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【発明の名称】 ガス化炉発電装置制御システム
【発明者】 【氏名】中野 吉信

【氏名】堀尾 敏幸

【要約】 【課題】小型ガス化焼却炉において、スターリングエンジン発電機を用いたガス化炉発電装置を安定的にかつ安全に発電させること。

【解決手段】一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機22、25を備えるガス化炉発電装置において、ガス化炉の排ガス温度に応じてガス化炉への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整する。また、ガス化炉の酸素濃度に応じて二次炉への空気供給量を制御することによって発電出力を所定の値に調整する。また、排ガスから熱量を吸収し二次炉へ供給する燃焼用空気を暖める空気予熱器18を設ける。また、二次炉を加熱する補助加熱器20により一次炉が乾溜ガスを発生する前に二次炉を昇温させる。また、エンジン起動時にはバッテリー26から電力を受けてスターリングエンジン発電機を加熱するエンジン起動用加熱器21を作動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガス化炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、ガス化炉の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じてガス化炉への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整することを特徴とするガス化炉発電装置制御システム。
【請求項2】 一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、ガス化炉の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じて一次炉への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整し、ガス化炉の酸素濃度を測定し、この酸素濃度に応じて二次炉への空気供給量を制御することによって発電出力を所定の値に調整することを特徴とするガス化炉発電装置制御システム。
【請求項3】 一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、排ガスから熱量を吸収し二次炉へ供給する燃焼用空気を暖める空気予熱器を設けたことを特徴とするガス化炉発電装置制御システム。
【請求項4】 一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、二次炉を加熱する補助加熱器を設け、補助加熱器により一次炉が乾溜ガスを発生する前に二次炉を昇温させることを特徴とするガス化炉発電装置制御システム。
【請求項5】 ガス化炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、スターリングエンジン発電機を加熱するエンジン起動用加熱器とバッテリーを設け、エンジン起動時にはバッテリーから電力を受けてエンジン起動用加熱器を作動させることを特徴とするガス化炉発電装置制御システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス化炉発電装置制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】小型ガス化焼却炉においては、焼却した時の排熱を有効利用するため、小型ガス化焼却炉にスターリングエンジン発電機を取り付けサーマルリサイクルを実施することが考えられる。
【0003】しかし、この際、次のような問題点がある。
【0004】(1)排ガス温度は焼却状態によって左右される。スターリングエンジンに高すぎる温度の排ガスが供給され、エンジン加熱器の吸熱許容量を超えると、スターリングエンジンが壊れてしまう。
【0005】(2)小型ガス化焼却炉では、廃棄物の熱量が常に一定でないので、発電出力が大きくふらついてしまう。
【0006】(3)焼却により、排ガス内の焼却灰がエンジン加熱器に堆積し、性能劣化及び腐食の原因となる。
【0007】(4)ガス化炉の自燃切り替わり時、燃焼温度が一時的に低下し、発電電力が得られなくなる。
