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【発明の名称】 焼却装置
【発明者】 【氏名】山根 満彦

【要約】 【課題】主に木屑、紙屑等の一般雑芥や多少水分を含んだ生ゴミを焼却する焼却機において、タイマ運転時の操作性の向上を計る事を目的とする。

【解決手段】本発明は、焼却バーナ10や無煙化バーナ15等の制御を行う制御手段に、運転スイッチ29と、焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマ32,33とを設け、このタイマによる各バーナの燃焼中に運転スイッチ29が所定時間以上オン操作された場合、これを検出してタイマ32,33により設定された時間各バーナの運転時間を延長する割込検出手段40を設けたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、上記焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、上記制御手段に、運転スイッチと、上記焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマとを設けると共に、このタイマによる上記各バーナの燃焼中に予め設定した所定のスイッチが所定時間以上オン操作された場合、これを検出して上記タイマにより設定された時間、上記各バーナの運転時間を延長する割込検出手段を設けた事を特徴とする焼却機。
【請求項2】 上記所定のスイッチを運転スイッチとした事を特徴とする、上記請求項1に記載の焼却機。
【請求項3】 被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、上記焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、上記制御手段に、上記焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマと、上記焼却バーナや無煙化バーナの点滅操作を各々行うバーナスイッチを設けると共に、上記タイマにより上記焼却バーナ又は無煙化バーナが燃焼中に上バーナスイッチがオン操作されると、燃焼中のバーナ用のタイマ終了時間迄消火中のバーナを再点火処理して燃焼を行う割込検出手段を設けた事を特徴とする焼却機。
【請求項4】 被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、上記焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、上記制御手段に、運転スイッチと、上記焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマと、上記焼却バーナや無煙化バーナの点滅操作を各々行うバーナスイッチと、上記運転スイッチのオン操作により焼却運転を開始すると、上記タイマにより無煙化バーナを所定時間燃焼して上記二次燃焼室を予熱した後、上記焼却バーナや無煙化バーナをタイマにより設定された時間燃焼する制御回路を設けると共に、この制御回路に、上記無煙化バーナを燃焼して上記二次燃焼室を予熱中に上記バーナスイッチがオンされると、このオン時より上記焼却バーナや無煙化バーナの燃焼を開始する割込検出手段を設けた事を特徴とする焼却機。
【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】本発明は、主に木屑、紙屑等の一般雑芥や多少水分を含んだ生ゴミを焼却する焼却機に関する。
【従来の技術】比較的小規模の事業所等に設置され、一般雑芥や生ゴミを焼却する焼却機では、不定期に焼却炉内に被焼却物を投入し、ある程度被焼却物が溜まった場合等に焼却機を運転している。又、上記比較的小規模の事業所に設置される焼却機の多くは、オペレータがタイマによって燃焼時間をセットし、このセットされた時間の間に焼却用バーナやブロワーを連続運転して被焼却物を完全燃焼させている。そしてその場合、例えばオペレータが一度タイマをセットして運転を開始すると、運転の終了が近づいた頃に被焼却物の燃焼状態を確認して焼却時間が不足していると判断しても、一度運転を停止しないと運転時間を延長する事が出来ないという問題があった。