| 【発明の名称】 |
ガスこんろ |
| 【発明者】 |
【氏名】立松 徹雄
【氏名】花房 明
【氏名】荒松 政男
【氏名】塚本 勝典
【氏名】芳村 真宏
【氏名】小林 孝平
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| 【要約】 |
【課題】内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付けると、炎孔が真っ直ぐ中心に向かっていると鍋底センサが炎で加熱され、かつ炎が鍋底センサの周囲で互いにぶつかり合うため排気がスムーズに行われない。
【解決手段】炎孔21aの向きを全て同一方向に所定角度(例えば25°)傾けることとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内側に向かって複数の炎孔が形成された環状の内炎式バーナを備えたガスこんろにおいて、内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付けると共に、上記炎孔のガス噴出角度を鍋底センサに対して左右いずれか一方に傾けたことを特徴とするガスこんろ。 【請求項2】 中心部に鍋底センサを取り付けず、炎孔のガス噴出角度が上記鍋底センサを取り付ける内炎式バーナの炎孔のガス噴出角度より小さい環状バーナを別個に備えると共に、両バーナを、炎孔を形成する炎孔形成板と、該炎孔形成板と合わさる合わせ板とを備えた構成とし、両バーナの炎孔のガス噴出角度は炎孔形成板の形状のみにより決定することを特徴とする請求項1記載のガスこんろ。 【請求項3】 合わせ板を挟んで炎孔形成板の反対側に火移り炎孔形成板を取り付け、火移り炎孔形成板により形成される火移り炎孔のガス噴出角度を鍋底センサーを備えるバーナと鍋底センサーを備えないバーナとで相互に同一としたことを特徴とする請求項2記載のガスこんろ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内側に向かって複数の炎孔が形成された環状の内炎式バーナを備えたガスこんろに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のものとして、例えば特開昭62−102034号公報により、内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付け、該鍋底センサを遮熱筒で囲繞したものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、炎孔から噴出された炎は鍋底センサに向かって延び、遮熱等の周囲に一旦集まった後放射状に拡がって排気される。すると炎は遮熱筒の周囲で互いにぶつかり合い、炎の流れが乱れるためスムーズに排気されない。また、炎が遮熱筒に向かって延びるため遮熱筒が加熱され、そのため遮熱筒から鍋底センサに輻射熱が作用し好ましくない。 【0004】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付けても遮熱筒が加熱されることなく、かつスムーズに排気されるガスこんろを提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、内側に向かって複数の炎孔が形成された環状の内炎式バーナを備えたガスこんろにおいて、内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付けると共に、上記炎孔のガス噴出角度を鍋底センサに対して左右いずれか一方に傾けたことを特徴とする。 【0006】炎孔のガス噴出角度を傾けることにより炎孔からの炎はバーナの中心位置に取り付けられている鍋底センサやあるいは鍋底センサを囲繞する遮熱筒に向かわない。従って炎が鍋底センサや遮熱筒を加熱することが回避される。また、炎孔を傾けることにより各炎はバーナの中心付近で互いにぶつかることが無くなり、従って炎の流れが乱されないため排気がスムーズに行える。 【0007】尚、中心位置に鍋底センサを設けないタイプのバーナがあるが、その場合には鍋底センサに炎が向かわないようにする必要はないものの、炎孔が真っ直ぐにバーナの中心に向かっていたのでは該バーナの中心で炎が互いにぶつかり合い排気がスムーズに行えない。