| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊 川 元 嗣
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| 【要約】 |
【課題】室内ファンを含めた室内機内部のかびの発生を防止するに当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転することにより、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることのできる空気調和機を提供する。
【解決手段】冷房モード及びドライモードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、室温及び室内熱交換器温度をそれぞれ検出する温度センサを備え、制御部は冷房モード又はドライモードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度に対して室温が所定値以上高いとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷房モード及び除湿モードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、室温及び室内熱交換器温度をそれぞれ検出する温度センサを備え、前記制御部は冷房モード又は除湿モードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度に対して室温が所定値以上高いとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とする空気調和機。 【請求項2】冷房モード及び除湿モードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、室内熱交換器温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は冷房モード又は除湿モードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度が所定値以下のとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とする空気調和機。 【請求項3】冷房モード及び除湿モードの少なくとも一方のモードで運転することが可能で、かつ、空調負荷に応じて圧縮機を能力制御することが可能な制御部を有する空気調和機において、前記制御部は冷房モード又は除湿モードでの運転停止時に、前記圧縮機を駆動する電源周波数が所定値以上のとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とする空気調和機。 【請求項4】冷房モード及び除湿モードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、前記制御部は冷房モード又は除湿モードでの運転時間を積算し、運転停止時の積算時間が所定値を超えるとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とする空気調和機。 【請求項5】吹出し空気の方向を調節するルーバを備えるとき、前記制御部は前記室内ファンを継続運転する間、吹出し空気流がショートサーキットするようにルーバ角度を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機。 【請求項6】運転、停止等を制御するリモコン装置を備えるとき、運転停止後に継続運転される前記室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチを前記リモコン装置に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和機。 【請求項7】運転停止後に継続運転される前記室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチを室内機に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷房モード及び除湿モードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有するスプリット形の空気調和機に係り、特に、室内ファンを含めた室内機に発生しやすいかびの抑制に関する。 【0002】 【従来の技術】スプリット形の空気調和機を冷房運転すると、室内機の内部温度は10〜15℃になる。一方、冷房運転停止時の室内温度は24℃〜28℃であることが多い。従って、冷房運転終了時に室内機の内部に結露することがある。一方、高速で回転する室内ファンには、その回転中に「ハウスダスト」と称される埃が付着し、結露と重なってかびが発生する。このかびの発生は室内ファンに限らず、室内機の内面にも発生することがあった。 【0003】また、近年の空気調和装置は、静音化を実現するために風量を抑制したり、フィルタの目詰まり、吹出しグリル位置の変更等による送風負荷の変化に関係なく室内ファンを定速制御することによる風量不足が発生したり、あるいは、室内機をコンパクト化したことによって不自然な送風系となって吹出し口の両端から空気が直接吸い込まれたりするので、ますますかびが発生しやすくなっている。なお、かびの発生は冷房運転に限らず、除湿運転(以下、除湿をドライと略称する)においても発生することがあった。 【0004】この対策として、運転停止時にルーバを閉じて低温部位に接触する空気の温度上昇を抑えたり、あるいは、一定時間、例えば数分程度、室内ファンのみを継続運転したりしていた。 