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【発明の名称】 加熱調理器
【発明者】 【氏名】阿部 幸夫

【要約】 【課題】吸気フィルターのメンテナンスを効率的に行えるようにする。

【解決手段】吸気フィルター12の汚れを検知する汚れ検知手段13a、13bと、その状態を報知する報知手段とを設けている。これにより、吸気フィルター12の汚れを自動検出しユーザーに知らせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】被加熱物を収容し加熱する加熱室と、本体内部を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンの作動により外部から空気を取り込む吸気孔と、冷却後の空気を排出する排気孔と、動作の設定を行う操作部と、前記操作部の設定内容に応じて加熱を制御する制御部と、前記操作部の設定内容や調理の進行状況等を表示する表示部と、前記吸気口に隣接して設けられた吸気フィルターと、この吸気フィルターの汚れ状態を検出する汚れ検知手段と、前記吸気フィルターの汚れが予め設定されたレベルに達した時に報知する報知手段とを有する加熱調理器。
【請求項2】吸気フィルターは着脱自在とし、吸気フィルターの着脱状態を検出する着脱検知手段と、吸気フィルターを外した状態を報知する報知手段とを有する請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】吸気フィルターは、金属あるいはプラスチックからなる材料を用い、さらに抗菌処理を施す構成とした請求項1または2記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置本体を冷却する冷却ファンと、冷却ファンの吸気部に吸気フィルターとを備えた電子レンジ等の加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ等では、本体内の電気部品等を冷却するために、外気を取り込む吸気孔と本体内部の電気部品等を冷却する冷却ファンと、冷却後の風を排出する排気孔が設けられおり、冷却ファンの作動によって吸気孔から流入する空気と一緒に埃も吸引され、本体内の電気部品等に付着し、この付着した埃が長期間の使用で堆積し、更に堆積した埃が吸湿すると絶縁性能を損なう等の現象を引き起こす可能性があった。更に、電気部品等を冷却した後の風の一部は、被加熱物を収容し調理する加熱室内に導かれ、食品から出た蒸気と共に本体外部に排出する構成とすることが一般的である。しかし、この構成では、本体内に吸引し堆積した埃も加熱室内送り込む可能性があり、非衛生状態となる可能性があった。
【0003】これらの欠点を解決するため、一部の加熱調理器では吸気孔に吸気フィルターを設け、埃を本体内に吸引させない構成としたものが発売されている。現在発売されている吸気フィルターを設けた加熱調理器では、吸気フィルターの掃除は次のような方式が一般的となっている。
【0004】(1)ユーザーが吸気フィルターの汚れ状態を確認し、必要に応じて掃除する方式。
【0005】(2)加熱調理器の制御にマイクロコンピュターを応用した商品では、吸気フィルターの掃除の時期を加熱調理器の使用回数やトータル使用時間でマイクロコンピュターのメモリーに予め設定し、設定された内容に達した時に調理器側からユーザーに報知する方式。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(1)の方式はユーザーが吸気フィルターの汚れ具合をこまめに確認しなければ、掃除のタイミングが遅れるという課題を有していた。
【0007】また、前記(2)の方式では吸気フィルターを掃除する時期を(1)ほど気にしなくても、予め設定された内容に応じて調理器から知らせてくれるため改善されているが、吸気フィルターの汚れを直接検出するわけでは無いため、使用環境の差によって吸気フィルターの汚れに差が生じやすい欠点があった。
【0008】また、掃除のタイミングが遅れ、吸気フィルターの汚れがひどくなると、本体の冷却性能が低下し電気部品等の寿命を短くする等の課題も有していた。
【0009】さらに、吸気フィルターが取り外して掃除出来る構成の調理器では、掃除がし易い反面、取り付けを忘れてしまうという課題も有していた。
【0010】また、吸気フィルターは掃除を怠ると埃などが付着することによってカビや雑菌が繁殖し、非衛生的になる課題も有していた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、吸気フィルターの汚れ状態を検出する汚れ検知手段と、前記吸気フィルターの汚れが予め設定されたレベルに達した時に報知する報知手段とを設け、吸気フィルターの汚れを直接検知しユーザーに知らせることで、吸気フィルターの掃除をタイミング良く効果的に実施出来るばかりでなく、使用環境に左右されない信頼性の高い加熱調理器を提供する事ができる。
【0012】また、吸気フィルターを調理器より着脱自在とし、吸気フィルターの脱着状態を検出する検知手段と吸気フィルターを外した状態を報知する報知手段を設けることで、掃除をしやすくし吸気フィルターの取り付け忘れを防止することができる。
【0013】さらに、吸気フィルターの材質を金属あるいはプラスチックとし、かつ抗菌処理を施すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、被加熱物を収容し加熱する加熱室と、本体内部を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンの作動により本体外部から空気を取り込む吸気孔と、冷却後の空気を排出する排気孔と、装置本体の動作の設定を行う操作部と、前記操作部の設定内容に応じて加熱を制御する制御部と、前記操作部の設定内容や調理の進行状況等を表示する表示部と、前記吸気口に隣接して設けられ吸気フィルターと、吸気フィルターの汚れ状態を検出する汚れ検知手段と、前記吸気フィルターの汚れが予め設定されたレベルに達した時に報知する報知手段とを有するものである。そして、汚れ検知手段と、報知手段によって、吸気フィルターの汚れを直接検知しユーザーに知らせるため、ユーザーは吸気フィルターの掃除を効果的に行う事ができる。
