| 【発明の名称】 |
廃棄物の焼却・溶融処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 洋輔
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| 【要約】 |
【課題】ダイオキシンの発生がなく、また灰分は減容・無公害化されるにも拘らず、消費エネルギは小さく、しかも低コストで建設できる、廃棄物の焼却・溶融処理装置を提供する。
【解決手段】廃棄物(H)を焼却するための焼却炉(30)と、焼却灰(K)を溶融するための溶融炉(1)とから構成し、焼却炉(30)は、溶融炉(1)の上に設置する。そして焼却炉(30)で得られる焼却灰(K)は溶融炉(1)に直接供給し、溶融炉(1)で得られる熱風は、熱風プレナム室(36)を介して焼却炉(30)に直接的に供給する。熱風プレナム室(36)には、焼却炉(30)の排熱で予熱(61)された加熱空気(63)と、予熱されていない空気(67)とを供給できるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 廃棄物(H)を焼却するための焼却炉(30)と、焼却灰(K)を溶融するための溶融炉(1)とからなる廃棄物の焼却・溶融処理装置であって、前記焼却炉(30)は、前記溶融炉(1)の上方に位置していると共に、前記焼却炉(30)で得られる焼却灰(K)は前記溶融炉(1)に直接的に供給され、前記溶融炉(1)で得られる熱風は、熱風プレナム室(36)を介して前記焼却炉(30)に供給されるようになっている、ことを特徴とする廃棄物の焼却・溶融処理装置。 【請求項2】 請求項1に記載の熱風プレナム室(36)は、複数個の透孔(4、4、…)が設けられている溶融炉(1)の上壁(3)と、焼却炉(30)に設けられている火格子(35)とから構成され、前記火格子(35)の熱風噴出孔(46、46、…)は、廃棄物(H)あるいは焼却灰(K)の移送方向を向いている、廃棄物の焼却・溶融処理装置。 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱風プレナム室(36)には、焼却炉(30)の排熱で予熱された加熱空気も供給されるようになっている、廃棄物の焼却・溶融処理装置。 【請求項4】 請求項1または2に記載の熱風プレナム室(36)には、焼却炉(30)の排熱で予熱された加熱空気と共に、予熱されていない空気も供給されるようになっている、廃棄物の焼却・溶融処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を焼却するための焼却炉と、焼却灰を溶融するための溶融炉とからなる廃棄物の焼却・溶融処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】産業廃棄物、一般家庭から排出される生活廃棄物等の中には、可燃物の有機物、プラスチック、非可燃物の金属、土石等の雑多の物が含まれている。このような廃棄物が、種類毎に分別されて排出されると、種類毎に処理ができ、また種類毎に再利用も容易にできる。しかしながら、現実には不十分な分別状態で排出されているのが実状である。このような雑多の物質を含んだ未分別の廃棄物も処理工場等で、簡単に分離できると、問題は少ないが、これらの廃棄物は物理的にも化学的にも性質は異なっていて、分離は容易のようにみえるが、物理的に低コストで分離することは困難で、これらの雑多の物質を含んだ廃棄物は、周知のように分別することなく一括して埋立あるいは焼却により処理されている。埋立処理方法は、単に投棄するだけで処理できるので、コストの点からみれば有効な処理方法といえる。しかしながら、都市近郊で投棄場所を確保することは困難な状況にあり、また埋め立てた後地は建設用地としては不適であり、後地の利用に制限を受ける欠点もある。さらに有害物質の漏出の問題もある。そこで、可燃物を含んだ廃棄物は、焼却処理の方が優れていると言える。 【0003】焼却処理方法によれば、多量の排熱を利用できる利点はあるが、焼却炉の設備費用の問題、運転するエネルギの問題、さらに焼却時に発生する猛毒のダイオキシンの問題もある。また、焼却の残害である灰の公害の問題もある。そこで、これらの問題を解消することを目的とした焼却炉あるいは焼却方法が、従来から色々提案されている。特に、高温が得られる廃棄物処理炉が、例えば特開平8ー61625号により提案されている。