| 【発明の名称】 |
燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】斉藤 圭司郎
【氏名】萬代 重実
【氏名】宮本 学
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| 【要約】 |
【課題】固体燃料の流動層式乾留炉と、乾留により生じたチャーの燃焼炉とを並行に配置して互いに連通した燃焼装置において、外部に対する無駄な熱放出を抑え、熱効率を一段と向上したものを提供することを課題とする。
【解決手段】固体燃料を高温バブリング流動層で乾留する乾留炉と、乾留残渣のチャー分を燃焼させるチャー燃焼炉を並行に配列し、各炉の一端および他端位置において、流動材バブリングのスプラッシュ粒子が堆積するシールポットと、流動材循環口とにより連通して燃焼装置を構成し、乾留炉とチャー燃焼炉を通して流動材の閉ループを形成して流動材に蓄積された熱を外に放散せず、ヒートロスをなくして熱効率の向上を図った。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 廃棄物、石炭等の固体燃料を高温バブリング流動層で乾留する乾留炉と、乾留残渣のチャー分を燃焼させるチャー燃焼炉を並行に配列し、各炉の一端および他端位置において、上流側の炉に設けた流動材バブリングのスプラッシュ粒子が堆積するシールポットと下流側の炉に設けた流動材循環口を連通し、この連通部を通して上流側の炉から下流側の炉へ流動材の循環流を形成したことを特徴とする燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、固体燃料の流動層式乾留炉と、乾留により生じたチャーの燃焼炉とを並行に配置して互いに連通した燃焼装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6に基づいて従来のこの種燃焼装置の概要について説明する。廃棄物または石炭等の固体燃料を乾留する乾留炉21に投入された固体燃料Aは高温の流動材23と接触してガス化し、重い不燃物は不燃残渣排出口25から外部に排出され、軽いチャー分は流動材23と共に連通路29を経てチャー燃焼炉22へ移動して燃焼する。 【0003】チャー燃焼炉22において更に高温となった流動材23は、流動材搬送ガス28により流動材循環流30となりって経路26を経て空気搬送され、サイクロン27により分離された流動材は再び乾留炉21に戻り、同乾留炉21の熱媒体となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記した様に構成された従来のものでは、空気搬送などによる流動層炉外部での流動材搬送路において大きなヒートロスを生じ、熱効率を下げる原因となっている。 【0005】本発明は、この様な従来の装置における不具合を解消し、外部に対する無駄な熱放出を抑え、熱効率を一段と向上したものを提供することを課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記した課題を解決すべくなされたもので、廃棄物、石炭等の固体燃料を高温バブリング流動層で乾留する乾留炉と、乾留残渣のチャー分を燃焼させるチャー燃焼炉を並行に配列し、各炉の一端および他端位置において、上流側の炉に設けた流動材バブリングのスプラッシュ粒子が堆積するシールポットと下流側の炉に設けた流動材循環口を連通し、この連通部を通して上流側の炉から下流側の炉へ流動材の循環流を形成した燃焼装置を提供するものである。 【0007】すなわち、本発明によれば、乾留炉の下流端の流動材は、並行配列されたチャー燃焼炉の上流端より上流に当たるので、乾留炉側のシールポットからチャー燃焼炉の流動材循環口へ通じ、乾留炉側のシールポットに堆積した流動材バブリングのスプラッシュ粒子は、この連通部を通して乾留炉からチャー燃焼炉へ移行する。 【0008】そしてチャー燃焼炉の下流端では、流動材は並行配列された乾留炉の上流端より上流に当たるので、チャー燃焼炉側のシールポットから乾留炉の流動材循環口へ通じ、チャー燃焼炉側のシールポットに堆積した流動材バブリングのスプラッシュ粒子は、この連通部を通してチャー燃焼炉から乾留炉へ移行する。 【0009】かくして乾留炉とチャー燃焼炉を通して流動材の閉ループが形成され、流動材が外に散逸されないので流動材に蓄積された熱も外に放散されることはなく、熱効率を向上を図ることができるものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1乃至図5に基づいて説明する。図面は乾留炉側から見たものを正面とし、図1は正面図、図2は側面図、図3は平面図、図4は斜視図、そして図5は流動材の循環の理解を容易にすべく左端に破線で仮想部(図の右半面と三次元的に接続する態様を仮想している)を付加して示した説明図である。 【0011】1は乾留炉、2はチャー燃焼炉で流動材3が流動する長手方向に並行に並べて配列され、各炉1、2の内部はその下方で炉床の散気板8により区画して風箱9を形成し、散気板8の上部に流動材3の流動層を形成している。 【0012】乾留炉1には、その内部を流動する流動材3の上流側の上端部に廃棄物または石炭等の固体燃料Aを投入する燃料投入口4を設け、かつ、これと対向する位置で流動材3の下流側の下方端部には前記固体燃料A中の不燃物Dを排出する不燃残渣排出口5が設けられている。 【0013】また、同乾留炉1の上流端部で前記燃料投入口4の下方位置には流動材循環口7が開口し、これに対して下流端部で前記不燃残渣排出口5の上方位置にはシールポット6が設けられている。 【0014】なお、前記風箱9の下部には、流動材3を加熱すべく高温排ガスまたは乾留ガスBを供給する通気口、および各炉の燃焼剤として空気Eを供給する通気口が設けられている。 