従って、中心位置に鍋底センサが取り付けられていないタイプのバーナであっても炎孔の向きを傾けることが望ましい。但し、鍋底センサが取り付けられるタイプのバーナと同じ角度傾斜させたのではバーナの中心部に炎が到達しないので熱効率が低下する。従って、鍋底センサを取り付けないタイプのバーナでは鍋底センサを取り付けるタイプのバーナに比べて炎孔のガス噴出角度を小さくする必要がある。但し、それぞれに全く専用のバーナを用意するにはコストが高くなる。そこで、内炎式バーナを、炎孔を形成する炎孔形成板とと、該炎孔形成板と合わさる合わせ板とを備えた構成とし、両バーナの炎孔の傾斜角度は炎孔形成板の形状のみにより決定するようにすれば、炎孔形成板だけが専用化される。尚、合わせ板を挟んで炎孔形成板の反対側に火移り炎孔形成板を取り付ける場合には、火移り炎孔形成板により形成される火移り炎孔のガス噴出角度を鍋底センサーを備えるバーナと鍋底センサーを備えないバーナとで相互に同一とすることにより、火移り炎孔形成板を含む他の部分を汎用化することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、1は2口のこんろ部2・5を備えたテーブルこんろである。天板11上には五徳10が載置されている。また、両こんろ部2・5の開口には天板リング12が配設されている。該天板11の下方にはバーナカバー18により覆われた内炎式のバーナ20・50が両こんろ部2・5に各々配置されている。両こんろ部2・5のうち、左側のこんろ部2のみに鍋底センサ3を配設した。該鍋底センサ3はバーナ20の中心に位置しており、汁受け皿4の遮熱部4bにより側方を囲繞されている。該汁受け皿4は、外壁部4cの上端から外方に張り出す外側フランジ4dが、テーブルこんろ1の本体に取り付けられた下部整流板41に載置して保持されている。また、鍋底センサ3は該鍋底センサ3の支持パイプ34が該本体に取り付けられたステイ13から切り起こされた支持壁14に、留め金15により押さえられて固定されている。また、該ステイ13には支持壁14を囲んで金属製(例えばステンレス製)の遮熱筒42が、汁受け皿4の内側に隠れるように取り付けられている。これを更に詳しく説明すると、上記支持壁14の両側に遮熱筒42の板厚分より僅かに広めの隙間を存してねじ留め部16が切り起こされており、遮熱筒42の下端外周から1対の翼部42bが形成されている。そして、遮熱筒42の下端を上記隙間に入れると共に、ねじ留め部16と翼部42bとをねじにより相互に螺着することにより遮熱筒42を固定する。該遮熱筒42の上端部42aは汁受け皿4の内側フランジ4aに対して下方から少許の隙間を存して対峙しており、内側フランジ4aに対して接触していない。この様に隙間を設けることにより、下部整流板41や汁受け皿4等に寸法誤差があっても、汁受け皿4の遮熱部4b上端から内方に突出する内側フランジ4aが遮熱筒42の上端部42aに接触することなく、汁受け皿4は外周に設けた外側フランジ4dで必ず下部整流板41に載置されることになり、そのため下部整流板41と外側フランジ4dとの間に隙間が生じない。従って、空気取り入れのため設計された例えばバーナ20と下部整流板41の外周との間以外の箇所から空気が入り込まず燃焼状態が安定する。上記のように汁受け皿4の遮熱部4bに内側フランジ4aを形成することにより、遮熱部4bと遮熱筒42との間に広い断熱空間を確保し、且つ該断熱空間の上部を狭くすることにより、煮汁がが断熱空間内に浸入しにくくなると共に、外部から断熱空間内や遮熱筒42を隠すことができる。汁受け皿4は上述のように下部整流板41に載置することによりテーブルこんろ1に対して取り付けており、テーブルこんろ1から簡単に取り外して掃除できるようにしている。但し、遮熱筒42がなければ、取り外した汁受け皿4をテーブルこんろ1に設置しない状態でバーナ20に点火すると、支持パイプ34内を通して配線しているリード線が焼き切れるおそれが生じる。ところが、本実施の形態では固定の遮熱筒42を配設しているので、万一汁受け皿42を付け忘れた状態でバーナ20に点火しても遮熱筒42により支持パイプ34は炎や熱気から遮熱され、リード線の焼き切れを防止できる。 【0009】バーナ20の上方には隙間を存してバーナ20を覆うバーナカバー18が取り付けられている。