【0008】(5)ライン32がある場所にしか設置できないため、設置場所に制約がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明においては、小型ガス化焼却炉において、スターリングエンジン発電機を用いたガス化炉発電装置を安定的にかつ安全に発電させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明において用いた第1の手段は、請求項1に記載したように、ガス化炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、ガス化炉の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じてガス化炉への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整するようにしたことである。
【0011】通常、ガス化炉への空気供給量を増やすと燃焼が活発化し乾溜ガスを増加させることになり排ガス温度が上昇する。逆に、ガス化炉への空気供給量を減らすと燃焼が非活発化し乾溜ガスを減少させることになり排ガス温度が下降する。よって、空気供給量により排ガス温度を調整できる。空気供給量による排ガス温度の調整によって、スターリングエンジン発電機に与えられる排ガスの温度を所定の値付近に抑制できる。
【0012】上記課題を解決するために本発明において用いた第2の手段は、請求項2に記載したように、一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、ガス化炉の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じて一次炉への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整し、ガス化炉の酸素濃度を測定し、この酸素濃度に応じて二次炉への空気供給量を制御することによって発電出力を所定の値に調整するようにしたことである。
【0013】これによれば、第1の手段と同様にして排ガス温度が安定化する。ここで、酸素濃度が高い場合、二次炉への空気供給量を下げることで排ガス流量を下げ、また、酸素濃度が低い場合、二次炉への空気供給量を上げることで排ガス流量を上げる。このように排ガス温度及び流量が安定化し、エンタルピーが一定になっスターリングエンジンの出力も安定する。
【0014】上記課題を解決するために本発明において用いた第3の手段は、請求項3に記載したように、一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、排ガスから熱量を吸収し二次炉へ供給する燃焼用空気を暖める空気予熱器を設けたことである。
【0015】これによれば、エンジンへのエンタルピーが同一ならば乾溜ガス流量を減少させることができる。すなわち、一次炉への空気供給量を抑制でき、灰の飛散量を少なくできるとともに二次炉での燃焼が安定化することで過熱器への堆積物を軽減できるものである。
【0016】上記課題を解決するために本発明において用いた第4の手段は、請求項4に記載したように、一次炉及び二次炉を備えたガス化炉のうち、二次炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、二次炉を加熱する補助加熱器を設け、補助加熱器により一次炉が乾溜ガスを発生する前に二次炉を昇温させるようにしたことである。
【0017】これによれば、自燃切り替わり前に補助加熱器で二次炉を加熱できるので、自燃に移行する際にも発電出力を変動させずに運転できる。
【0018】上記課題を解決するために本発明において用いた第5の手段は、請求項5に記載したように、ガス化炉に設けられガス化炉の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、スターリングエンジン発電機を加熱するエンジン起動用加熱器とバッテリーを設け、エンジン起動時にはバッテリーから電力を受けてエンジン起動用加熱器を作動させるこようにしたことである。
【0019】これによれば、起動時には、バッテリーからの電力でエンジン起動用加熱器を作動させ熱量を発生させてスターリングエンジンを動作させ、炉の燃焼後は廃ガスの熱量によりスターリングエンジンを動作させる。また、廃棄物の焼却が進み、必要電力が得られなくなった場合もエンジン起動用加熱器で加熱し、電力を供給できる。よって、商用電力がない場所にも設置できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明のガス化焼却炉安全装置を設けた乾溜炉を示している。