【0005】図9はこのうちのルーバを閉じる場合の制御部の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、ステップ101 にて運転指令が有るか否かを判定し、運転指令が有ればステップ102 で運転モードを判別し、ここで、冷房モード又はドライモードと判定した場合にはステップ103 にて冷房又はドライの制御を実行し、これ以外の運転モードと判定した場合にはステップ104 で他の運転モードの制御を実行する。ここで、冷房またはドライの制御を実行した場合、ステップ105 にて運転停止の指令が有るか否かを判定し、停止指令が無ければ冷房又はドライ制御を継続する。そして、停止指令が有ればステップ106 で冷凍サイクルの運転を停止し、ステップ107 で室内ファンを停止し、ステップ108 でルーバを閉じ、ステップ109 で室内ファンを含めて全停止の状態にする。これによって冷たい部位に接触する空気を暖まり難くすることができる。 【0006】図10は一定時間だけ室内ファンのみを継続運転する場合の制御部の処理手順を示すフローチャートである。同図において、ステップ111 〜116 では図9に示したステップ101 〜106 と全く同様な処理を実行する。そして、ステップ116 にて冷凍サイクルの運転を停止した後、ステップ117 で室内ァンの運転時間を設定したタイマをスタートさせ、ステップ116 で室内ファンを継続運転する。そして、ステップ119 にてタイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしたと判定すればステップ120 で室内ファンを含めて全停止の状態にする。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、運転停止時にルーバを閉じる制御をしたとしても、空気の吸込み口は塞ぎ得ないので、室温と室内熱交換器(以下、室内熱交ともいう)の温度差が大きい場合にはかびの発生を防ぎきれなかった。これに対して、冷凍サイクルの運転停止後、所定の時間だけ室内ファンを運転すればかびの発生を防止できるが、この方法ではかびの発生し難い状況でも室内ファンが運転されるため、使用者が不快感を覚えたり、あるいは、運転停止操作をしたにも拘らず室内フアンが回転しているために、実際にはその操作をしなかったというような誤解を生じることがあった。 【0008】なお、室内ファンにかびが発生することを防止する対策として、ファン材料に約5%の防かび材を練り込む方法もある。しかし、ファン材料自体に防かび特性を持たせたとしても、その表面に埃が付着すると防かびの効果が弱まり、かびの発生を防ぐ確実な方法ではなかった。 【0009】本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、室内ファンを含めた室内機内部のかびの発生を防止するに当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転することにより、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることのできる空気調和機を提供することにある。 【0010】第2の目的は、室内ファンを継続運転したことによる使用者の不快感を緩和する空気調和機を提供することにある。 【0011】第3の目的は、室内ファンを継続運転したことによって使用者が不快感を覚えたとき、その不快感を自発的に解消することのできる空気調和機を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、冷房モード及びドライモードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、室温及び室内熱交換器温度をそれぞれ検出する温度センサを備え、制御部は冷房モード又はドライモードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度に対して室温が所定値以上高いとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とするものである。 【0013】請求項2に係る発明は、冷房モード及びドライモードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、室内熱交換器温度を検出する温度センサを備え、制御部は冷房モード又はドライモードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度が所定値以下のとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とするものである。 【0014】請求項3に係る発明は、冷房モード及びドライモードの少なくとも一方のモードで運転することが可能で、かつ、空調負荷に応じて圧縮機を能力制御することが可能な制御部を有する空気調和機において、制御部は冷房モード又はドライモードでの運転停止時に、圧縮機を駆動する電源周波数が所定値以上のとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とするものである。 【0015】請求項4に係る発明は、冷房モード及びドライモードの少なくとも一方のモードで運転することが可能な制御部を有する空気調和機において、制御部は冷房モード又はドライモードでの運転時間を積算し、運転停止時の積算時間が所定値を超えるとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転することを特徴とするものである。 【0016】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機において、吹出し空気の方向を調節するルーバを備えるとき、制御部は室内ファンを継続運転する間、吹出し空気流がショートサーキットするようにルーバ角度を変更することを特徴とするものである。 【0017】請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和機において、運転、停止等を制御するリモコン装置を備えるとき、運転停止後に継続運転される室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチをリモコン装置に設けたことを特徴とするものである。 