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【発明の名称】 ダクト用換気扇
【発明者】 【氏名】田淵 孝治

【要約】 【課題】取り付け作業を容易にすると共に、梱包容積を小さくする。

【解決手段】天井面に形成された開口周縁に開口より上部に突出して取り付けられる本体ケース1と、本体ケース1の一側面に取り付けられ、室外と排気ダクトを介して連通する排気ダクト接続板5と、排気ダクト接続板5の取り付けられる一側面と隣接する側面に取り付けられ、吸気ダクトを介して他の室と連通する吸気ダクト接続板6とを備え、本体ケース1の内部に配設される送風機を駆動することで、本体ケース1下方の吸気口10から吸気した空気と、吸気ダクトを介して吸気した他の部屋の空気とを排気ダクトを介して室外に排気するダクト用換気扇において、前記排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6とを水平方向に回動可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井面に形成された開口周縁に開口より上部に突出して取り付けられる本体ケースと、該本体ケースの一側面に取り付けられ、室外と排気ダクトを介して連通する排気ダクト接続板と、該排気ダクト接続板の取り付けられる一側面と隣接する側面に取り付けられ、吸気ダクトを介して他の室と連通する吸気ダクト接続板とを備え、本体ケースの内部に配設される送風機を駆動することで、本体ケース下方の吸気口から吸気した空気と、吸気ダクトを介して吸気した他の部屋の空気とを排気ダクトを介して室外に排気するダクト用換気扇において、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを水平方向に回動可能にしたことを特徴とするダクト用換気扇。
【請求項2】 前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角が略180度の時の幅が本体ケースの一側面の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のダクト用換気扇。
【請求項3】 前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを天井面に固定し、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角を所定の角度に規制する位置決部を前記排気ダクト接続板及び/または吸気ダクト接続板に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダクト用換気扇。
【請求項4】 前記角度が略直角であることを特徴とする請求項3に記載のダクト用換気扇。
【請求項5】 吸気ダクト接続板のダクト接合部と、排気ダクト接続板のダクト接合部とが当接するのを防止するストッパー部を吸気ダクト及び/または排気ダクトに設けたことを特徴とする請求項3に記載のダクト用換気扇。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2室の換気を行えるダクト用換気扇に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダクト用換気扇を図8及び図9に示し、この図に基づき説明する。
【0003】51は天井の開口周縁に開口より上部に突出し、天井面の室内側より取り付けられる本体ケースで、その一側面に排気ダクト(図示せず)を介して屋外と連通する排気ダクト接続板52が取り付けられ、この一側面と直交する側面に吸気ダクト(図示せず)を介して他の部屋と連通する吸気ダクト接続板53が取り付けられる。
【0004】上記のダクト用換気扇は、前記排気ダクト接続板52のダクト接合部54と吸気ダクト接続板53のダクト接合部55が本体ケース51の側面より外側へ突出しており、本体ケース51は天井面の室内側より取り付けられるため、本体ケース51に前記排気ダクト接続板52及び吸気ダクト接続板53を取り付けた状態で天井面に取り付けることができない。そこで、前記排気ダクト接続板52と吸気ダクト接続板53とを夫々前記開口部周縁に取り付けた後、本体ケース51は前記排気ダクト接続板52と吸気ダクト接続板53の上部の係止部56、57に本体ケース51上面の被係止部58、59を係止し、下方の取付部60、61に設けた係止穴(図示せず)に本体ケース51の鍔部62に設けた係止片(図示せず)を係止することで両方に密着するように取り付けられる。
【0005】しかしながら、前記排気ダクト接続板52と吸気ダクト接続板53とは別体であり、排気ダクト接続板52の係止穴と吸気ダクト接続板53の係止穴との位置関係及び排気ダクト接続板52と吸気ダクト接続板53とのなす角度は、本体ケース51を取り付けることができるように夫々調整して天井面に取り付ける必要があり、取付作業が繁雑なものとなっていた。
