| 【発明の名称】 |
小型容器の出入口開閉具 |
| 【発明者】 |
【氏名】山中 義孝
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| 【要約】 |
【課題】小形容器の出入口開閉具として、ねじに拠らず位置決めと開閉操作が容易で、締め込みが常に一定する蓋と口金を提供する。
【解決手段】カートリッジ式小型容器20に装着する蓋と口金からなる出入口開閉具において、蓋2を蓋本体3に蓋外筒8を摺動可能に組合せ、両者の摺動部に弾性部材13を内蔵し、口金21を開口の一端に座24と他端に容器20との接続端27を備えた口金本体22と口金外筒29を圧入固定して形成し、両外筒8,29に設けた係止孔15と係止具33からなる係合手段と弾性部材13とにより、蓋2と口金21を接続または開放する構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カートリッジ式小型容器(20)に装着した吐出弁付蓋と口金において、蓋(2、36、62)が蓋本体(3、37、63)の外側に蓋外筒(8、42、64)を移動可能に組合せて、両者の間に弾性部材(13、46)を内蔵し、口金(21、48、73)が両端に開口と一方に座(24、51、76)と他方に容器との接続端(27)を備えた口金本体(22、49、74)の外側に口金外筒(29、55、80)を圧入固定し、両外筒に設けた係合手段と前記弾性部材とにより蓋(2、36、62)と口金(21、48、73)を連結または開放する構成としたことを特徴とする小形容器の出入口開閉具。 【請求項2】 蓋本体(3、63)と蓋外筒(8、64)を摺動可能に接続し、その摺動部にリング状のスペース(11)を形成し、その空間の容積を摺動方向に可変として、内部に弾性部材(13)として有効巻数を1としたコイルスプリングを収納し、蓋外筒(8、64)の摺動に合わせ伸縮する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項3】 蓋本体(37)に備えたフランジ(40)と蓋外筒(42)の間に、弾性部材(46)として少なくとも三個のコイルスプリングを収納し、蓋外筒(42)の動きに合わせ伸縮する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項4】 口金本体(22、49)を容器(20)に加締めて固定した後、その口金本体の縦溝(28、52)と口金外筒(29、55)の縦溝(32、58)を合わせて圧入し、口金本体(22、49)の抜け止め(25、53)の位置に合わせ、前記口金外筒表面を加締めて固定したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項5】 口金本体(74)と口金外筒(80)を圧入して、抜け止め(77、82)により一体化した口金(73)を用い、容器(20)に加締めて固定したことを特徴とする請求項1か2に記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項6】 係合手段が一方を蓋本体(3)に摺動可能に組合せた蓋外筒(8)の断面U字のリング底(9)面に、少なくとも二個の抜け止め付開口を設けて係止孔(15)とし、他方を口金本体(22)に装着した口金外筒のフランジ(31)面に前記係止孔に対応して係止具(33)を固定し、その係止孔と係止具を係合し両者の間に弾性部材(13)の弾力が働く構成としたことを特徴とする請求項1か2か4の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項7】 係合手段が一方を蓋本体(37)に備えたフランジ(40)と蓋外筒(42)の間に備えたコイルスプリングに、同数の係止具(47)を組合せて固定し、他方を口金本体(49)に装着した口金外筒のフランジ(56)面に前記係止具に対応して係止孔(59)を設け、その係止具と係止孔を係合し両者の間に弾性部材(46)の弾力が働く構成としたことを特徴とする請求項1か3か4の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項8】 係合手段が一方を蓋本体(63)に摺動可能に組合せた蓋外筒の内壁(66)に、少なくとも二個のカム状の係止孔(68)を設け、他方を口金本体(74)に装着した口金外筒の胴(83)面に、前記係止孔に対応して爪状の係止具(85)を設け、その両者を係合し間に弾性部材(13)の弾力が働く構成としたことを特徴とする請求項1か2か5の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項9】 