【0018】請求項7に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和機において、運転停止後に継続運転された室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチを室内機に設けたことを特徴とするものである。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明を適用する空気調和機の冷凍サイクル系統図である。同図において、冷房モードで運転したとき、四方弁2は矢印で示した流路を形成し、圧縮機1から吐出された冷媒は四方弁2→室外熱交換器3→膨張弁4→室内熱交換器5→四方弁2→圧縮機1の経路で循環する。この場合、室外熱交換器3の熱交換を促進するために室外ファン6が設けられ、室内熱交換器5の熱交換を促進するために室内ファン7が設けられている。膨張弁4はその開度を変えることによって室内熱交換器5の出側における冷媒の過熱度の制御を可能にするものである。また、室内ファン7によって室内機から吐出される風の向を制御するためにルーバ8が設けられている。 【0020】この空気調和機の制御系統は、図2のブロック図で示すように、それぞれマイクロコンピュータを含んでなる室内制御部10、室外制御部20及びリモコン装置30を備え、室内制御部10及び室外制御部20は制御に必要な信号を授受する信号線(場合によって電源線を使用する)で接続され、リモコン装置30は制御信号を赤外線に変換して室内制御部10に送信する構成になっている。このうち、室内制御部10は予め定めた種々の時間を設定するタイマ手段11を内蔵し、この室内制御部10に対して室内ファン7、ルーバ8、室温センサ12及び室内熱交換器の温度を検出する室内熱交温度センサ13が接続されている。また、室外制御部20には圧縮機1、四方弁2、膨張弁4及び室外ファン6が接続されている。 【0021】一方、リモコン装置30は運転、停止を指令する運転・停止スイッチ31、運転モードを設定する運転モード設定スイッチ32、室温を設定する室温設定スイッチ33及び室内ファンのみの継続運転中に、その運転を自発的に停止させる室内ファン停止スイッチ34等を備えている。 【0022】上記のように構成された本実施形態の動作について、最初に全体的な動作を概略説明した後、本発明に関係する部分の動作を詳しく説明する。先ず、全体的な動作について説明する。リモコン装置30を用いて、運転・停止スイッチ31を運転側に、運転モード設定スイッチ32によつて冷房、暖房、ドライのいずれかのモードに設定し、室温設定スイッチ33によって室温を設定すると、これらの信号がシリアル信号に変換されて室内制御部10に送信される。室内制御部10はこれらの信号を受信すると共に、室温センサ12及び室内熱交温度センサ13の温度検出信号を取込み、所定の演算を実行することによって圧縮機1を運転する電源周波数(以下、圧縮機周波数とも言う)を演算し、運転モード信号と併せて室外制御部20に送信する。また、室内制御部10は室内ファン7及びルーバ8を駆動して、運転モードに対応した方向に調和空気を吐出させる。 【0023】一方、室外制御部20においては、室内制御部10から送信された運転モード信号に応じて四方弁2を切替え制御すると共に、圧縮機周波数に従って圧縮機1を能力制御し、室内熱交換器温度に基づいて膨張弁4の開度を制御し、さらに、室外ファン6を駆動する。これによって、室温センサ12の検出温度を室温設定スイッチ33の設定温度に追随させる制御が実行される。 【0024】その後、リモコン装置30の運転・停止スイッチ31が停止側に操作されると、停止指令を含んだ信号が室内制御部10に送信され、室内制御部10及び室外制御部20は冷凍サイクルの運転を停止する。なお、室内制御部10は所定の条件が満たされた場合に限り、所定時間だけ室内ファン7を継続運転する。 【0025】次に、本発明に関係するかびの発生を防止する場合の動作について説明する。前述したとおり、空気調和機を冷房モード又はドライモードで運転し、その運転終了時における室内機の内部温度が低く室内温度が高いこと、並びに、埃の付着によってかびが発生する。このかびの発生を抑えるために、空調動作の停止後も所定時間だけ室内ファンを継続運転していた。本実施形態は冷房モード又はドライモードでの運転終了時に、常時室内ファンを継続するのではなく、かびの発生が予測される状況に限って室内ファンを継続運転するものである。 【0026】発明者等はかびの発生条件を確かめる実験を通して、室温と室内熱交換器温度との差が約5degを超えるか否かによりかび発生の有無が左右され、簡易的には、運転停止時の室温が略一定であるとして運転停止時の室内熱交換器の温度が約20℃よりも低いか否か、運転停止直前の圧縮機周波数が約40Hz を超えるか否か、冷房又はドライモードでの積算運転時間が約20時間を超えたか否かによりかびが発生したり、発生しなかったりすることが分かった。 【0027】図3はこれらの実験結果に基づき、室温と室内熱交換器温度との差が一定値A(約5deg)以上である場合に限って、空調運転の停止時に室内ファンを所定時間だけ継続運転する場合の制御部(本明細書では室内制御部10及び室外制御部20を含めた意味で用いる)の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 【0028】この場合、ステップ121 にて運転指令が有るか否かを判定し、運転指令が有ればステップ122 で運転モードを判別し、ここで、冷房モード又はドライモードと判定した場合にはステップ123 にて冷房又はドライの制御を実行し、これ以外の運転モードと判定した場合にはステップ124 で他の運転モードの制御を実行する。