この廃棄物処理炉は、蓄熱炉と溶融炉とを備えている。したがって、蓄熱炉において発生した熱を一旦蓄熱炉に蓄熱し、そして蓄熱した熱を廃棄物処理炉に供給し、廃棄物を燃焼あるいは溶融することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】特開平8ー61625号により提案されている廃棄物処理炉は、上記のように、蓄熱炉を備えているので、蓄熱炉の熱を利用して廃棄物を高温で焼却あるいは溶融することができる。したがって、猛毒のダイオキシンの問題は、一応解決されている。また、燃焼残骸あるいは灰分は、溶融・固化されているので、焼却灰から発生する公害の問題も解決されている。しかしながら、熱の有効利用という点からみると、改良の余地がある。すなわち、溶融炉内は、1700°C程度の高温に加熱されているが、この熱が必ずしも有効に利用されているとはいえない。したがって、燃料費等によりランニングコストが高くなることが予想される。また、蓄熱炉を備えているので、広い設置スペースも必要とし、建設コストも高くなると思われる。本発明は、上記したような焼却処理に伴う従来の問題点あるいは欠点を解消した、焼却・溶融処理装置を提供することを目的とし、具体的にはダイオキシンの発生がなく、また灰分は減容・無公害化されるにも拘らず、消費エネルギは小さく、しかも低コストで建設できる、廃棄物の焼却・溶融処理装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、燃焼炉と溶融炉とを備え、溶融炉で生じる熱風を焼却に利用するように構成される。また、焼却炉で燃焼した廃棄物の残骸である灰が冷却される前に溶融炉に供給するように構成される。すなわち、本発明は、上記目的を達成するために、廃棄物を焼却するための焼却炉と、焼却灰を溶融するための溶融炉とからなる廃棄物の焼却・溶融処理装置であって、前記焼却炉は、前記溶融炉の上方に位置していると共に、前記焼却炉で得られる焼却灰は前記溶融炉に直接的に供給され、前記溶融炉で得られる熱風は、熱風プレナム室を介して前記焼却炉に供給されるように構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱風プレナム室は、複数個の透孔が設けられている溶融炉の上壁と、焼却炉に設けられている火格子とから構成され、前記火格子の熱風噴出孔は、廃棄物あるいは焼却灰の移送方向を向いているように、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の熱風プレナム室には、焼却炉の排熱で予熱された加熱空気も供給されるように、そして請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の熱風プレナム室には、焼却炉の排熱で予熱された加熱空気と共に、予熱されていない空気も供給されるように構成される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図1、2により本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係わる焼却・溶融処理装置は、図1に示されているように、概略的には溶融炉1と焼却炉30とから構成されている。そして、溶融炉1と焼却炉30の配置関係は、焼却炉30が溶融炉1の上に載置されるようになっている。この配置により、溶融炉1の排熱あるいは熱風は、廃棄物の焼却に有効に利用され、そして焼却灰は高温状態で溶融炉1に直接的に供給されることになる。 【0007】溶融炉1は、焼却灰を溶融する溶融室2から構成されている。そして、この溶融室2に付随して、溶融室2の温度を1400°C程度に加熱するための溶融バーナ10、溶融室2に焼却灰を供給するための灰供給装置14、溶融物すなわちスラグを冷却固化し排出するための冷却排出装置20等が設けられている。溶融室2は、耐火・耐食レンガのような耐火物から上壁3、後壁5、側壁6(6)および斜壁7とにより密閉状に形成されている。この溶融室2を構成している斜壁7は、灰供給装置14の方から冷却排出装置20に向かって下り勾配に設けられ、その傾斜角度は、半溶融状態のスラグS’および溶融したスラグSが自重で滑り落ちる程度に選定されている。また、上壁3には、複数個の透孔4、4、…が明けられ、これらの透孔4、4、…が明けられている部分を覆うようにして、後述する焼却炉30が配置されている。 