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【発明の名称】 燃焼機器の制御装置
【発明者】 【氏名】村瀬 孝治

【氏名】本田 剛司

【氏名】五十嵐 逸夫

【氏名】岡田 康弘

【要約】 【課題】燃焼炎検出回路の回路調整を自動的に行なうことにより、調整の作業工数を低減する。

【解決手段】熱電対8が任意の熱起電力の基で、A/D変換回路11等による判定手段が判定した起電力データーと、あらかじめ与えられた起電力の理論値12との一致を比較しながら、A/D変換回路11に入力する起電力レベルをD/A変換回路13等の調整手段で調整することにより、起電力データーが理論値に収束する。また調整値をEEPROM(不揮発性メモリー)14の記憶手段に数値データーとして記憶する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱電対により燃焼炎検知を行う燃焼機器において、熱電対の起電力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力信号レベルを燃焼信号として判定する判定手段と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段が判定すべき理論値と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段の判定結果が前記理論値となるよう前記増幅手段の出力を調整する調整手段と、前記調整手段の調整結果を記憶保存する記憶手段を備えた燃焼機器の制御装置。
【請求項2】 熱電対により燃焼炎検知を行う燃焼機器において、熱電対の起電力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力信号レベルを燃焼信号として判定する判定手段と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段が判定すべき理論値と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段の判定結果と前記理論値との差分値を記憶保存する記憶手段と、前記判定手段の判定結果を前記差分値により補正する補正手段を備えた燃焼機器の制御装置。
【請求項3】 燃焼炎検知回路の調整の実施を指示する操作手段と、燃焼炎検知回路の調整が実施済であることを記憶する記憶手段と、調整が実施されたことを判定した後に機器の動作を開始する制御アルゴリズムとを備えた請求項1または請求項2に記載の燃焼機器の制御装置。
【請求項4】 調整の実施の有無を表示する表示手段を備えた請求項3に記載の燃焼機器の制御装置。
【請求項5】 操作手段の特殊操作により、燃焼炎検知回路の調整が実施済であることの記憶を取り消す制御アルゴリズムを備えた請求項4に記載の燃焼機器の制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼機器において燃焼炎を検出する燃焼機器の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼機器の電子制御化が進む中、瞬時的な即応性が必要とされない暖房機器や調理機器においては熱電対により炎検知を行い、機器の点火制御や炎立ち消え時のガス遮断制御を行っている。
【0003】図7は、従来の燃焼炎を検出する制御装置のブロック図を示す。燃焼センサーとしての熱電対2は、燃焼バーナー1の火炎の中に配置されており、火炎に炙られることにより熱起電力vtcを出力する。制御装置は熱起電力vtcの電圧レベルを判定して、着火,立ち消え,酸欠等の燃焼状態を判断し、機器の運転シーケンス制御を行う。
【0004】熱起電力vtcは、差動増幅器を用いた増幅回路3に入力され、増幅率R2/R1で増幅される。差動増幅器の+入力には、電源電圧VDDを抵抗Raと半固定ボリュウムRx7で分圧したバイアス電圧vb{=VDDxRa/(Rx+Ra)}が印加されている。ここで増幅回路3の出力電圧voの理論式は(式1)
vo=(R2/R1)xvtc+vbで表される。voはマイクロコンピューター4(以下マイコンという)のアナログ入力端子に入力され、マイコン4内部のA/D変換回路5で起電力データーDaに変換される。このとき起電力データーDaは(式2)