又同様に、上記被焼却物を投入して燃焼する一次燃焼室と、この一次燃焼室から発生した排気を更に燃焼して煙の排出を防止する二次燃焼室とを備えた焼却機では、運転開始後に上記二次燃焼室に配置したバーナを燃焼して二次燃焼室を予熱した後、一次燃焼室のバーナを点火して被焼却物に点火しているが、この場合タイマによって上記二次燃焼室の予熱時間を設定しているが、夏場等の比較的気温が高い場合には、予熱時間がある程度短くても二次燃焼室内の温度が上昇し、被焼却物に点火しても煙を発生しないが、従来の場合、上記タイマによる予熱中に一次燃焼室のバーナに点火して焼却を開始する事が出来ないという問題があった。
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の第1の目的は、タイマによりバーナを制御して被焼却物を焼却中に、被焼却量が多い等の理由により運転時間が不足した場合には、簡単に運転時間の追加設定が行える様にする事にある。又本発明の第2の目的は、被焼却物を投入して燃焼する一次燃焼室と、この一次燃焼室から発生した排気を更に燃焼して煙の排出を防止する二次燃焼室とを備え、これら燃焼室に各々バーナを配設したものにおいて、タイマによりバーナの燃焼を制御し、この一方のタイマの設定時間が経過して一方のバーナが消火しても、他方のバーナが燃焼中であれば消火したバーナを再点火し得る様に構成することで、タイマの設定時間が短くて燃焼時間が不足しても、比較的簡単に運転時間の修正を行える様にする事にある。更に本発明の第3の目的は、被焼却物を投入して燃焼する一次燃焼室と、この一次燃焼室から発生した排気を更に燃焼して煙の排出を防止する二次燃焼室とを備え、これら燃焼室に各々バーナを配設したものにおいて、タイマにより二次燃焼室のバーナを制御して予熱した後、一次燃焼室のバーナを制御して被焼却物に点火するものにおいて、予熱中においても一次燃焼室のバーナを制御して被焼却物の燃焼を開始し得る様に構成することで、運転時間の短縮を計る事にある。
【課題を解決するための手段】本発明は、被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、制御手段に、運転スイッチと、焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマとを設けると共に、このタイマによる各バーナの燃焼中に予め設定した所定のスイッチが所定時間以上オン操作された場合、これを検出してタイマにより設定された時間、各バーナの運転時間を延長する割込検出手段を設けた事を特徴とするものである。又本発明は、被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、制御手段に、焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマと、焼却バーナや無煙化バーナの点滅操作を各々行うバーナスイッチを設けると共に、タイマにより焼却バーナ又は無煙化バーナが燃焼中に上バーナスイッチがオン操作されると、燃焼中のバーナ用のタイマ終了時間迄消火中のバーナを再点火処理して燃焼を行う割込検出手段を設けた事を特徴とするものである。更に本発明は、被焼却物を投入して焼却バーナにて焼却する一次燃焼室と、この一次燃焼室に隣接して配置され、一次燃焼室から排出した排気を導入して無煙化バーナにて焼却した後排気筒より外部に排気する二次燃焼室と、焼却バーナや無煙化バーナ等の制御を行う制御手段を備えたものにおいて、制御手段に、運転スイッチと、焼却バーナや無煙化バーナの燃焼時間を設定するタイマと、焼却バーナや無煙化バーナの点滅操作を各々行うバーナスイッチと、運転スイッチのオン操作により焼却運転を開始すると、タイマにより無煙化バーナを所定時間燃焼して二次燃焼室を予熱した後、焼却バーナや無煙化バーナをタイマにより設定された時間燃焼する制御回路を設けると共に、この制御回路に、無煙化バーナを燃焼して二次燃焼室を予熱中にバーナスイッチがオンされると、このオン時より焼却バーナや無煙化バーナの燃焼を開始する割込検出手段を設けた事を特徴とするものである。