【0008】溶融バーナ10は、従来周知のように、重油のような液体燃料あるいは天然ガスのような気体燃料と空気とを混合する混合機11を備えている。そして、この混合機11に空気供給管12から空気を供給すると、空気と混合された燃料は、後壁5に設けられている噴射口13から溶融室2内へ直接的に噴射されるようになっている。灰供給装置14は、斜壁7の上端部が水平になっている部分に設けられている。灰供給装置14は、本実施の形態では、断面形状が例えば方形の供給シリンダ15と、この供給シリンダ15内で図1において左右方向に往復駆動されるピストン状の押部材16と、この押部材16を駆動するピスト・ンシリンダユニットとから構成されている。供給シリンダ15の上方部分は、一部明けられ、この明けられた部分が焼却灰の供給口19と補助供給口19’とに連通している。 【0009】押部材16は、前述したようにピスト・ンシリンダユニットのロッド18により、図1において左右方向に駆動されるが、図1に示されている第1位置に駆動されると、押部材16の先端面17は、溶融室2内を密封し、後退した第2位置へ駆動すると、その先端面17は焼却灰の供給口19よりも、あるいは必要なときには補助供給口19’よりも、図1において左方へ退避するようになっている。このように、押部材16が第1位置と第2位置とをとるので、後述する焼却炉30からの、高温状態の焼却灰Kも、他の焼却炉で得られた冷めた焼却灰K’も溶融炉1へ供給することができる。 【0010】冷却排出装置20は、溶融室2の最下方の位置に設けられている。すなわち、冷却排出装置20は、後壁5、側壁6(6)および斜壁7の下方端に気密的に連続して設けられている水槽21と、この水槽21内に設けられているコンベア22とから構成されている。水槽21は、本実施の形態では、図2の(イ)に示されているように、後壁(6)の後方に設けられている補助水槽21’を有する。水槽21と補助水槽21’は、後壁(6)で仕切られた形になっているが、後壁(6)の下端部は潜り堰のようになって、底壁8との間に所定の間隔がある。したがって、水槽21内の水Wは、補助水槽21’内にも達し、同じ水位を保つことになる。また、コンベア22も水槽21と補助水槽21’との間を移動できることになる。なお、水槽21内の水位は所定高さに調節されるが、そのための装置は図には示されていない。コンベア22は、キャタビラ(登録商標名)のような屈曲可能な例えばパンコンベアから構成され、水槽21と補助水槽21’との間で、水没状態で設けられ、補助水槽21’から後壁6’の上端部を通って大気中へ出ている。このように、本実施の形態によると、溶融室2は気密が保たれた状態で、コンベア22は水槽21から外部へ出ている。 【0011】焼却炉30は、図1に示されているように、焼却室31を備えている。そして,この焼却室31に関連して廃棄物供給装置50、補助バーナ55、排熱回収装置60等が設けられている。焼却室31は、比較的大径の燃焼部32、この燃焼部32の上方の小径の排熱回収部33、この排熱回収部33に連なっている排気部34等からなり、これらは従来周知のように耐火物から構成されている。燃焼部32内には、その中央よりも下方よりに、火格子35が廃棄物供給口から焼却灰排出口に向かって一方向に傾斜して設けられている。そして、燃焼部32の下端周円部が前述した溶融炉1の上壁3に気密状態で乗っている。このように、燃焼部32の下端周円部が溶融炉1の上壁3に乗っているので、火格子35と溶融炉1の上壁3とにより熱風プレナム室36が形成されている。 【0012】火格子35は、本実施の形態では、図2の(ロ)、(ハ)に拡大して示されているように、複数個のブロック37、37、…から構成されている。ブロック37は、上端部に前方へ庇状に突出した突出部38を有するが、全体としては、前面39、側面40、40、後面41、上面42および下面43を有する略直方体を呈している。そして、図2の(ロ)、(ハ)に示されているように、前面39には、下面43から突出部38に達する所定幅の凹溝44が形成されている。したがって、1個のブロック37の突出部38の下面と、隣合う他のブロック37の上面42との間に所定の間隔hをおいて、前面39に後面41が接するように配置すると、凹溝44は立て方向の所定幅の溝45となる。この溝45は、突出部38の下方の隙間に開口する。これにより、火格子35の熱風噴出孔46、46、…が形成される。