| 【発明の名称】 |
暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 栄
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| 【要約】 |
【課題】暖房装置本体の壁と屋内の壁との間に狭い隙間しか形成されない場合でも、容易にしかも迅速に暖房装置本体へ排気継手を取付けることができる暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法を提供する。
【解決手段】暖房装置本体の排気口に接続される排気継手の抜け防止構造において、前記排気口周囲の暖房装置本体の壁外面に配設された複数の固定子と、前記壁外面に沿う移動に伴って前記各固定子と係合する係合部を有し、係合状態にて前記排気継手をその抜け方向に対して係止する抜け防止具とを設けたことを特徴とする、暖房装置用排気継手の抜け防止構造、および排気継手の取付方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 暖房装置本体の排気口に接続される排気継手の抜け防止構造において、前記排気口周囲の暖房装置本体の壁外面に配設された複数の固定子と、前記壁外面に沿う移動に伴って前記各固定子と係合する係合部を有し、係合状態にて前記排気継手をその抜け方向に対して係止する抜け防止具とを設けたことを特徴とする、暖房装置用排気継手の抜け防止構造。 【請求項2】 前記抜け防止具に、前記移動の際に排気継手外周面に摺接することにより排気継手に対し抜け防止具を案内するU字形の排気継手ガイドが形成されており、該排気継手ガイド上に前記各係合部が形成されている、請求項1の暖房装置用排気継手の抜け防止構造。 【請求項3】 前記抜け防止具に取手が設けられている、請求項1または2の暖房装置用排気継手の抜け防止構造。 【請求項4】 暖房装置本体の排気口に排気継手を接続し、該排気口周囲の暖房装置本体の壁外面に沿って排気継手の抜け防止具を移動し、該壁外面に設けられた複数の固定子に抜け防止具の係合部を係合させ抜け防止具を固定するとともに、該抜け防止具により前記排気継手をその抜け方向に係止することを特徴とする、暖房装置用排気継手の取付方法。 【請求項5】 前記抜け防止具を前記固定子により一旦弾性変形させ、該弾性変形後に前記係合部を固定子に係合させて抜け防止具を固定する、請求項4の暖房装置用排気継手の取付方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば密閉式石油ストーブ等の暖房装置本体の排気口に接続される排気継手の抜け防止構造およびその取付方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、たとえば密閉式石油ストーブ等の暖房装置本体の排気口に接続される排気継手の抜け防止構造として、図6、図7に示すようなものが知られている。図において、51は暖房装置本体の壁を示している。壁51には、孔52が設けられており、該孔52からは暖房装置本体の排気口55に接続される排気継手53が暖房装置本体の内部(図7の壁51の左側)から外部(壁51の右側)へと延びている。排気口55周囲の暖房装置本体の壁51外面には、断面略L字形の抜け防止具54が設けられている。抜け防止具54には、U字形の排気継手ガイド56が形成されており、排気継手ガイド56の内縁と排気継手53の外周面に形成された膨出部57とが係止し合うことにより、排気継手53の抜け方向(図7の矢印方向)への移動が規制されるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抜け防止具54は、壁51の外面にねじ58を介して固定されているので、施工、保守点検時等においては工具(ドライバ等)を使用して着脱する必要がある。また、暖房装置本体は、屋内の壁際に設置されるものであるから、壁51と屋内の壁(図示略)との間には、通常、狭い隙間(約100mm〜150mm)しか形成されない。このため、施工時等における抜け防止具54の取付け等の作業性が低下するおそれがある。 【0004】本発明の課題は、暖房装置本体の壁と屋内の壁との間に狭い隙間しか形成されない場合にも、容易に、かつ迅速に、しかも確実に施工作業等を行うことができる暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の暖房装置用排気継手の抜け防止構造は、暖房装置本体の排気口に接続される排気継手の抜け防止構造において、前記排気口周囲の暖房装置本体の壁外面に配設された複数の固定子と、前記壁外面に沿う移動に伴って前記各固定子と係合する係合部を有し、係合状態にて前記排気継手をその抜け方向に対して係止する抜け防止具とを設けたことを特徴とするものからなる。 