| 【発明の名称】 |
ライターの着火機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 孝之
【氏名】望月 哲也
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| 【要約】 |
【課題】ヤスリ車を回転操作するための横車を支柱の外側に配置するものでも容易にヤスリ車及び横車の組み付けが行えるようにする。
【解決手段】ライター本体2の上部両側に突設された支柱41の間にヤスリ車5を、該ヤスリ車5の両側方で支柱41の外側に回転操作用の横車6を配設するについて、支柱41の支持孔42にそれぞれ回転可能に支持され、その内端が前記ヤスリ車5の側面の中心部に嵌合され、他端が前記横車6の内側面の中心部に嵌合されるスペーサ9を設置し、ヤスリ車5とスペーサ9とを結合した状態で上方から支柱41に取り付けるようにしてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ライター本体の上部両側に突設された支柱の間にヤスリ車を、該ヤスリ車の両側方で上記支柱の外側に回転操作用の横車を配設するライターの着火機構において、前記支柱に開口された支持孔にそれぞれ回転可能に支持され、その内端が前記ヤスリ車の側面の中心部に嵌合され、他端が前記横車の内側面の中心部に嵌合されるスペーサを設置したことを特徴とするライターの着火機構。 【請求項2】 前記スペーサは、支柱の支持孔に回転自在に支持される中間軸部と、該中間軸部の内側に前記ヤスリ車の中心嵌合部に嵌合する内突起と、外側に前記横車の中心嵌合部に嵌合する外突起とで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のライターの着火機構。 【請求項3】 前記ヤスリ車の両側面にそれぞれスペーサを嵌合した状態で、ヤスリ車を支柱を押し広げるように変形させつつ前記スペーサを支柱の支持孔に挿入して装着し、その後横車をスペーサに嵌合することを特徴とする請求項1又は2に記載のライターの着火機構。 【請求項4】 前記支柱に取り付けたヤスリ車の上方が、ライター本体の上部に装着したキャップの一部が延長されたカバーで覆われ、横車の側面は露出していることを特徴とする請求項1に記載のライターの着火機構。 【請求項5】 前記ヤスリ車の両側部にスペーサを嵌合して支柱に組み付け、キャップを装着した後に横車を取り付けることを特徴とする請求項4に記載のライターの着火機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発火石を使用しヤスリ車の回転操作によって火花を飛ばすようにしたライターの着火機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より一般に、ライターにおけるヤスリ式の着火機構は、図4に示すように、周面にヤスリが形成されたヤスリ車100の両側に、ヤスリ車100の外径より大きい径を有する横車101を設け、この横車101を指によって回転操作することで、上記ヤスリ車100が一体に回転して着火操作を行うようにしている。 【0003】上記のようなヤスリ車100と横車101をライター本体107(中間ケース)の上部に回転自在に取り付ける構造として、ヤスリ車100は両側面中心に中心孔100aが設けられ、一方、横車101の内側面中心部には、上記ヤスリ車100の中心孔100aに嵌合する嵌合突起101aが形成されると共に、外側面中心部には、ライター本体107の支柱108に開口された支持孔108aに挿入支持される支持突起101bが設けられている。 【0004】そして、組み付けは、予めヤスリ車100の両側からその中心孔100aに横車101の嵌合突起101aを嵌合させ、両者を一体に回転するように結合した後、このヤスリ車100と横車101の組立品を、可撓性を有する支柱108を両側に広げるように変形させつつ発火石102を上から押え付けるように石押しスプリング103を圧縮しつつ支柱108間に挿入し、両側に突出している横車101の支持突起101bを支柱108の支持孔108aに係合して、回転自在に支持してなる。また、支柱108の上方から横車101の側面を覆うキャップ104が装着されてカバーされる。なお、105はガスの噴出を開閉するレバー、106は炎調整リングである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかして、着火操作性の改善若しくはデザイン的な要求等から、ヤスリ車を回転操作するための横車を支柱より外側に配設して、支柱間に位置するヤスリ車と結合しようと設計変更した場合に、従来のような上方からの簡単な組み付けは行えず、その組み付けが煩雑となり大量生産を行う際の障害となる。 