【発明の実施の形態】本発明の実施例を先ず図1に基づき説明すると、1は外壁を耐熱性のステンレス板で形成した一次燃焼炉で内部に上面に投入口2を有底円筒状の一次燃焼室3を形成し、かつこの一次燃焼室の側面や底面を耐火繊維や耐火セメント等の耐火材4で被覆している。5は上記一次燃焼室3に隣接して設置した二次燃焼炉で、外壁を耐熱性ステンレス板で形成し、かつ内部に、側面や底面を耐火繊維や耐火セメント等の耐火材4で被覆した二次燃焼室6を形成している。又上記一次燃焼室3の側壁上部には煙道7を介して上記二次燃焼室6に連通した排気孔8を開口し、上記二次燃焼室6内の上部には温度検出用の温度センサ9を装着している。10,11は上記一次燃焼室3内の上下に各々装着した焼却バーナで、例えば灯油バーナとバーナファンで構成し、燃焼炎が一次燃焼室3の内部に向かって放射する様に配置している。12は上記一次燃焼室3の投入口2にヒンジ13にて開閉自在に装着した蓋で、耐熱性ステンレス板にて形成し、一次燃焼室3に面する内面に耐火繊維等の耐火材14を装着している。15は上記二次燃焼室6の側壁中間部で、上記煙道7の高さ位置より少し下側に装着した無煙化バーナで、図示しない一対の燃料噴射ノズルを備えた例えば灯油バーナとバーナファンにより構成し、燃焼炎が二次燃焼室6の内部に向かって放射する様に配置している。16は一端に送風用のブロアー17を連結し、他端18を上記二次燃焼室6の上部に連結した排気ダクト19内に開口したブロアーダクトで、上記他端18を上方に向けて開口し、この開口から吐出する送風により上記二次燃焼室6内の排気を排気ダクト19の先端より外部に誘引して排出するものである。図2は本発明による操作パネル図で、パネル本体20には、電源ランプ21、運転ランプ22、ブロアーランプ23、上記焼却バーナ10,11の点火状態を表示する焼却バーナランプ24、上記無煙化バーナ15の一方のノズルでの燃焼状態を表示する無煙化バーナランプ25、同じく他方のノズルでの燃焼状態を表示する無煙化バーナ補助ランプ26、冷却運転中を表示する冷却ランプ27、手動運転とタイマ運転を切り替え設定する動作切替スイッチ28、自動復帰型の運転スイッチ29、同じく自動復帰型の停止スイッチ30、トグル式の電源スイッチ31、摘みaの回転操作により焼却バーナ10,11の燃焼時間を設定する焼却バーナタイマ32、同じく摘みbの回転操作により無煙化バーナ15の燃焼時間を設定する無煙化バーナタイマ33、同じく摘みcの回転操作により二次燃焼室6の予熱時間を設定する燃焼開始タイマ34、上記温度センサ9の検出温度を表示する二次燃焼室温度計35、焼却バーナ10,11を操作する自動復帰型の焼却バーナスイッチ36、無煙化バーナ15の一方のノズルを操作する同じく自動復帰型の無煙化バーナスイッチ37、同じく他方のノズルを操作する自動復帰型の無煙化バーナ補助スイッチ38を配置している。図3は本発明による制御手段を示すブロック図で、マイクロコンピュータにて構成した制御回路39の入力側に上記運転スイッチ29、停止スイッチ30、動作切替スイッチ28や焼却バーナタイマ32、無煙化バーナタイマ33、燃焼開始タイマ34、温度センサ9、焼却バーナスイッチ36、無煙化バーナスイッチ37、無煙化バーナ補助スイッチ38を接続し、同じく制御回路39の出力側に上記焼却バーナ10,11、無煙化バーナ15、ブロワー17を各々接続し、かつ上記制御回路39は、上記各タイマ32,33,34の動作中に運転スイッチ29や焼却バーナスイッチ36、無煙化バーナ補助スイッチ38が操作されるとこれを検出して制御を行う割込検出手段40を備えている。次いで本発明の動作について説明すると、先ず蓋12を開けて一次燃焼室3内に一般雑芥や生ゴミ等の被焼却物を投入して蓋12を閉じ、パネル本体20の電源スイッチ31をオンした後、動作切替スイッチ28を手動運転かタイマ運転に選択設定する。手動運転の場合には、運転スイッチ29をオンした後、焼却バーナスイッチ36を一度押せば焼却バーナ10,11が点火し、もう一度押せば消火し、無煙化バーナスイッチ37も同様に一度押せば無煙化バーナ15が一方のノズルで点火し、この時無煙化バーナ補助スイッチ38を押せば他方のノズルも点火するので、これらの操作により任意に焼却バーナ10,11と無煙化バーナ15を点滅して焼却を行い、停止スイッチ30を操作すると、燃焼中のバーナを消火した後、制御回路39の内部タイマにより、所定時間(例えば20分間)ブロワーと各バーナのバーナファンを回転して全ての運転を停止する。