【0006】上記抜け防止具には、移動の際に排気継手外周面に摺接することにより排気継手に対して抜け防止具を案内するU字形の排気継手ガイドが形成されていることが望ましい。この場合、上記係合部は排気継手ガイド上に形成すればよい。 【0007】また、上記抜け防止具には、取手が設けられることが望ましい。 【0008】また、上記課題を解決するための、暖房装置用排気継手の取付方法は、暖房装置本体の排気口に排気継手を接続し、該排気口周囲の暖房装置本体の壁外面に沿って排気継手の抜け防止具を移動し、該壁外面に設けられた複数の固定子に抜け防止具の係合部を係合させ抜け防止具を固定するとともに、該抜け防止具により前記排気継手をその抜け方向に係止することを特徴とする方法からなる。 【0009】上記暖房装置用排気継手の取付方法においては、抜け防止具を固定子により一旦弾性変形させ、該弾性変形後弾性復元時に上記係合部を固定子に係合させて抜け防止具を固定することが望ましい。 【0010】上記のような暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法においては、抜け防止具が暖房装置本体の壁外面に沿う方向に移動されると、固定子と抜け防止具の係合部とが係合され、暖房装置本体の壁外面の所定の位置に抜け防止具が固定される。抜け防止具が上記係合状態になると、排気継手はその抜け方向に対し抜け防止具に係止されることになる。この抜け防止具の固定、および該抜け防止具による排気継手の係止、固定においては、暖房装置本体の壁と暖房装置本体が設置される屋内の壁との間にごく狭い隙間しか形成されない場合でも、工具を一切用いることなく容易に、しかも迅速に暖房装置用排気継手の抜け防止構造を完成でき、暖房装置用排気継手の取付けを完了することができる。また、抜け防止具を上記係合時の移動方向とは反対の方向に移動すれば、簡単に係止状態を解除することができる。 【0011】また、抜け防止具を固定子により一旦弾性変形させて固定子と抜け防止具の係合部とを係合させるようにすれば、上記係合状態においては、抜け防止具の復元力が固定子に作用することになるので、強固なかつ安定した係合状態を維持することができる。 【0012】また、抜け防止具に、上記移動の際に排気継手外周面に摺接することにより排気継手に対して抜け防止具を案内するU字形の排気継手ガイドを形成しておけば、排気継手と抜け防止具との位置関係を所望の関係に保持しつつ、係合部と固定子とを互いに係合させることができるので、所定の係合状態を簡単に達成でき、排気継手の抜け方向に対する係止を容易に実現することができる。 【0013】また、抜け防止具に取手に設ければ、該取手を把持して抜け防止具の上記移動を容易に行うことができるので、より迅速に固定子と抜け防止具の係合部との係合やその解除を行うことができる。また、取手部分に覗き穴を形成しておけば、該覗き穴を通して固定子と係合部との位置合せや係合状態の確認等を容易に行うことができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1ないし図5は、本発明の一実施態様に係る暖房装置用排気継手の抜け防止構造を示している。図において、1は暖房装置本体を示している。本実施態様いおいては、暖房装置本体1は密閉式石油ストーブからなっている。暖房装置本体1の壁2には、孔3が設けられている。孔3からは、暖房装置本体1内部へ排気継手4が挿入されており、排気継手4は暖房装置本体1内部の燃焼により生じた排気ガスを排出する排気口5に接続されている。排気継手4と排気口5との接続部にはOリング6が介装されており、上記接続部の気密性が確保されるようになっている。 【0015】排気口5周囲の暖房装置本体1の壁2外面には、複数(本実施態様においては3つ)の固定子7(7a、7b、7c)が配設されている。また、壁2の外面には、該壁2の外面に沿う方向の移動(図5の矢印方向)に伴って固定子7と係合し、係合状態において排気継手4を抜け方向(図4の矢印方向)に係止する抜け防止具8が設けられている。具体的には、上記係合状態が形成され、抜け防止具8が壁2外面の所定の位置に固定されると、排気継手4外周面の環状の膨出部14が抜け防止具8に係合し、排気継手4が抜け方向に対して係止されるようになっている。 【0016】抜け防止具8は、図3、図5に示すように、固定子7(7a、7b、7c)と係合する係合部9(9a、9b、9c)と、略U字形に形成された排気継手ガイド10と、取手11とを有している。本実施態様においては、係合部9a、9b、9cは排気継手ガイド10上に設けられている。係合部9aはU字の略中央に、係合部9b、9cはU字の先端部に設けられている。排気継手ガイド10は、抜け防止具8が壁2に沿って移動する際には、排気継手4外周面に摺接することにより排気継手4に対して抜け防止具8を案内するようになっている。