Da=(2n −1)xvo/VDD(nはA/D変換回路の分解能)で表される。6は表示装置であり、暖房器具で言えば室温や設定温度を表示するセグメントLEDであり、特定のモードにおいて上記の起電力データーDaの値が表示される。
【0005】ここで、増幅回路3はオペアンプで構成されており、入力段にオフセット電圧vofを有し、増幅率によりR2/R1倍されて出力に影響を及ぼす。そのため、+入力にバイアス回路を設け半固定ボリュウムRx7でバイアス電圧vbを調整できる構成とし、オペアンプのオフセット電圧の影響をなくす工夫がしてある。オフセット電圧の影響は(R2/R1)xvof、ボリュウム調整によるバイアス電圧に変化をΔvxとしてvoを表すと(式3)
vo=(R2/R1)xvtc+(R2/R1)xvof+vb+Δvxとなる。ここで(式3)右辺の第二項と第四項の和が0となるように半固定ボリュウムRx7を調整すると(式1)の理論式と同一となりオフセット電圧の影響をなくすことができる。
【0006】図8に回路調整の考え方を示した特性図を示す。横軸に熱起電力vtc、縦軸に起電力データーを示す。図には理論特性と、実際の特性グラフを示す。熱起電力の値が機器特性上最も確度を得たい電圧(例えば、酸欠しきい値電圧)vtc1となった時の燃焼炎検出回路の理論特性上の熱起電力データーをDa1とする。回路調整は、増幅回路3の入力に熱電対の代わりにvtc1の電圧を与え、表示装置6の起電力データー値がDa1となるよう半固定ボリュウムRx7を可変する。調整後はボリュウムを接着剤で固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の燃焼炎を検知する制御装置では、増幅回路3のオペアンプのオフセット電圧を調整するために、制御装置個々に半固定ボリュウムRx7を人または機械による作業で調整し、固定するための接着剤を塗布し、乾燥させるという作業が発生し、生産工程において工数面で非効率なものになっている。
【0008】また、半固定ボリュウムRx7の位置で特性を調整するため、接着剤を乾燥させる迄の作業の中での位置ズレなどの可能性も高く、また調整の有無の判別はボリュウム位置の確認では不可能であり、調整不良品や未調整品の混入による特性不良の発生を防止する必要があり、生産工程において品質管理面での弱点になっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、回路調整を行うための電圧に相対した起電力データーの理論値と、熱起電力増幅回路の出力電圧を読み取りながら理論値と比較し、増幅回路のオフセット電圧を調整するバイアス電圧を順次可変していく電圧出力(D/A変換)回路と、バイアス電圧値を記憶する不揮発性メモリーを備えたものである。
【0010】上記発明によれば、回路調整を行うための電圧を与え、調整作業の開始の指示を与えれば、自動的に増幅回路の特性を理論値に調整し、調整結果をデーターとして記憶することができるため、容易な作業で、確実な回路調整を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、熱電対により燃焼炎検知を行う燃焼機器において、熱電対の起電力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力信号レベルを燃焼信号として判定する判定手段と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段が判定すべき理論値と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段の判定結果が前記理論値となるよう前記増幅手段の出力を調整する調整手段と、前記調整手段の調整結果を記憶保存する記憶手段を備えたものである。そして、調整手段が、熱電対を任意の起電力とした時の起電力の判定結果が、あらかじめ与えられた回路特性の理論値にとなるよう回路調整し、調整値が記憶されるため、外部からの調整作業が不要となる。
