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【発明の名称】 格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉
【発明者】 【氏名】前島 孝

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃焼室の下方に設置した格子板及び灰受け皿を移動可能にしたことを特徴とする格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉。
【請求項2】 格子板及び灰受け皿を動力により移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の格子板及び灰受け皿移動型焼却炉。
【請求項3】 格子板及び灰受け皿に歯車を設け、前記歯車が歯合するように外壁板に上下ガイドを設けたことを特徴とする請求項2記載の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉の燃焼室の下方に設置されている格子板及び灰受け皿を移動可能な構造とした格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の改良に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、焼却炉により一般ゴミ、生ゴミ等を焼却した際に排出され、焼却炉の底部に体積した灰を除去するには、焼却炉内の燃焼室の燃焼を完全に消火した後に、燃焼室内底部に体積している灰を、人が入り当該体積灰を焼却炉外に取り出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼却炉の燃焼室内の火を消火してから取り出していたのでは、焼却予定のゴミの焼却に時間が掛かり過ぎるとの欠点がある。
【0004】また、焼却炉の燃焼室内の火を消火した後に、燃焼室内に人が入り、体積灰を人力で取り除いていたのでは、極めて作業性が極めて悪く非効率的であるとともに、燃焼室に人が入り込み体積灰を取り除くことは危険性がある。
【0005】更に、大型の焼却炉では、焼却炉の燃焼室底部に体積した灰の量も大量であるために人力により取り出すことは極めて困難である。
【0006】本発明は、以上に述べたような従来の焼却炉の課題を解決するために、焼却炉の燃焼室底部に体積した灰を迅速にしかも極めて容易に取り出すことができる焼却炉を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために、燃焼室の下方に設置した格子板及び灰受け皿を移動可能にしたことを特徴とする格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉及び格子板及び灰受け皿を動力により移動可能としたことを特徴とする格子板及び灰受け皿移動型焼却炉の構成とした。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明である格子板及び受け皿移動可能型焼却炉の正面図、図2は本発明である格子板及び受け皿移動可能型焼却炉の燃焼部の断面図である。
【0009】図1及び図2に示すように、本発明である焼却炉1は、基台4上に設置されていて、前記基台4上には焼却部2と集塵部9からなる。焼却部2の正面には、上蓋2a、中蓋2b、下蓋2cが開閉可能に設置されている。中蓋2bの中央には、燃焼室内の被焼却物の燃焼状況が点検できるように、点検扉2dが存在する。符号3は排煙のための煙突である。
【0010】図2に示すように、焼却部2内は、乾燥室7aと燃焼室7cと灰受け室5からなる。乾燥室7aと燃焼室7c間には乾燥皿7bが着脱可能に取り付けられている。乾燥室7aでは、乾燥皿7b上に水分を多量に含んだ生ゴミを載せて、生ゴミ等を乾燥させる。
【0011】燃焼室7cの下方に灰受け室5があり、前記灰受け室5内には移動可能な格子板5及び灰受け皿6が設置されている。前記格子板5及び灰受け皿6は、共に移動可能に灰受け室5内に設置されている。
【0012】前記格子板5a及び灰受け皿6が共に移動可能な構造とするのは以下の構造であるからである。即ち、格子板5aの背面の各コ−ナの4箇所にスプリング5c、5e・・・を介して支柱5b、5d・・が取り付けられていているとともに、前記各支柱5b、5d・・の下端には車輪5e、5fが取り付けられている。
【0013】そして、基板4にはレ−ル11a、11bが敷かれていて、格子板5aの支柱5b、5dの下端に取り付けられている車輪5e、5f・・が、前記レ−ル11a、11b上を回転しながら移動できる。
【0014】また、灰受け皿6の背面の4箇所の各コ−ナに支柱6a、6b・・が固定され、前記支柱6a、6b・・の下端には車輪6c、6d・・が取り付けられている。前記車輪6c、6dは、基板4に設置されているレ−ル10a、10b上を車輪が移動する。よって、格子板5a及び灰受け皿6が、灰受け室5から引き出し又は収納することができる。
【0015】図3は本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の燃焼室の下方に設置されている灰受け皿のみを前方に引き出し移動した状態の断面図、図4は図3中のA−A線に沿った横断面図である。図3に示すように、基台4の前方には焼却部2があり、前記焼却部2の後方に集塵部9が連設されている。
【0016】図3は、格子板5のみを焼却部2の灰受け室5外に引き出し、灰受け皿6を灰受け室5に留めた状態を示している。集塵部9内には、煙突3、バ−ナ9b及び送風機9cが取り付けられている集塵器9aが設置されていて、焼却部2の乾燥室7a内の煤煙、蒸気等が集塵器9a内に流出するように接続管7eが設置されている。
【0017】図4に示すように、集塵器9aに取り付けられているバ−ナ9bは、乾燥室7aから入り込んでくる煤煙中に未燃焼物がある場合に、当該未燃焼物を燃焼させるためのバ−ナである。
【0018】また、乾燥板7bには、貫通孔7f、7f、7f、7f、7f・・・が複数形成されている。この貫通孔7f、7f、7f、7f、7f・・・は、灰受け室5及び燃焼室7cからの空気、煤煙等が乾燥室7a内にスム−ズに流れるようにするために形成されている。
