| 【発明の名称】 |
電子レンジの回転皿 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 昌彦
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| 【要約】 |
【課題】食品の加熱むらを防止することができ、しかも簡単で安価な構成で済ませる。
【解決手段】電子レンジのオーブン庫の内底部に、食品を載置して回転するための回転皿17を設ける。回転皿17を、回転皿本体18の下面に電波撹拌用の導電パターン19を設けて構成する。回転皿本体18を、ポリプロピレン等の合成樹脂から円形皿状に形成し、その下面の中心部に、回転駆動用のシャフトの上端に嵌合連結される円筒状の連結部20を一体に突出形成する。導電パターン19を、回転皿本体18の下面全体に渡って縦横に延びる格子状に構成すると共に、導電性塗料をスクリーン印刷することにより形成する。回転皿17を、シャフトに直接的に連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子レンジのオーブン庫の内底部に設けられ、食品を載置した状態で回転されるものであって、絶縁材製の回転皿本体と、この回転皿本体に設けられた電波撹拌用の導電パターンとを具備することを特徴とする電子レンジの回転皿。 【請求項2】 導電パターンは、導電性塗料を印刷することにより回転皿本体に形成されることを特徴とする請求項1記載の電子レンジの回転皿。 【請求項3】 導電パターンは、無電解メッキにより回転皿本体に形成されることを特徴とする請求項1記載の電子レンジの回転皿。 【請求項4】 導電パターンは、回転皿本体の下面に設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子レンジの回転皿。 【請求項5】 導電パターンは保護膜により覆われていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子レンジの回転皿。 【請求項6】 回転皿本体は、合成樹脂から構成されると共に、その下面部に回転駆動用のシャフトに連結される連結部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子レンジの回転皿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジのオーブン庫の内底部に設けられ、食品を載置した状態で回転される電子レンジの回転皿に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】一般に、電子レンジにおいては、オーブン庫内の底部に設けられた回転皿(ターンテーブル)上に食品を載置し、例えばオーブン庫の側壁部あるいは天井部に設けられた励振口から庫内にマイクロ波を供給して食品の加熱調理を行う構成とされている。この場合、マイクロ波の定在波に起因してオーブン庫内に電界の強弱(加熱エネルギーの大小)のむらが生ずる事情があり、食品の加熱むらを招く不具合がある。このとき、モータにより前記回転皿を回転駆動させることによって、食品を回転させながら加熱することは行われているが、回転皿の半径方向の加熱むらや、上下方向についての加熱むらは依然として残るものとなる。 【0003】そこで、従来より、加熱むらの改善を行うための構成として、オーブン庫内にスタラファンを設け、これを回転させることにより電波を撹拌して電界強度の均一化を図ることが行われている。ところが、このようなスタラファンを設けるものでは、スタラファンやその駆動機構などを設ける必要があり、構成が複雑となって大幅なコスト高を招く欠点があった。 【0004】また、近年では、それとは別の構成として、図5に示すように、オーブン庫1の底部に設けられ回転皿2を支持する回転板3を、金属から格子網状に構成し、この回転板(金属製回転網)3を回転させることにより、電波を撹拌することが考えられている。これによれば、スタラファンを設ける場合に比べて、構成が簡単となる。しかしながら、この構成でも、回転板3と回転皿2との2つの付属品が必要となり、しかも回転板3自体が高価となる不具合があった。 【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、食品の加熱むらを防止することができ、しかも簡単で安価な構成で済ませることができる電子レンジの回転皿を提供するにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジの回転皿は、電子レンジのオーブン庫の内底部に設けられ、食品を載置した状態で回転されるものにあって、絶縁材製の回転皿本体と、この回転皿本体に設けられた電波撹拌用の導電パターンとを具備するところに特徴を有する(請求項1の発明)。 