該バーナカバー18の内径はバーナ20の内径より若干小さくなるように形成されている。そして、最も狭い部分18aより上方には真っ直ぐ上方に延びるのではなく所定の角度で外方に拡がる傾斜部18bが形成されている。上記天板リング12の内周部分には内側に向かって下り傾斜する傾斜部12aが形成されており、該傾斜部12aが上記傾斜部18bで受けられることにより、天板リング12は天板11と接することなくコンロ本体に支持される。これら天板リング12とバーナカバー18は熱に強い琺瑯のような表面処理が施されている。天板11には煮汁などの汚れが取れやすいようにフッ素樹脂のような撥水性表面処理を施すが、フッ素樹脂は熱に対してそれほど強くない。天板リング12やバーナカバー18が加熱され高温になっても、天板リング12は天板11に接触していないのでフッ素樹脂が熱により劣化することがない。仮に天板リング12を天板11に支持させると、五徳10に載置された調理容器の重さにより天板11の位置が下がることを考慮して、天板リング12とバーナカバー18との間に隙間を形成する必要があるが、そのように隙間を形成すると該隙間内に炎や熱気が入り込み望ましくない。ところで、天板リング12の内周部分に傾斜部12aを形成したので、炎が一旦中央に集まり、その後放射状に拡がる際に、炎や熱気が天板リング12を焼かないようにすることができる。また、バーナ中心部から放射方向への排気の流れがスムーズになり、一酸化炭素の発生量を減少させることができる。特に、フラット化のために五徳を低くする場合、五徳に載置される調理容器の底が天板11に近接するが、上記のようにバーナカバー18に傾斜部18bを形成しているので、天板リング12が焼かれず、且つを排気の流れがスムーズになる。 【0010】センサ3は、図3に示すように、内部にサーミスタ31を備えている。該サーミスタ31は内筒33の集熱部として、内筒主体33aの上部に嵌着する集熱キャップ32の裏面に密着するように取り付けられている。また、集熱部である集熱キャップ32と上述の支持パイプ34との間にはコイルばね35が縮設されており、図外の鍋が五徳10に載置されると、鍋底に集熱キャップ32が当接し、更にコイルばね35の付勢力に抗して内筒33は鍋底によって押し下げられる。ところで、内筒33には外筒36が嵌着されている。該外筒36は内筒33の外周側壁との間に空間を形成し得る大きさに形成されており、外筒36は、外筒主体36aの上端に環状のリングキャップ37を嵌着し、内筒33の外周側に外筒36との間に形成された空間が閉鎖されると共に、リングキャップ37の上面から集熱キャップ32が数mm(3mm以下)突出するようにした。従って、集熱キャップ32がコイルばね35の付勢力によって鍋底に押接されると、鍋底とリングキャップとの間には数mm程度の狭い隙間しか形成されず、バーナ20からの炎や熱気が集熱キャップ32に到達することを防止する。尚、集熱部である集熱キャップ32を外筒36の上蓋であるリングキャップ37より数mm(3mm以下)突出させたのは鍋底にリングキャップ37ではなく集熱キャップ32を確実に当接させるためである。即ち、上記の如く、バーナ20からの炎や熱気が集熱キャップ32に到達しないようにするためには、集熱キャップ32がリングキャップ37より突出しないほうが良いが、もし集熱キャップ32とリングキャップ37とが同じ面となると、鍋底の形状(例えばホーロー鍋などの様に上向きに凹んだ鍋底)によっては集熱キャップ32が鍋底に確実に当接しないおそれが生じる。また、前述の用に僅かな隙間をあけても炎や熱気は集熱キャップには到達しない。ところで、図3に示したものでは、集熱リング32とリングキャップ37との間にきわめて狭い隙間38を形成した。バーナ20からの炎による熱気が内筒33と外筒36との間の空間に入り込まないようにするためには該隙間38を形成しない方が望ましい。ところが集熱キャップ32にリングキャップ37を接触させると、炎や熱気にさらされる外筒36やリングキャップ37の熱が集熱キャップ32に伝導されて好ましくない。そこで、内筒33と外筒36との間の空間に熱気が入り込まず、かつ、リングキャップ37から集熱キャップ32に対して熱が伝導しない距離の隙間38を形成することとした。尚、リングキャップ37の中央に形成する穴の周縁に等ピッチで微小な突起を設け、該突起を集熱キャップ32に接触させて集熱キャップ32をリングキャップ37に対して位置決めするようにしても良い。