これらの熱風噴出孔46、46、…は、水平方向を向き、全体としてはブロック37、37、…が階段状になっているので、廃棄物Hあるいは焼却灰Kは、火格子35上を熱風により押し送りされることになる。また、熱風噴出孔46、46、…が水平方向を向いているので、あるいは突出部38が設けられているので、廃棄物H、焼却灰K等が熱風噴出孔46、46、…に落下するようなこともない。 【0013】廃棄物供給装置50は、図1に示されているように、廃棄物が一時的に貯えられるホッパ51、供給シリンダ52、この供給シリンダ52内に往復駆動されるように設けられているピストン状の押部材53、この押部材53を駆動するピストン・シリンダユニット54等から構成されている。したがって、押部材53を退避させ、そしてホッパ51から供給シリンダ52へ廃棄物を落とし、押部材53をピストン・シリンダユニット54により前方へ駆動すると、廃棄物は焼却室31内へ供給される。補助バーナ55は、従来周知のように、液体あるいは気体燃料と空気とを混合する混合機56を備え、空気供給管57から空気を供給すると、空気と混合された燃料が、噴射口58から焼却室31内へ噴射されるようになっている。 【0014】排熱回収装置60は、焼却室31の排熱回収部33の内周壁に螺旋状に配置されている予熱管61から構成されている。予熱管61の一方には、空気供給管62が接続され、予熱管61に酸素を含んだ空気が所定の圧力で供給されるようになっている。予熱管61の他方には、加熱空気供給管63が接続され、この加熱空気供給管63は、分流制御弁64を介して、熱風プレナム室36に設けられている空気噴出管66に接続されている。空気噴出管66の周囲には複数個の小透孔が明けられているので、予熱された空気は、この空気噴出管66から均一に熱風プレナム室36に噴射され、溶融炉1から供給される高温の熱風と混合される。また、分流制御弁64には、予熱されない空気を供給するための空気管67が接続されている。したがって、予熱された高温の空気と予熱されない低温の空気との供給割合を分流制御弁64により制御することにより、焼却室31内の温度を調節することができる。 【0015】次に、上記実施の形態の作用について説明する。冷却排出装置20の水槽21に所定量の水を満たす。空気コンプレッサ等を起動し、補助バーナ55により焼却室31を加熱する。また、溶融バーナ10により溶融室2を1350〜1400°C程度に加熱する。溶融室2内は、密封状態になっているので、溶融バーナ10から供給される空気、燃焼排ガス等により正圧になっている。したがって、溶融室2内の1000°C程度の熱風が上壁3の透孔4、4、…を通って熱風プレナム室36に達する。この熱風プレナム室36には、排熱回収装置60で予熱された酸素を含んだ空気が空気噴出管66から噴射、混合され、そして火格子35の熱風噴出孔46、46、…から焼却室31内へ噴射される。 【0016】このような状態の時、廃棄物供給装置50から廃棄物Hを適宜供給する。可燃性の廃棄物Hは、燃焼して灰Kになる。そうして、熱風噴出孔46、46、…から噴出する熱風により、非可燃物と共に徐々に供給口19の方へ移送される。燃焼した排気ガスは、排熱回収装置60の予熱管61中の空気を予熱して、排気部34から集塵装置等を経て大気中に放出される。供給口19に達した燃焼灰Kは、供給装置14の押部材16を第2位置へ退避させると、押部材16の前方の供給シリンダ15内に落下する。押部材16を第1位置へ駆動する。これにより、燃焼灰Kは溶融室2に供給される。供給された燃焼灰Kは、半溶融状態のスラグS’から完全に溶融されたスラグSとなり、斜壁7上を重力により滑り下り、そして水槽21へ落下する。水槽21中へ落下したスラグSは、冷却されガラス状のスラグGSとなる。そして、コンベア22上に落ちる。コンベア22を駆動することにより、水槽21外へ搬出される。 【0017】上記のようにして、廃棄物Hを焼却し、そして燃焼灰Kを溶融しているときは、溶融室2から熱風プレナム室36に供給される熱風の温度は、1000°Cにもなる。したがって、起動時以外は補助バーナ55は停止することができる。また、焼却室31の温度が高くなりすぎるときは、空気管67から低温の空気を適宜供給する。本実施の形態によると、溶融室2に供給される焼却灰Kは500〜800°C程度に保たれているので、他の焼却炉で焼却された灰K’も補助供給口19’から溶融室2に供給し、混合して溶融することもできる。 【0018】本発明が上記実施の形態に限定されることなく、色々な形で実施できることは明らかである。