【0007】これによれば、回転皿本体が回転することに伴い、電波撹拌用の導電パターンも回転するようになる。この導電パターンの回転によって、庫内における電波の透過や反射の位置が常に変動すること等により、電波が撹拌され、電界分布の均一化が図られる。このとき、電波の撹拌を、別途の格子網状の回転板や、別途の駆動機構なしで実現することができ、部品数が少なく簡単な構成で済ませることができる。 【0008】この場合、導電パターンを、回転皿本体の表面に設けることはもとより、回転皿本体の内部に埋め込む形態で設けるようにしても良いが、導電パターンを、導電性塗料を印刷することにより回転皿本体に形成したり(請求項2の発明)、無電解メッキにより回転皿本体に形成したり(請求項3の発明)すれば、導電パターンの形成を極めて簡単に行うことができるようになる。 【0009】また、導電パターンを、回転皿本体の下面に設けるようにすれば(請求項4の発明)、導電パターンに食器等が当たって傷ついたり剥がされたりすることを極力防止することができる。あるいは、導電パターンを保護膜により覆う構成としても良く(請求項5の発明)、導電パターンの保護を図ることができる。 【0010】さらに、回転皿本体を構成する絶縁材としては、ガラス、セラミック、合成樹脂等があげられるが、回転皿本体を、合成樹脂から構成すると共に、その下面部に回転駆動用のシャフトに連結される連結部を一体に設けるようにしても良い(請求項6の発明)。これによれば、シャフトに連結するための連結部を別体として設けずに済むので、より簡単な構成で済み、この場合、合成樹脂製であれば、一体形成も容易に行うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例(請求項1,2,4,6に対応)について、図1ないし図3を参照しながら説明する。まず、図3は、本実施例に係る電子レンジの外観を、扉を開放しまた回転皿を取外した状態で示している。 【0012】ここで、この電子レンジは、外箱11内に、前面が開放した矩形箱状のオーブン庫12を配設して構成され、そのオーブン庫12内が食品を加熱する加熱室13とされている。また、外箱11の前面には、前記加熱室13を開閉するための扉14が設けられていると共に、その右側に位置して、ユーザーが調理メニューの選択、調理時間の設定、調理スタートの指示等を行うための操作パネル15が設けられている。 【0013】また、図示はしないが、前記外箱11内には、オーブン庫12の右側部に位置して機械室が設けられ、この機械室内に、マイクロ波を発振するマグネトロンやその駆動回路、冷却ファン装置、マイコン等からなる制御回路などが設けられている。前記マグネトロンから発振されたマイクロ波は、図示しない導波管を通して、例えば前記オーブン庫12の右側壁部に形成された励振口から加熱室13内に供給されるようになっている。そして、前記加熱室13内の底部中心部には、回転駆動用のシャフト16が、オーブン庫12の底板を貫通して突出するように設けられ、そのシャフトは、加熱室13の外底面側に設けられた図示しないRTモータにより回転駆動されるようになっている。 【0014】さて、前記加熱室13(オーブン庫12)の内底部には、食品を載置するための本実施例に係る回転皿17が配設される。図1及び図2に示すように、この回転皿17は、絶縁材製の回転皿本体18の下面に、電波撹拌用の導電パターン19を有して構成される。 【0015】前記回転皿本体18は、この場合例えばポリプロピレン等の合成樹脂から円形皿状に形成されている。また、本実施例では、この回転皿本体18の下面部の中心部には、前記シャフト16の上端に嵌合連結される円筒状(ボス状)の連結部20が一体に突出形成されている。 【0016】そして、前記導電パターン19は、図1に示すように、この場合縦横に延びる格子状をなし、下面ほぼ全体に渡って形成されている。本実施例では、この導電パターン19は、回転皿本体18の下面に対し、導電性塗料を印刷(スクリーン印刷)することにより形成されるようになっている。 【0017】このように構成された回転皿17は、前記シャフト16の上端に対し、前記連結部20を嵌挿させることにより、前記シャフト16に直接的に連結される。尚、前記シャフト16の上端部は、いわゆるDカット形状とされており、前記連結部20の穴もそれに対応した形状とされている。 【0018】上記構成において、食品の加熱調理を行うにあたっては、使用者は、食品を回転皿17上に載置して加熱室13内に収容させ、操作パネル15のキー操作により調理態様や時間等を設定して調理をスタートさせる。