| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】猿橋 浩一
【氏名】武田 勇一
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| 【要約】 |
【課題】並列に2個流量可変弁を備えた空気調和機における、流量可変弁の動作確認を正確に短時間に行う。
【解決手段】本空気調和機は、2個の流量可変弁の近くの温水管にセンサと、制御装置内にセンサで検出した温度を比較演算し、流量可変弁の動作不良を判断する判断手段を設けた。試運転スイッチを入れると、センサで温水管の温度t0を検出する。暖房運転を開始し、2個の流量可変弁を同時に全開にし、温水を流す。10分後にそれぞれのセンサで温水管の温度t1、t2を検出する。t0、t1、t2の値を比較演算して|t1−t0|>20℃|t2−t0|>20℃|t1−t2|<10℃であれば流量可変弁に異常なしと判断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】温水を室内に供給する熱源機及びこの温水が流れる室内熱交換器よりなる温水回路と、この温水回路中にお互いに並列に接続され弁を全開にした時の流量が同じになるように構成された第1と、第2の流量可変弁と、前記第1の流量可変弁を流れる温水の温度を検出する第1のセンサと、前記第2の流量可変弁を流れる温水の温度を検出する第2のセンサとを有し、温水を室内熱交換器に循環させて暖房を行う空気調和機において、前記第1の流量可変弁に温水を流す前の温度と所定時間流した後の温度とを第1のセンサで検出し、これら両検出温度の差が第1の所定値以下の場合には第1の流量可変弁の動作不良を判断する第1の判断手段と、前記第2の流量可変弁に温水を流す前の温度と所定時間流した後の温度とを第2のセンサで検出し、これら両検出温度の差が第2の所定値以下の場合には第2の流量可変弁の動作不良を判断する第2の判断手段と、所定時間温水を流した後の前記第1のセンサの検出する温度と前記第2のセンサの検出する温度と差が第3の所定値以上の場合に動作不良を判断する第3の判断手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は温水を室内熱交換器に循環させ、この室内熱交換器で加熱された空気を室内に供給して室内の空調運転を行う空気調和機において、室内熱交換器を循環する温水の流量を調節するため、温水回路中に並列に備えた2個の流量可変弁の動作不良を判断する手段に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】温水を熱交換器に循環し、この熱交換器で温度調節された空気を室内に吹き出して室内の空調運転を行う空気調和機においては、温水が流れるかどうかの確認が必要である。従来、温水を循環して暖房運転する空気調和機をふくむ温水暖房装置では、特開平6―323555号公報の従来技術に記載されているようなものがあった。 【0003】この公報に記載されているものは、端末放熱器を備えた温水暖房装置を設置、施工する場合、施工後、水回路に水を張り、端末放熱器の室で正常に暖房運転がなされる状態になっているかをチェックするため、試運転がなされる必要がある。従来におけるこの種温水暖房装置の試運転において、水張り後、熱源器の加熱バーナーを燃焼させ、且つ循環ポンプを駆動させながら、室に置かれた端末放熱器について、その端末放熱器の雰囲気が現に温度上昇しているか否かをその端末放熱器の置かれた位置で検出することで、端末放熱器での暖房運転のチェックを行い、これによって温水暖房装置の正常運転チェックを行っていたものである。 【0004】しかし、2個の流量可変弁を並列に備えていた場合には、2個の流量可変弁を同時に開くと、どちらか一方の流量可変弁が動作不良で開かなかった際にも室内機からの吐出空気の吹出温度が上昇するので、2個の流量可変弁の不良を正しく判断できないものであった。 【0005】このような問題点に対して、本発明は2個の流量可変弁の動作不良を判断することができる空気調和機を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、温水を室内に供給する熱源機及びこの温水が流れる室内熱交換器よりなる温水回路と、この温水回路中にお互いに並列に接続され弁を全開にした時の流量が同じになるように構成された第1と、第2の流量可変弁と、前記第1の流量可変弁を流れる温水の温度を検出する第1のセンサと、前記第2の流量可変弁を流れる温水の温度を検出する第2のセンサとを有し、温水を室内熱交換器に循環させて暖房を行う空気調和機において、前記第1の流量可変弁に温水を流す前の温度と所定時間流した後の温度とを第1のセンサで検出し、これら両検出温度の差が第1の所定値以下の場合には第1の流量可変弁の動作不良を判断する第1の判断手段と、前記第2の流量可変弁に温水を流す前の温度と所定時間流した後の温度とを第2のセンサで検出し、これら両検出温度の差が第2の所定値以下の場合には第2の流量可変弁の動作不良を判断する第2の判断手段と、所定時間温水を流した後の前記第1のセンサの検出する温度と前記第2のセンサの検出する温度と差が第3の所定値以上の場合に動作不良を判断する第3の判断手段とを備えたことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は空気調和機の概略構成説明図である。 【0008】図1において、室内機1と、冷房用室外機2とは、冷媒配管9によりつながれ、室内機1と、熱源機3は、温水配管8によりつながれている。これら室内機1、冷房用室外機2、熱源機3、温水配管8、冷媒配管9は空気調和機を構成し、室内機1には、室内熱交換器7が備えられている。