【0012】また、熱電対により燃焼炎検知を行う燃焼機器において、熱電対の起電力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力信号レベルを燃焼信号として判定する判定手段と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段が判定すべき理論値と、熱電対が任意の起電力を出力した時、前記判定手段の判定結果と前記理論値との差分値を記憶保存する記憶手段と、前記判定手段の判定結果を前記差分値により補正する補正手段を備えたものである。そして、熱電対を任意の起電力とした時の起電力の判定結果とあらかじめ与えられた任意の起電力での回路特性の理論値との差分値を計算して記憶し、起電力の判定結果を差分値で補正することにより回路調整を行うため、外部からの調整作業が不要となる。
【0013】さらに、燃焼炎検知回路の調整の実施を指示する操作手段と、燃焼炎検知回路の調整が実施済であることを記憶する記憶手段と、調整が実施されたことを判定した後に機器の動作を開始する制御アルゴリズムを備えたものである。そして、回路調整の指示操作が行われて回路特性が保証されないと、機器の動作シーケンスを行わないため、未調整品が混入しても機器の安全を確保することができる。
【0014】さらに、調整の実施の有無を表示する表示手段を備えたものである。そして、未調整であることが表示で容易に分かるため、未調整品の混入を防ぐことができる。
【0015】さらに、操作手段の特殊操作により、燃焼炎検知回路の調整が実施済であることの記憶を取り消す制御アルゴリズムを備えたものである。そして、調整電圧の設定間違いなどによる調整ミスが生じた時でも、未調整の状態に戻し、再度調整を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の実施例1の制御装置のブロック図である。また、図2は制御装置の回路調整動作を示すフローチャートである。
【0018】図1において、燃焼センサーとしての熱電対8は、燃焼バーナー7の火炎の中に配置されており、火炎に炙られることにより熱起電力vtcを出力する。制御装置は熱起電力vtcの電圧レベルを判定して、着火,立ち消え,酸欠等の燃焼状態を判断し、機器の運転シーケンス制御を行う。
【0019】熱起電力vtcは、差動増幅器を用いた増幅回路9に入力され、増幅率R2/R1で増幅される。差動増幅器の+入力には、マイコン10が出力する可変電圧vD/A を抵抗Raと抵抗Rbとで分圧したバイアス電圧vb{=vD/A xRa/(Rb+Ra)}が印加されている。ここで増幅回路3の出力電圧voの理論式は(式4)
vo=(R2/R1)xvtc+vbで表される。voはマイコン10のアナログ入力端子に入力され、マイコン10内部のA/D変換回路11で起電力データーDaに変換される。このとき起電力データーDaは(式5)
Da=(2n −1)xvo/VDD (nはA/D変換回路11の分解能)
で表される。
【0020】ここで、増幅回路9はオペアンプで構成されており、入力段にオフセット電圧vofを有し、増幅率によりR2/R1倍されて出力に影響を及ぼす。そのため、+入力にバイアス回路を設けマイコン10からの可変出力電圧vD/A でバイアス電圧vbを調整できる構成としてある。出力電圧voに対するオフセット電圧の影響は(R2/R1)xvof、可変電圧vD/A によるバイアス電圧に変化をΔvbとしてvoを表すと(式6)
vo=(R2/R1)xvtc+(R2/R1)xvof+vb+Δvbとなる。ここで(式6)右辺の第二項と第四項の和が0となるようにマイコン10が電圧を出力すると(式4)の理論式と同一となりオフセット電圧の影響をなくすことができる。
【0021】12は任意の熱起電力vtc2を与えた時の回路特性上の起電力データーの理論値Dbで有り、マイコン10にデーターとして与えてある。vtc2は機器動作シーケンス上最も確度を得たい電圧レベルとし、例えば暖房器具においては、酸欠を検出する10mVあたりの電圧となる。また理論値12Dbは機器の特性により異なるため、マイコン10上に持つのではなく、書き換えが容易なEEPROM等の不揮発性メモリーに設定しマイコン10内部に取り込む方法とすると良い。
【0022】13はデジタルデーターをアナログ電圧に変換し出力するD/A変換回路であり、理論値12DbとA/D変換回路11が算出した起電力データーDaの値に基づき、任意の電圧を与えた時に起電力データーDaが理論値12Dbと等しくなるよう出力電圧vD/A を可変制御し、マイコン10の端子より電圧vD/A を出力する。またD/A変換回路13の出力電圧に対応するアナログデーターをDcとする。ここでは、D/A変換回路13をマイコン10の内部回路として実現しているが、マイコンのPWM信号機能や、外付けのD/A変換回路を応用して実現しても良い。
