| 【発明の名称】 |
床暖房構造用のフローリング裏面材 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 諦
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| 【要約】 |
【課題】床暖房機能を有するフローリング床構造用の発熱層とフローリング材の間に介在せしめるに適するフローリング裏面材を提供すること。
【解決手段】凹凸加工の施された可撓性金属板からなる裏面材50であって、発熱層20とフローリング材30との間に介在せしめるためのフローリング裏面材50である。凹凸加工は、波形加工やエンボス加工等の縮み加工とすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 凹凸加工の施された可撓性金属板からなる裏面材であって、発熱層とフローリング材との間に介在せしめるための床暖房構造用のフローリング裏面材。 【請求項2】 前記可撓性金属板が、鉛、鉛合金、亜鉛、亜鉛合金、銅、銅合金、アルミ、アルミ合金、スチール、ステンレス等から選ばれた金属薄板であることを特徴とする請求項1に記載の床暖房構造用のフローリング裏面材。 【請求項3】 前記凹凸加工の断面が、方形、波形、正弦波形、三角波のいずれかである連続波形の凹凸であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の床暖房構造用のフローリング裏面材。 【請求項4】 前記凹凸加工が、円柱状、円錐状、角柱状の突起を所定密度で形成したエンボス加工であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の床暖房構造用のフローリング裏面材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フローリング床構造用のフローリング裏面材に関し、特に床暖房機能を備えたフローリング床構造用のフローリング裏面材に関する。 【0002】 【従来の技術】近時、新築やリフォームに際して居住性のグレードアップのためにパイプ内を通流する加熱流体や電熱線を熱源とする床暖房機能を備えたフローリング床暖房施工の要請が強い。この要請に対応するために床暖房施工と暖房施工した床下地に床仕上げ材を敷設する施工(フローリング施工)とは各専門の職人により別々に行われている。 【0003】フローリング床暖房施工においては、図5に示すように、コンクリート床スラブのような構造体10上に施工された発熱層20を形成し、その表面にフローリング床材30を配設することによって構成される。 【0004】この場合の発熱層20とフローリング材30との間には、吸音や防振のために不織布、発泡成形品、ゴムシート、スポンジ等のような中間緩衝材40が用いられる。しかし、これら中間緩衝材40は、吸音や防振の効果は大きいが、同時に熱に対しても抵抗を示すことになり、発熱層20からフローリング材30への熱伝導効率が低下する欠点がある。 【0005】かかる事情を考慮して、アルミ板、アルミ合金板等の金属平板を介在せしめる技術も開示されている。しかしながら、発熱層20の上面とフローリング材30の下面とは不斉一(不陸)であり、両者の対向面が理想的な平坦状態にあることは稀である。したがって、これらを単純に組み合わせた構成では金属平板と発熱層20またはフローリング材30のいずれかとの間に空隙が生じ、熱伝導効果を妨げてしまう。 【0006】前述のような中間緩衝材と金属平板を組み合わせることによって、このような欠点を解消しようとする試みもなされているが、中間緩衝材が熱抵抗を有することは明白な事実であり、それぞれの欠点を完全に補い合うことはできない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、床暖房機能を有するフローリング床構造用の裏面に介在せしめるに適するフローリング裏面材を提供することを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、図1に示すように、凹凸加工の施された可撓性金属板からなる裏面材50であって、発熱層20とフローリング材30との間に介在せしめるためのフローリング裏面材50によって解決される。 【0009】このフローリング裏面材50の材質は、鉛、鉛合金、亜鉛、亜鉛合金、銅、銅合金、アルミ、アルミ合金、スチール、ステンレス等の薄板材とすることができる。しかし、防音および防振を期待する場合には、共振を抑制するためにある程度の質量が必要となり、例えば鉛、鉛−亜鉛合金等のような軟質で質量の大きい金属が適している。 【0010】また、このフローリング裏面材50に施す凹凸加工は、その断面が半円状、正弦波状等である連続波形状加工とし、あるいは、その断面が方形である連続方形状、円柱状、円錐状、角柱状や円筒状等の押し出し加工を行う、いわゆるエンボス加工とすることができる。凹凸加工する場合の前記薄板材は単層でもよく、同一材質または異種の材質を2層あるいは3層等の多重層とすることもできる。 【0011】本発明に係る前記フローリング裏面材50の使用にあたっては、発熱層20の施工後その表面に敷設し、さらにその上にフローリング材30を敷設する。この場合、接着剤を使用し、あるいはそのまま載置して敷設することができる。また、予めフローリング材の裏面に接着して一体化させたものを発熱層20の表面に敷設するようにすることもできる。 【0012】このようにフローリング裏面材50は、発熱層20とフローリング材30との間に介在敷設せしめられる。この敷設にあたって、凹凸加工された金属薄板であるフローリング裏面材50は発熱層20の上面およびフローリング材30の下面における凹凸に対応して適宜変形する。したがって、フローリング材30の安定性を高めることができ、両者間の密接部面積が大きくなる。したがって発熱層20からフローリング材30への良好な熱伝導が確保される。 【0013】フローリング裏面材50は、発熱層20の上面およびフローリング材30の下面との間の間隙が大きい場合は、そのまま未変形であるかまたは僅かな変形しか生じない。