| 【発明の名称】 |
焼却炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 宜弘
【氏名】山田 尅功
【氏名】石田 光一
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| 【要約】 |
【課題】ガス化室側と燃焼室側との仕切り壁の寿命を短くすることなく、また高温による熱疲労や重機等の衝撃による仕切りパネルの破損を防止可能な焼却炉を提供する。
【解決手段】廃棄物の投入口11を有するガス化室12と、ガス化室12に連接される燃焼室14とを有し、これらが水平状態に配置される焼却炉10において、ガス化室12と、燃焼室14を分離可能に独立して構成し、しかも、ガス化室12及び燃焼室14を、内側には耐火材24、25、28、29が内張りされた通気管13によって連接している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 廃棄物の投入口を有するガス化室と、該ガス化室に連接される燃焼室とを有し、これらが水平状態に配置される焼却炉において、前記ガス化室と、前記燃焼室を分離可能に独立して構成し、しかも、該ガス化室及び燃焼室を、内側には耐火材が内張りされた通気管によって連接したことを特徴とする焼却炉。 【請求項2】 前記通気管は、前記ガス化室側の通気管と、前記燃焼室側の通気管とに分離され、これらの通気管が差し込み構造となって、温度上昇に伴う前記それぞれの通気管の伸縮を吸収している請求項1記載の焼却炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガス化室とガス化室に水平状態に連接される燃焼室とを分離可能に独立に構成した焼却炉に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、建築廃材等の廃棄物を焼却するための焼却炉として図5及び図6に示す形態のものが知られている。この焼却炉70は、一体構造の炉体の内部を、開口部71から投入される廃棄物をガス化(一次燃焼)するガス化室72と、ガス化室72で発生する未燃ガスを二次燃焼する燃焼室73を耐火構造の仕切り壁74により分割した構造となっている。ガス化室72からの未燃ガスは、仕切り壁74に形成された矩形の通気孔75から燃焼室73に導入され、二次空気と攪拌、混合されながら燃焼室73の側壁に設けられた二次燃焼バーナ76によってほぼ完全燃焼されて、燃焼排ガスは燃焼室73の上部の排気口77を介して図示しない集塵装置を経由して大気に排出されるようになっている。なお、図5及び図6中の符号79、80はガス化室72の上壁に設けられた一次空気取入れ口、符号81、82は灰出口、符号83、84は灰出扉を表している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の焼却炉70においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。仕切り壁74の表裏でガス化室72及び燃焼室73の側壁を構成しているので、仕切り壁74内の補強用金網、鉄筋の冷却が困難であり、耐火物との膨張率差により仕切り壁74に大きな熱応力が発生して、これによって仕切り壁74を構成する耐火物に亀裂を生じたり、熱疲労によって亀裂が進行して破損するので寿命が極めて短いという問題があった。また、焼却材の投入、灰出し時の重機による衝撃等によって破損し易かった。なお、ここで、ガス化室の上に燃焼室を積み上げて構成する焼却炉においては、確かに、ガス化室と燃焼室が分離しているものもあるが、燃焼室を積み上げる丈夫なフレームが必要となり、更には、構築のために基礎も必要となって、水平式に比べてコスト高になるという問題があった。 【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高温による熱疲労や重機等の衝撃による仕切りパネルの破損を防止可能な焼却炉を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1記載の焼却炉は、廃棄物の投入口を有するガス化室と、該ガス化室に連接される燃焼室とを有し、これらが水平状態に配置される焼却炉において、前記ガス化室と、前記燃焼室を分離可能に独立して構成し、しかも、該ガス化室及び燃焼室を、内側には耐火材が内張りされた通気管によって連接している。請求項2記載の焼却炉は、請求項1記載の焼却炉において、前記通気管は、前記ガス化室側の通気管と、前記燃焼室側の通気管とに分離され、これらの通気管が差し込み構造となって、温度上昇に伴う前記それぞれの通気管の伸縮を吸収している。 【0006】 【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る焼却炉の正面図、図2は同焼却炉の正断面図、図3は同焼却炉の通気管の連結構造図、図4は同焼却炉の燃焼室の側断面図である。 【0007】図1及び図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る焼却炉10は、廃棄物の投入口11を有するガス化室12と、通気管13を介してガス化室12に連接される燃焼室14とを有し、ガス化室12と燃焼室14は分離可能に独立して構成され、しかも水平状態に配置されている。以下、これらについて詳しく説明する。ガス化室12の上部には、廃棄物を重機等によって投入するために開閉可能な矩形の投入扉15が設けられ、投入扉15は耐火材16によって内張りされている。投入扉15の上部には、ガス化室12で廃棄物を一次燃焼させるための一次空気取入れ口17、18が形成されている。また、ガス化室12の通気管13と反対側の側壁には、灰出口19が形成され、灰出口19には、耐火材20が内張りされた灰出扉21が開閉可能に取付けられている。 【0008】通気管13は、図2及び図3に示すように、ガス化室12側と燃焼室14側とが差し込み構造となって分離されるように構成されている。