【0023】14はEEPROMであり、vD/A に対応するデーターDcを記憶する。15は回路の調整の実施を指示する操作スイッチ、16は表示LEDである。
【0024】図2において、回路調整動作を説明する。まず、熱起電力vtcに調整電圧vtc2を設定する。次にD/A変換出力の初期値を出力した状態にする。この状態で操作スイッチ15により調整の実施を指示する。以降調整を開始する。まずは、A/D変換回路11がvoを入力し起電力データーDaを求める。理論値12Db=Daならば、その時のD/A出力電圧vD/A に対応したデーターDcを調整値としてEEPROM14に記憶し調整を終了する。
【0025】voをA/D変換して求めたDaが理論値となるよう、オフセット電圧の影響を打ち消すだけのvD/A をバイアス電圧として印加している状態であり、このvD/A が調整値となる。また、Db≠Daならば未調整の状態であり、Da>DbならばデーターDcを小さくしD/A出力電圧vD/A を減少させる。Da<DbならばデーターDcを大きくしD/A出力電圧vD/A を増加させる。電圧変化後、改めてDaを算出しDbと比較する。
【0026】このように、調整実施の指示を与えることにより、バイアス電圧の変化に対して起電力データーDaのフィードバックを取り、Daが理論値と等しくなるバイアス電圧vD/A およびデーターDcを調整値として制御装置が自動的に算出し、数値データーとして記憶することができる。
【0027】(実施例2)図3は本発明の実施例2の制御装置のブロック図である。また、図4は制御装置の調整原理を示す回路特性図である。また、図5は制御装置の回路調整動作を示すフローチャートである。
【0028】図3においては、燃焼バーナー7、熱電対8、増幅回路9、A/D変換回路11、任意の熱起電力vtc2を与えた時の回路特性上の起電力データーの理論値12Db、操作スイッチ15、表示LED16は実施例1と同一の機能を有す。
【0029】増幅回路9の+入力は、VDDを抵抗Rbと抵抗Raとで分圧した固定バイアス電圧vb{=VDDxRa/(Rb+Ra)}が印加されている。voは、オフセット電圧の影響を含めると(式7)
vo=(R2/R1)xvtc+(R2/R1)xvof+vbで表される。A/D変換回路11が入力するvoは、(R2/R1)xvofのオフセット電圧による誤差を含んだものとなる。
【0030】27は理論値12Dbと任意の熱起電力vtc2を与えた時の起電力データーDa2との差分値Ddを算出する計算手段である。28はEEPROMであり、差分値Ddを記憶する。29は起電力データーDaを差分値Ddで補正し、機器のシーケンス制御に最終的に用いる調整済のデーターDeを算出する補正手段である。27,29はマイコン26のプログラムにより実現する。
【0031】図4において、回路調整原理を説明する。調整時の任意の電圧vtc2を与えた時の回路特性上の起電力データーの理論値はDbであり、voの変換結果による起電力データーはDa2である。DbとDa2の差分値Ddが、オフセット電圧による誤差分をデーターに換算した値であり、(式4)(式5)(式7)より(式8)
Dd=(2n −1)x(R2/R1)xvof/VDD(nはA/D変換回路11の分解能)で表される。よってvoを基に算出される起電力データーDaをDdで補正することでオフセット電圧の影響を取り除いた正しい判定値Deを算出でき、(式9)
De=Da+Dd=Da+(Db−Da2)
で表される。
【0032】図5において、回路調整動作を説明する。まず、熱起電力vtcに調整電圧vtc2を設定する。この状態で操作スイッチ15により調整の実施を指示する。以降調整を開始する。まずは、A/D変換回路11がvoを入力し起電力データーDa2を求める。次に理論値12Db−Daを算出して差分値Ddを求める。
【0033】次に差分値Ddを調整を行う補正データーとしてEEPROM28に記憶して調整終了となる。以降A/D変換回路11が算出する起電力データーDaに対して差分値Ddで誤差補正の調整を行い、最終的に用いるデーターDeとして制御に使用する。
【0034】このように、調整実施の指示を与えることにより、マイコン26のプログラムにより、オフセット電圧による生じる誤差を制御装置が自動的に算出し、数値データーとして記憶し、以降、誤差補正値として、マイコン26に入力される起電力データーの調整を行うことができる。