【0015】この様な構成の乾留炉1の裏側には、同乾留炉1と並行してチャー燃焼炉2が配列されており、その内部を流動する流動材3の上流側の下方位置には流動材循環口7’が設けられ、前記乾留炉1のシールポット6と連通している。 【0016】また、同チャー燃焼炉2内の流動材3の下流側にはシールポット6’が設けられ、前記乾留炉1の流動材循環口7に連通している。 【0017】すなわち、乾留炉1を基準にしてみると、乾留炉1内で流動材3の上流位置にある流動材循環口7はチャー燃焼炉2内の流動材3の下流側にはシールポット6’より下流側に当たり、乾留炉1内で流動材3の下流位置にあるシールポット6は、チャー燃焼炉2内の流動材3の上流側にある流動材循環口7’より上流側に当たることになる。 【0018】従って、乾留炉1とチャー燃焼炉2を通して流動材3の動きを見ると、乾留炉1の上流側から出た流動材3は、乾留炉1のシールポット6からチャー燃焼炉2の流動材循環口7’に至り、更にチャー燃焼炉2のシールポット6’から乾留炉1の流動材循環口7へ通じる閉鎖型の循環ループを形成することになる。 【0019】なお、前記チャー燃焼炉2においてFは燃焼排ガスを示し、また、10は流動材3から飛散するスプラッシュを示している。 【0020】前記の様に構成された本実施の形態においては、燃料投入口4より廃棄物または石炭等の固体燃料Aを乾留炉1へ投入し、炉床の散気板8から供給される高温の排ガスまたは乾留ガス自身によって流動化した流動材3との接触、混合により固体燃料Aをガス化させる。 【0021】乾留残渣として重たい不燃分Dは不燃残渣排出口5から排出され、軽いチャー分は流動材3と共にチャー燃焼炉2へと移動し、流動化ガスとしても使用される空気Eにより燃焼する。 【0022】この燃焼により発生した熱量の多くは燃焼排ガスFとして持ち出されるが、一部は後述する流動材循環流11(図中白抜き矢印で示す)に乗って乾留炉1内に持ち込まれ、乾留に必要な熱源として使用される。 【0023】なお、乾留に必要な熱源としては、この熱量以外に高温の排ガスまたは乾留ガス自身によって持ち込まれる熱量もあるが、ここでは前者による供給形態を主要としている。 【0024】乾留炉1とチャー燃焼炉2との間の流動材3の移行態様は、次の様におこなわれる。前記した様に乾留炉1とチャー燃焼炉2は並行隣接して配列されており、両者を区画する仕切板12の両端にはそれぞれ相対する面にシールポット6、6’が設けられている。 【0025】シールポット6、6’の底部に当たる位置には、流動材3が通過する流動材循環口7’、7が設けられている。 【0026】そしてバブリング流動によって拡散した流動材3およびチャー粒子がシールポット6、6’に堆積し、その粉体圧によって前記堆積した流動材3が流動材循環口7’、7を経て隣接した他方の炉内へ押し出される。 【0027】この時シールポット6、6’の内部の流動材3は流動化しておらず、流動材3の流れは常に下向きとなる。この作用が各シールポット6、6’で行われ、乾留炉1とチャー燃焼炉2との間で自発的な流動材循環流11が生じる。 【0028】この流動材循環流11は各シールポット6、6’の開口面積や、各流動材循環口7’、7の面積を調整することでコントロールできる。また、シールポット6、6’内にある移動流動層の存在により乾留炉1とチャー燃焼炉2との間でガスのシール性が保たれ、乾留ガスと空気の接触が避けられる。 【0029】この様に本実施の形態によれば、乾留炉1とチャー燃焼炉2との間の流動材3の循環、搬送は、特別に搬送用の装置、機構を設けずに、直接的に行うものであるため、ヒートロスを大幅に低減でき、チャー燃焼炉2で発生する大量の熱量を有効に利用できる。 【0030】なお、、乾留炉1の流動化用高温ガスの温度を低減することができるので、このガスの高温化のために要した外部熱源、または乾留ガスの一部からの熱供与が不要となり、システム全体の熱効率を向上することができる。 【0031】以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、廃棄物、石炭等の固体燃料を高温バブリング流動層で乾留する乾留炉と、乾留残渣のチャー分を燃焼させるチャー燃焼炉を並行に配列し、各炉の一端および他端位置において、上流側の炉に設けた流動材バブリングのスプラッシュ粒子が堆積するシールポットと下流側の炉に設けた流動材循環口を連通し、この連通部を通して上流側の炉から下流側の炉へ流動材の循環流を形成して燃焼装置を構成しているので、乾留炉の下流端の流動材は、並行配列されたチャー燃焼炉の上流端より上流に相当し、乾留炉側のシールポットからチャー燃焼炉の流動材循環口へ通じ、乾留炉側のシールポットに堆積した流動材バブリングのスプラッシュ粒子は、この連通部を通して乾留炉からチャー燃焼炉へ移行することになる。 【0033】そしてまた、チャー燃焼炉の下流端では、流動材は並行配列された乾留炉の上流端より上流に当たるので、チャー燃焼炉側のシールポットから乾留炉の流動材循環口へ通じ、チャー燃焼炉側のシールポットに堆積した流動材バブリングのスプラッシュ粒子は、この連通部を通してチャー燃焼炉から乾留炉へ移行することになる。 【0034】かくして乾留炉とチャー燃焼炉を通して流動材の閉ループが形成され、流動材が外に散逸されないので流動材に蓄積された熱も外に放散されることはなく、ヒートロスをなくして大幅な熱効率の向上を図ることができたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−201423 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−3239 |
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