ガス化室12側の通気管13aは、ガス化室12の外郭を構成する鉄皮22に溶接等で接続されたパイプ状の鉄皮23に耐火材の一例である断熱キャスタブル24と耐火材25が内張りされている。一方燃焼室14側の通気管13bは、燃焼室14の外郭を構成する鉄皮26に溶接等で接続されたパイプ状の鉄皮27に耐火材の一例である断熱キャスタブル28と耐火材29が内張りされている。通気管13aと通気管13bとの連結は、図3に示すように、常温において断熱キャスタブル24と耐火材25、断熱キャスタブル28と耐火材29間に熱膨張代を考慮して隙間Gを開け、鉄皮27の外周面と鉄皮23の内周面との間に配置された密封用断熱材の一例である繊維状ブランケット30が充填され、繊維状ブランケット30を、鉄皮23の外周面に取付けられた環状のフランジ31と、繊維状ブランケット30の燃焼室14側端面に当接する環状のフランジ32とを複数の連結ボルト33及びナット34によって装着している。なお、フランジ32の内周面と鉄皮27の外周面とは僅少の隙間が設けられている。従って、焼却作業時に温度上昇に伴って、ガス化室12側と燃焼室14側の通気管13a、13bが膨張しても、隙間G及び繊維状ブランケット30の伸縮により焼却炉10内を密封状態に保持することができる。 【0009】燃焼室14は、ガス化室12からの未燃ガスを二次空気と攪拌、混合して高温、完全燃焼させつつ、該未燃ガスを誘導し充分な滞留時間を確保するために、図2及び図4に示すように、天井部35中央から途中位置まで垂下する仕切りパネル36を有している。 【0010】図4に示すように、燃焼室14の一側壁44の下部には、ガス化室12からの未燃ガスを燃焼させるための二次燃焼バーナ45が設けられ、一側壁44に対向する他側壁46の下部には、灰出扉47が設けられている。さらに、灰出扉47側の上部側壁48には、燃焼排ガスを排出するための排気口49が形成され、排気口49の上方には、図1に示すように煙突50との間に集塵装置51が設けられている。集塵装置51によって大きなダストを篩い分けしている。なお、図1中の符号52は、ガス化室12の一側壁に取付けブラケットを介して設けられた取付架台53の上端部に取付けられた電動チェーンブロックを表しており、電動チェーンブロック52によって廃棄物を投入するための投入扉15の開閉を行っている。また、図2及び図4中の符号54は、通気管13aの耐火材25の内側空間と通気管13bの耐火材29の内側空間とによって形成されるガス通気口を表している。また、ガス化室12及び燃焼室14内の高温ガスに曝される部分はすべて鉄皮等の外郭の内側に耐火性の耐火材が内張りされているものとする。 【0011】次に、本発明の一実施の形態に係る焼却炉10を使用した廃棄物の一例である建築廃材等の焼却作業について説明する。電動チェーンブロック52によって投入扉15を開いた状態にして、重機等によって建築廃材をガス化室12内に投入し、投入が完了すれば、投入扉15を閉じる。ガス化室12内の建築廃材に着火してガス化すると共に、ガス化室12内で生成され通気管13内のガス通気口54を介して燃焼室14の上流側に導かれた未燃ガスを二次燃焼バーナ45を稼働して、二次空気を供給しながら完全燃焼させる。同時に集塵装置51を稼働させて、燃焼室14の排気口49から排出されるダストを分離した後、燃焼排ガスは煙突50を介して大気に放出される。 【0012】本実施の形態に係る焼却炉10においては、ガス化室12と燃焼室14とを通気管13によって連接しているので、従来の仕切り壁74のような短寿命の問題を避けることができ、焼却炉10の寿命を長くできる。また、ガス化室12と燃焼室14とを独立させることによって、同一能力の炉の部品重量が分割され、製作、輸送及びハンドリング性が大幅に改善されると共に、保守面でも長寿命化が達成される以外にも補修時の作業性が大幅に改善される。さらに、ガス化室12と燃焼室14が水平状態に配置されているので、搬送作業や据付作業が容易となる。特に、通気管13の熱膨張回避構造は極めてシンプルで着脱が容易であるので、上述のハンドリング性や補修作業性の改善に有効である。 【0013】前記実施の形態においては、通気管13は差し込み構造となって、温度上昇に伴うそれぞれの通気管13a、13bの伸縮を吸収可能な構造としているが、必要に応じて、非伸縮性、又は差し込み構造以外の伸縮性(エキスパンション機能)を有する耐熱性の耐火物で内張りされたダクト構造とすることもできる。 【0014】 【発明の効果】請求項1及び2記載の焼却炉においては、廃棄物の投入口を有するガス化室と、ガス化室に連接される燃焼室とを分離可能に独立に構成し、しかも、ガス化室及び燃焼室を、内側には耐火材が内張りされた通気管によって連接しているので、従来の仕切り壁のような短寿命の問題を改善できる。また廃棄物の投入や灰出し時の重機による衝撃等によっても破損し難い。さらに、製作、輸送及びハンドリング性が大幅に改善されると共に、補修時の作業性が大幅に改善される。特に、請求項2記載の焼却炉においては、通気管は、ガス化室側の通気管と、燃焼室側の通気管とに分離され、これらの通気管が差し込み構造となって、温度上昇に伴うそれぞれの通気管の伸縮を吸収しているので、構造が極めて簡単で着脱が容易であるため、その結果ハンドリング性や補修作業性が良好である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000164519 【氏名又は名称】九築工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中前 富士男
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| 【公開番号】 |
特開平11−304126 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−129461 |
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