【0035】(実施例3)図6は本発明の実施例3の制御装置の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【0036】マイコン10(または26)は、操作スイッチ15による調整実施の指示後、回路調整が終了したことを判断し、EEPROM14(または28)に記憶する制御アルゴリズムを有する。
【0037】また、図6において、電源投入後、まず、回路調整済みの記憶の有無を確認する。調整済の場合、機器運転シーケンスを行うが、未調整の場合は回路調整を終了するまでは機器運転シーケンスに移行しない制御アルゴリズムを有す。
【0038】未調整の場合は、まず、表示LED16に回路未調整表示を点灯する。次に、操作スイッチ15による調整実施の指示を待ち続け、シーケンスを前に進めない。調整実施の指示があると、まず、実施例1および実施例2で説明した燃焼炎回路調整シーケンスを実施し自動的に回路調整を行う。
【0039】次に回路未調整表示を消灯する。次に回路調整済をEEPROM14(または28)に記憶する。その後また、回路調整済みの記憶の有無を確認し、調整済であるため、機器運転シーケンスへ移行する。
【0040】また、機器運転シーケンスに移行した後は、機器運転シーケンスの合間で、操作スイッチ15の特殊操作による回路調整済みの取り消しの指示を待ち、取り消しの指示があると、機器運転シーケンスを止め、EEPROM14(または28)に記憶された回路調整済のデーターを消去し、調整済の取り消しを行う。その後また、回路調整済みの記憶の有無を確認し、未調整の状態であるため、回路調整待ちの状態となる。
【0041】このように、回路調整が行われるまでは、機器運転シーケンスを行わない。また、回路調整が行われるまでは、未調整により回路特性が不十分である旨を表示により警告することができる。また、回路調整済を取り消すことにより、再度回路調整をやり直すことができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の制御装置によれば、次の効果が得られる。
【0043】熱電対が任意の熱起電力の基で、A/D変換回路等による判定手段が判定した起電力データーと、あらかじめ与えられた起電力の理論値との一致を比較しながら、A/D変換回路に入力する起電力レベルをD/A変換回路等の調整手段で調整することにより、起電力データーが理論値に収束する。また調整値を不揮発性メモリー等の記憶手段に数値データーとして記憶する。
【0044】このため、この一連の調整動作の実施を指示すれば自動的に燃焼炎検出回路の調整が行え、外部からの人や機械による調整作業が不要となる。また、調整の結果はデーターとして電気的に即時に記憶媒体に保存される。よって、生産工程において、従来と比べ迅速かつ効率的な調整を行うことができる。
【0045】また、熱電対が任意の熱起電力の基で、A/D変換回路等による判定手段が判定した起電力データーと、あらかじめ与えられた起電力の理論値との差分値を回路誤差として計算し、記憶手段に数値データーとして記憶する。制御装置は起電力データーから差分値を補正して判断する。
【0046】このため、この一連の誤差判別動作の実施を指示すれば自動的に燃焼炎検出回路の調整が行え、外部からの人や機械による調整作業が不要となる。また、調整の結果はデーターとして電気的に即時に記憶媒体に保存される。
【0047】よって、生産工程において、従来と比べ迅速かつ効率的な調整を行うことができる。併せてマイコンのプログラムによる処理で実現可能であり、D/A変換回路等の調整手段を必要としないため、安価で実現可能である。
【0048】また、回路調整が実施済であることを記憶し、実施済でないと機器動作を行わないため、生産工程において未調整品が混入しても、調整が不十分な制御装置では機器は動作せず安全である。
【0049】また、未調整の場合は表示で報知するため、未調整品の判別が容易となり、生産工程での管理も容易となる。
【0050】また、特殊操作により回路未調整の状態に戻すことができるため、調整時の熱起電力の設定間違い等による調整不良の手直しが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−132452
【公開日】 平成11年(1999)5月21日
【出願番号】 特願平9−292185