この室内熱交換器7は、冷媒の流れる冷媒配管9が組み込まれた冷媒側室内熱交換器(以下、単に熱交換器7bという)と、温水の流れる温水配管8が組み込まれた温水側室内熱交換器(以下、単に熱交換器7aという)とがフィンを共有して一体に構成されており、特に熱交換器7bは熱交換器7aよりも風上に配置されている。6はこの室内熱交換器7で温度調節された空気を室内に供給する送風機である。 【0009】冷房用室外機2には、冷媒圧縮機15、室外熱交換器14、アキュームレータ16などが備えられ、これら室外熱交換器14、冷媒圧縮機15、アキュームレータ16は冷媒配管により、室内機1の熱交換器7b、電動膨張弁13などにつながれ冷凍サイクル(冷媒が実線矢印の方向に循環)を構成している。 【0010】室内熱交換器7bの冷却能力は、圧縮機15の回転数を変更することにより変えられる。尚、圧縮機15の駆動源に誘導電動機を用いれば、圧縮機へ供給する交流電力の周波数をインバータ装置を用いて変えることにより、回転数を変えることができる。 【0011】電動膨張弁13はステップモータなどを用いて流路を絞り、冷媒の絞り量を変えることができるものである。 【0012】なお、17はマフラーであり、このマフラー17は冷凍サイクル内を循環する冷媒の冷媒音を減らすためのものである。 【0013】また、熱源機3には加熱器20(たとえばバーナー)、温水熱交換器19、ポンプ18などが備えられ、これらポンプ18、温水熱交換器19、加熱器20は室内熱交換器7aと共に、温水配管8で環状につながれて、温水を循環させる温水回路を構成している。 【0014】以上の構成において、冷媒が冷媒配管9内を循環しているときは電動膨張弁13により減圧することにより、冷媒が熱交換器7bで蒸発して空気を冷やすので、室内は冷房される。また温水が温水配管8内を循環している時は、熱交換器7aで空気を加熱するので、室内は暖房される。 【0015】この室内熱交換器7に冷媒と温水とを同時に循環させ、風上に位置する熱交換器7bにより一度冷却されたあとの空気が再び風下に位置する熱交換器7aにより加熱されるので、冷却能力と加熱能力を調整すれば、空気の温度を制御することができる。 【0016】4は第1の流量可変弁、5は第2の流量可変弁で、ステップモータなどを用いて流路を絞り、温水の流量を変えることができるものであり、温水回路中に並列に挿入されている。 【0017】10は制御装置で、圧縮機の回転数や流量可変弁を制御して室温を制御するものである。 【0018】11は第1のセンサで、第1の流量可変弁を流れる温水の温度を検出するために、温水管に取付けてある。12は第2のセンサで、第2の流量可変弁を流れる温水の温度を検出するために、温水管に取付けてある。21は試運転スイッチで、室温や外気温に関係なく暖房運転または冷房運転を行う。次に、本実施例の作用について説明する。図1に示すように、第1の流量可変弁4と第2の流量可変弁5は弁を全開にしたときの流量が同じに成るように構成された流量可変弁であり、熱交換器7aの下流側に設けられている。 【0019】まず室内機本体にある試運転スイッチを操作すると、図2に示すように第1のセンサ11と第2のセンサ12が夫々温水管の温度t0を検出して制御装置に送る。室内機は長い間放置しているため常温で安定しており、この時の第1のセンサ11と第2のセンサ12の検出する温度t0も常温と考えられ、検出温度は両方ともほぼ同じと考えられる。 【0020】次に制御装置が、閉じていた第1の流量可変弁4と閉じていた第2の流量可変弁5を全開にするよう指示を出す。熱源機から80℃(暖房運転時の温水温度は60℃)の温水が流れ、温水管、熱交換器、流量可変弁を通り循環する。試運転スイッチを操作して10分後に第1のセンサ11が温水管の温度t1を検出して制御装置に送る。制御装置には検出温度を比較演算する演算部があり、前に検出し記憶しているt0と比較して温度上昇が20℃以下である場合には、第1の流量可変弁4に異常があると判断する。 【0021】同様に、第2のセンサ12が温水管の温度t2を検出して制御装置に送る。制御装置には検出温度を比較演算する演算部があり、t0と比較して温度上昇が20℃以下である場合には、第2の流量可変弁5に異常があると判断する。 【0022】さらに、制御装置でt1,t2の値を比較して温度差が10℃以上である場合には、全開の2個の流量可変弁の開き方に差があり、異常と判断する。どちらかの流量可変弁の開きが不十分であると考えられる。以上2個の流量可変弁の動作不良を判断するのに3点の条件があり、どの1点でも条件に合わなければ動作不良と判断するものである。 【0023】尚、上記実施例では数値を用いて説明しているが、この数値は一例を示すものであり、これに限定されるものではない。また、流量可変弁の位置も室内熱交換器の下流に限るものではない。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、温水回路中の温水の循環量を確保するために並列に2個装備された流量可変弁を同時に開き、温水を流して弁の動作確認をしているため、流量可変弁の動作不良を短時間のうちに判定できる。また、弁を全開にした時の流量が同じになる流量可変弁を2個使用し、温水を流した時の温度上昇がほぼ同じになるかどうかによって流量可変弁の不良を判断しているため、従来よりもより正確に判断できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−108421 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−274107 |
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