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【発明の名称】 微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置
【発明者】 【氏名】鹿山 宏之

【要約】 【課題】一次空気の流量の制御性を良好にすることができ、ミルの出炭特性の改善を図り得る微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置を提供する。

【解決手段】一次空気流量指令19に基づいて一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との運転実績によるトータル開度調整先行指令34を求め、トータル開度調整先行指令34と、ミル出口一次空気温度偏差26に応じた前記ダンパ12,13の開度分配比率28とに基づいて、前記ダンパ12,13へ開度調整指令30,32を出力し、前記ダンパ12,13の開度を先行的に調整しつつ、一次空気流量偏差22が生じた際には、該一次空気流量偏差22に応じた前記ダンパ12,13のトータル開度調整指令24を前記トータル開度調整先行指令34に加えるよう構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミルへ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量が一次空気流量指令と等しくなり、且つミル出口一次空気温度がミル出口一次空気温度指令と等しくなるよう、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパの制御を行うようにした微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法において、一次空気流量指令に基づいて前記一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令を求め、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度を先行的に調整しつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令を前記トータル開度調整先行指令に加えるようにしたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法。
【請求項2】 ミルへ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量を検出する一次空気流量検出器と、ミル出口一次空気温度を検出するミル出口一次空気温度検出器と、ミルへ導入される一次熱空気流量を調整する一次熱空気流量調整ダンパと、ミルへ導入される一次冷空気流量を調整する一次冷空気流量調整ダンパと、一次空気流量指令に基づいて前記一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令を求め、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパへ開度調整指令を出力し且つ一次冷空気流量調整ダンパへ開度調整指令を出力し、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度を先行的に調整しつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令を前記トータル開度調整先行指令に加える制御器とを備えたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、微粉炭焚ボイラの場合、図3に示される如く、コールバンカ1に貯留された石炭を、モータ等の駆動装置2によって駆動される給炭機3により、石炭粉砕用のミル4へ投入し、該ミル4において前記石炭を粉砕すると共に、一次空気供給管9から一次空気をミル4内へ導入し、該一次空気により粉砕された微粉炭を微粉炭管5を介してバーナ6へ空気搬送し、微粉炭焚ボイラ7の火炉8内において燃焼させるようになっている。
【0003】前記一次空気供給管9の上流側には、図示していない空気予熱器を通過した一次熱空気が導入される一次熱空気供給管10と、前記空気予熱器を迂回した一次冷空気が導入される一次冷空気供給管11とが接続されており、前記一次熱空気供給管10途中には、ミル4へ導入される一次熱空気流量を調整する一次熱空気流量調整ダンパ12が設けられ、前記一次冷空気供給管11途中には、ミル4へ導入される一次冷空気流量を調整する一次冷空気流量調整ダンパ13が設けられ、前記一次空気供給管9途中には、ミル4へ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量15を検出する一次空気流量検出器16が設けられ、前記微粉炭管5途中には、ミル出口一次空気温度17を検出するミル出口一次空気温度検出器18が設けられており、又、前記ミル4へ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量15が、負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令19と等しくなり、且つ前記ミル出口一次空気温度17が負荷指令に基づいて求められるミル出口一次空気温度指令20と等しくなるよう、前記一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13の制御を行うための制御器21が設けられており、ミル一次空気ダンパ制御装置が構成されている。
【0004】前記制御器21は、負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令19と一次空気流量検出器16で検出された一次空気流量15との差を求め一次空気流量偏差22を出力する減算器23と、該減算器23から出力される一次空気流量偏差22を比例積分処理して該一次空気流量偏差22がゼロとなるような前記一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整指令24を出力する比例積分調節器25と、負荷指令に基づいて求められるミル出口一次空気温度指令20とミル出口一次空気温度検出器18で検出されたミル出口一次空気温度17との差を求めミル出口一次空気温度偏差26を出力する減算器27と、該減算器27から出力されるミル出口一次空気温度偏差26を比例積分処理して該ミル出口一次空気温度偏差26がゼロとなるような前記一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との開度分配比率28を出力する比例積分調節器29と、前記比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24と前記比例積分調節器29から出力される開度分配比率28との積を求め一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30を出力する乗算器31と、前記比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24と前記乗算器31から出力される一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30との差を求め一次冷空気流量調整ダンパ13の開度調整指令32を出力する減算器33とを備えてなる構成を有している。