【0006】また、他の例として図9に示すように前記排気ダクト接続板63と吸気ダクト接続板64とを一体で形成しているものがある。図8に示す場合、吸気ダクト接続板53を本体ケース51から取り外して波線の位置に収納することで梱包容積を小さくすることが可能であるのに対して、この場合は梱包容積を減らすことができないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取付作業が容易であると共に、梱包容積を小さくできるダクト用換気扇を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1の手段は、天井面に形成された開口周縁に開口より上部に突出して取り付けられる本体ケースと、該本体ケースの一側面に取り付けられ、室外と排気ダクトを介して連通する排気ダクト接続板と、該排気ダクト接続板の取り付けられる一側面と隣接する側面に取り付けられ、吸気ダクトを介して他の室と連通する吸気ダクト接続板とを備え、本体ケースの内部に配設される送風機を駆動することで、本体ケース下方の吸気口から吸気した空気と、吸気ダクトを介して吸気した他の部屋の空気とを排気ダクトを介して室外に排気するダクト用換気扇において、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを水平方向に回動可能にしたものである。これにより、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを一体として扱えると共に、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角を自由に変えることができる。
【0009】上記構成において、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角が略180度の時の幅が本体ケースの一側面の長さより短くするのがよい。これにより、梱包時、排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを本体ケースより取り外して、本体ケースの一側面に沿って配設することができる。
【0010】また、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを天井面に固定し、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角を所定の角度に規制する位置決部を前記排気ダクト接続板及び/または吸気ダクト接続板に設けることが望ましい。
【0011】そして、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角は略直角であってもよい。
【0012】さらに、吸気ダクト接続板のダクト接合部と、排気ダクト接続板のダクト接合部とが当接するのを防止するストッパー部を吸気ダクト及び/または排気ダクトに設けることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図7に本発明の実施の形態として浴室に用いられるダクト用換気扇(ここでは一例として換気乾燥機を示す)を示し、以下、これらの図に基づき説明する。
【0014】1は天井面に形成された開口2周縁に開口2から上部に突出して取り付けられる本体ケースで、天井面の室内側に本体ケース1の鍔部4を当接させている。この本体ケース1の一側面(短辺側)のコーナー付近には、排気ダクト(図示せず)を介して室外と連通する排気ダクト接続板5が取り付けられており、この一側面と直交する側面の排気ダクト接続板5寄りには、吸気ダクト(図示せず)を介して他の部屋と連通する吸気ダクト接続板6が取り付けられている。
【0015】前記本体ケース1の下面は開放されており、グリル7が取り付けられる。このグリル7には部屋内の空気が吸い込まれる循環用吸気口8と、この循環用吸気口8と本体ケース1内で連通する吹出口9(図6参照)と、前記排気ダクト接続板5内の通路と本体ケース1内を通じて連通する換気用吸気口10とが形成されている。
【0016】前記本体ケース1内は、本体ケース1を鉛直方向に区画する区画板11と、グリル7側に水平方向に配設される底板12により、循環用吸気口8と吹出口9とが連通される循環室13と、換気用吸気口10と排気ダクト接続板5の排気口14とを連通する換気室15との2室に区画されている。この底板12には、循環用吸気口8の上部に吸気孔16が、換気用吸気口10の上部には開口17が夫々形成されている。
【0017】前記循環室13内には、循環用吸気口8の上部に循環用ファン18が設けられ、この循環用ファン18より後流側(吹出口9側)に向かって、交流100V通電時に循環用ファン18により吸気した空気を暖めるように動作する熱源19(ここではシーズヒータを使用)と、水平方向の空気の流れを下方に変向する変向板20とが順次設けられている。
【0018】また、本体ケース1の上面には、循環用ファン18を駆動する循環用モータ21、後述する換気用ファン22を駆動する換気用モータ23や熱源19の通電を制御する制御基板(図示せず)が配置されており、カバー24で覆われている。
【0019】25は本体ケース1上面の内側に循環用ファン18を包囲するようにして取り付けられる循環用ファンケーシングで、この循環用ファンケーシング25と本体ケース1上面の内側及び底板12により、循環用吸気口8と吹出口9とを連通し、循環通路を形成している。この循環通路を通して前記循環用ファン18を駆動することで温風を室内に吹き出すことができる。
【0020】一方、前記換気室15内には、換気用吸気口10の上方に換気用ファン18が配設され、この換気用ファン22を包囲するように換気用ファンケーシング26が配設されている。排気ダクト接続板5が取り付けられる側における換気用ファンケーシング26の本体ケース1との当接面には、パッキン27が設けられておりこの当接面から空気が漏れるのを防止している。
【0021】前記換気用ファンケーシング26の下方には負圧室28が形成されており、本体ケース1の側面には吸気ダクト接続板6の吸気口29と連通する連通穴30(図とは対向する側面に形成されている)が形成されている。これにより、前記換気用ファン22を駆動することで、換気用吸気口10から室内の空気を吸い込むと共に、他の部屋の空気を連通穴30からダクトを介して吸い込むことができ、本体ケース1の取り付けられた部屋内の換気と同時に他の部屋の換気を行うことができる。
