである。また、前面パネル20と熱交換器30との間には、フィルタ32が設けられている。また、ケーシング15の吐出口14には、角度調整式のルーバ16が設けられている。ケーシング15内部には、空気調和機10の全体を制御する制御回路17が備えられている。熱交換器30は室外ユニット(図示なし)の熱交換器と冷媒配管により連結される。 【0030】上記のように構成された集塵器付き空気調和機10の動作を以下に説明する。空気調和中は、熱交換器30及びファン40を作動させることにより、室内空気が前面パネル20の前面グリル21及びフィルタ32を通過してケーシング15内に吸入され、熱交換器30を通過する過程で冷却又は加熱された後、その背面側の通風路31を上から下に流通する。この通風路31を通過する空気は集塵器50の周辺を通過する。ここで、集塵器50の放電電極60と集塵電極70の間には高電圧が印加され、両電極60,70間にはコロナ放電が発生されているため、放電電極60の周囲の空気中に存在する煙草のタール(油煙)の微粒子や綿埃等の塵埃にはコロナによって生じた陽イオンが付着して、微粒子や塵埃は正に帯電する。その結果、両電極間のクーロン力によって、集塵電極70に引き寄せられて、集塵電極70に捕集され、電気集塵が行われる。また、臭気成分である微粒子が空気中に含まれている場合には、臭気成分は集塵電極70の触媒層により吸着脱臭される。こうして、熱交換器30を通過した空気は、その背面側の通風路31を通過する過程で清浄化されて、空気吐出口14から室内に吐出される。 【0031】なお、本発明は上記の実施形態に限られず種々の変形が可能である。例えば、本実施形態においては、集塵電極70は、3つの平面を有する棒状体であったが、2つの平面を有するものであっても、また、4つ以上の平面を有する多角柱状のものであっても構わない。 【0032】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る電子式集塵器とそれを用いた空気調和機によれば、集塵電極のヒータによる発熱部位を、放電電極の有効放電長さと略同じ長さとすることにより、集塵電極の非発熱部上には塵埃が付着しないようにすることができるので、塵埃が酸化分解されずに集塵電極上に残留することを防ぎ、この集塵器は、セルフクリーニング型の電子式集塵器として好適なものとなる。また、集塵電極の触媒層の部位を、放電電極の有効放電長さと同等以上の長さに構成することにより、集塵電極の触媒層の形成されていない部位には塵埃が付着しないようにすることができるので、セルフクリーニング時に塵埃が発火し、煙、臭いが発生するということはない。 【0033】また、集塵電極のヒータをシーズヒータとし、この集塵電極を少なくとも2以上の平面を有する棒状体とすることにより、集塵電極は、その長さ方向に垂直な荷重に対して、平面を有しないものと比して、大きな曲げ応力を有し、変形に強い構成となるので、集塵電極の組み立て時等に荷重や振動が加わった場合でも、湾曲しにくくなる。これにより、放電電極との平行性を確保することが可能となり、異常放電の発生を防止し、集塵効率の低下と不快な異音の発生を抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】板谷 康夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−201485 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−2574 |
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