【0019】被焼却物を本焼却炉により焼却した場合の空気の流れは、図3に示すように、点線bに示すように流れる。即ち、送風機9cにより集塵器9a内の煙突3内に強制的に空気を矢印aのように送り込むと、集塵器9a内の空気は煙突3内に入り込み煙突3より炉外に排出されると、集塵部9内の空気は少なくなり負圧状態となる。
【0020】このように、集塵部9内は負圧状態となるので、接続管7e内を通り、乾燥室7a内に存在している蒸気、煤煙等は、負圧状態となっている集塵器9a内に吸引され接続管7e内より集塵器9a内に流入することとなり、焼却部2の灰受け室5の下方から常時空気が乾燥室7a及び燃焼室7cを通り集塵器9a内に流れ込まれているので、燃焼室7c内には、常に、酸素が必要最小限供給されることとなるので、被焼却物は完全に燃焼されるのである。
【0021】図5本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の燃焼室の下方に設置されている灰受け皿のみを前方に引き出し移動した状態の断面図、図6は図5中のB−B線に沿った横断面図である。図5に示すように、排受け皿6を炉外に引き出すこともでき、また、格子板5aのみを引き出すことができる。
【0022】図7は、本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の他の実施例の断面図である。本例の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉では、大型の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉8であり、格子板12及び灰受け皿13の大型で人力では引し入れが不可能な程の大型のものを想定している。【0023本例の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉8は、図7に示すように、格子板12の背面には振動機12a、12bが設置されているとともに、支柱12e、12f・・に取り付けられている車輪12g、12hには、移動用モ−タ12c、12dが設置されている。また、灰受け皿13の車輪13a、13bにもまた移動用モ−タ13a、13bが設置されている。
【0024】図8は、本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の他の実施例の断面図、図9は図8に示した格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の断面図、図10は図9中のC−C線に沿った横断面図である。
【0025】図8、図9及び図10に示すように、本例の格子板14には、燃焼室7c内に発生した燃焼灰を受ける格子板14に摺鉢状に形成された灰落下孔14a、14a、14a、14a・・・・が形成されている。そして、灰落下孔14a、14a、14a、14a・・・・の真下には、灰受け容器15a、15a、15a・・・・・を置く。灰受け容器15a、15a、15a・・・・・は灰受け皿15に載せられている。
【0026】格子板14に積もった灰は、灰落下孔14a、14a、14a、14a・・・・より落下し、灰落下孔14a・・の真下に置かれている灰受け容器15a内に落下する。灰受け容器15a・・・が満杯となった場合には、灰受け皿15を炉外に引き出して、灰受け容器15aを運搬し、灰受け容器15a内の灰を容易に処理することができる。
【0027】図8、図9及び図10に示した実施例の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉2では、格子板14及び灰受け皿15にはモ−タが取り付けられていないが、必要に応じて取り付けてもよい。
【0028】図11は本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉の他の実施例の断面図、図12は本実施例の一部拡大断面図、図13は本実施例の側面断面図、図14は本実施例の一部拡大側面断面図である。
【0029】図11〜図14に示す実施例の格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉8aでは、図11に示すように、焼却炉8aの外壁板21の内壁面に上ガイド17及び下ガイド19を固定し、前記上ガイド17に歯合するように歯車18を支持部材18aにより格子板12の下面に取り付ける。
【0030】また、外壁板21の内壁面に固定された下ガイド19には、歯車20が歯合し、歯車20は灰受け皿15の下面に支持部材20aにより取り付けられている。
【0031】図14に示すように、上下ガイド17、19は、横長であり、灰受け室 の奥方向に取り付けられている。そして、上下ガイド17、19の下面には凹凸が形成されていて、その凹凸に歯車18、20形成されている凹凸が歯合する。
【0032】このように、上下ガイド17、19に歯車18、20を歯合させて、格子板12及び灰受け皿15の出し入れがスム−ズに行なうことができる。
【0033】上下ガイド17、19を必ず設ける必要はなく、いずれか一方のみを設けた構造としてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成であるから以下の効果が得られる。、 先ず、本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉では、焼却炉の燃焼室内の火を完全に消火した後に、燃焼室内に人が入ることが必要ではないので、体積灰を人力でも容易に取り除くことができ、極めて作業性がよく効率的であるとともに、燃焼室に人が入り込み体積灰を取り除くことがなく安全である。
【0035】また、大型の焼却炉では、焼却炉の燃焼室底部に体積した灰の量も大量であるために人力により取り出すことは極めて困難であるが、本発明である格子板及び灰受け皿移動可能型焼却炉では極めて容易に取り出し処理することができる。
【出願人】 【識別番号】596058214
【氏名又は名称】前島 文夫
【識別番号】596058225
【氏名又は名称】前島 孝
【出願日】 平成9年(1997)6月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中川 邦雄
【公開番号】 特開平11−14032
【公開日】 平成11年(1999)1月22日
【出願番号】 特願平9−180366