係止孔(15、59)を異幅の連続した長孔(16、17)と案内板(18)と突起(19)を、その中心の軌跡が円の一部である様に鍵穴状に配置し、蓋(2、36)の回転と押しにより、係止具(33、47)が長孔(16)に落ち込み、突起(19)を超え長孔(17)に至り係合が完了する構成としたことを特徴とする請求項1から4と6と7の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項10】 係止孔(68)の形状を切り欠き(69)と開口(70)と突起(71)と開口(72)とでカム状に形成し、蓋(62)の回転と押しにより係止具(85)が切り欠き(69)に嵌まり込み、突起(71)を超え開口(72)に至り係合が完了する構成としたことを特徴とする請求項1と2と5と8の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。 【請求項11】 係止具(33、47、85)および係止孔(15、59、68)の組合せにおいて、その係止具が蓋(2、36、62)の自重で最初に係止孔と合致した時の落ち込み量もしくは嵌まり込み量を範囲1〜3mmの何れかを選んだことを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の小形容器の出入口開閉具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、小型容器に装着する出入口開閉具に関する。 【0002】 【従来の技術】小形容器の出入口には、口金と蓋とパッキング等の各部材からなる組合せを用い、液種に応じて金属か合成樹脂かゴム等の材質上の配慮を施し、形状を最初から容器と口金を一体として成形するか、別々に造り両者を加締めや鑞付け等の接合手段で一体化し、嵌合に精度の高い単条か複条のねじを口金と蓋の双方に付与し、両者の間にパッキングを挿入してねじ止めし開閉する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】小形容器用の口金と蓋には、プレスで薄板を成形した製品を引き当てることが多い。しかし成形品のねじはピッチが粗く大きいために、口金と蓋のねじ部分を正しく組合せることが難しく、締め過ぎや締め込み不足や食い違いに気づかぬことが起こり易く、特に蓋を開閉する場所が暗いときには手間を要する。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、液体容器の出入口の開閉に関する上記の問題を解決し、作業場所の明暗に関係なく嵌合位置を探し出し、軽度の力でも確実容易に開閉することが可能な、ワンタッチ式の口金と蓋の提供を目的とする。 【0005】本発明は、カートリッジ式小型容器に装着した吐出弁付蓋と口金において、蓋が蓋本体の外側に蓋外筒を移動可能に組合せて、両者の間に弾性部材を内蔵し、口金が両端に開口と一方に座と他方に容器との接続端を備えた口金本体の外側に口金外筒を圧入固定し、両外筒に設けた係合手段と前記弾性部材とにより蓋と口金を連結または開放する構成としたことを特徴とする小形容器の出入口開閉具である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の小型容器の出入口開閉具は、ねじ接合によらず場所の明暗に関わらずに容易に着脱位置を見分け、軽度の力で常に安定した開閉条件を備えた薄板から成形した口金と蓋である。 【0007】一方の構成材である蓋は、蓋本体の外周に蓋外筒を組合せ、両者の嵌合部の周囲に上下方向に働く、少なくとも一個の弾性部材を格納し、その弾性部材の弾力を前記外筒に備えた係止材に作用せしめる構造を備え、他方の構成材である口金は、その口金本体に固定した外筒の胴体面かフランジ面の上に他方の係止材を形成し、両係止材を嵌合し抜け止めの働く位置まで僅かに回転し、蓋を口金に係合する構造である。 【0008】この係止材は係止具と係止孔の組合せでなり、蓋と口金の合わせの上下面か回転面に設置する。その動きは蓋を口金に載せ回すことで係止具の先端が係止孔に落ち込み、引き続いての回転で極自然に両者の正常な係合を容易に得る様に、係止孔は切り欠き孔と抜け止め孔とストッパー役の突起を平面では鍵穴状または側面ではカム状に配置し、相手の係止具に段付ピンか爪等の形状を付与し、係合面に弾性部材の弾力が効果的に働く構造とした構成で、前記落ち込み量は1〜10mmの範囲、好ましくは1〜3mmの範囲から選択する。