【0006】つまり、ヤスリ車と横車との間の結合軸の部分を支柱の支持孔で支持する構造となるため、その組み付けとしては、例えば、予めヤスリ車と横車を結合すると、支柱の支持孔は支柱の縁部から前後方向に溝を設けて、ヤスリ車と横車の結合軸をこの溝を通して支持孔に支持させるようにすることが考えられる。また、横車を結合していないヤスリ車を治具によって発火石を押し込んだ状態で支柱間に保持しておき、支柱の両側から支持孔を通して横車の嵌合突起を嵌合するように組み付けることが考えられる。しかし、これらの組み付けでは支柱の成形上の問題、組立工程等の点で良好な組み立てを確実に行うことが困難であり、不良品が発生する恐れがある。 【0007】また、従来のように、支柱間にヤスリ車と横車とを配置するようにしたものでは、ヤスリ車と横車の間隔の設定の自由度が小さく、また、横車の径や幅の自由度も限られ、横車の操作性の改善、デザイン上の変更が十分に得られないものとなっている。 【0008】そこで本発明はこの点に鑑み、横車を支柱の外側に配置するようにしたものでも容易にヤスリ車及び横車の組み付けが行えるようにしたライターの着火機構を提供せんとするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発明のライターの着火機構は、ライター本体の上部両側に突設された支柱の間にヤスリ車を、該ヤスリ車の両側方で上記支柱の外側に回転操作用の横車を配設するについて、前記支柱に開口した支持孔にそれぞれ回転可能に支持され、その内端が前記ヤスリ車の側面の中心部に嵌合され、他端が前記横車の内側面の中心部に嵌合されるスペーサを設置したことを特徴とするものである。 【0010】前記スペーサは、支柱の支持孔に回転自在に支持される中間軸部と、該中間軸部の内側に前記ヤスリ車の中心嵌合部に嵌合する内突起と、外側に前記横車の中心嵌合部に嵌合する外突起とで構成すればよい。 【0011】前記ヤスリ車の両側面にそれぞれスペーサを嵌合した状態で、ヤスリ車を支柱を押し広げるように変形させつつ前記スペーサを支柱の支持孔に挿入して装着し、その後横車をスペーサに嵌合するのが好適である。 【0012】前記支柱に取り付けたヤスリ車の上方を、ライター本体の上部に装着したキャップの一部が延長されたカバーで覆い、横車の側面は露出するように設けてもよい。その際、前記ヤスリ車の両側部にスペーサを嵌合して支柱に組み付け、キャップを装着した後に横車を取り付けるのが好ましい。 【0013】 【発明の効果】上記のような本発明によれば、スペーサを設置したことにより、ヤスリ車については従来と同様にライター本体の支柱に対して上方から発火石を押し込むように取り付けることができ、その組み付けが容易であり、その後に両側方から横車を組み付けるときにもヤスリ車が固定されていることで簡易に行え、全体として大量生産に適すると共に、確実な組み付けによって不良品の発生も防止できる。 【0014】また、支柱の外側に横車を取り付けるようにしたことで、この横車としては、例えば外径又は幅の大きいものを設置して着火操作性を改善できたり、その他様々な形や大きさの横車を取り付けてデザイン面の変更が可能であり、さらに、支柱の厚み等の変更によりヤスリ車と横車の間隔を様々な幅に調整しやすくなる。 【0015】また、ヤスリ車の上方をキャップのカバーで覆うようにしたものでは、横車の操作時に指がヤスリ車に接触するのを防いで指が汚れるのを防止できる。さらに、横車の側面を露出するものでは、キャップを装着した後に横車を取り付けることで、キャップの取り付け時に横車に傷が付くのを防止でき、商品価値を高めることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1に本例の着火機構を有するライターの外観斜視図を、図2には上部部品の分解斜視図を、図3には要部部品の拡大図を示す。 【0017】ライター1は、燃料タンク3とその上部に配設された中間ケース4とよりなるライター本体2を備え、ライター本体2の上部には、前部に燃料ガスを噴出し炎を発生する着火部としてのノズル(図示省略)が配設され、中間部の両側には中間ケース4より支柱41が上方に延びて形成され、この支柱41にヤスリ車5と横車6を備えた着火機構が保持され、後部側には燃料の噴出操作を行う操作部材7(レバー)が上下傾動自在に配設され、上記ヤスリ車5に対して石押しスプリング11で付勢された発火石12が圧接する。 【0018】そして、上記ノズルの周囲すなわちライター本体2の前部上方を覆うキャップ8が取り付けられる。なお、13は炎の大きさを調整する調整リングである。 【0019】前記燃料タンク3は、プラスチック製で内部にブタンガス等の燃料ガスを貯蔵するもので、貯蔵された燃料ガスの噴出量を制御する公知のバルブ機構(図示省略)が設置され、その上端のノズルが上下方向に設置される。