ここで、冷房またはドライの制御を実行した場合、ステップ125 で運転停止の指令が有るか否かを判定し、停止指令が無ければ冷房又はドライ制御を継続する。そして、停止指令が有ればステップ126 にて冷凍サイクルの運転を停止し、ステップ127 にて室温センサ12による検出室温Ta と室内熱交温度センサ13による検出温度Tc との差が閾値A以上か否か、すなわち、Ta −Tc ≧Aか否かを判定し、閾値A以上である場合にはステップ128 でタイマ手段11をスタートさせ、次のステップ129 で室内ファン7を継続運転する。続いて、タイマ手段11の設定時間が経過した時点、すなわち、タイマがタイムアップしたとき室内ファン7を停止させて空気調和機を全停止状態として制御を終了する。 【0029】一方、ステップ127 にて検出室温Ta と室内熱交温度センサ13による検出温度Tc との差が閾値Aより少ない場合には、ステップ123 にて室内ファン7の運転をも停止し、ステップ133 でルーバ8を閉じた後、ステップ131 の全停止の処理に進む。 【0030】以上の処理を実行することにより、室内ファンを含めた室内機内部のかびの発生を防止するに当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転するため、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることができる。 【0031】なお、リモコン装置30に設けた室内ファン停止スイッチ34は、室内ファン7の継続運転中、その騒音が耳障りである場合に使用者がこのスイッチを操作して室内ファン7を停止させるものである。この室内ファン停止スイッチ34の操作信号は周知の光通信によって室内制御部10に伝達され、室内制御部10が室内ファン7を即時に停止させる。これによって、室内ファンを継続運転したことによって使用者が不快感を覚えたとき、その不快感を解消することができる。 【0032】図4は室温と室内熱交温度との差が予め定めた閾値以上か否かを判定する代わりに、室内熱交温度Tc が予め定めた閾値以下か否かを判定して室内ファン7を継続運転したり、そのまま停止したりする第2の実施形態に係る制御部の具体的な処理手順を示すフローチャートである。この実施形態のハードウェアは図2と同様であるため、その構成説明を省略する。 【0033】図4に示した処理手順のうち、ステップ141 〜146 の処理は図3に示したステップ121 〜126 の処理と同一であり、さらに、ステップ148 〜151 の処理も図3に示したステップ128 〜131 の処理と同一であるのでそれらの説明を省略する。そして、ステップ147 の処理だけが図3と異なっている。このステップ147 では室内熱交の温度Tc が予め定めた閾値B(約20℃)以下か否かを判定し、閾値B以下であればステップ148 以降の処理を実行し、閾値B以下でないときにはステップ152 以降の処理を実行する。 【0034】しかして、図4に示した第2の実施形態によれば、図3に示した第1の実施形態と比較して簡易的な処理により、室内ファンを含めた室内機のかびの防止に当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転するので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることができる。 【0035】図5は室温と室内熱交温度との差が予め定めた閾値以上か否かを判定する代わりに、運転停止直前の圧縮機周波数Hz が予め定めた閾値以上か否かを判定して室内ファン7を継続運転したり、そのまま停止したりする第3の実施形態の制御部の具体的な処理手順を示すフローチャートである。この実施形態のハードウェアは図2と同様であるため、その構成説明を省略する。 【0036】図5に示した処理手順のうち、ステップ161 〜166 の処理は図3に示したステップ121 〜126 の処理と同一であり、さらに、ステップ168 〜171 の処理も図3に示したステップ128 〜131 の処理と同一であるのでそれらの説明を省略する。そして、ステップ167 の処理だけが図3と異なっている。このステップ167 では運転を停止する直前の圧縮機周波数Hz が予め定めた閾値C(約40H)以上か否かを判定し、閾値C以上であればステップ168 以降の処理を実行し、閾値C以上でないときにはステップ172 以降の処理に進む。 【0037】しかして、図5に示した第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様、簡易的な処理により、室内ファンを含めた室内機内部のかびの発生を防止するに当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転するので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることができる。 【0038】図6は室温と室内熱交温度との差が予め定めた閾値以上か否かを判定する代わりに、冷房又はドライの運転モードでの積算運転時間が予め定めた閾値以上か否かを判定して室内ファン7を継続運転したり、そのまま停止したりする第4の実施形態の制御部の具体的な処理手順を示すフローチャートである。この実施形態のハードウェアは図2と同様であるため、その構成説明を省略する。 【0039】この場合、ステップ181 で運転指令が有るか否かを判定し、運転指令が有ればステップ182 にて運転モードを判別し、ここで、冷房モード又はドライモードと判定した場合にはステップ183 で運転時間の計測動作を開始し、ステップ185 で冷房又はドライの制御を実行し、これ以外の運転モードと判定した場合にはステップ184 にて他の運転モードの制御を実行する。ここで、冷房またはドライの制御を実行した場合、ステップ186 で運転停止の指令が有るか否かを判定し、停止指令が無ければ冷房又はドライ制御を継続する。