| 【発明の名称】 |
燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 浩二
【氏名】内田 聡
【氏名】金子 祥三
【氏名】村上 信明
【氏名】山下 晃弘
【氏名】宮崎 達郎
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| 【要約】 |
【課題】少ない消費動力及び簡単な設備構成で殆どCO2 とH2 Oのみからなる排ガスを生成せしめ、燃焼排ガスからのCO2 除去を格段に容易ならしめることができ、CO2 対策の一手段として極めて有効となることを課題とする。
【解決手段】酸素イオン導電体からなる構造材(2) により燃焼室(3) と空気室(4) とに区画された燃焼器(1) と、この燃焼器(1) の燃焼室(3) に連結され、該燃焼室(3) からの排ガスと熱交換する熱交換器(7) が介装された燃料供給ライン(5) と、前記燃焼器(1) の空気室(4) に連結され、該空気室(4) からのガスと熱交換する熱交換器(8) が介装された空気供給ライン(6) とを具備することを特徴とする燃焼装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 酸素イオン導電体からなる構造材を燃焼用空気と燃料の間に配置したことを特徴とする燃焼装置。 【請求項2】 前記構造材により燃焼室と空気室とに区画された燃焼器と、この燃焼器の燃焼室に連結され、該燃焼室からの排ガスと熱交換する熱交換器が介装された燃料供給ラインと、前記燃焼器の空気室に連結され、該空気室からのガスと熱交換する熱交換器が介装された空気供給ラインとを具備することを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発電又は蒸気発生に用いられるガスタービン、ボイラ等の各種燃焼装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、燃焼用空気と燃料の予備混合による触媒燃焼が検討されているが、バーナ、流動床、固定床方式で空気により燃焼させる方式が一般的である。しかしながら、前述した従来方式では燃焼排ガス中に燃焼用空気に起因する多量の窒素を含むため、CO2 濃度は一般に1〜15%と稀薄であり、その除去に多大な消費動力とコストを要するという問題がある。 【0003】このようなことから、例えば深冷分離法又は圧力スウィング方式の吸着法により予め空気をO2 とN2 とに分離し、O2 のみで燃焼することによってCO2 とH2 Oのみからなる排ガスとする方法も考えられている。しかしながら、これらの方法も多大な消費動力とコストを要する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたもので、多大な消費動力とコストを要せずにほとんどCO2 とH2 Oのみからなる排ガスを生成せしめ、燃焼排ガスからのCO2 除去を従来法より格段に容易ならしめることが可能な燃焼装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、酸素イオン導電体からなる構造材を燃焼用空気と燃料の間に配置したことを特徴とする燃焼装置である。上記酸素イオン導電体としては、例えばランタンコバルタイト(LaCO3 )、ランタンマンガナイト(LaMnO3 )、又はこれらにMg、Caなどをドープしたランタン系複合酸化物、あるいはイットリア安定化ジルコニア等を挙げることができる。前記酸素イオン導電体からなる構造材は、所定の温度域(一般に500〜1200℃)で、両側の酸素分圧差により酸素イオンを移動させる能力を有する。 【0006】上記構造材は、円筒状、平板状、格子(ハニカム)状などいずれの形状でもよく、O2 の移動をできるだけ速やかにするため薄く緻密であることが望ましい。上記構造材を配置した燃焼部では、その内部を酸素イオンの移動に必要な温度に保持するために熱交換器等を配設することが実用的である。 【0007】[作用]酸素イオン導電体からなる構造材を燃焼用空気と燃料の間に配置して燃焼部を構成することによって、燃焼用空気中の窒素は前記構造材により燃料側に移動せず、O2 のみが該構造材を通して燃料側に移動して燃料と反応するため、CO2とH2 Oを生成する。特に、LaCO3 などのランタンコバルト系複合酸化物で構造材を形成した場合には、酸化反応の触媒作用を合わせ持つため、残存酸素が極めて少ない燃焼が可能となる。かかる方法で生成した燃焼排ガスは、通常の燃焼排ガスと異なり、N2 を含まず、かつ量もそれだけ少量であるため、CO2 の除去は極めて容易となる。即ち、冷却して水蒸気を水として分離し、残りのCO2 を圧縮して液化ないし固化するという簡単な方法によりCO2 を除去できる。以上のように、本発明方法は従来のような吸着法、吸収又は酸によるCO2 分離・回収法と比較してほとんど動力を要しないため、低コスト化が可能である。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1)LaCO3 にMgをドープした原料を押出し法により厚さ0.8mm、5mmピッチの格子状(20mm角、即ち4穴×4穴、長さ30cm)に成形し、1300℃で焼成して模擬的な小容量の燃焼器を製作した。この燃焼器は小型であり、周囲の熱ロスが大きいので、電気炉中において900℃になるように保持した。つづいて、前記格子状の燃焼器の中央の4つの穴に燃料としてCH4 を、周囲の12個の穴に燃焼用空気をそれぞれ3Nリットル/min、25Nリットル/minで流通させた。その結果、中央の4つの穴からの出口ガスはCO2 が約3.0Nリットル/min、H2 Oが約6.0Nリットル/min、CH4 は殆ど完全に酸化燃焼され、O2 は約0.1Nリットル/minの残留であった。N2は検出限界(0.1%)以下であり、本発明の燃焼器の有用性が確認された。 【0009】(実施例2)図1は、本実施例に係わる燃焼装置を示す概略図である。図中の符番1は燃焼器であり、この燃焼器1はLaCO3 にMgをドープした構造材2により燃焼室3と空気室4とに区画されている。前記燃焼室3には燃料供給ライン5が、前記空気室4には空気供給ライン6がそれぞれ連結されている。 【0010】前記燃料供給ライン5の途中には、前記燃焼室3からの排ガスと熱交換する熱交換器7が設けられ、前記空気供給ライン6には前記空気室4からのガスと熱交換する熱交換器8が設けられている。また、前記燃焼室及び空気室4内には、それぞれ水又は上記の供給ライン9a,9bが配設されており、配管10a,10bにより図示しない上記タービン等へ送られる。なお、前記燃焼室3の排ガスライン11を通して冷却器12に送られる。 【0011】このように、上記実施例に係る燃料装置は、LaCO3 にMgをドープした構造材2により燃焼室3と空気室4とに区画された燃焼器1と、この燃焼器1の燃焼室3に連結され、該燃焼室3からの排ガスと熱交換する熱交換器7が介装された燃料供給ライン5と、前記燃焼器1の空気室4に連結され、該空気室4からのガスと熱交換する熱交換器8が介装された空気供給ライン6と、前記燃焼室3に排ガスライン11を介して接続する冷却器とを具備した構成となっている。 【0012】このような構成の燃焼装置において、燃料としてCH4 を燃料供給ライン5を通して燃焼器1の燃焼室3に、燃焼用空気を空気供給ライン6を通して同燃焼器1の空気室4に供給し、燃焼器1内を900℃前後に保持して燃焼を行ったところ、CO2 とH2 O及び極微量のO2 を含む排ガスが燃焼室3に連結された排ガスライン11を通して冷却器12に送られ、ここではH2 Oが除去され、最終的にほとんどCO2 のみが分離、回収された。 【0013】 【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、少ない消費動力及び簡単な設備構成で殆どCO2 とH2 Oのみからなる排ガスを生成せしめ、燃焼排ガスからのCO2除去を従来法より格段に容易ならしめることができ、ひいては現在産業界の緊急課題であるCO2 対策の一手段として極めて有効な燃焼装置を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成2年(1990)11月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−14038 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−109626 |
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