【0021】乾溜炉10は廃棄プラスチック等の燃料を入れる一次炉11と二次炉12を有する。一次ブロア13は一次炉11内に空気を供給し、乾溜ガスを二次炉12へ送る。二次ブロア14は空気予熱器18及び配管19を介して二次炉12内に空気を供給し、排ガスを洗浄塔15へ送る。誘引ブロアー16は洗浄塔15の排ガスを煙突17から排出する。空気予熱器18は二次炉12と洗浄塔15との間に設置され、排ガスの熱量を得て二次ブロア14の吐出する空気を暖める働きをする。補助バーナー20は二次炉12に設置されている。補助バーナー20には補助バーナー20へ与える燃料を調整するための燃料制御弁20aが設置されている。スターリングエンジン22は二次炉12の出口側に設置される。スターリングエンジンの他側にはHe(ヘリウム)ボンベ28からのヘリウムが供給される。スターリングエンジン22は、二次炉12内とエンジン冷却水との温度差で動作する。尚、HeはHe圧力制御装置29によって調整される。スターリングエンジン22は同期発電機25に接続されており、スターリングエンジンが動作すると同期発電機25が発電し、制御装置27へ電力を送出する。制御装置27はバッテリー26、O2センサ24及び温度センサ23に接続されている。O2センサ24は二次炉12の出口に設置され、排ガスの酸素濃度を測定する。温度センサ23は二次炉12内に設置され、二次炉12の温度を測定する。エンジン起動用バーナー21が直接スターリングエンジン22を加熱できる位置に設置されている。
【0022】図2は制御装置を示している。
【0023】同期発電機25の出力は3相交流電圧としてライン30に送られる。ライン30はガス化炉の補機31(図1の一次ブロア13、二次ブロア14、誘引ブロアー16やその他の補機類等)に接続されている。一方、ライン30は、リレーCR3を介してライン32にも接続されており、需要家へ電力を供給できるようになっている。これにより、ライン30は一次ブロア13、二次ブロア14、誘引ブロアー16やその他の補機類等の電力供給ラインとして機能する。
【0024】また、ライン30は、変圧器37、整流器38及びリレーCR2を介して、ライン41に接続されている。ライン41とバッテリー26の間にはリレーCR3及び充電回路39が並列に接続されている。また、ライン41はエンジン発電用補機33(He圧力制御装置29等)及び補助バーナー20に接続されている。
【0025】更に、ライン30は、整流器34に接続されている。整流器34はライン30の交流電圧を整流し、ヒーター36とトランジスタ35が直列接続された電気ブレーキ回路に直流電圧を供給する。トランジスタ35は制御回路42が発するゲート信号により駆動する。制御回路42は同期発電機25の発電電力が大きいとき、トランジスタ35を操作してライン30とヒーター36を接続し、同期発電機25の発電電力を消費させるように機能する。制御回路42はバッテリー26の電力により駆動し、O2センサ24及び温度センサ23に接続されている。また、制御回路42はエンジン発電用補機33及び補助バーナー20を制御する。
【0026】制御回路42は図3のフローチャートに沿って作動する。まず、リレーCR1をオンし(ステップ50)、バッテリー26とエンジン発電用補機33及び補助バーナー20を接続し、エンジン発電用補機33に電力を供給する。次に、エンジン起動用バーナー21を点火する(ステップ51)エンジン起動用バーナー21の点火により、スターリングエンジン22が加熱され、作動を始める。これに応じて、同期発電機25が発電を開始する。図示していないが、制御回路42は、この時からエンジンの負荷をエンジン回転数等により検出し、エンジンの回転数が一定になるよう、トランジスタ35を制御する。ステップ52にて、エンジンの出力が10KWを超えるまでこの状態を維持する。エンジンの出力が10KWを超えると、リレーCR1を切ってバッテリー26とエンジン発電用補機33及びエンジン起動用バーナー21の直結を解除し、リレーCR2を接続する(ステップ55)。このとき、ライン30は、変圧器37及び整流器38を介して、ライン41に接続される。よって、同期発電機25の発電した電力は変圧器37によって変圧され、整流器38で整流されることによってライン41には直流電圧が供給されるので、エンジン発電用補機33及びエンジン起動用バーナー21は同期発電機25の出力によって継続的に作動する。また、ライン41は充電回路39を介してバッテリー26に接続されるので、同期発電機25の発電した電力によりバッテリー26は充電される。また、ここで補助バーナー20を起動する(ステップ53)。次に、エンジン起動用バーナー21を停止させる(ステップ55)。尚、エンジン起動用バーナー21の停止と補助バーナー20の起動を同時に行う際、一時的に温度の低下がおこる場合は、エンジン起動用バーナー21の停止を少し遅らすか、又は、二次炉12内の温度が一定になるようにエンジン起動用バーナー21の燃焼量の制御を行うとよい。この後、一次炉11内のゴミ等の燃料へ着火を行い(ステップ55)、ステップ56へ進む。一次炉11のゴミが燃え出すと、一次ブロア13により一次炉11内の乾溜ガスが二次炉12へ送られる。よって、二次炉12内の温度が更に上昇し始め、エンジンの出力も上昇していく。以上がバッテリーによる運転状態となる。