【0005】前述の如きミル一次空気ダンパ制御装置においては、微粉炭焚ボイラ7並びにミル4の運転時には、一次空気流量検出器16によってミル4へ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量15が検出されて制御器21の減算器23へ出力され、該減算器23において負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令19と前記一次空気流量検出器16で検出された一次空気流量15との差が求められ一次空気流量偏差22が比例積分調節器25へ出力され、該比例積分調節器25において前記減算器23から出力される一次空気流量偏差22が比例積分処理されて該一次空気流量偏差22がゼロとなるような一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整指令24が乗算器31と減算器33へ出力される。
【0006】同時に、ミル出口一次空気温度検出器18によってミル出口一次空気温度17が検出されて制御器21の減算器27へ出力され、該減算器27において負荷指令に基づいて求められるミル出口一次空気温度指令20と前記ミル出口一次空気温度検出器18で検出されたミル出口一次空気温度17との差が求められてミル出口一次空気温度偏差26が比例積分調節器29へ出力され、該比例積分調節器29において前記減算器27から出力されるミル出口一次空気温度偏差26が比例積分処理されて該ミル出口一次空気温度偏差26がゼロとなるような一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との開度分配比率28が前記乗算器31へ出力される。
【0007】前記乗算器31においては前記比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24と前記比例積分調節器29から出力される開度分配比率28との積が求められ一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30が一次熱空気流量調整ダンパ12と減算器33へ出力され、一次熱空気流量調整ダンパ12の開度が調整されると共に、前記減算器33において前記比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24と前記乗算器31から出力される一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30との差が求められて一次冷空気流量調整ダンパ13の開度調整指令32が一次冷空気流量調整ダンパ13へ出力され、該一次冷空気流量調整ダンパ13の開度が調整され、所要流量の一次熱空気と所要流量の一次冷空気とが混合され、負荷指令に対応した流量の所要温度に調整された一次空気がミル4へ導入され、ミル4からの出炭量が調整される。
【0008】尚、従来においては、前記一次空気供給管9途中に、ミル4へ導入される一次空気流量15を調整するための一次空気流量調整ダンパを設けたものもあるが、図3に示されるものは、コスト削減のために前記一次空気流量調整ダンパを省略したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の如き従来の微粉炭焚ボイラ7においては、一次空気の流量と温度の制御が入り乱れていることに加え、制御器21の比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24は、負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令19と一次空気流量検出器16で検出された一次空気流量15との間にずれが生じてから初めて少しずつ変化して行くものであり、こうしたずれ即ち一次空気流量偏差22が出るまでは全く変化しないため、一次空気の流量の制御性が悪く、ミル4の出炭特性にも悪影響を及ぼすという欠点を有していた。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、一次空気流量偏差が出るまで待つのではなく、一次空気流量指令に基づいて一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整先行指令を求め、先行的に制御を行うことにより、一次空気の流量の制御性を良好にすることができ、ミルの出炭特性の改善を図り得る微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ミルへ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量が一次空気流量指令と等しくなり、且つミル出口一次空気温度がミル出口一次空気温度指令と等しくなるよう、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパの制御を行うようにした微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法において、一次空気流量指令に基づいて前記一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令を求め、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度を先行的に調整しつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令を前記トータル開度調整先行指令に加えるようにしたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法にかかるものである。
【0012】又、本発明は、ミルへ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量を検出する一次空気流量検出器と、ミル出口一次空気温度を検出するミル出口一次空気温度検出器と、ミルへ導入される一次熱空気流量を調整する一次熱空気流量調整ダンパと、ミルへ導入される一次冷空気流量を調整する一次冷空気流量調整ダンパと、一次空気流量指令に基づいて前記一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令を求め、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパへ開度調整指令を出力し且つ一次冷空気流量調整ダンパへ開度調整指令を出力し、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度を先行的に調整しつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令を前記トータル開度調整先行指令に加える制御器とを備えたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御装置にかかるものである。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0014】本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法においては、微粉炭焚ボイラ並びにミルの運転時には、一次空気流量指令に基づいて一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令が求められ、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度が先行的に調整されつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令が前記トータル開度調整先行指令に加えられる。