また係止材の組合せは逆に使用してもよい。 【0009】本発明の出入口開閉具を備えた小形容器は、灯油暖房機に使用するカートリッジ式燃料容器に最適で、特に可燃性の液体補充を行う場合に、誰でも容易に開閉位置の確認ができて、同じ状態の開閉処理ができる要件を充たすものである。この蓋と口金の組合せは燃料以外の液体供給設備に対しても使用が可能で、材質的にも金属や非鉄金属や合成樹脂を単独か組合せて使用すればよい。 【0010】 【作用】本発明による小形容器の出入口開閉具は、作業場所の明暗に関わらず口金に蓋を正しく組合せ常に均一な力による開閉を可能とする。 【0011】 【実施例1】図1は灯油暖房機のカートリッジ式容器の出入口開閉具1で、図1(A)は蓋を口金に載せ係合準備完了の状態を、図1(B)は図1(A)から蓋を押し下げ口金の回りに回転した状態を、図1(C)は図1(B)から蓋を更に回転して手を離し係合完了の状態の各断面図を、図2(A)は蓋の平面図を、図2(B)口金の平面図を、図3(A)は係止具と係止孔の動きを示す平面図を、図3(B)は図3(A)のa−aに沿う断面の展開図である。 【0012】図1(A)の開閉具1を構成する一方の蓋2は、円筒の一端に吐出弁付消音筒4を装着し、他端は胴体半ばから下方にかけ同心円状に拡大し、その拡大部に段5と胴6と端に鍔7を備えた蓋本体3と、その蓋本体外面に断面U字のリング底9の内壁10の上端を内に向け折り曲げた蓋外筒8を胴6と摺動可能に嵌合した構造で、蓋本体3と蓋外筒8に囲まれたスペース11内に弾性部材13(コイルスプリング)を内蔵する。 【0013】蓋本体3にスプリング13を予備緊張して挿入し、蓋外筒8を嵌合してスペース11を形成した後、予め蓋本体3のリング底9の内壁10下端を二重折りとした部分を内側に折り曲げて抜け止め12とする。蓋外筒8を蓋本体3の外面に沿い動かすとスプリング13が伸縮しに反発力が生まれる。段5の内側にパッキング14を挿入し、前記リング底に三個の係止孔15を備える。また有効巻数1で総巻数が約3のスプリング13の使用により伸縮時の復原がスムーズとなり、蓋外筒8の動きを好ましい状態に保つことに役立ち、且つスペース11を最小とした。 【0014】図1(A)の開閉具1を構成する他方の口金21は、円筒の一端に開口23と座24とリング状の凹みの抜け止め25を備え、他端は胴体半ばから下方にかけて同心円状に拡大し、その拡大部に段26と容器20との接続端27備えた口金本体22と、その口金本体の上半部に沿う形状で、段30と下端にフランジ31を備えた口金外筒29を、各胴面に形成した三個の縦溝28、32を組合せ圧入固定し、そのフランジ面に三個の段付ピン状の係止具33を蓋2のリング底9に設けた係止孔15に対応して取付け、容器20とは口金本体をの取付け接続後に口金外筒を被せ、抜け止め25に相当する表面を凹ませ固定した構造である。 【0015】蓋を閉じる際は蓋2を口金21に嵌め込み、係止具33の先端が係止孔15に蓋2の自重で自然に落ち込むまで蓋2を回すと図1(A)の様に係合準備完了の状態となり、図1(B)は図1(A)から蓋外筒8を押し下げてスプリング13を圧縮して係止孔15に係止具33の先端を挿入した状態で、図1(C)は図1(B)から蓋2を更に回転し、蓋外筒8を離し係止孔15に係止具33が係合完了した状態図で、この段階で係合部にスプリング13の弾力が作用し、蓋2と口金21にパッキング14を圧縮するに充分な力が与えられる。図中のa寸法は係合作業中のリング底と係止具の距離の変化を示し、最初の自然に落ち込む量を2mmに設定した。 【0016】図2(A)は蓋2の平面図を、図2(B)は口金21の平面図で、係止孔15と係止具33の配置を示し、図2(A)の様に係止孔15は断面U字のリング底9に開け、その孔は中心の軌跡を円弧の一部とした長孔16と連続した幅狭い長孔17でなり、両長孔に係止具33を嵌合する際の案内板18とストッパー役の突起19が形成されている。図3(A)は係止孔15と係止具33との位置関係の平面図を、図3(B)で図3(A)のa−aに沿う断面図を示し、図1の動きを二点鎖線と一点鎖線と実線で示した。 【0017】二点鎖線は図1(A)の係止具33の先端が自重で案内板18に沿い長孔16に嵌まり込んだ状態で、蓋が口金との正確な係合位置に置かれたことを示し、一点鎖線は蓋の回転により、図1(B)の係止具33が長孔16から17へ進み途中の突起19を超える状態を示し、スプリング13の圧縮が最も進む。