【0027】ステップ56では、二次炉12内の温度が1050℃を超えたか否かを判断する。二次炉12内の温度は温度センサ23により測定している。二次炉12内の温度が1050℃以下の場合はステップ58へ進む。二次炉12内の温度が1050℃を超えると、燃料制御弁20aを一定量だけ絞る。この後、ステップ58へ進む。ステップ58では燃料制御弁20aの開度を調べ、全閉となっていたら、補助バーナー20を停止させる(ステップ59)。その後、ステップ60で、二次炉12内の温度が1200℃を超えたか否かを判断する。二次炉12内の温度が1200℃以下であれば、ステップ56へ戻り、ステップ56からステップ60までの間を繰り返す。
【0028】二次炉12内の温度が1200℃を超えると、リレーCR3を接続し、ライン30とライン32を接続する。ライン30は、リレーCR3を介してライン32にも接続されており、需要家へ電力を供給できるようになっている。これらは、施設内の他の設備でもよいし、商用電源が近くにある場合は、商用電源に接続して、電力を買取ってもらうようにしてもよい。この後、ステップ62で、二次炉12内の温度が1200℃より下がったか否かを判断する。下がってなければ、この状態を維持する(自燃状態)。
【0029】ゴミ等の燃料の燃焼が進むと、燃焼温度が下がってくる。二次炉12内の温度が1200℃より下がると、エンジン起動用バーナー21を点火して、二次炉12内の温度の低下を抑える(ステップ30)。この後、一次炉11で燃焼が完全に完結し煙突から黒煙が出ない状態になるまで待機する(ステップ64)。この状態をおき燃というが、これは、例えば、一次炉11内の温度がピーク温度から200℃程度下がったか否かをみることでで判断できる。
【0030】おき燃が終了すると、エンジン起動用バーナー21を停止させて、全ステップを終了させる。
【0031】以上の処理の途中では、一定時間毎に処理が実行されるタイマー割込みが実施されている。タイマー割込みでは、O2濃度制御(ステップ66)及び二次炉温度一定制御(ステップ67)が行われる。
【0032】図4はO2濃度制御のサブルーチンの詳細である。まず、二次炉12内の温度が1200℃を超えたか否かを判断する。二次炉12内の温度が1200℃以下の場合はステップ72へ進む。二次炉12内の温度が1200℃を超えていると、設定O2濃度を6%(初期値)に設定し(ステップ71)、ステップ76に進む。ステップ72では、発電出力が8KWを超えたか否かを判断する。、発電出力が8KWを超えていると、ステップ76に進む。発電出力が8KWを超えていなければ、設定O2濃度を所定値だけ増加させ(ステップ73)ステップ73に進む。ステップ73では、設定O2濃度が10%(最大値)を超えたか否かを判断し、超えていなければステップ76へ、超えていれば、設定O2濃度を10%(最大値)に再設定しステップ76へ進む。
【0033】ステップ76では、O2センサ24により測定した計測O2濃度と設定O2濃度を比較し、計測O2濃度が高ければ、二次ブロア14の回転を減少させ(ステップ77)、設定O2濃度が高ければ、二次ブロア14の回転を増加させ(ステップ77)て、このサブルーチンを終了する。
【0034】このO2濃度制御により、発電出力が低い場合には設定O2濃度を高くし、二次ブロア14の回転を増加させ、二次炉12内の酸素濃度を増加させる。これにより、一般的に二次炉の温度が低下するが、後述する二次炉温度一定制御により乾溜ガス等が増加し、結果としてエンジンへのエンタルピーが増加する為、発電出力が増加する。また、発電出力が高い場合には設定O2濃度を低くし、二次ブロア14の回転を減少させ、二次炉12内の酸素濃度を減少させる。これにより、一般的に二次炉の温度が上昇するが、後述する二次炉温度一定制御により乾溜ガス等が増加し、結果としてエンジンへのエンタルピーが低下する為、発電出力が低下する。よって、エンジンの出力が一定になる。