また、前記中間ケース4は同様にプラスチック製で、上記燃料タンク3の上端部に嵌着され、前部には前記ノズルが挿通する開口43が設けられると共に、中間部の上面の両側には上方に突出する平板状の支柱41が平行に形成されている。この支柱41には、横方向に貫通して支持孔42が両側で同一位置に開口され、この支持孔42の上方の上端内角部がテーパ面41aに設けられている。さらに、両側の支柱41の間の下部には、前記石押しスプリング11と発火石12が収納され、この発火石12の上端がヤスリ車5の外周に圧接する。 【0020】さらに、前記操作部材7は、後端部に操作部71が設けられ、その両端から前方に前記支柱41間を延び、前端部の係合部72がノズルの先端部に係合し、全体が中心部を支点として揺動可能に設けられ、上記操作部71の押し下げ操作に伴い係合部72がノズルを引き上げて燃料ガスを噴出させる。 【0021】前記ヤスリ車5は、円筒状で周面にヤスリが形成され、両側面の中心部には凹状の嵌合部51が形成されている。また、前記横車6は円板状で、外周面には指が係るように凹凸を有し、内側面の中心部に嵌合部61が設けられ、この嵌合部61は中心突起とその外周の環状突起とにより形成される。 【0022】さらに、上記ヤスリ車5と横車6を結合するスペーサ9が設けられる。このスペーサ9は、支柱41の支持孔42に回転自在に支持される中間軸部91と、該中間軸部91の内側に前記ヤスリ車5の中心嵌合部51に嵌合する内突起92と、外側に前記横車6の中心嵌合部61に嵌合する外突起93とで構成される。外突起93は円環状で、横車6の嵌合部61の中心突起と環状突起との間に嵌合される。 【0023】また、前記キャップ8は、金属板の打ち抜きプレス成形によって形成され、中間ケース4の前部外周面と同形状に湾曲する周壁8aと、上面を形成する天面8bとを有し、天面8bにはノズルの上方に円形状の火口81が開口され、さらに天面8bの後端部中央には、前記ヤスリ車5の上方に延びるカバー82が延設されている。このカバー82の後端部はヤスリ車5の外周に沿って下方に湾曲形成されている。さらに、天面8bの中央からカバー82の中央に天面隙間84が設けられて拡開変形可能に弾性が付与されている。また、前記周壁8aの後端部の上部には、前記横車6の外形に沿う円弧状の切欠き83が形成され、さらに、両側の周壁8aの後端下部に、内方に突出形成された係止片85が設けられている。この係止片85は、前記中間ケース4の支柱41の下方外面に設けられた矩形凹状の係合受け部44と係合し、その係合状態においてキャップ8の上方および前後方向への移動を規制する。なお、86は空気穴である。 【0024】上記のような着火機構の組み付けは、中間ケース4を燃料タンク3に嵌着したライター本体2に対し、石押しスプリング11、発火石12、及び、操作部材7を装着し、これに対して、予めヤスリ車5の両側部にその中心嵌合部51にそれぞれスペーサ9の内突起92を嵌合しておき、このスペーサ9を嵌合したヤスリ車5を中間ケース4の支柱41に、上方から発火石12を押し込みつつ両側のスペーサ9の外突起93を支柱41上端のテーパ面41aに当接させて押し下げ、上記支柱41を外側に広げるように変形させつつ押し下げて、スペーサ9の外突起93を支柱41の支持孔42に挿入させて、支柱41が閉じるように戻るのによって支持孔42にスペーサ9の中間軸部91が挿入支持される。 【0025】続いて、キャップ8を上方から押し下げて、その係止片85を係合受け部44に係合させて装着した後に、横車6を前記支柱41の側方からそれぞれその中心嵌合部61を前記スペーサ9の外突起93に嵌合させて組み付ける。 【0026】組み付け状態においては、横車6とヤスリ車5とはスペーサ9を介して一体化されており、ヤスリ車5の外周部を回転操作すると、ヤスリ車5が一体に回転して発火石12をヤスリで擦過して火花をノズルに向けて飛ばすものである。 【0027】ヤスリ車5の幅とスペーサ9の長さ及び支柱41の位置及びその厚さを変更することで、ヤスリ車5と横車6との間隔が調整可能である。また、横車6は中心嵌合部の形態が同一であれば、横車6の幅、外径、側面の形態等の変更が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151265 【氏名又は名称】株式会社東海
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−230547 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−34603 |
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