一方タイマ運転の場合には、動作切替スイッチ27を「タイマ」にセットして焼却バーナタイマ32並びに無煙化バーナタイマ33、燃焼開始タイマ34を被焼却物の量等に応じて設定した後運転スイッチをオンすることで、例えば図4のタイミングチャートにて示す様に、先ず燃焼開始タイマ34の設定時間無煙化バーナ15を一対のノズルで燃焼して二次燃焼室6を予熱した後、焼却バーナタイマ32並びに無煙化バーナタイマ33で設定された時間、焼却バーナ10,11と無煙化バーナ15を燃焼して被焼却物を焼却する。そして上記運転経過時間は、パネル本体20の焼却バーナタイマ32並びに無煙化バーナタイマ33の指針により確認できるので、これらのタイマによる焼却運転中に被焼却物の焼却状態を目視等により確認して焼却時間が不足していると思われる場合には、上記焼却バーナタイマ32並びに無煙化バーナタイマ33の計時中にこれら操作して追加時間を設定した後、運転スイッチ29を予め設定した所定時間t(例えば5秒間)以上オン操作すれば、これを制御回路39の割込検出手段40にて検出し、タイマの設定時間分(t2及びt3)運転を延長する。上記実施例では、運転スイッチ29を所定時間オン操作することで焼却時間の延長操作を行う様に構成しているが、これに限定されることなく、他に例えば焼却バーナスイッチ36や無煙化バーナスイッチ37を所定時間オン操作する様に構成しても良く、これにより専用のスイッチを設ける場合に比べコストダウンが計れる。又、例えば焼却バーナタイマ32の設定時間が終了して焼却バーナ10,11を消火後に、被焼却物の焼却状態を目視等により確認して燃焼時間が不足していると思われる場合には、図5にて示す様に焼却バーナスイッチ36を一度押せば、このオン操作を制御回路39の割込検出手段40にて検出して焼却バーナ10,11を再点火し、焼却を行うことが出来る。尚、上記再点火状態でもう一度焼却バーナスイッチ36を押せば焼却バーナ10,11を消火し、そのまま継続して燃焼させた場合には、無煙化バーナタイマ33の終了と同時に焼却バーナ10,11も消火する。更に、上記燃焼開始タイマ34による予熱中に例えば図6にて示す様に焼却バーナスイッチ36を押せば、これを制御回路39の割込検出手段40にて検出し、オン時より焼却バーナ10,11を点火して燃焼を開始する事が出来、これにより被焼却物の量が少なかったり、連続して焼却を行ない、二次燃焼室6内の温度が比較的高い場合等には、燃焼開始タイマ34の設定を変更することなく、早めに焼却運転を開始して焼却時間の短縮を計る事が出来る。尚、上記タイマ運転中に運転を停止したい場合には、停止スイッチ30を操作することで、上記手動運転と同様に燃焼中のバーナを消火した後、所定時間ブロワー17とバーナファンを回転後運転を停止する。
【発明の効果】本発明の構成により、タイマ運転中に被焼却物の量が予想より多かったり、被焼却物の水分が多い等の理由で焼却時間が不足した場合には、追加したい時間タイマを設定して例えば運転スイッチを所定時間以上オン操作することで、比較的簡単な操作で焼却時間を延長でき、操作性の向上を計る事が出来るものである。又本発明は、焼却バーナや無煙化バーナの点滅操作を行うスイッチを設け、タイマ運転中にこれらスイッチを操作すればバーナの点滅操作が行える様に構成したことで、例えば無煙化バーナのみの燃焼中にも簡単に焼却バーナを再点火操作出来、これにより従来の一度運転を停止した後タイマを再設定して運転を再開する必要がなく、操作性を大幅に向上する事が出来るものである。更に本発明は、タイマにより無煙化バーナを燃焼して二次燃焼室を予熱中にバーナスイッチを操作すれば、その時点で焼却バーナを点火出来る様に構成したことで、二次燃焼室の温度上昇が早い場合等には、簡単な操作にて予熱中に焼却バーナを点火して焼却運転を開始することができ、これにより運転時間の短縮を計る事が出来るものである。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【識別番号】000214892
【氏名又は名称】鳥取三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−201436
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−7745