例えば、灰供給装置14、廃棄物給装置50等は、スクリュあるいはロータリーのような回転式供給装置で実施できる。また、冷却排出装置20の連続的に駆動されるコンベア22に代えて、スクレーパのような掻き取り装置で間欠的に取り出すことができることも、さらには溶融バーナ10、補助バーナ55の構造および取り付け位置が図示の実施の形態に限定されないことも明らかである。 【0019】実施例:図1に示されているような実験炉を作成して、テストした。この時使用した産業廃棄物の組成(重量%)は、表1の通りであった。 表1廃プラ 紙屑 木屑 繊維屑 ゴム屑 金属屑 1.1 ダストに含む 4.5 鉱滓に含む 鉱滓に含む 10.0ガラス,陶磁器 建築廃材 無極性汚泥 動物性残査 廃油,廃酸 2.1 21.2 20.8 0.2 1.1ダスト類 鉱滓 その他 合計3.5 31.5 4.0 100溶融炉の温度は1390°C、焼却炉の温度は610°C、熱風プレナム室の温度は850°Cであった。得られたスラグの抽出試験結果は表2の通りであった。このときの灯油の消費量は焼却灰1トン当たり約73.5リットル/hであった。 表2 計量対象 計量結果 単位 許容値総水銀 N.D mg/リットル 0.005以下カドミウム及びその化合物 N.D mg/リットル 0.3 以下鉛及びその化合物 N.D mg/リットル 0.3 以下六価クロム化合物 N.D mg/リットル 1.5 以下ヒ素及びその化合物 N.D mg/リットル 0.3 以下シアン N.D mg/リットル 1.0 以下アルキル水銀 N.D mg/リットル 不検出 有機燐 N.D mg/リットル 1.0 以下PCB N.D mg/リットル 0.003以下溶出液PH 7.0(20°C) 上記表2より、ガラス状に固化したスラグGSは、無害化されていることが判る。なお、焼却炉30で焼却された焼却灰は、溶融炉1に直接供給し、溶融炉1で生じる熱風も直接的に焼却炉30に供給するので、灯油よりもカロリーの低い廃油、重油、LPG、廃プラスチック液化燃料も使用できた。 【0020】 【発明の効果】以上のように、本発明によると、廃棄物を焼却するための焼却炉と、焼却灰を溶融するための溶融炉とからなる廃棄物の焼却・溶融処理装置の、焼却炉は溶融炉の上方に位置しているので、焼却・溶融処理装置をコンパクトに安価に建設することができる。また、焼却炉で得られる焼却灰は、溶融炉に直接的に供給され、溶融炉で得られる熱風は、熱風プレナム室を介して焼却炉に供給されるようになっているので、熱効率がよく、カロリーの低い安価な燃料で低コストで廃棄物を処理できる。しかも、溶融炉で得られる高温の熱風が、熱風プレナム室を介して焼却炉に供給されるようになっているので、廃棄物の燃焼温度が高く、ダイオキシンの発生もない。さらには、焼却灰は溶融され無害化されるので、環境を汚染するようなこともない。請求項2に記載の発明によると、熱風プレナム室は、複数個の透孔が設けられている溶融炉の上壁と、焼却炉に設けられている火格子とから構成され、火格子の熱風噴出孔は、廃棄物あるいは焼却灰の移送方向を向いているので、上記効果に加えて、火格子の傾斜角度がたとえ小さくても、格別の移送手段を使用することなく、廃棄物あるいは焼却灰を移送することができる。また、火格子の傾斜角度を小さくすることにより、焼却炉の容積を大きくすることもできる。請求項3に記載の発明によると、熱風プレナム室には、焼却炉の排熱で予熱された加熱空気も供給されるようになっているので、さらに熱効率が向上し、請求項4に記載の発明によると、熱風プレナム室には、焼却炉の排熱で予熱された加熱空気と共に、予熱されていない空気も供給されるようになっているので、焼却炉の温度を燃料を使用することなく簡単に制御できる効果が付加される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004215 【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉谷 嘉昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−201433 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−17664 |
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