実線は図1(C)の係止具33が回転動作により幅狭の長孔17に移動し、その係止具の先端が突起19を超え蓋外筒の断面U字のリング底9に係合し、その係合部にスプリング13の弾力が作用し係合完了した状態で、係止具33の嵌まり込みから係合完了までの回転角は約45度である。 【0018】蓋2を開ける場合は図3の逆操作を行えばよく、蓋外筒8を強く押し下げ、係止具33の先端が突起19を乗り越えて、その係止具を長孔16まで逆回転して移動した後、蓋2を持ち上げれば簡単に口金21から外すことができる。この操作に熟練は不要で開閉状態が安定し変わらないこと、暗がりでも係合位置が容易に認識できること、開閉に力を要しない等の特徴がある。また蓋に備えた係止孔と口金に備えた係止具の関係が本例とは逆の組合せとしてもよい。 【0019】 【実施例2】図4は灯油暖房機のカートリッジ式容器の出入口開閉具35で、図4(A)は蓋を口金に載せ係合準備完了の状態を、図4(B)は図4(A)から蓋を押し下げ口金の回りに回転した状態を、図4(C)は図4(B)から蓋を更に回転して係合が完了した状態の各断面図を示し、図5(A)は蓋の平面図で、図5(B)は口金の平面図である。 【0020】図4(A)の開閉具35を構成する一方の蓋36で、円筒の一端に吐出弁付消音筒4を装着し、胴体半ばから下方にかけ同心円状に拡大し、その拡大部分に段38と胴39と端に断面U字のフランジ40を備え、その段の内側にパッキング14を挿入し、そのフランジに段付ピン状の係止具47が通り抜ける孔41を設けた蓋本体37と、その蓋本体外面に外周の三箇所に窪み43を設けた断面逆L字の蓋外筒42を被せ、その窪み内面に孔45付の座44を設け、係止具47と予備緊張を与えたコイルスプリング46でフランジの孔41を挟む様に組立て、孔45で係止具47の端を膨らまし抜けない様にした構造である。 【0021】図4(A)の開閉具35を構成する他方の口金48は、円筒の一端に開口50と座51と縦溝52とリング状の凹みでなる抜け止め53を備え、他端は胴体半ばから下方にかけ同心円状に拡大し、その拡大部に段54と容器20との接続端27を備えた口金本体49と、その口金本体の上半部に沿う形状で、下端にフランジ56と胴57を備えた口金外筒55を、各外周に形成した二個の縦溝52、58を組合せ圧入固定し、そのフランジ面に三個の係止孔59が蓋本体37のフランジ40に設けた係止具47に対応して取付け、容器20とは口金本体を取付け接続した後に口金外筒を被せ、抜け止め53に相当する表面を凹ませ固定した構造である。 【0022】蓋を閉じる際は蓋36を口金48に嵌め込み、係止具47の先端が係止孔59に自然に落ち込むまで回すと、図4(A)の様に係合準備完了の状態となり、図4(B)は図4(A)から蓋36の蓋外筒42を押し下げ回転しスプリング46を圧縮し、係止孔59に口金48の係止具47先端を段部に挿入した状態図で、自然に落ち込む量は2mmとした。 【0023】図4(C)は図4(B)から蓋36を更に回転して係合し、蓋外筒42を離し係止具47が係止孔59に係合完了した状態図で、この段階で係合部にスプリング46の弾力が作用し、蓋36と口金48にパッキング14を圧縮するに充分な力が与えられる。係止具47の落ち込みから係合が完了までの回転角は約45度で、係合の開始から解除に至る動きと位置関係は、実施例1の図3の符号15を59に33を47と置き換えて実施例1の説明を引用する。蓋36を開ける時は図4の逆操作を行えばよく、図5(A)は蓋の平面図で、図5(B)は口金の平面図である。 【0024】 【実施例3】図6は灯油暖房機のカートリッジ式容器の出入口開閉具61で、図6(A)は口金外筒80の係止具85の上に蓋外筒64が載った状態を、図6(B)は図6(A)から蓋を回転しながら押し下げた状態を、図6(C)は図6(B)から蓋を口金の回りに回転し離して係合完了の状態の各断面図を示し、図7は口金73の分解図で、図7(A)は口金本体の断面図を、図7(B)は図7(A)の平面図を、図7(C)は口金外筒の側面図を、図7(D)は図7(C)の平面図で組合せ相手の状態を二点鎖線で示した。図8は蓋62の分解した蓋外筒64で、図8(A)は蓋外筒の断面図を、図8(B)は図8(A)の底面図を示し、併せて係止具と係止孔の位置関係を示した。 【0025】図6の開閉具61を構成する一方の蓋62は実施例1の蓋2に較べて、蓋外筒64の一部形状と係止材の形状と弾性部材13を格納するスペース11の抜け止め67以外は蓋本体3と略同形状であり、本例では相違点の説明に止めて記載以外の説明は実施例1を引用する。本例は蓋外筒64のリング底65と内壁66面に図8に示す二個のカム状の係止孔68を設けた構造である。 