そして、停止指令が有ればステップ187 で冷凍サイクルの運転を停止し、ステップ188 で冷房又はドライの積算運転時間が閾値D(約20時間)以上か否かを判定し、閾値D以上である場合にはステップ189 にてタイマ手段11をスタートさせ、次のステップ130 で室内ファン7を継続運転する。続いて、ステップ199 ではタイマ手段11がタイムアップしたか否かを判別し、タイムアップしたときステップ192 で室内ファン7を停止させて空気調和機を全停止状態にして制御を終了する。一方、ステップ188 で積算運転時間が閾値Dよりも少ないと判定した場合には、ステップ193 にて室内ファン7の運転をも停止し、ステップ194 でルーバ8を閉じた後、ステップ192の全停止の処理に進む。 【0040】かくして、図6に示した第4の実施形態によれば、第2の実施形態と同様、簡易的な処理により、室内ファンを含めた室内機内部のかびの発生を防止するに当たり、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転するので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることができる。 【0041】図7は本発明の第5の実施形態における制御部の具体的処理手順を示すフローチャートである。この実施形態のハードウェアは図2と同一であるため、その構成説明を省略する。これは室内ファン7を継続運転する間、ルーバ角度を変更して、吐出空気流ができるだけ多く吸込み口に到達するように、すなわち、ショートサーキットするようにするものである。そこで、ステップ201 〜206 まで、図3に示すステップ121 〜126 と全く同様な処理を実行する。その後、ステップ207 でタイマをスタートさせ、ステップ208 でルーバの角度を変更して吐出空気流をショートサーキットさせる状態を作り、ステップ209 で室内ファン7を継続運転する。次に、ステップ210 でタイマがタイムアップしたか否かを判別し、タイムアップと判定すればステップ211 で室内ファンを停止し、ステップ213 で全停止の処理を実行する。 【0042】この第5の実施形態によれば、空調動作を停止した後に室内ファン7を運転しても、人の居住空間まで吐出空気流が届き難いため、室内ファンを継続運転したことによる使用者の不快感を緩和することができる。 【0043】なお、かびの発生を防止するために室内ファン7を継続運転する間、ルーバの角度を変更して吐出空気をショートサーキットさせることは、図2乃至図6を用いて説明した第1乃至第4の実施形態にも適用することができる。 【0044】図8は本発明の第6の実施形態の構成を示すブロック図であり、図中、図2と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態はリモコン装置30に設けた室内ファン停止スイッチ34を除去し、その代わりに同一の機能を有する室内ファン停止スイッチ14を室内機に設け、室内制御部10に接続した点が図2と構成を異にしている。この構成によれば、室内ファン7の継続運転中、その騒音が耳障りである場合に使用者が室内ファン停止スイッチ14を操作することによって室内制御部10が室内ファン7を即時に停止させるため、室内ファンを継続運転したことによって使用者が不快感を覚えたとき、その不快感を自発的に解消することができる。 【0045】 【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請求項1に係る発明によれば、室温及び室内熱交換器温度をそれぞれ検出し、冷房モード又はドライモードでの運転停止時に、室内熱交換器の温度に対して室温が所定値以上高いとき、所定時間だけ室内ファンを継続運転するようにしたので、かびの発生する運転状況に限って室内ファンを継続運転することにより、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留めることができる。 【0046】請求項2に係る発明によれば、かびの発生を防止する室内ファンの継続運転を、室内熱交換器の温度が所定値以下のときに限って行うので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留める制御が簡易化される。 【0047】請求項3に係る発明によれば、かびの発生を防止する室内ファンの継続運転を、圧縮機を駆動する電源周波数が所定値以上のときに限って行うので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留める制御が簡易化される。 【0048】請求項4に係る発明によれば、かびの発生を防止する室内ファンの継続運転を、冷房モード又はドライモードでの積算運転時間が所定値を超えるときに限定したので、使用者が不快感を覚えたり、操作の誤解を招く機会を最小に留める制御が簡易化される。 【0049】請求項5に係る発明によれば、室内ファンを継続運転する間、吹出し空気流がショートサーキットするようにルーバ角度を変更するので、室内ファンを継続運転したことによる使用者の不快感を緩和する効果も得られる。 【0050】請求項6に係る発明によれば、継続運転される室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチをリモコン装置に設けたので、使用者が不快感を覚えたとき、その不快感を自発的に解消することができるという効果も得られる。 【0051】請求項7に係る発明によれば、運転停止後に継続運転された室内ファンを途中で停止させることが可能なスイッチを室内機に設けたので、使用者が不快感を覚えたとき、その不快感を自発的に解消することができるという効果も得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−118231 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−278619 |
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