すると、マグネトロンが駆動されてマイクロ波が加熱室13内に供給されると共に、RTモータによりシャフト16が回転駆動されて回転皿17が回転されるようになり、もって、食品が、加熱室13内を回転しながらマイクロ波により加熱されるようになる。 【0019】このとき、回転皿17が回転することに伴い、電波撹拌用の導電パターン19も回転するようになり、この導電パターン19の回転によって、電波の透過や反射の位置が常に変動すること等により、電波が撹拌され、加熱室13内の電界分布が均一化されるようになる。これにより、食品の加熱むらがなく、均一加熱が図られるようになるのである。 【0020】このように本実施例によれば、回転皿17に設けられた導電パターン19により、加熱室13内の電波を撹拌することができ、食品の加熱むらを防止することができる。このとき、電波撹拌用の導電パターン19を、回転皿17自体に設けるようにしたので、従来のようなスタラファンを設けたものや、回転皿2とは別途に金属製回転板3を設けたものとは異なり、電波の撹拌を、別途の付属品や別途の駆動機構なしで実現することができ、この結果、部品数を削減することができ、極めて簡単で安価な構成で済ませることができるようになったのである。 【0021】そして、本実施例では、導電パターン19を形成するにあたって、導電性塗料を印刷するようにしたので、導電パターン19の形成を極めて簡単に行うことができてより一層安価に済ませることができる。また、本実施例では、導電パターン19を、回転皿本体18の下面に形成するようにしたので、導電パターン19に食器等が当たって傷ついたり剥がされたりすることを未然に防止することができるといったメリットも得ることができる。 【0022】さらに、特に本実施例では、回転皿本体18を合成樹脂製とし、シャフト16に連結される連結部20を一体に形成するようにしたので、別体の連結部20を設ける場合と比較して構成がより簡単となると共に、極めて容易に連結部を一体形成することができるものである。 【0023】図4は、本発明の他の実施例に係る回転皿21を示しており、上記実施例と異なる点は、回転皿本体22に形成される電波撹拌用の導電パターン23のパターン形状にある。即ち、この実施例では、導電パターン23を、放射方向に延びる複数本の羽根状に形成するようにしている。かかる構成でも、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。その他、導電パターンのパターン形状としては、電波撹拌の機能を有するものであれば、種々の変形が可能であることは勿論である。 【0024】尚、上記実施例では、導電性塗料の印刷により導電パターンを形成するようにしたが、導電パターンを無電解メッキにより形成しても良く(請求項3に対応)、これによっても、同様に導電パターンの形成を極めて簡単に行うことができる。また、導電パターンを露出させるのではなく、回転皿本体に対する例えばシリコーン樹脂等のコーティングにより、導電パターンを保護膜により覆う構成としても良く(請求項5に対応)、これにより、導電パターンの保護を図ることができるものである。 【0025】その他、例えば回転皿本体の材質としては、ガラスやセラミック等の各種の絶縁材料を採用することができ、また合成樹脂製とする場合でも、上記したポリプロピレンの他にもフェノール樹脂など比較的耐熱性の高いものを採用することができる。また、導電パターンを回転皿本体の表面に設けるものに限らず、回転皿本体内に埋込むようにして設けても良い等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。 【0026】 【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明の電子レンジの回転皿によれば、絶縁材製の回転皿本体に電波撹拌用の導電パターンを設けるようにしたので、食品の加熱むらを防止することができ、しかも簡単で安価な構成で済ませることができるという実用的効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 強
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| 【公開番号】 |
特開平11−201465 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−7779 |
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