【0026】図6(A)の開閉具61を構成する他方の口金73は、円筒の一端に開口75と座76を備え、他端は胴体半ばから下方にかけ同心円状に拡大し、その拡大部に段78と容器20との接続端27を備えた口金本体74と、その口金本体の上半部に沿う形状で、段81と胴83を備えた口金外筒80を、外周に形成した二個の縦溝79、84を組合せ、両縦溝を合わせ圧入した後に段81の上側円筒をリング状に加締めて抜け止め77,82を形成して固定し、胴83面に二個の係止具66を係止孔80に対応して形成した構造である。 【0027】蓋を閉じる際は図6(A)の様に、蓋62を口金73に嵌め込み蓋62が係止具85の上に載った状態から、蓋62を回し係止具85に係止孔68が自然に嵌まり込む様にすると係合準備が完了する(図示せず)。同図(B)は蓋外筒64を押し下げてスプリング13を圧縮し、係止具85を係止孔68に深く挿入した状態図で、同図(C)は同図(B)から蓋62を回転し蓋外筒64を離し係合完了の状態図で、この段階で係合部分にスプリング13の弾力が作用し、蓋62と口金73にパッキング14を圧縮するに充分な力が与えられる。 【0028】図7は組立前の口金本体74と口金外筒80の単体図で、図7(A、B)は口金本体74で段78から下辺に縦溝79を備え、図7(C、D)は口金本体74に被せ圧入する口金外筒80で、胴83に縦溝84と該胴面を切り込み外向けに押し出した係止具85を備え、両者の縦溝79、84を合わせて一体化した後に段81の上にリング状の抜け止め77,82により固定する。 【0029】図8(A)は蓋62の蓋外筒64単体の断面図を、図8(B)は底面図で、リング底65面に切り欠き69を設け連続するように内壁66面に開口70と突起71と横に伸びる開口72からなるL字のカム状の係止孔68を備え、その位置は図7(C、D)に示した口金外筒80の胴83面の爪状の係止孔具85に対応する。尚、実施例1,2に較べ本例での口金は容器20に取付ける前に一体化出来るので口金との取付け手間が少なくて済む利点がある。 【0030】図8(A、B)に、図6の係止具85と係止孔68の位置関係を点線、一点鎖線、二点鎖線を使用し添字付符号で示した。点線は図6(A)の係止具851 がリング底65に載った状態を、次の点線は係止具852 が切り欠き69から開口70に嵌め込まれた状態で、蓋62が口金73と係合に必要な位置決めを終えた状態に相当し、この嵌まり込み量は2mmとした。一点鎖線は図6(B)の蓋外筒64を押し下げ回転し突起71を超えようとする状態である。 【0031】二点鎖線は図6(C)に相当し、係止具853 が突起71を乗り超えて横に伸びる開口72に至り蓋外筒64を離すと係止具854 が開口72の下縁に接し、係合部にスプリング13の弾力が作用する係合完了の状態で、係止具85の嵌め込みから係合完了までの回転角は約45度である。前記突起は係止具85のストッパーとして機能する。蓋62を開けるには図6の逆操作を行えばよく、また蓋に備えた係止爪と口金に備えた係止孔との関係は逆の組合せとしてもよい。 【0032】 【発明の効果】本発明の出入口開閉具の使用により下記の効果を得た。 ■周囲の明暗に関わりなく蓋を口金上で回すと、合わせ位置で蓋自身の重さで口金の係止孔に落ち込むので、係合の位置決めが楽に出来るようになった。 ■開閉に強い力の必要がなく締め込みが楽で、常に安定した開閉状態が得られる様になった。 ■蓋の開閉操作に慣れが必要なく操作完了の確認も容易になった。 ■開閉手段が自然に解除され緩むことがなくなった。 ■口金外筒の胴にカム状の係止孔を備える口金では、予め口金本体と口金外筒を一体化して置くことが出来るのに較べて、口金外筒のリング底またはフランジに長孔状の係止孔を備える口金では、口金本体と口金外筒を別々に取付けるが、機能には全く変化なかった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237341 【氏名又は名称】富士金属株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 卓
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| 【公開番号】 |
特開平11−337051 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−158473 |
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