【0035】図5は二次炉温度一定制御のサブルーチンの詳細である。まず、二次炉12内の温度が1100℃を超えたか否かを判断する(ステップ80)。二次炉12内の温度が1100℃以下の場合は、一次ブロア13の回転数を20Hz(初期値)に設定し(ステップ81)、このサブルーチンを終了する。二次炉12内の温度が1100℃を超えている場合、次に、二次炉12内の温度が1100℃を超えてから1時間が経過したか否かを判断する(ステップ82)。1時間が経過していなければ、このサブルーチンを終了する。1時間が経過後は、ステップ83にて二次炉12内の温度が1200℃を超えたか否かを判断し、二次炉12内の温度が1200℃以下の場合は、一次ブロア13の回転数を増加し(ステップ85)て二次炉12へ供給する乾溜ガスの量を増やし、また、二次炉12内の温度が1200℃を超えた場合は、一次ブロア13の回転数を減少し(ステップ86)て二次炉12へ供給する乾溜ガスの量を減らし、いずれの場合もその後、このサブルーチンを終了する。二次炉12内の温度は二次炉12へ供給する乾溜ガスの量によって変化するので、このサブルーチンによって、二次炉12内の温度は1200℃で一定になるよう制御される。
【0036】このように、本実施態様においては、ガス化炉の一種である乾溜炉10に設けられ乾溜炉10の排熱により作動するスターリングエンジン22と同期発電機25からなるスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、乾溜炉10の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じて乾溜炉10への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整するようにした。
【0037】また、一次炉11及び二次炉12を備えた乾溜炉10のうち、二次炉12に設けられ乾溜炉10の排熱により作動するスターリングエンジン発電機(スターリングエンジン22と同期発電機25)を備えるガス化炉発電装置において、乾溜炉10の排ガス温度を測定し、この排ガス温度に応じて一次炉11への空気供給量を制御することによって排ガス温度を所定の値に調整し、乾溜炉10の酸素濃度を測定し、この酸素濃度に応じて二次炉12への空気供給量を制御することによって発電出力を所定の値に調整するようにした。
【0038】また、一次炉11及び二次炉12を備えた乾溜炉10のうち、二次炉12に設けられ乾溜炉10の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、排ガスから熱量を吸収し二次炉12へ供給する燃焼用空気を暖める空気予熱器18を設けた。
【0039】また、一次炉11及び二次炉12を備えた乾溜炉10のうち、二次炉12に設けられ乾溜炉10の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、二次炉12を加熱する補助加熱器である補助バーナー20を設け、補助バーナー20により一次炉11が乾溜ガスを発生する前に二次炉12を昇温させるようにした。
【0040】また、乾溜炉10に設けられ乾溜炉10の排熱により作動するスターリングエンジン発電機を備えるガス化炉発電装置において、スターリングエンジン発電機を加熱するエンジン起動用加熱器であるエンジン起動用バーナー21とバッテリー26を設け、エンジン起動時にはバッテリー26から電力を受けてエンジン起動用バーナー21を作動させるこようにした。
【0041】
【発明の効果】上記第1の手段によれば、空気供給量による排ガス温度の調整によって、スターリングエンジン発電機に与えられる排ガスの温度を所定の値付近に抑制できる。よって、エンジン加熱器の吸熱許容量を超えることがない。
【0042】上記第2の手段によれば、排ガス温度及び流量が安定化し、エンタルピーが一定になってスターリングエンジンの出力も安定するので、発電出力も安定化する。
【0043】上記第3の手段によれば、一次炉への空気供給量を抑制でき、灰の飛散量を少なくできるとともに二次炉での燃焼が安定化することで過熱器への堆積物を軽減できる。よって、エンジンの性能劣化がおきにくくなり、寿命も向上する。
【0044】上記第4の手段によれば、自燃に移行する際にも発電出力を変動させずに運転できるので、安定した発電電力が得られる。
【0045】上記第5の手段によれば、商用電力がなく場所にも設置できるので、設置場所の制約が少ない。
【出願人】 【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月23日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−304123
【公開日】 平成11年(1999)11月5日
【出願番号】 特願平10−113401