また、排気継手ガイド10の先端部にはテーパ部13が設けられている。取手11には覗き穴12が設けられている。 【0017】排気継手4には、排気管15が接続されており、排気管15は給排気筒16に接続されている。また、給排気筒16には、暖房装置1内部へ空気を供給するための給気管17が接続されている。給排気筒16は暖房装置本体1が設置される屋内の壁18を貫通して屋内から屋外(図2の壁18の左側から右側)へと延びている。 【0018】本実施態様にかかる暖房装置用排気継手の抜け防止構造においては、暖房装置用排気継手は以下のようにして取付けられている。まず、はじめに、抜け防止具8を壁2外面に沿って、図5の右側から左側へと移動させると、抜け防止具8のU字形の排気継手ガイド10に排気継手4の外周面が摺接し排気継手4に対して抜け防止具8が案内される。さらに、抜け防止具8を移動させると、該抜け防止具8の係合部9a、9b、9cと壁2外面に設けられた固定子7a、7b、7cとが係合する。この際、抜け防止具8の排気継手ガイド10の先端にはテーパ部13が設けられているので、テーパ部13と固定子7b、7cとが当接し抜け防止具8の移動が案内され、固定子7b、7cと係合部9b、9cとの係合状態が容易に形成されるようになっている。また、テーパ部13と固定子7b、7cとの当接に伴い、排気継手ガイド10の先端は固定子7b、7cにより徐々に押し拡げられて一旦弾性変形された後弾性復元する際に、固定子7b、7cと係合部9b、9cとが係合される。そして、抜け防止具8の係合部9a、9b、9cと固定子7a、7b、7cとの係合状態が形成されると、排気継手4の膨出部14が抜け防止具8により抜け方向に対して係止され、排気継手4の抜けが防止されるようになっている。 【0019】本実施態様に係る暖房装置用排気継手の取付方法においては、抜け防止具8を暖房装置本体1の壁2外面に沿って移動させるだけで、固定子7a、7b、7cと抜け防止具8の係合部9a、9b、9cとが係合され、その係合状態において排気継手4が抜け方向に対して係止されるので、暖房装置本体1の壁2と屋内の壁18との間にごく狭い隙間しか形成されない場合でも、工具を一切用いることなく、容易にしかも迅速に暖房装置用排気継手の抜け防止構造を形成し、暖房装置用排気継手の取付けを完了することができる。 【0020】また、抜け防止具8には、U字形の排気継手ガイド10が設けられており、該抜け防止具8の移動に際しては、排気継手ガイド10が排気継手4の外周面に摺接しながら抜け防止具8が排気継手4に対して案内されるので、排気継手4に対する抜け防止具8の姿勢を正しく保持しながら固定子7と係合部9とを係合することができる。 【0021】また、上記係合時においては、抜け防止具8の排気継手ガイド10の先端は、固定子7b、7cにより一旦弾性変形され、その後に、係合部9b、9cと固定子7b、7cとが係合するので、係合状態においては、抜け防止具8の弾性復元力が作用し強固な係合状態を維持することができる。 【0022】また、抜け防止具8には、取手11が設けられているので、抜け防止具8の壁2外面に沿う移動をきわめて簡単に行うことができる。また、取手11には、覗き穴12が形成されているので、固定子7と係合部9との位置合せや、係合状態の確認を容易に行うこともできる。 【0023】なお、抜け防止具8を、図5の左側から右側へ向けて移動すれば、固定子7と係合部9との係合状態は簡単に解除することができる。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の暖房装置用排気継手の抜け防止構造および取付方法によるときは、抜け防止具を暖房装置本体の壁外面に沿って移動させるだけで、壁外面に抜け防止具が確実に係合され、該係合状態においては排気継手が抜け方向に係止されるので、暖房装置本体の壁と屋内の壁との間にごく狭い隙間しか形成されない場合においても、工具を一切用いることなく、容易にしかも迅速に暖房装置用排気継手の抜け防止構造を形成でき、排気継手の取付を完了することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伴 俊光
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| 【公開番号】 |
特開平11−132436 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月21日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−311533 |
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