【0022】前記排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6とは図1乃至図3に示すように蝶板31で連結されており、この間のなす角を自由に変えられるようになっており、また、内部の空気通路が異なるのみで、鉛直方向に対してほぼ線対称の形状をしている。そこで、形状の説明は、排気ダクト接続板5のみ行い、吸気ダクト接続板6の説明は省略する。
【0023】前記排気ダクト接続板5の上部には本体ケース1の上面に設けた被係止部32が係止される係止部33が形成されており、下方の取付部34には本体ケース1の鍔部4に設けた係止片35が係止される係止穴36が形成されており、本体ケース1が取り付けられる際に、前記係止片35と係止穴36、及び被係止部32と係止部33とを夫々係止することで、本体ケース1と排気ダクト接続板5とが密着するようになっている(図4参照)。同様に吸気ダクト接続板6も本体ケース1と密着するようになっている。
【0024】また、排気ダクト接続板5の右端部には、上下2カ所に蝶板31が固定され、この間には排気ダクトが接続される側に折り曲げられたストッパー部37が形成されており、吸気ダクト接続板6にも同様にストッパー部37が形成されている。このストッパー部37、37は、排気ダクト接続板5のダクト接合部38と吸気ダクト接続板6のダクト接合部39が接近する方向に拡げた際に、互いに当接して排気ダクト接続板5のダクト接合部38と吸気ダクト接続板6のダクト接合部39とが接触するのを防止している。これにより、排気ダクト接続板5のダクト接合部38および吸気ダクト接続板6のダクト接合部39が破損するのを防止できる。
【0025】また、排気ダクト接続板5の右側の上部には本体ケース1が取り付けられる側に折り曲げられた位置決部40が形成されており、吸気ダクト接続板6に形成された位置決部40と当接することで排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6とのなす角が略直角になり、本体ケース1が排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6の両方に沿うようにして取り付けられるようになっている。
【0026】上記構成のダクト用換気扇は、排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6を蝶板31で固定した状態で、互いの位置決部40、40を当接させて天井面3の開口2周縁に取り付けられ、本体ケース1を排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6の両方に沿うようにして開口2の下方から取り付けられる。そして、本体ケース1の被係止部32を係止部33に係止し、係止片35を係止穴36に係止して本体ケース1と排気ダクト接続板5及び本体ケース1と吸気ダクト接続板6とが密着した状態で取り付けられる。
【0027】このように、排気ダクト接続板5と吸気ダクト接続板6とは蝶板31で接合することで一体的に扱え、位置決部40、40で所定の角度(略直角)にして天井面3に取り付けることができるので、図8に示す従来例のような吸気ダクト接続板53と排気ダクト接続板52との位置関係の調整は不要であり、本体ケース1の取り付け作業が容易にできる。
【0028】次に梱包時について説明する。
【0029】梱包時は、本体ケース1より吸気ダクト接続板6と排気ダクト接続板5とを取り外して、図2に示すように吸気ダクト接続板6と排気ダクト接続板5とのなす角が180度(一直線の状態)で排気ダクト接続板5が取り付けられる側面と平行にして梱包される。これにより、吸気ダクト接続板6が本体ケース1の側面より外部に突出していた部分がなくなり梱包容積が少なくなっている。
【0030】尚、上記実施例では位置決部40、40で略直角になるようにしたが、これに限定されるものではなく本体ケース1のコーナー部に沿う角度であればよい。また、位置決部40及びストッパー部37は、いずれか一方に形成していてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とを一体として扱えると共に、前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角を自由に変えることができるので、所定の位置に取り付けることができると共に、梱包時には前記排気ダクト接続板の排気ダクトが接続される方向と吸気ダクト接続板の吸気ダクトが接続される方向とを略平行にして梱包でき、梱包容積を減らすことができる。
【0032】前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とのなす角を所定の角度に規制する位置決部を前記排気ダクト接続板及び/または吸気ダクト接続板に設けることにより、本体ケースを前記排気ダクト接続板と吸気ダクト接続板とに密着させて容易に取り付けることができる。
【0033】また、前記吸気ダクト接続板のダクト接合部と、排気ダクト接続板のダクト接合部とが当接するのを防止するストッパー部を吸気ダクト及び/または排気ダクトに設けることで、吸気ダクト接続板や排気ダクト接続板が破損するのを防ぐことができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−132525
【公開日】 平成11年(1999)5月21日
【出願番号】 特願平9−298685