【0015】又、本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御装置においては、微粉炭焚ボイラ並びにミルの運転時には、一次空気流量検出器によってミルへ導入される一次熱空気と一次冷空気とのトータルの一次空気流量が検出されると共に、ミル出口一次空気温度検出器によってミル出口一次空気温度が検出されて制御器へ出力され、該制御器において、一次空気流量指令に基づいて一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの運転実績によるトータル開度調整先行指令が求められ、該トータル開度調整先行指令と、ミル出口一次空気温度偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度分配比率とに基づいて、一次熱空気流量調整ダンパへ開度調整指令が出力され且つ一次冷空気流量調整ダンパへ開度調整指令が出力され、一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとの開度が先行的に調整されつつ、一次空気流量偏差が生じた際には、該一次空気流量偏差に応じた一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整指令が前記トータル開度調整先行指令に加えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0017】図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、制御器21に、一次空気流量指令19に基づき一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との運転実績によるトータル開度調整先行指令34を求めて出力する関数発生器35と、一次空気流量偏差22が生じていない場合には前記関数発生器35から出力されるトータル開度調整先行指令34をそのままトータル開度調整先行指令34’として乗算器31と減算器33へ出力する一方、一次空気流量偏差22が生じた際には、該一次空気流量偏差22をなくすために比例積分調節器25から出力される一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整指令24を前記トータル開度調整先行指令34に加えトータル開度調整先行指令34’として乗算器31と減算器33へ出力する加算器36とを追加装備した点にある。
【0018】尚、前記関数発生器35には、運転実績により図2に示すような関数が入力されており、該関数は、一次空気流量指令19の増減に対し一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整先行指令34を略比例させる形で増減させることを表わしている。
【0019】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0020】微粉炭焚ボイラ7並びにミル4の運転時には、先ず、関数発生器35において一次空気流量指令19に基づき一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との運転実績によるトータル開度調整先行指令34が求められて加算器36へ出力され、この時点で一次空気流量偏差22が生じていなければ前記関数発生器35から出力されるトータル開度調整先行指令34は加算器36を介してそのままトータル開度調整先行指令34’として乗算器31と減算器33へ出力される。
【0021】同時に、ミル出口一次空気温度検出器18によってミル出口一次空気温度17が検出されて制御器21の減算器27へ出力され、該減算器27において負荷指令に基づいて求められるミル出口一次空気温度指令20と前記ミル出口一次空気温度検出器18で検出されたミル出口一次空気温度17との差が求められてミル出口一次空気温度偏差26が比例積分調節器29へ出力され、該比例積分調節器29において前記減算器27から出力されるミル出口一次空気温度偏差26が比例積分処理されて該ミル出口一次空気温度偏差26がゼロとなるような一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13との開度分配比率28が前記乗算器31へ出力される。
【0022】前記乗算器31においては前記加算器36から出力されるトータル開度調整先行指令34’と前記比例積分調節器29から出力される開度分配比率28との積が求められ一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30が一次熱空気流量調整ダンパ12と減算器33へ出力され、一次熱空気流量調整ダンパ12の開度が先行的に調整されると共に、前記減算器33において前記加算器36から出力されるトータル開度調整先行指令34’と前記乗算器31から出力される一次熱空気流量調整ダンパ12の開度調整指令30との差が求められて一次冷空気流量調整ダンパ13の開度調整指令32が一次冷空気流量調整ダンパ13へ出力され、該一次冷空気流量調整ダンパ13の開度が先行的に調整され、所要流量の一次熱空気と所要流量の一次冷空気とが混合され、負荷指令に対応した流量の所要温度に調整された一次空気がミル4へ導入され、ミル4からの出炭量が調整される。
【0023】尚、前記一次熱空気流量調整ダンパ12の開度と一次冷空気流量調整ダンパ13の開度がそれぞれ先行的に調整されて行った場合に、一次空気流量偏差22が生じた際には、該一次空気流量偏差22をなくすために比例積分調節器25から出力される一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整指令24が前記加算器36においてトータル開度調整先行指令34に加えられトータル開度調整先行指令34’として乗算器31と減算器33へ出力され、前記一次熱空気流量調整ダンパ12の開度と一次冷空気流量調整ダンパ13の開度がそれぞれ前記一次空気流量偏差22に応じた分だけ調整されることとなる。
【0024】前記制御器21の比例積分調節器25から出力されるトータル開度調整指令24は、負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令19と一次空気流量検出器16で検出された一次空気流量15との間に一次空気流量偏差22が生じるまでは全く変化しないが、本図示例においては、前記一次空気流量偏差22が生じる前に一次空気流量指令19に基づいて一次熱空気流量調整ダンパ12の開度と一次冷空気流量調整ダンパ13の開度とをそれぞれ先行的に制御することが可能となるため、一次空気の流量の制御性が良くなり、ミル4の出炭特性にも悪影響を及ぼすことがなくなる。
【0025】こうして、一次空気流量偏差22が出るまで待つのではなく、一次空気流量指令19に基づいて一次熱空気流量調整ダンパ12と一次冷空気流量調整ダンパ13とのトータル開度調整先行指令34を求め、先行的に制御を行うことにより、一次空気の流量の制御性を良好にすることができ、ミル4の出炭特性の改善を図り得る。
【0026】尚、本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気ダンパ制御方法及び装置によれば、一次空気流量偏差が出るまで待つのではなく、一次空気流量指令に基づいて一次熱空気流量調整ダンパと一次冷空気流量調整ダンパとのトータル開度調整先行指令を求め、先行的に制御を行うことにより、一次空気の流量の制御性を良好にすることができ、ミルの出炭特性の改善を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【出願人】 【識別番号】000000099
【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
【公開番号】 特開平11−337049
【公開日】 平成11年(1999)12月10日
【出願番号】 特願平10−141228