その場合には集熱キャップ32とリングキャップ37とは突起の先端を介して点接触するのみであるから、伝導する熱量は問題となるほど多くならない。また、内筒33と外筒36とは下端部分でカシメにより相互に接触しているが、サーミスタ31の取付位置から離れているので、外筒37から内筒33に熱が伝導されても問題はない。尚、内筒33の外周側壁と外筒36との空間を下方で閉鎖するに際し、外筒の下部を内筒の下部に対してカシメたが、両者の間に若干の隙間が生じても該隙間から熱気が入り込まない程度であれば略閉鎖されているものとする。 【0011】バーナ20は、図4に示すように、下板21と上板23とを、環状の仕切板22を挟んで一体にスポット溶接することにより構成されている。下板21には等ピッチで複数の深くて幅の狭い溝21aが形成されている。該溝21aは仕切板22によって上側が塞がれ主炎孔となる。一方、上板23には上記溝21aより浅く幅の広い溝23aが形成されており、同じく仕切板22により下側が塞がれて火移り炎孔を形成する。主炎孔となる溝21aと火移り炎孔となる溝23aとは共に同じ個数であり、交互に位置するように位相をずらして形成されている。また、溝23aにより形成される火移り炎孔は主炎孔相互間の火移りを補助するためのものであり、そのため火移り炎孔に形成される炎は短く火力が小さい。従って、火移り炎孔の向きが鍋底センサ3に向かっていても火移り炎孔からの炎が鍋底センサ3に与える影響はほとんどない。これに対して、主炎孔からの炎は大きく長いため、主炎孔が鍋底センサ3に向かっていると主炎孔からの炎が鍋底センサ3を加熱して望ましくない。そこで、各溝21aを、直径線に対して全て同じ方向に25°傾けて形成した。このように溝21aを傾けて形成すると、主炎孔からの炎が鍋底センサ3に向かうことがない。また、各主炎孔からの炎が中心部分で相互にぶつかることがないため、排気がスムーズに行われる。但し、溝21aの傾斜角度を大きくすると主炎孔からの炎が鍋底センサ3から更に遠ざかるものの、炎が鍋底に接する面積が減少し、こんろとしての熱効率が低下して好ましくない。そこで、本実施の形態では溝21aを25°傾けることとした。 【0012】ところで、他方のこんろ部5に取り付けるバーナ50の主炎孔は、バーナ50の中心に鍋底センサが配設されていないので、鍋底センサを避けるために傾斜させる必要はない。但し、上述のように、主炎孔が傾いているとバーナ50の中心部分で各主炎孔からの炎がぶつからず、排気がスムーズに行われるため、多少傾斜させる方が好ましい。そこで、図5に示すように、バーナ50の下板51に形成する溝51aは直径線に対して15°傾斜させることとした。尚、バーナ50を形成するためには仕切板及び上板が必要であるが、主炎孔の傾斜角度以外はバーナ20と同じでよい。そこで、バーナ50は専用の下板51の他に、バーナ20の仕切板22及び上板23を共用して形成することとした。 【0013】尚、上記実施の形態では炎孔形成板を下板とし、火移り炎孔形成板を上板としたが、上下逆にして、主炎孔の下側に火移り炎孔が形成されるようにしても良い。また、炎孔の数と火移り炎孔の数とは必ずしも同一である必要はない。 【0014】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明は、内炎式バーナの中心位置に鍋底センサを取り付ける場合に、該バーナのガス噴出角度を傾けたので炎が鍋底センサを加熱することなく、かつ排気がスムーズに行える。また、鍋底センサを取り付けないタイプの内炎式バーナと炎孔形成板以外の部分を共用化することにより、鍋底センサを備えた内炎式バーナと備えない内炎式バーナとを有するガスこんろの製造コストを低くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社 【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−201455 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−3429 |
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