【0015】さらに、吸気フィルターは本体外側より着脱自在とし、吸気フィルターの着脱状態を検出する着脱検知手段と、吸気フィルターを外した状態を報知する報知手段とを有するものである。そして、吸気フィルターを調理器より着脱自在とし、吸気フィルターの脱着状態を検出する検知手段と吸気フィルターを外した状態を報知する報知手段を設けることで、掃除をし易くし、かつ吸気フィルターの取り付け忘れを防止することができる。
【0016】また吸気フィルターの材質を金属あるいはプラスチックとし、かつ抗菌処理を施すことにより、吸気フィルターを洗浄可能とし、抗菌効果により清潔で衛生的に保つことができる。
【0017】以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)図1から図3は本発明の実施例1の加熱調理器(電子レンジ)を示す図であり、図1は吸気フィルター周辺の平面断面図、図2は外観図、図3は縦断面図である。
【0018】図1から図3において、被加熱物を収容する加熱室1の開口部には開閉自在なドアー2が設けられている。調理器内部にはマグネトロン3や電源トランス4等を冷却する冷却ファン5が設けられている。また、本体前面の下部には冷却ファン5が駆動することにより外気を取り入れる吸気孔6と、冷却後の空気を排出する排気孔7が設けられている。
【0019】また、本体の前面上部には、調理時間等の設定や電源のON/OFFを行う操作部8と、その操作部8の設定内容や調理の進行状況を表示する表示部9が設けられている。またマイクロコンピュータを有し、操作部8からの入力情報に基づき本体の動作を制御する電子制御基板からなる制御部10が本体内部に設けられている。制御部10には、調理の終了等を音で知らせるブザー11も備えられている。
【0020】さらに、前記吸気孔6に隣接して吸気フィルター12が設けられ、この吸気フィルター12の汚れ状態を検出するため、発光部13aと受光部13bとから成る赤外線センサー(汚れ検知手段)が設けられている。発光部13aから発せられた赤外線は吸気フィルター12の網目を介して受光部13bに達し、この赤外線の受光レベルは制御部10にモニターされ、予め制御部10のマイクロコンピュターに設定されたレベル以下となった時に、報知手段(表示部9への表示と制御部10に設けたブザー11を鳴らす)によりユーザーに知らせる構成となっている。
【0021】次に作用を説明する。加熱の際には、冷却ファン5の作動によって冷気と共に空気中の埃も吸引されるが、埃のほとんどは吸気フィルター12によって本体内部への進入が阻止される。
【0022】一方、調理器の使用により吸気フィルター12に付着する埃の量は徐々に増加し、赤外線センサーの受光部13bに到達する赤外線レベルが予め設定された値以下となると、報知手段(表示部9への表示とブザー11の音)によりユーザーに報知される。
【0023】なお、本発明では報知手段として、表示部9への表示とブザー11の音との両方でユーザーに知らせる方式としたが、一方だけで報知手段としても良い。
【0024】(実施例2)図4は本発明の実施例2の加熱調理器の吸気フィルター周辺部の平面断面図である。
【0025】実施例1と異なる点は、取り外しの際に工具を必要としない樹脂リベット14aと14bを用いて吸気フィルター12を本体の外側から固定し、さらに吸気フィルター12の着脱状態を検出するスイッチ15(着脱検知手段)を設け、吸気フィルター12が取り外された状態で調理器を作動させる操作をすると報知手段(表示部9への表示とブザー11の音)でユーザーに知らせる構成とした点にある。
【0026】なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。吸気フィルター12を取り外すため樹脂リベットのピン14aを引くとスイッチ15(着脱検知手段)がOFFし、この信号が制御部8にモニターされ、この状態で調理器を作動させようとした時に報知手段(表示部9への表示とブザー11の音)によってユーザーに知らせるように構成されている。
【0027】また、吸気フィルター12の材質は金属アミあるいはアミ状に成形した樹脂成型品を用いると共に、銀等の抗菌性能を有する成分を添加した抗菌処理を施している。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の加熱調理器によれば、次の効果が得られる。
【0029】汚れ検知手段を設け吸気フィルターの汚れ状態を直接検出することにより、掃除に最適な時期にユーザーに報知されるため効果的にフィルターの掃除が可能となり、従来までのように吸気フィルターの掃除の時期を気にする必要が無くなり使い勝手が良くなる。
【0030】また、吸気フィルターの掃除の時期が遅れることが無くなるため、従来までのように吸気フィルターの目づまりによって装置本体の冷却効果が損なわれ寿命を縮めたり、故障させる心配が無くなる。
【0031】また、吸気フィルターを調理器の外部より着脱可能とする事で掃除をし易くし、一方吸気フィルターの着脱状態を検出する着脱検知手段を設け、吸気フィルターを外した状態で加熱装置を動作させようとした時には、報知手段によりユーザーに知らせる構成としたため、掃除の際に取り外した吸気フィルターの取り付け忘れが防止できる。また、吸気フィルターの取り付け忘れによる装置本体内部への埃の進入や堆積が誘因する故障を防止できる。
【0032】また、吸気フィルターの材質を洗浄可能な金属や樹脂材料とし、さらに抗菌処理を施したことにより、吸気フィルターを直接洗う事が出来るばかりでなくカビ等の繁殖も抑えることが出来るため清潔に保つ事ができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−14071
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−166964