これに対して、両者間の間隙が小さい場合は凹凸部、特に凸部が大きく変形せしめられるものである。 【0014】かかる発熱層20の上面およびフローリング材30の下面との間の間隙に対応する変形は熱伝導の面およびフローリング材の安定性の面で極めて重要な効果を発揮する。 【0015】なお、吸音および防振効果の点では、不織布、発泡成形品、ゴムシート、スポンジ等のような緩衝材には及ばないため、例えば、本出願人にかかる特願平10−67649号に開示するように、発熱層20自体に発泡体を混在せしめることによる遮音および防振効果を期待し得る構造を採用し、あるいは発熱層20と構造体10との間に介在せしめる遮音および防振層との組み合わせにより達成することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について添付図を参照しつつ開示する。図1は本発明に係るフローリング裏面材の基本構成例を示す断面モデル図であり、図2は本発明に係るフローリング裏面材の凹凸部形状の構成例の説明図であり、図3は他の凹凸部形状の構成例の説明図である。なお、他の図において図1と同じ構成要素は同じ参照符号をもって示しており、かつ説明の便宜上部分的に拡大縮小等のデフォルメが施されている。 【0017】本発明は、図1に示すように、凹凸部52の形成された可撓性金属板からなるフローリング裏面材50であって、発熱層20とフローリング材30との間に介在せしめるためのフローリング裏面材である。 【0018】この場合のフローリング裏面材50は、金属板51に対して凹凸部52を形成したものである。このような凹凸加工板は、例えば縮み加工板、波形加工板、エンボス加工板等とも呼ばれる。このような加工にあたっては、金属板51を、その表面に適宜形状の凸部の施された第1のローラーと、この第1のローラーの凸部に適合する凹部がその表面に形成された第2のローラーとからなる一対の押し出しローラー間を通過させることによって工業的に形成することができる。 【0019】この場合の凹凸部の形状等は限定されず、板材の材質や対応するフローリング材の構造、特に裏面の性状、発熱層表面の性状等を考慮して、各種形状および寸法が採用可能である。 【0020】図1はフローリング裏面材50の第1の構成例を示すものであり、厚さ0.5〜1mm程度の金属板51に対して方形断面の凹凸部52が施された構成を示すもので、一般に縮み加工処理として知られているものである。この場合の凹凸部52の形状は、金属板素材を、互いに噛み合う歯車の歯様の凹凸を表面に有する一対の押し出しローラー間を通過させることによって形成される。金属板51は、鉛、鉛合金、亜鉛、アルミ、アルミ合金、スチール、ステンレス等の薄板であり、前述の押し出しローラー間を通過する際に容易に凹凸部形成が可能である素材である。 【0021】また、図2(A)はフローリング裏面材50の半円状断面の凹凸部の構成例を示し、また図2(B)は、フローリング裏面材50の山形断面の凹凸部の構成例を示すものである。なお、フローリング裏面材50の凹凸部の形状はこれらに限定されるものではなく各種形状が適用できる。 【0022】図3は、いわゆるエンボス加工ともよばれるもので、円柱状、円錐状、角柱状等の突起が所定密度で形成された凹凸部52の構成例を示すものである。この場合の凹凸部52の形状、密度、高さ等は適宜選定することができる。なお、いずれの構成例においても、凹凸部52の高さまたは高低差は、数mmから1cm程度であることが望ましい。 【0023】なお、凹凸加工して使用するフローリング裏面材50は、単層の金属薄板でもよく、同一材質または異種の材質の薄板を2重あるいは3重等の多重層とすることもできる。この場合、0.2mm程度のスチール、ステンレス等の硬質の材質を多重層にして使用することができる。また、薄板材を多重層にすることによりフローリング裏面材50の厚さを適宜変更することもできる。 【0024】このような構成のフローリング裏面材50を用いた床暖房機能を有するフローリング床構造の構成例は、例えば図4(A)、(B)のモデル構成図のようになる。発熱層20の表面とフローリング材30の下面との間隙が大きい状態では、図(A)に示すように凹凸部52は余り変形せずに、裏面材50の下面が発熱層20に接触し、その上面がフローリング材30の下面に接触し、両者間の馴染みを調節すると共に良好な熱伝導効率が達成される。 【0025】反対に、発熱層20の表面とフローリング材30の下面との間隙が小さい状態では、図(B)に示すように凹凸部52はかなり変形して、裏面材50の下面が発熱層20に、そして上面がフローリング材30の下面にそれぞれ接触する。その結果、両者間の馴染みを十分に調節すると共に良好な熱伝導効率が達成される。 【0026】 【発明の効果】本発明に係るフローリング材の裏面材によれば、発熱層の上面とフローリング材の下面との間の中間材として、両者間の馴染みを適切に調整し、かつ、良好な熱伝導効率を達成することができる。その結果、フローリング床の軋みや泣きを防止することができる上、床暖房構造において最も重要な高効率の熱伝導が確保され、省エネルギー効果が達成される。 【0027】したがって、本発明によれば、優れた特性を有する床暖房構造用フローリング裏面材が得られ、遮音および防振効果を有する他部材または適宜構成と組み合わせることにより、優れた特性を有する床暖房構造が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598035886 【氏名又は名称】ミッコーサービス有限会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】川浪 薫
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| 【公開番号】 |
特開平11−337092 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−161556 |
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